強襲揚陸艦ネェル・アーガマ、発進!   作:がさ丸

5 / 42
今回のお話は鎮守府でのお仕事です。
ほのぼのを目指して頑張ります。

評価や感想ありがとうございます!
これからも頑張って書き続けたいと思います!


鎮守府でのお仕事

私、ネェル・アーガマがこの鎮守府の所属になって1日が過ぎました。

夕立さんと五月雨さんは出撃していて、今残っているのが私だけなので、司令官から「お願い、執務手伝って!私だけじゃ絶対に終わらないから!ね!?後生だよ~春雨ぇ!」

土下座しながら頼まれました。まだ春雨だと勘違いしてるみたいですけど...、まぁ良いでしょう!このネェル・アーガマの力を見せてあげましょう!

 

「とは言ったけど...よく分からない...」

 

初めてやる作業ばかりだった。書類整理、記入、お茶をいれたり、元々艦だったアーガマには縁がなかった。

執務室にある小さい机でアーガマは作業をしていて、とうの提督は執務机でうとうとしている。

執務どうするんだろう...起こした方が良いのかな...?

 

「司令官~...、起きて下さい...。執務は....?」

 

「.............」

 

ダメなのかな...それなら、1日経って学んだ技を使っちゃえ!

自分の身も危険にさらすことになる...禁断の技!

 

「司令官、起きて下さい。ちゃんと執務を終わらせれば、私を好きにして良いですよ~?」

 

「起きた。今バッチリ起きました。終わらせます」

 

ここの司令官、春雨...もといアーガマが「可愛すぎる」という理由でアーガマを溺愛している。抱きついたり、撫でたり、どういう意味か分からないが麻婆春雨という料理を出してきたり...とにかくここの司令官は可愛い娘好きなのだろう。

 

というか...司令官、スゴい速さで作業してる...私もがんばらなきゃ!

 

―――――15分後

 

「やった、終わったぁ!!」

 

「え!?はやい!?」

 

あの司令官...紅い彗星の生まれ変わりなんじゃ...

 

「ふっふっふっふ...3倍の速度で終わらせてあげたわ!私にかかればチョロいものさ!」

 

脳裏にとある言葉が過った。「高熱源体急速に近づく!なお、先頭の1機は後続の3機の3倍の速度で接近中!まもなく到達します!」

...あの時、本当に怖かったなぁ...緑色のモノアイが遠くからスゴい速さで近づいてくるんだもん...

 

「さて...、終わったことだし、春雨を好きにして良いんだよねぇ...?」

 

「ま...まだ私は終わってません!だからお預けです!」

 

「えぇ~...嘘でしょ~......もしかして、春雨...作業の仕方分からないの?」

 

「...!!」

 

「あれ、図星?ん~?」

 

「う...うぅ...」

 

きっと顔は真っ赤になっているだろう。

 

「春雨、顔真っ赤だよ~」

 

はい...、真っ赤です。だってわからないんだもん。

 

「仕方ないなぁ。教えてあげるから。ほら、おいで?」

 

提督は椅子に座り、手招きをしている。

アーガマは机の上に散らかった書類をかき集めて提督のもとへ向かった。

すると提督はアーガマを持ち上げ自分の膝に座らせた。

 

「ふぇ?あ...あの...?」

 

「良いの良いの!だって作業の仕方分からないんでしょ?こうやった方が教えやすいしね♪」

 

提督は膝に座っているアーガマの頭に顎を乗せて、くつろぎながら作業の仕方を教えていた。

 

「そうそう、そこにそう書いて~...オッケー!バッチリだよ!」

 

「あ...あの...、司令官...、ありがとう...ございます」

 

アーガマはこの世界に来て、初めて思い切りの笑顔を見せた。

 

「はぁぅ...天使だ...」

 

アーガマは提督が言っている意味が分からず首を傾げてきょとんとした顔をした。

すると、提督の頭のなかでプチンと何かが切れる音がした。

 

「ふ...ふふふ...は、はるさめぇ...♪」

 

春雨じゃないのに...私は強襲揚陸艦のネェル・アーガ...ヒッ!?

アーガマは提督を見上げた。そこには提督というより、今にも犯罪を起こしそうな顔をした提督がいた。

 

「う...え...えっと...」

 

「おっと、危ない。春雨を襲うところだったわ」

 

襲おうとしたんですか...敵襲の警報鳴らせば良いのかな?次回からは...。

 

「作業は...粗方終わったね...じゃあ、ご褒美タイムを~...」

 

提督の手がアーガマに伸びる。何をされるのかとヒヤヒヤしたアーガマだったが、その心配も何処かに吹き飛んでしまった。

なぜなら、提督は襲うなど口走ってはいたが、今やっているのは、アーガマの頭を撫でる位だった。

 

はぅ...司令官の手、暖かいなぁ...

あれ...眠くなってき...た...

 

「...すー...すー...」

 

「ふふっ、可愛いなぁ...春雨は。いや...アーガマ...かな。本人には言わないでおこう...このまま...春雨のままで...」

 

提督はアーガマをソファーに移動させ、毛布を掛け、執務室を出ていった。




書いてるときに最後どうしようかってことになって、ええい、もうやけくそだ!
みたいな感じで書いたらこんなのになってしまった。

提督さん、アーガマって知ってたんですね。すごい!
名札でもついてたんでしょうかね。
それは追々分かるとして、今回はどうでしたか?

感想、評価、お待ちしてます!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。