強襲揚陸艦ネェル・アーガマ、発進!   作:がさ丸

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ガンダム戦記を久々にやったら、ガンダム7号機よりイフリート・ナハトの性能が上だった。



ガランシェール-2-

少女は砂浜に再び倒れる。

青空を見て、すぐ目を閉じる。

 

――何にも分からない...。私が誰だか、ここがどこなのか...

 

目を開け、体に力を入れる。

ようやく足が動くようになった。

 

「やっと...動ける...!」

 

しっかりと足で地を踏み、ゆっくりと立つ。

再度、周りを見渡してみるがなんの変化もなく、先程と同じ風景があった。

ただ1つ変わっているものといえば、雲の形だけだ。

 

――...痛...っ...!

 

瞬間、全身に痛みが走り、膝をついてしまう。

自分の腕をあげてみると、焦げあとのような傷がいくつもあった。

それに、切り傷らしきものもあり、そこから血が流れている。

 

――なんでこんなに傷だらけなの...?

 

考えるが何の答えも出てこない。

それに恐怖感も覚える。

知らない土地、自分が誰かも分からず、方角も分からない。

 

――とりあえず...移動しなきゃ...

 

少女は自分の手掛かりとなるものを探すため、森へ入っていった。

 

――――――――――――――――――――

 

森に入って数十分が経過した頃。

 

――迷っちゃった....

 

少女は道に迷っていた。

元から方角も分からないまま森に入ったため、簡単に迷ってしまう。

と、訳も分からないまま歩いていると、開けた場所に出た。

そこには池があり、椅子がわりになる切り株もあった。

 

――人が...いたのかな...?

 

どこからどう見ても人が生活した後があった。

焚き火の燃えカスがあり、動物の骨らしき物も落ちていた。

少女が上を見上げると、木と木の間から光が差し込み、幻想的な風景が広がっていた。

 

「きれい....」

 

ボソッと呟き、前に足を出した瞬間、地面が無いのに気付いた。

 

「ふぇ...?」

 

足元を見ると、池があった。

見事に足を踏み外し、池に落下した。

 

「ひゃあっ!」

 

と、少女は自分が沈まない事に気付いた。

足を見ると、池に浮いていた。

自分の体が水に浮いているのだ。

 

「わ....すごい...!」

 

少女は感嘆の声を上げた。

数分、池の上でジャンプしたり滑ってみたりと色々してみた結果、1つの考えが浮かんだ。

 

――これなら...海を渡れるんじゃ...!

 

急いで陸に上がり、無我夢中で走り続けた。

次第に木が少なくなり、波の音が近づいてくる。

 

――あと、ちょっと!

 

草をかき分け、砂浜に出る。

太陽が海に反射し、眩しい光を放っている。

 

「よし...!」

 

意を決して海に向かって走り出す。

海面に触れると、体の底から力が沸き上がってくる。

次第に深くなり、足が着かない所まで来ると、勝手に体が浮き始める。

背中にはランドセルのような物を背負っていて、肩には緑色のロボットが2機、ライフルを構えて立っていた。

 

「これで人がいそうな所に行ける...!」

 

少女は新たな決意を胸に、海を駆けた。

 

―蒼龍と少女が出会うまで、あと数時間―


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