外道屋のドラゴンボール   作:天城恭助

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今回は新章のプロローグといったところです。
ちょっと内定が未だ取れていないので、投稿ペースが遅いですが頑張ります。


イーヴィ主催 天下一武『術』会編
45 イーヴィ主催 天下一武術会開催


 セルゲームから4年後のある日、悟空の下へ一通の手紙が送られた。

 

『孫悟空様へ

 

 

 第一回天下一武術会を開催することをここにお知らせ致します。

 つきましては今大会にご参加いただけるようお願いします。

 ルールなどの詳細は、当日会場にてお知らせいたします。

 

 

 神宮寺イーヴィ』

 

 

 同様の内容の手紙が悟飯、ピッコロ、ベジータに送られた。手紙の中には、位置データや地図なども入っており、天下一武術会の開催場所が記されていた。ちなみに追記には、優勝賞金1000万ゼニーと書かれていた。

 悟空と悟飯はチチがいることで参加できるか不安であったが優勝賞金が1000万ゼニーであることをチチに伝えることで説得し、参加を決めることができた。

 ちなみにピッコロには、悟飯が参加することが、ベジータには悟空とラディッツ、私が参加することが追記されていた。その辺りの根回しは意外と用意周到なイーヴィであった。

 

 

 会場は、海の上に造られた人工島であった。巨大なドーム状になっており、直径は100キロメートルを優に超えている。入口部分に悟空たちを含む一般の参加者が集められていた。参加者は100名ほど集まっていた。ドームの入口部分の上部には、モニターが取り付けられている。

 

「よ、ベジータ」

 

 悟空が人混みの中でベジータを見かけたので声をかけた。

 

「ようやく来たか……ラディッツはどうした?」

「なんか仕事があるとかでイーヴィのところに行ったみたいだぞ」

「何っ! また、嘘吐きやがったのか、あの野郎」

「まぁまぁ。別にいいじゃねぇか。まだ出ないって決まったわけでもねえしよ」

「言っておくが、俺は貴様ら兄弟を倒しに来たんだ。そうでなければ、こんな大会などに参加などしない」

「一応、オラから連絡入れておくからよ。そうカッカすんなよ」

「ふん……」

 

 

 悟飯は離れたところにピッコロを見つけ駆け寄った。

 

「ピッコロさーん!」

「悟飯か」

「ピッコロさんも来ていたんですね」

「まぁな。あのイーヴィから送られてきた招待状だ。おかしなことをしそうではあるが、武道家として楽しみでもある。しかし……いや、気のせいだろう」

 

 ピッコロは一つ違和感があった。イーヴィのことだから、仲間は全員呼びそうなものだが、この場に居るのは4人だけ。参加するかどうかは置いておいてクリリンやヤムチャ、ブルマがこの場に居てもおかしくないはずだ。何か企んでいるのかとも思ったが、いないことによって何ができるわけでもないので考えすぎだろうと捨て置いた。

 

 

『はーい! 皆さんちゅうもーく!』

 

 モニター画面にイーヴィが映しだされた。

『早速、ルール説明を始めるよー!』

 

そして、予選のルール説明がなされた。そのルールを簡潔にまとめると6つであった。

 

1.本戦であるトーナメント出場枠は7つ

2.予選は迷路であり、先着順。

3.ゴールは7つあり、1つのゴールにつき1人しかゴールできない。

4.ゴールするためにはゴール前の門番の課す勝負で勝利しなくてはいけない

5.制限時間は3時間

6.枠が埋まらなかった場合は、門番から選ばれます。

 

 

『以上! 質問はありますか?』

 

 

 悟空たちは質問をしなかったが、一般人からいくつか質問されたので答えるイーヴィ。

 

 

Q.妨害はあり?

A.アリです。武器を使用してもらってもかまいません。こちらでいくつか用意していますので、使いたい方がいたらいくらでも持って行ってください。

 

 

Q.武器ありって、殺してもいいの?

A.推奨はしませんが、ルール違反ではありません。

 

 

Q.壁は破壊してもいいの?

A.構いません。できるのであれば。

 

 

Q.門番の課す勝負って?

A.ああ!……じゃなくて、私にもわかりません。場合によっては私がお題を出すことがありますが、基本は門番にお任せしています。

 

 

Q.出場枠は何故7つ?

A.8人目はすでに決まっているからです。私の特別推薦枠とでも思ってください。

 

 

 

『質問がないようなので最後に注意事項を伝えさせていただきます。先ほどの質問で殺すことがルール違反でないことをお伝えしましたが、この大会で受けた傷や死亡した場合、こちらは一切責任を負いません。さらにいえば、この迷路には罠があり、発動した場合死ぬことも十二分にありえます。中には、気付かずに即死するかもしれないような危険度の高いものも用意されているので、死にたくない方はここでお帰り願います。ただ、途中でリタイアしたくなった方はすぐにリタイアしてください。係員が安全に外にお運びします』

 

 

 最後にと、イーヴィは付け加える。

 

『即死するようなトラップにどのようなものがあるか、一例を教えたいと思います』

 

 人の形を模した金属の板を掲げて、スイッチを押すとワイヤーがちょうど首の部分を真っ二つにした。

 

『と、こんな感じで首と胴体がバイバイしちゃうことになるかもしれないので、死にたくない方は帰りましょう』

 

 

 このパフォーマンスによって参加者は100人から20人ほどまで減った。命知らずはそこまでいないようだ。逆に言えば20人もいるのだが、そう感じるか否かは感性にもよるだろう。

 

 悟空たちは予選について全く心配をしていなかった。それは自身の強さや修行に裏打ちされた自信故であった。実際、通常の武器で彼らを傷つけることができるものなどそうはいない。しかし、思っていた以上に色んな意味で苦戦を強いられることになる。

 




次回、ギャグ回っぽくするつもりです。キャラ崩壊あるかもしれません。

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