ULTRAMAN ZOFFY   作:銀河 流星

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近々、別の小説でULTRAMANZOFFY外伝を公開します。
ネタバレを隠して書くのでデキは悪いと思いますが宜しく御願いします。



《前回のあらすじ》
メタフィールドでネクサスとセブン21を撃破したゾフィーだったが、μ'sのライブ当日に秋葉原に現れたウルトラ戦士と戦うために一輝は、ゾフィーになり飛んでいった。


第6話「失敗の先……」

 

 

「じゃあ、行くよ?μ's!」

 

 

やる気を新たに決意した穂乃果達μ'sは、円陣を組み穂乃果の声が鳴り響く。

 

 

「「「MUSIC……START!!」」」

 

 

そう叫ぶと彼女達は、自分のポジションへ付く。すると、ブザーがなりゆっくり幕が上がったと同時刻、ゾフィーは、炎に包まれた秋葉原へやって来た。そこには、勇士司令部所属のウルトラマンネオスが破壊活動をしていた。

 

 

「あ!ゾフィーだ!!」

 

 

一人の少年が声を張り上げると街の人々は、ゾフィーの方を見る。それはまるで救世主が来たみたいな目だった。

そんな中、ゾフィーは構えるとネオスはゆっくりゾフィーの方を向くといきなりリング状の光のカッター、ネオススラッシュを投げてきた。それをゾフィーは、避けて躱すと後ろにあったビルが切れて壊れる。それを見てから再びネオスの方を見るとZ光線を放ちダメージを与えようと考えたが、それはネオスの額にあるブロウスポットから発射される光線。ウルトラ・マルチ・ビームによって相打ちになる。すると、ネオスはゾフィーに近づくと片手で首を掴み持ち上げるとそのまま放り投げる。ゾフィーは、態勢を立て直せずにそのままビルに倒れ込む。

ビルの瓦礫が身体の上にあるがそれは気にせずそのまま起きがあるゾフィーだったが既にネオスは、次の準備をしていた。それは……自身の技であるネオマグニウム光線だった。ゾフィーは、それを躱すことが出来ずに受けるとそのまま後ろへ吹き飛ばされる。その下敷きにある物が穂乃果達のライブの妨害になることを知らずに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果達μ'sは、ピアノの美しい旋律から始まった音楽から踊りをスタートした。そこまでは順調だったが……。

 

 

「ブンっ!」

 

 

 

音が鳴ると急に講堂の電気が消えた。それ以降音楽が流れることは無かった。

 

 

「ど、どうして!?」

 

「何が起こってるの??」

 

 

突然の事でパニック状態になる穂乃果達……。それは、全校の生徒も同じだった……。

 

 

「どうなってるの?」

 

「まさか、秋葉原から送られて来るはずの電気のライフラインが途切れたとか!?」

 

「何それ、怖い!!」

 

 

しかし、穂乃果は至って冷静だった。確かに怖いかもしれない。でも今は、ライブを成功させたいという気持ちが彼女の心を……身体を……震えてる声を動かす……。

 

 

「喜びを受け止めて君と僕繋がろう……。」

 

 

穂乃果がゆっくり歌い始める。それを見た、ことりは涙を拭いて再び穂乃果の隣に立つ。

 

 

「迷い道やっと外へ……」

 

 

そして、最後に海未が前に立ち穂乃果とアイコンタクトをとると

 

 

「抜け出したはずさ!!」

 

 

と歌うと急に「バンッ!」と音を立てて電気がついた。

 

 

「穂乃果!」

 

 

驚いた海未が穂乃果の方を見ると振り向いた穂乃果は、それを見て頷いてからことりの方を向くと頷き再びステージを見るとそこには、講堂から出た形跡があった。

 

 

「「「喜びを受け止めて君と僕進むだろう!!」」」

 

 

3人が元気よく歌い出す。穂乃果は、ある人に「ありがとう」と想いを込めて……。

そう、穂乃果にしか知らない出会いが昔あった。その人物は穂乃果に似た髪の色でまた、この学校と違う制服を着用していた。しかし、それはボロボロで戦闘を終えた軍人みたいな格好をしていた。

 

 

「全く……少しは、感謝しなさいよね。」

 

 

彼女は、そう呟くと自身の体内から電気を放ち講堂全域に届くようにしていた。

 

 

「頑張れ!穂乃果!!私も応援してるから!!」

 

 

少女は、そう呟くと残された電気を放出する……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へアッ!!」

 

 

ゾフィーが声を張り上げながら倒れると地響きが起こる。すると、ネオスはゾフィーの腹部に乗っかり首を絞めてきた。ゾフィーは、それから逃げようと両手をネオスの腕を掴み外そうとするがネオスも強引に絞めてくる。

カラータイマーの点滅が次第に早くなっていく!!

ゾフィーにとってそれは自身の命が残り僅かであるということを示していた。

ゾフィーは、ネオスの身体にチョップやパンチを放つと最後に蹴ってネオスを退かすと起き上がりネオスを睨みつける。ネオスも睨むとピクリとも動かなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風が彼らを通り抜ける。人々は、何が起きてるのかいまいち今に理解出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、ネオスは両手を横へ広げる。それを見たゾフィーもM87光線の構えに入る。ゾフィーがM87光線を放とうとした瞬間にネオスは、腕を十字に組んで自身の技ネオマグニウム光線を放つ。二つの光線が彼らの間で交わる。次第に優勢になっていったのはネオマグニウム光線の方だ。恐らくネオスは、街がどうなろうが関係ないのだろう……だから、全力で撃っている。

それに比べてゾフィーは、なるべく地球に被害を出さない様に威力を抑えて放っていた為、次第に追い詰められていく……。

 

 

(このままじゃ……負ける!)

 

 

そう思った矢先だった……。自身の防衛本能が働き次第にM87光線の威力が強くなっていく……。

そして、二つの光線が交わル場所で激しいエネルギーの膨張による大爆発が起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにより吹き飛ばされたゾフィーとネオス……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾフィーは、ゆっくり起き上がると目の前の光景を見てゾッとする……。

 

 

 

 

 

 

爆発の下は、削られて穴になるとアスファルト一つもない灰となった……。

 

周囲の建物は、倒壊しておりその下敷きになった人の姿もいつくかあった……。

 

爆発を受けて粉々になった人々も何人かいる……。

 

 

 

見ての通り、秋葉原は壊滅状態に陥ったのだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その奥にはネオスの余裕の姿があった。ゾフィーは、そのネオスへ一歩、二歩と歩み寄るが……先に尽きたのは、ゾフィーの太陽エネルギーだった……。

カラータイマーの音が微かになるにつれ光が失い始めていた……。

ゾフィーは、一回変身を解除するかそれとも完全にエネルギーを切らして死ぬか選択がなかった……。

 

 

すると、ネオスは何も言わずに姿を消した。

後を追いかけようとするが、ゾフィーはその場に倒れるように消えた。

 

 

「クッ……。」

 

 

一輝は、地面の灰を握っていた。

 

 

「クソッ!」

 

 

そう大声で言うとその手を思いっきり地面に叩きつける。彼は、悔しかった……。自身は宇宙警備隊の隊長でありながら人々を守れないと言う事実に……。

 

 

そして、実感した……。

他の星では、光の戦士は確実に何かのハンデを背負ってることを……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁっ!!!」

 

 

ゾフィーは、あまりの悔しさに思わず叫んだ……。

 

そして、彼の目の前には暗く厳しい現実がある事に目を背けたかった……。

 

 




《次回予告》(CV.西木野真姫)
宇宙では、無敵の強さを誇るゾフィーが苦戦してエネルギー切れで負けるなんて……。ほとんどゾンビみたいな感じだけど……、それでも凄い強さを誇るウルトラマンネオス……。
そんな、エリート戦士を相手にゾフィーはどうするのか!?

一輝、落ち込んでないで立ち上がりなさい!!


次回、第7話「隊長対エリート戦士」



見ないと怒るわよ?

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