ラブライブ・メモリアル ~海未編~   作:PikachuMT07

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第12話 名前で呼んで

ことりちゃんからバイトの事を秘密にするように頼まれてから数週間が過ぎ、早くも5月が終わろうとしていた。

俺は6月半ばに行われる弓道の全国総体東京予選個人戦に出場するため、基本的に毎日、練習をしていた。

園田師匠も女子団体と個人戦の両方に出場予定があるはずなのだが、道場に来る機会は減っていた。

音ノ木坂学院は国立で都内の割には敷地が広く、校内に弓道場があるので練習はそこで出来るからわざわざ師匠が道場に来る必要はないのだが・・・淋しい。

俺はできるだけ園田師匠と会える機会を逃がさないよう、ポイントをまとめてみた。

園田師匠出現ポイント

☆晴れor曇りの朝は毎日、μ'sメンバーと神田明神にいる。

☆晴れor曇りの平日夕方も、日によってまちまちだがμ'sメンバーと神田明神にいる。

☆雨の日は神田明神にはいないが、弓道の神田道場に現れる場合がある。

しかしストーカーのように思われてもマズイので、このポイントを全部押さえるのはやめにした。

朝は日曜のみ、弓道の練習に行くときわざと神田明神を通過し、階段トレーニングを見る。

その際はもちろん差し入れを忘れない。

後はバイトの日は晴れる事を祈り、袴を着けての練習の際は雨を祈る事とした。

・・・さながら弥生時代の雨乞いのようである。

そういえばあの神田明神の胸がとても大きい巫女さんは雨ぐらい平気で呼びそうな気がするし、穂乃果ちゃんは平気で雨雲をぶっ飛ばしそうな気もするが、一般人の俺は祈るのがせいぜいだ。

 

     ■□■

 

ゴールデンウィーク後、俺はμ'sに数々の品物を差し入れた。

まずは浜辺でも使える大型パラソルである。

これは実家に複数あったので「貸す」という名目で置いてきた。

もちろん日焼け対策である。

土台部分は水を入れて固定するタイプで、水を抜けば女の子でも持ち運びが楽ちんである。

さらにうがい薬と除菌機能付きウェットティッシュを差し入れた。

東京の空気がのどに悪そうなのと、穂乃果ちゃんや凛ちゃんがすぐ、明神様の境内に直接手を付いて座ったり寝転んだりしているのを良く見かけるためである。

これはコストカで安く仕入れた。

この物量作戦でμ'sのメンバーとはだいぶ打ち解けた(穂乃果ちゃんと凛ちゃんに至っては妹が二人増えたように懐いた)のだが、俺が弓道をやっている事は結局言い出せず、もちろんことりちゃんのバイトの事も秘密になっていた。

 

     ■□■

 

6月半ばの大会まであと3週間を切ったある日、俺は神田道場の指導員に弓の新調について相談してみた。

今までずっと使っていた学校の備品の弓では、筋トレ効果で腕力がアップしたためかなり矢の飛行、狙いとも安定してきた。

そこでもっと強い弓を引いてみたくなったのである。

指導員は話を聞いてくれたが、内容としては「試合前に使い慣れた弓を交換するのはお勧めしない」という事であった。

少なくとも新しい弓なら3ヶ月以上は射込み、命中精度を高めてから試合に臨む必要があるという。

それもそうだ、と思いそのまま練習していると、若干早めの時間に園田師匠が道場にやってきた。

園田師匠「こんにちは~」

指導員「お、園田さん、こんにちは。来月また試合だろ、練習しないとね」

園田師匠「はい・・・最近他の事が忙しくあまり弓を握れていません。今日は高校が職員研修で部活がなくなってしまい、こちらで練習させて頂こうと参りました」

指導員「どうぞ、ゆっくり練習していってね」

紫苑「園田師匠、こんにちは。今日は神田明神のトレーニングはしないんですか?」

園田師匠「こんにちは。いえ、もう雨が降りそうなのです・・・あ、今ちょうど降ってきたようです」

指導員「あそうだ園田さん。桜野くんがね、弓を新調したいって言うんだよね。もし少し時間があれば、神田の小山田弓具にさ、今の弓を持って行って反発力の計測と、選び方だけ教えてあげてくれないかな?」

園田師匠「え、私が、ですか・・・。そうですね、確かに桜野さんには色々してもらっていますし、小山田弓具は遠くないですから、私でよろしければ・・・」

紫音「あ、ありがとうございます師匠!よろしくお願いします」

これは降って沸いた幸運、指導員の先生に感謝しきりである。

俺は急いで道着から制服に着替え、今の弓を持って園田師匠と道場の玄関に立った。

園田師匠「・・・雨が・・・降ってきてしまいましたね」

紫音「あれ、師匠は傘持ってないんです?」

園田師匠「はい・・・降ってきたらお母様に持ってきてもらおうかと思っていたものですから・・・」

紫音「俺の傘、大きめですから二人入りますよ。師匠、細いですからね」

園田師匠「あ、あなたはまたそうやって・・・。し、仕方ありません。それでは入れて頂きます」

これは・・・何という幸運!雨よありがとう!!

 

一本の傘に二人で入り、ゆっくりと街を歩く。

園田師匠「現在の弓の主流はカーボンとグラスファイバーで、木製の弓を使う人はあまり見かけなくなりました。ただそれは私が女子の試合にしか出ないからかもしれません。やはりカーボンやグラスファイバーは軽いです。ですが反動や振動は、反発力とはまた別に製品によって異なりますので、使いこなす、というか慣れるまでには一定期間の練習が欠かせません。それで試合前に弓を新調するのはお勧めしないのです」

紫音「なるほど・・・ちなみに音ノ木坂学院は、というか師匠は何を使ってるんです?」

園田師匠「私のものはカーボン製です。音ノ木坂学院の部活の備品もカーボンですが、1年生などは自分で買ったりせず、練習も試合も備品のものを使います。確かに一人で使うよりも多人数で使われますから痛みやすいので反発力が低下してしまう事はあります」

紫音「そうなんですよね・・・俺入ったばかりだから、この弓がどれくらいの年月使われたのか分からなくて・・・。筋トレの効果があって最近この弓の反発力じゃもの足りないんですよ・・・」

園田師匠「そうですね、指導員の先生から聞いています。毎日熱心に筋トレも射も行っていると・・・」

紫音「μ'sに負けたくないですからね!そうそう、START:DASH!!ってあの歌詞、園田師匠が書いたんじゃないですか!!すっげぇカッコイイですよ、ビックリしました!」

俺の傘の中で、園田師匠の頬と耳が朱に染まるのが判った。

前髪のせいで俺の目の高さからでは園田師匠の大きな目は見えないが、綺麗な黒髪ストレートは歩くたびサラサラと揺れ頬を出したり隠したりするので、どうしても注目してしまうのだ。

園田師匠「そ!それはその、元はといえばあなたが・・・」

紫音「あの♪悲しみに閉ざされて~泣くだけじゃツマラナぃ~ってところ、師匠が考えたんですよね?師匠が泣いてる所なんて想像できないけど、俺も絶対そう思いますよ。まあ師匠を泣かすヤツいたら俺が許しませんけど」

俺がワンフレーズ、調子外れな声で歌うと、師匠は消え入りそうな声になった。

園田師匠「・・・こ、こんなところで歌わないで下さい・・・恥ずかしくて死にそうです・・・」

紫音「ぜんぜん恥ずかしくないですよ!歌もダンスもすっごく良くて・・・あと衣装もミニスカートがすっごくかわいいですよね!師匠の脚は細くて綺麗だから俺は何回も・・・あたっ」

なんと師匠に腕をつねられた。

ついに俺は園田師匠とじゃれあう事に成功したのだろうか・・・ただ怒ってるだけ?

師匠は俺を怒ったような顔で見上げて少し大きな声で抗議した。

園田師匠「や・・・やめて下さい・・・ホントに恥ずかしいんです!あれはことりが・・・」

??「海未ちゃん?」

??「しょーくん?」

俺達は道場から秋葉原の駅前、中央通りに入るところまで歩いて来ていた。

俺と師匠は声のした方を見た。

話に夢中で気付かなかったが・・・目の前にいるのはことりちゃんと穂乃果ちゃんだった。

これは・・・大変にまずい。

穂乃果「ああ~っ海未ちゃん酷いよ!!海未ちゃん今日は雨が降りそうだしダンスレッスンしないから弓道に行きたいって言ってたじゃん!!それなのにしょーくんとアイアイ傘でデートって、どういうこと!?二人はいつの間にか付き合ってたの?も~それならそうと早く言ってくれてもいいじゃ~ん!ふひひ」

園田師匠「なっ!!ほ!穂乃果、何を言っているんですかっ!!私達はぜんっぜん付き合ってなんかいません!!それどころか友達ですらなく、連絡先も知らないんです!」

ぐはっ・・・いやまあそれはそうなんだが・・・俺の精神ポイントは10%のダメージを受けた。

穂乃果「・・・そ~なのぉ?その割にはさ~、なんか楽しそうだったんだよね・・・ずるいよ海未ちゃん抜け駆けだよ~」

園田師匠「ず!ずるくなんてありません!!今日はただ単に私が傘を持ってなかっただけです!・・・だ、大体あなた達、なんでこんな所にいるんですか!!今日は御徒町のユザカヤに、星空さんたちの衣装の生地を買いに行くと・・・」

逆ギレって今の師匠のことだろうな・・・。

ことり「うん、行ったよ、ホラ」

ことりちゃんが笑顔で持ち上げる両手の紙バックには、何やらたくさんの生地が入っている模様である。

ことり「雨が降りそうだったから、電車で行ったの。1年生の色はすぐ決まったから、少しでもお針子やろうと思って、穂乃果ちゃんと急いで帰ってきたんだよ。まさか海未ちゃんがことり達を買い物に行かせて、紫音くんとデートしてるとは思わなかったけど!」

ことりちゃんの顔は満面の笑顔である。

しかしそこはかとなく、声には怒りがにじんでいる・・・ような気がする。

園田師匠の顔はみるみる青くなった。

園田師匠「ち、違うんです、ことり!聞いて下さい!桜野さんは弓道道場の新人さんで、私が少々手ほどきをしたというだけの関係で、今日もデートなどではなく・・・」

ことり「ふ~~~~ん。じゃあ海未ちゃんは紫音くんの事をいつから知ってたのかな?どうして私達に紹介してくれなかったの?」

穂乃果「そ~だよ海未ちゃん!知ってたなら紹介してくれたっていいじゃん!私達に隠してたの?」

園田師匠「・・・・・」

師匠、大ピンチ・・・俺は助け舟を出すことにした。

紫音「穂乃果ちゃん、ことりちゃん、それはそんな変な事じゃないよ」

穂乃果「え?どういう事?」

ことり「・・・・・」

紫音「俺と園田師匠の初対面は二人と同じ日、音ノ木坂の新入生歓迎会の時だよ。その後俺は弓道部に入って、バイト先の近くの弓道場で練習をさせてもらおうとしたら園田師匠が偶然いたの」

園田師匠「・・・・・」

穂乃果「・・・それで?」

紫音「それだから園田師匠がみんなに俺を紹介する意味ってなかったんだ。俺は1年生の3人も知ってたし・・・」

穂乃果「でも海未ちゃん、しょーくんが弓道始めたんならそれを教えてくれても良かったんじゃない?」

紫音「それはね・・・俺まだ弓道ヘタクソだし、それで師匠には俺と弓道の事はみんなに教えないでって俺から頼んだんだよ」

く、苦しい??いや、少なくとも二人の視点から見た時系列に破綻はないはずだ・・・バックログを確認できる機能があれば良いのだが。

ことり「そうなんだ。ことり、紫音くんがμ'sの練習見に来るたびに海未ちゃんと親しげに目で会話してるの見てたから・・・もしかしたらって思ったんだけど・・・じゃあホントに付き合ってないんだね?」

大変遺憾ではありますが、答えはイエスしかあるまい。

園田師匠「も!もちろんです!!絶対に違います!!」

ぐほっ・・・俺の精神ポイントは更に20%のダメージを受けた。

穂乃果「それにしてもさ~海未ちゃんのこと、そのだししょ~!だって!!ぷはは!今度ダンスレッスンの時言ってやろっ!そのだししょうぅ!!アイスが食べたいです!!」

園田師匠「ほ~~~の~~か~~!いい加減にしないと怒りますよっ!!」

穂乃果「もう怒ってるじゃ~ん」

確かに。

ことり「紫音くん。そういえば一年生と知り合ったのはいつなの?」

紫音「それはえ~と、ことりちゃん達より前だね。4月の19日が真姫ちゃんの誕生日で、その週の日曜に紅音が真姫ちゃんのバースデーパーティをウチで開いたから間違いない」

ことり「真姫ちゃんのバースデー!それはいい事教えてもらったね!で紫音くんは最初からそのパーティに出たの?」

紫音「違うよ、その日は朝から弓・・・」

穂乃果「きゅう??」

紫音「きゅ、きゅう・・・休日だったからさ、秋葉原の街に俺は一人で遊びに行って、帰ったらまだパーティやってた!」

うぉ~~あっぶね~~!!

ことり「ふ~ん・・・じゃあ海未ちゃんと紫音くんはホントに付き合ってなくて、ただ弓道を教えただけ、で間違いないね?海未ちゃん」

ことりちゃんは園田師匠の目を覗き込みながら言った。

園田師匠「・・・あ、当たり前です。今日だって指導の方が弓を選んであげて、というから見立てのためについてきただけです」

ぐぼっ・・・俺の精神ポイントは30%のダメージを受けた。

ことり「ふ~ん・・・それなら~!ことり、立候補しちゃっていいかな?」

穂乃果「・・・立候補?何の?」

ことり「紫音くん、ことりの、お友達になって下さいっ!携帯の番号とメアドを教えてくれますか?」

紫音「!!」

園田師匠「!!」

穂乃果「!!わっ私も!!!しょーくん!私にも教えてよ!」

・・・断る理由は何もない・・・というか断れる理由が何もない。

俺は園田師匠の顔色を横目で伺いながら、携帯番号とメアドを二人と交換した。

なんという展開であろうか・・・俺は園田師匠のメアドよりも早く、ことりちゃんと穂乃果ちゃんの連絡先を手に入れてしまった。

ことり「わ~!ありがとう!紫音くん!今晩メールするね!」

紫音「お、おう!!待ってるよ~」

俺達はばいば~いと手を振って別れた。

 

二人と別れてからはしばらく無言で歩いた。

すぐ横を歩く園田師匠を見る。

俺の傘の中で園田師匠は一回り縮んだように見えた・・・俺は思わず声をかけた。

紫音「師匠・・・大変でしたが何とか乗り切りましたね」

園田師匠「・・・・・」

紫音「ことりちゃん、俺達が目を見交わしていたの気付いてたみたいですね・・・師匠?」

園田師匠「桜野さん・・・先ほどは、嘘を吐かせてしまい、申し訳ありません・・・私がもう少し恥ずかしさを捨てて、二人に早く伝えていれば・・・」

紫音「いや、何とか乗り切れたし、問題ないですよ。でも師匠はいつまで黙ってるんだろうとは思ってました。弓買ったらバレバレですもんね」

海未「・・・初めて3人であなたと会った時・・・コンビニでしたか。あの二人に勘ぐられるのが嫌で誤魔化して・・・もっと早く言うべきでした。それからその、師匠というのもやめて下さい。わ、私も友達がいいです・・・」

後半の師匠の声はまたもや消え入りそうだった。

紫音「え、なんです?師匠をやめて何て呼べばいいんです?」

園田師匠「と、友達みたいに、海未って呼んで欲しいんです!!」

紫音「え・・・いいんですか?」

海未「・・・ホントは私だって恥ずかしいんです!でもあなたは・・・私以外のμ'sの全員を下の名前で呼ぶじゃないですか!私だけ師匠とか園田さんとか・・・嫌なんです」

こちらを見た海未ちゃんの目は潤んでいた。

傘の中で目が合うと・・・近い・・・吸い込まれてしまいそうである。

紫音「分かりました。海未ちゃん・・・でいいですか?なんか照れますね・・・友達みたいで」

海未「と、友達でいいです」

紫音「ええ?」

海未「だから、師匠と呼ばないのなら、私とは弓道場の友達という事にして下さい」

俺の心に、暖かな光が差し込んだような気がした。

紫音「・・・す、すっごく嬉しいっす!俺ずっと、師匠と・・・いや海未ちゃんと友達になりたかったんですよ!ありがとう!これからは友達として、色々教えてもらうね!」

俺は小躍りせんばかりに喜んだ。

海未ちゃんはやっぱり俯いて恥ずかしそうにもじもじしている。

俺は今なら行けると思い、勇気を出して言ってみた。

紫音「その・・・海未ちゃん・・・、穂乃果ちゃんやことりちゃんの連絡先だけ知ってて、一番相談したい海未ちゃんのを知らないなんて・・・悲しいから。海未ちゃんの連絡先も交換してもらえないかな?」

海未ちゃんはこちらを見上げ、胸をなでおろしたような感じで微笑んで言ってくれた。

海未「はい、そうしましょう。それから私も・・・紫音さん、と呼んでいいでしょうか?」

嬉しい・・・俺は激しく同意した。

海未ちゃんも連絡先を交換して欲しかったのかな?というのは、俺の自惚れだろうか。

 

小山田弓具は神田駅を過ぎてすぐのところだった。

俺は海未ちゃんに道具について色々と教えてもらった。

その後も二人で一つの傘に入り道場まで戻り、二人で1時間ほど射の練習をした。

帰りも雨が降っていたため海未ちゃんを自宅まで送って行くと申し出たが、海未ちゃんは頑なに断り続けるため、俺の傘を海未ちゃんの手に押し付け、俺はバイト先のミニストッパまで走って行き、傘を借りて帰った。

 

     ■□■

 

その夜、自宅で正座をしながらテレビを見ていると、ことりちゃんからメールが入った。

海未ちゃんと出会った時期についてはウソだという事がバレていた。

理由は新入生歓迎会から階段の練習で会う日までが短すぎて、海未ちゃんと目で会話できるほどの仲にはなれないという事と、歓迎会での母さんの一言である。

確かにあの日母さんは、「あなたが園田さんなのね。あなたは紫音の事は知らないのかしら?」と言っていた。

つまりあの時には俺と海未ちゃんは知り合いで、海未ちゃんは俺を知らない振りをしていたのだという理論である。

良く覚えている・・・そして鋭い。

そしてことりちゃんは紅音と翠音のメアドも知っていた。

あの二人、既にあの後2回ほど二人でケアルメイドカフェに行ったらしい。

ことりちゃんのメールによると「あそこでバイトしてるの知ってる人、紫音くんたちしかいないから、色々お話したいの」という事だった。

俺はことりちゃんが店で一番かわいかった、と返信したところ「そんな事ないけど最近サインとかねだる人がいて練習した」という返信が来た。

う~む、さすがだ。

「俺もサイン欲しい」と正直に返信したところ、また店に来いと返信された。

そりゃμ'sの皆にすら内緒なのだから、そうだろう。

しかし紅音や翠音に「一緒に連れていけ」と言った際の反応が恐い。

さりとて一人で行くのも気が引ける・・・悩ましい夜であった。

だが今日の収穫は巨大だ。


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