外道屋のドラゴンボール   作:天城恭助

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タイトル通り。ただし、アラレちゃんは出ません。


07 ブルー将軍死亡回避

 無事海底洞窟を脱出した後、カメハウスへと戻った。ブルマは特大ダイヤを潜水艦の弁償にと亀仙人に渡していた。私もちょっと欲しかった。私の研究費みんなカプセルコーポレーションに肩代わりしてもらっているから、申し訳ないんだよね。

 ランチさんが、くしゃみで性格が入れ替わっておりダイヤを奪おうとしたが、私が気絶させておいた。首をトンッてやって。一度やってみたかったんだよね、これ。

 その後いつの間にかブルー将軍が、超能力を使って私たちを縄で縛った。だが、私には無意味だ。力が入らないように縛ってあると言っても、私は機械なので人間の構造とは別物だ。瞬時に引きちぎった。

 

「あの時は、手加減してあげたのに余程死にたいようね」

 

 ブルー将軍を生かしておく理由は正直、ない。

 

「あれは油断しただけよ! 今度こそ」

 

 ブルー将軍の目が光る。超能力を使ったのだろう。だが、圧倒的な力の差を持つ私には効かない。そもそも機械だから効かない。

 

「なんで、私の超能力が効かないのよ!」

「弱いからよ」

「なんですってーっ!」

 

 ウザいので腹パンして、倒す。

 殺そうかと思ったけど、悟空も私自身も殺すこと自体は好きじゃない。なので、軽い生き地獄を味合わせることにする。

 マウントポジションを取り、タコ殴りにした。ブルー将軍の顔が原型を留めないレベルにしておいた。自分の顔が好きというか、ナルシストというか、とにかく顔に自信があるようなので二度と世間に顔向けできないぐらいに変形させておいた。

 

「ふぅ、スッキリした」

「む、むごい……」

「殺されないだけ、ありがたく思ってよね」

 

 悟空たちの縄をほどいた。

 

「お主、本当に強いのう」

「本当ですよ。イーヴィさんどうしてそんなに強いんですか」

「オラも気になるぞ」

「ま、ある意味当然かもしれないけどね」

「ブルマさん知っているんですか!?」

 

 ブルマには私のことを教えているので、知っていて当然だ。

 

「口止めされてるわけじゃないけど、言ってもいいの?」

「私から言うから、必要ないわ。実は私ロボットなの」

 

 面食らって、皆黙る。

 

「そ、そんな冗談やめてくださいよ」

 

 クリリンらしい答えだ。

 

「冗談じゃないわ。証拠を見せてあげる」

 

 首の接続部分をいじり、アラレちゃんの如く首を外す。ブルマを除いてみな一様に驚く。

 

「そ、そんなことして痛くねぇんか……!?」

「全然。というか、ロボットだから痛覚なんてないって」

「そーなんか……」

 

 私は首を接着しなおす。昔、一度取れたことあるから結構しっかりくっつけているのよね。めんどくさい……

 

「いやはや、驚きじゃわい……人でないならその強さも納得じゃ。どちらにしても人智を超えている気がするがの」

「もしかして、ブルマさんが作ったんですか!?」

「私はこんなの作らないわよ」

「……失礼な。作ったのは私自身よ」

 

 みんな、疑問符を浮かべている。悟空に至っては理解できていないことを理解できてなさそうだ。そりゃ、自分で自分を作ったなんて意味不明か。

 

「一体、どういう意味なんじゃ?」

「どういう意味も何もそのまんまの意味。私という存在は、意識だけで存在できるもの……とでもいうのかしら。説明するのがめんどくさいからブルマから聞いて」

「ちょ、なんで私がっ!?」

 

 私は、めんどくさくなったのでブルマに投げた。さっさと、悟空と一緒にボール探しに行こう。

 

「ほら、悟空。行こう!」

「どこに行くんだ?」

「ドラゴンボールを探しによ!」

「わかった! 筋斗雲―!」

 

 私は飛び去り、悟空は訳も分からず私についてきてくれた。

 さて、いよいよ主要人物……というには微妙な線な気がするが、初めて味方?で明確な死者となる予定の人物を助けに行こう。

 




この後、ブルー将軍は警察に引き渡されました。……なんかブルー将軍が死亡を回避したよ。

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