Gジェネでのヅダ増産と、デュバル少佐のLvがMAXに。
クリアして、サイコシャードを出したユニコーンを作りました。
サイコフィールドの能力がエグい。MAP兵器で命中した敵ユニットを行動不能にすると。
今回からアーガマ視点に戻ります。
アーガマはひとしきり泣いた後、ふらふらと執務室へ向かった。
執務室の扉を開けると、ガランシェールを含め、蒼龍、五月雨、夕立。
提督、もとい鈴谷が制服姿で談笑していた。
「あ、アーガマ、ち~っす!」
「皆さん...なにしてるんですか...?」
「ガランシェールと話してるっぽい!」
扉を閉めて中に入ると、鈴谷に「座って座って~」と促される。
命令通りにソファに座ると、鈴谷が手を叩く。
「よしっ!全員揃ったし、ガランシェール、どうやってここまで来たか教えてよ~」
「あ...えと...分かりました。だけど...その....よく分からないんです...」
『え?』
皆が声を揃えてすっとんきょうな声を上げる。
「え~...それは...記憶が無いってことですか?」
蒼龍が質問する。
数秒遅れて、ガランシェールがそれに答える。
「目が覚めたら....知らない所で倒れてて........それで.....」
「やっぱり、記憶喪失ってやつ?」
「そんな......」
アーガマが悲しみの声を上げて俯く。
「ねぇ、ガランシェール...本当に忘れちゃったの...?」
涙目でガランシェールを見つめる。
ガランシェールは押し黙ったまま、何も喋ろうとしない。
「..........すいません...。何も...覚えて...ないです....」
一気に執務室内の空気が重くなる。
「ほら、皆、明るく明るく!」
と、鈴谷がその場を明るくしようとした瞬間...。
ガランシェールの顔が険しくなる。
「どうしたの、ガランシェール...?」
「何か.......来ます.......」
「深海棲艦...ですか...?」
「五月雨、夕立、蒼龍は~、疲れてるだろうから待機!アーガマ、行ける?」
「...行けます...!」
勢いよく執務室の扉を開け、出撃ドックへ向かう。
――――――――――――――――――――――
~出撃ドック~
「ネェル・アーガマ、出撃します...!」
海面に足をつけ、滑るように移動を開始する。
しばし移動をすると、水平線に赤黒いオーラを放った異形が見えてきた。
「なに....あれ....!?」
水平線に見えた異形。
人の姿をした化け物、というのが妥当だろうか。
顔半分は黒い仮面に覆われ、目は真っ赤に光り、左半身が化物と化していた。
――レウ...ルーラ!?
自分の宿敵、レウルーラ。
今までは、外見こそお嬢様だったが、今はそれも失われ、まるで怪物だった。
『深海ニ魂ヲ売ッタノ...』
――深海棲艦になったってこと...?
『アレハ深海棲艦ジャナイ...タダノ化物...』
――化物...
「あ...ァ...アー....ガマぁァぁア!!」
「っ....!」
巨大な岩石をまとめた様な左手を開き、エネルギー弾を勢いよく撃ち出す。
その弾はアーガマ目掛け、まっすぐ進んでくる。
辛うじて避けたが、着弾した時の衝撃でよろけてしまう。
――この威力...一発でも喰らったら...!
「...このままじゃ...。そうだ...、ヨルムンガンドを...!」
念じると、ヨルムンガンドが出現する。
それをしっかり掴み、バズーカを構える要領で担ぐ。
――照準..........
――標的を捉えました!いつでもいけます!
「撃てーっ!」
プラズマ弾が撃ち出され、レウルーラに向けて進んでいく。
着弾したと思ったら、レウルーラが左手を開いて、前に突き出す。
すると、手の中心にある穴にプラズマ弾が吸収されていった。
「沈...メぇ...!アーガマぁァぁあア!!」
次の瞬間、左手の穴が開き、倍のエネルギーの質量弾が発射される。
エネルギー弾がアーガマの少し前で爆発し、巨大な爆炎を発生させる。
それに巻き込まれ、後ろに吹き飛ばされる。
爆炎が晴れると、アーガマが海面に倒れ付していた。
「......ぅ...ぁ...」
「まダ...意識が...あル...か...」
ゆっくりとレウルーラが近づいてくる。
大きな左手を開き、アーガマの体を握る。
握った手に、力を入れていく。
「うっ...ぁ...が...っ!」
アーガマの体がミシミシと音を立てる。
「アーガマぁァ...!」
レウルーラが左手により強い力を入れる。
すると、アーガマの左肩がバキッと嫌な音を立てる。
「う...ぁ...ぇ...?」
アーガマは今起きたことに頭がついていかなかった。
自分の左腕が力無く垂れている。
と、レウルーラが空いている右手でアーガマの左腕を引っ張る。
――ブチン
「あ...あぁぁぁ!」
――痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
アーガマが左腕があった場所をみると、左肩から先が無くなっていた。
と、次の瞬間、勢いよく放り投げられる。
海面に叩きつけられ、意識が飛びそうになる。
その朦朧とした意識の中、自分の回りが段々と赤色に染まっていくのを見た。
――誰か.....助け.....て........
「アーガマ...さん!」
誰かの声が聞こえる。
閉じゆく瞼の間に、緑色の着物を着た少女が見えた。
――ガラン.....シェール.....?
サブタイの意味。