Infinitum Heroicis Ficta -無限の英雄- 作:燃え尽きた灰
ごめんなさい、中間考査に文化祭にって行事ラッシュだったんです。多分来月から通常の1ヵ月1話の投稿ペースになると思います。
あの【黄衣の王】の手先を撃退したときに出会った、女の子からは、【黄の印】の残り香が漂っていた。そう考えると、あの子のかなり近いところに【写本】があるのだろう。監視をしなくては。監視をするなら、同じ学校に通えばいい。そうしよう。
しかし、ここで問題がある。ユーリは、13才頃の見た目から変わっていない。なぜなら、《精霊の加護》と言う、不老化の術式をみずからに掛けているからだ。このように、色々な
極端な話、それが例え
そうと決まれば、早速いくことにしよう。関係者には矛盾がないように、私に関する記憶を挿入しよう。久しぶりの学校だ。せいぜい楽しもう。
◇◇◇
2組に中国から代表候補生が来たらしい。中国、と聞いて私のセカンド幼なじみのことが脳裏を過った。
「...かさ...いち...一夏さん!」
「もう、ちゃんと聞いてよ。それはそうと、今回のクラス対抗戦は、スイーツ半年間無料パス、懸かってるからね!」
「ごめん。分かった、頑張るよ。」
「でも、クラス代表で専用機持ってるの、今のところ、一夏さんだけでしょ?四組の代表は未だ専用機ないみたいだし。楽勝じゃない?」
「その情報、古いわよ!」
なぜか、とても懐かしい声を聞いた気がした。その声の持ち主を、私は一人しか知らない。そう、セカンド幼なじみの、鈴こと、鳳鈴音である。その声を聞いたとき、反射的に声を上げてしまった。
「鈴、鈴なの!?」
「おっ、一夏じゃない。元気してた?」
「うん。どこで何を間違ったのか、代表候補生なんて恐れ多い肩書きまでついてるけど。鈴こそどうだったの?」
「ええ、概ね元気にしてたわよ。ほんとはあたし、ここに来る予定なかったんだけど、一夏が日本の筆頭代表候補生になったって聞いて、上と
「なにやってるのよ、上司脅すなんて、バカなの?」
「丁度弱味を握れたから、使わない手はないと思ってね。」
久し振りに会った幼なじみは平常運転でした。と、いつの間にか鈴の後ろに青筋をピクピクさせた織斑先生こと千冬姉が今にも出席簿を振り落とそうとしているところだった。慌てて私は鈴に言う。
「鈴、後ろ...」
「後ろがどうしたって...げっ、千冬さん!?」
と鈴が言うが早いかすぱこーんと出席簿を鈴の頭に思いきり振り下ろした。ううっ、いたそう...。あの人、生身でIS用近接ブレード振るえるんだよなぁ。...精神の安寧のため、これ以上考えないようにしよ。
「織斑先生だ。それともうブザーはなっている。早く自分の教室に帰れ!」
「は、はぃ!」
鈴は逃げるように出ていった。
◇◇◇
放課後。私は鈴と屋上に来ていた。
「一夏。元気だった?」
「元気だった。それに、代表候補生になってからは養成所で寮生活だったから、
「そう。それならよかったわ。あたしはもう一度会おう、って言う約束を果たすために
鈴の親しみを込めたライバルという言葉に、ああ鈴が帰ってきた、という想いで胸が一杯になった私は不覚にも涙目になりながら、「こちらこそよろしく、
来月は6月20日前後に投稿予定です。次の予定はついにユーリがIS学園に転入してきます‼お楽しみに!