外道屋のドラゴンボール   作:天城恭助

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ヤムチャ改ってほどでもない気が……


15 天津飯 対 ヤムチャ改

 早速、第一試合。天津飯対ヤムチャだ。

 

「貴様の減らず口もこれで二度と聞けなくなるぜ」

「ほう、貴様がくたばるからか?」

 

 マンガとなんも変わらないように見えるがその実、結構かわっている。審判の説明でヤムチャが亀仙人の弟子であることは言われなくて、天津飯が鶴仙人の弟子であることが言われた。

 ヤムチャが亀仙人の弟子でなくなったことは、おそらく正解だったはず。カリン塔を無事攻略したのなら、天津飯に勝てる可能性も十二分にあるだろう。

 

『では、第一試合。ヤムチャ選手対天津飯選手。はじめてくださいっ!!!』

 

 最初の攻撃はヤムチャからだった。蹴りを入れるが、天津飯にガードされ、天津飯も拳で返そうとするが、ヤムチャも防ぐ。素早い攻防を繰り返すが、一進一退だ。

 

「いくぞ! 新狼牙風風拳!」

「おもしろいっ!」

 

 先程よりも素早い攻防だ。原作ならここで天津飯に押されるが、互角だ。しばらくの攻防の後、お互いに距離を取った。

 

「ようし…」

 

 あ、ヤムチャかめはめ波使う気だ。悟空も気が付いている。

 

「か…め…は…め…」

 

 あかんよ、跳ね返される。そして、飛んで避けて叩き落とされて足折られちゃう。

 

「波!!!」

 

 天津飯がよくわからない動き(あれ必要?)で、人差し指を立てて手を組む。

 

「はーーーーっ!!」

 

 それによって、かめはめ波が跳ね返された。ヤムチャはそれをなんとか飛んで避けた。

 

「ヤムチャ危ねえーーっ!」

 

 空中で天津飯に背中を取られ地面に蹴り落される。

 ほぼ原作通りなんだけど……なんなんこれ?

 

 天津飯は、ヤムチャに追撃する……が、ヤムチャは避けた。……避けたっ!?

 

「ちっ」

 

 天津飯が舌打ちをする。これで決まると思っていたのだろう。

 

「まさか、かめはめ波を返すとはな……」

「あの程度の技で俺が倒せるわけなかろう」

「だけど、俺にはまだ取って置きがあるぜ」

 

 右の掌を上に向け、左手で手首を掴む。これって、まさか……

 掌から気の弾が出てきた。

 

「繰気弾!」

 

 キター! ってか、登場早すぎィ!

 

「ばっ!!!」

 

 繰気弾を天津飯に投げつけた。天津飯はそれを避けるが、ヤムチャは気弾を操って追撃する。

 

「はいっ!」

 

 上から叩きつけるように天津飯を襲うが、避けられて、気弾は武舞台に激突する。

 

「なかなか驚かされたが、そんなノロい攻撃じゃ100年たっても当たらないぜ」

「それはどうかな」

 

 繰気弾が地面から出てきて、天津飯の顎を捉えた。

 

『天津飯選手ダウーン!』

 

 カウントが始まるが、天津飯はすぐに起き上がった。

 どうも、繰気弾こそは使えたが気が小さくて、威力が足らなかったようだ。

 

「貴様を見誤っていたようだ。少し全力で行くぞ!」

 

 天津飯は腰を落とし、両手を頭の横に持ってきて手の甲をヤムチャに見せている。

 

「新鶴仙流太陽拳!!」

 

 強烈な閃光が、目を眩ませる。太陽拳って便利な技だよね。

 

「め、目がっ!」

 

 天津飯はその隙にヤムチャの後頭部に膝蹴りをくらわせた。

 審判はサングラスをかけていたので普通に見えていたので、目を眩ませて後頭部に蹴りを入れたことを解説した。私は、目でものを見ているわけではないので太陽拳が全く効かない。でも、私には必要な大体の人は目が眩んだから解説は必要だね。

 

『ヤムチャ選手ダウーン!』

 

 10カウントされてヤムチャの負けになった。でも、足折られてないから十分な進歩だよ。私は感動した。これで、後々サイバイマンに自爆されて死ななければいいんだけどね。

 あ……足は折られなかったけど、気絶はしていて、担架で医務室に運ばれた。やっぱ、情けない……




ヤムチャ、天津飯相手にちょっと善戦。でも、結果は変わらずかませ犬。

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