早速、第一試合。天津飯対ヤムチャだ。
「貴様の減らず口もこれで二度と聞けなくなるぜ」
「ほう、貴様がくたばるからか?」
マンガとなんも変わらないように見えるがその実、結構かわっている。審判の説明でヤムチャが亀仙人の弟子であることは言われなくて、天津飯が鶴仙人の弟子であることが言われた。
ヤムチャが亀仙人の弟子でなくなったことは、おそらく正解だったはず。カリン塔を無事攻略したのなら、天津飯に勝てる可能性も十二分にあるだろう。
『では、第一試合。ヤムチャ選手対天津飯選手。はじめてくださいっ!!!』
最初の攻撃はヤムチャからだった。蹴りを入れるが、天津飯にガードされ、天津飯も拳で返そうとするが、ヤムチャも防ぐ。素早い攻防を繰り返すが、一進一退だ。
「いくぞ! 新狼牙風風拳!」
「おもしろいっ!」
先程よりも素早い攻防だ。原作ならここで天津飯に押されるが、互角だ。しばらくの攻防の後、お互いに距離を取った。
「ようし…」
あ、ヤムチャかめはめ波使う気だ。悟空も気が付いている。
「か…め…は…め…」
あかんよ、跳ね返される。そして、飛んで避けて叩き落とされて足折られちゃう。
「波!!!」
天津飯がよくわからない動き(あれ必要?)で、人差し指を立てて手を組む。
「はーーーーっ!!」
それによって、かめはめ波が跳ね返された。ヤムチャはそれをなんとか飛んで避けた。
「ヤムチャ危ねえーーっ!」
空中で天津飯に背中を取られ地面に蹴り落される。
ほぼ原作通りなんだけど……なんなんこれ?
天津飯は、ヤムチャに追撃する……が、ヤムチャは避けた。……避けたっ!?
「ちっ」
天津飯が舌打ちをする。これで決まると思っていたのだろう。
「まさか、かめはめ波を返すとはな……」
「あの程度の技で俺が倒せるわけなかろう」
「だけど、俺にはまだ取って置きがあるぜ」
右の掌を上に向け、左手で手首を掴む。これって、まさか……
掌から気の弾が出てきた。
「繰気弾!」
キター! ってか、登場早すぎィ!
「ばっ!!!」
繰気弾を天津飯に投げつけた。天津飯はそれを避けるが、ヤムチャは気弾を操って追撃する。
「はいっ!」
上から叩きつけるように天津飯を襲うが、避けられて、気弾は武舞台に激突する。
「なかなか驚かされたが、そんなノロい攻撃じゃ100年たっても当たらないぜ」
「それはどうかな」
繰気弾が地面から出てきて、天津飯の顎を捉えた。
『天津飯選手ダウーン!』
カウントが始まるが、天津飯はすぐに起き上がった。
どうも、繰気弾こそは使えたが気が小さくて、威力が足らなかったようだ。
「貴様を見誤っていたようだ。少し全力で行くぞ!」
天津飯は腰を落とし、両手を頭の横に持ってきて手の甲をヤムチャに見せている。
「新鶴仙流太陽拳!!」
強烈な閃光が、目を眩ませる。太陽拳って便利な技だよね。
「め、目がっ!」
天津飯はその隙にヤムチャの後頭部に膝蹴りをくらわせた。
審判はサングラスをかけていたので普通に見えていたので、目を眩ませて後頭部に蹴りを入れたことを解説した。私は、目でものを見ているわけではないので太陽拳が全く効かない。でも、私には必要な大体の人は目が眩んだから解説は必要だね。
『ヤムチャ選手ダウーン!』
10カウントされてヤムチャの負けになった。でも、足折られてないから十分な進歩だよ。私は感動した。これで、後々サイバイマンに自爆されて死ななければいいんだけどね。
あ……足は折られなかったけど、気絶はしていて、担架で医務室に運ばれた。やっぱ、情けない……
ヤムチャ、天津飯相手にちょっと善戦。でも、結果は変わらずかませ犬。