周辺国家最強(笑)の戦士   作:生コーヒー狸

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雪かきが一段落したので、もう1話投降!
これだけ積もると外出する気もおきないですね。

今回も独自設定満載の内容です。


Exactly(そのとおりでございます)

 法国の連中はダッシュで帰って行った。クアイエッセは「付いて来れない者は置いて行く。いずれ神都へ着きさえすればいい」とか言って、デカイ鳥(名前はファイヤーというらしい)に乗っていった。

 

 

~査問会(黙秘権無し、喋らなければワイルドマジック)~

 

「説明しよう!…省略省略省略…という事なんです。」

 

「なるほどね。「ゆぐどらしる」の他にも「りある」とか色々な異世界がある。ぷれいやーの本体は「りある」に居て、「ゆぐどらしる」を経由してこの世界へ来た。ガゼフ君は「りある」からこの世界へ意識だけが移って、この世界の人間として存在している。」

 

「Exactly(そのとおりでございます)」

 

「どうりで「ぷれいやー」や「えぬぴーしー」の気配を感じなかった訳だ。」

 

 もう面倒くさくなったので、ツアーさんに色々とネタばれしてしまった。だって「この鎧…本体からスイッチ一つで自爆(戦術級ワイルドマジック)できるんだけどなー(チラッ チラッ)」とか言われたらもうね…

 

「まあこれで全部という訳じゃないんだろうけど、正直に話してくれて感謝するよ。」

 

「こんなサービス滅多にしないんだからね!」

 

「キモッ…それにしても「ゆぐどらしる」を創った「うんえい」だっけ?何の目的があって、一つの世界を新しく創造するなんて事を…、そして「ぷれいやー」は別世界に自分の分身?を作ってまでして、何をしたかったんだ?」

 

「うーん…商売と娯楽?運営はユグドラシルという世界を用意して、プレイヤーはそこで安全、気軽に冒険や戦争をして遊ぶ。その冒険や戦争を快適にする為に、プレイヤーは運営に対価を支払う。そんなところですね。」

 

「もう話のスケールが大き過ぎて訳が分からないよ。そんな事の為に一つの世界を創りだすなんて、本当の神なのかい?ほかにも「ぱずどら」や「ぐらぶる」だっけ?色々な世界が「きほんむりょう」で楽しめる??」

 

 そういった訳で、ツアーさんにカミングアウトしてしまった。ここまで喋ったんだから、万が一の際は評議国への亡命(某王女と同待遇)を受け入れて欲しい。

 

 

~嘘だといってよ、ガゼフ~

 

「ジル、いいかい?よく聞いてくれ…省略省略省略…じゃあな、ジル。元気で暮せよ。レイナースによろしくな。ザ~・・・ザ~・・・」

 

「嘘だ!ガゼフはあいつが怖くなったんで嘘をついてるんだ!」

 

 ガゼフからの緊急メッセージを伝えられたジルクニフは信じられなかった。二日前に行政特区カルネに現れたアインズ・ウール・ゴウンという人物が、例の予言書に書かれていた存在という報告は受けていた。「このままでは帝国は滅亡する!」という事で、様々な施策を執ってきた。以前ガゼフも「可能な限りの対応はした」と報告してきた。そのガゼフをして「ちょっとでも相手に不興をかったら帝国終了のお知らせ」「プラチナム・ドラゴンロードが裸足で逃げ出すレベル」というのだ。ガゼフは大急ぎで帝都に帰還しているとの事だが、戻り次第もっと詳しい報告があるだろう。

 

 三日後に帝都へ帰還したガゼフはそのまま帝城へ直行、すぐさまジルクニフの自室で2人きりでの密談がされた。

 

「説明いたします!…省略省略省略…という事です。」

 

「なるほど…「ゆぐどらしる」と「ぷれいやー」については理解した。アインズ・ウール・ゴウンは単騎で周辺国を纏めて滅ぼせるという事も、周辺国家に対抗可能な存在も皆無という事もな。だが重要なのはこれからだ。先方との会談で、なんとしても帝国の安全を確保する足掛かりを築くのだ。」

 

「Exactly(そのとおりでございます)」

 

 さすがジル様!この人は決して帝国を諦めていない。どんな絶望的な状況でも、帝国を守る事を諦めない最高の君主だ。地獄の一歩手前までは御供します!

 

「すぐに軍部、閣僚を招集して緊急会議と行きたいが…与える衝撃が大き過ぎる。まずは側近…フールーダの意見を先に聞いておくか。」

 

「フールーダ翁では、いささか問題があると愚考いたしますが…」

 

「何故だ?相手は神の如きマジックキャスターなのだろう。魔法についてならフールーダの知識は帝国で随一…そういう事か…」

 

「はい。アインズ・ウール・ゴウン様は第十位階はおろか、それすら児戯に見える超位魔法までも修めた御仁。フールーダ翁ならかの御仁を神と崇めて、靴を舐めながら教えを乞う事でしょう。只、下手に妨害や隠蔽をすれば、帝国だろうが何だろうが喜んで売り渡す事は火を見るより明らか…」

 

 1時間後に帝都にいる将軍、文官の責任者、門閥貴族が招集され、帝国の存亡を賭けた御前会議が開かれた。

 

 

~復ッ活ッ スルシャーナ復活ッッ~

 

「真に!?真にスルシャーナ様が復活されたというのかっ!?」

 

「Exactly(そのとおりでございます)」

 

 絶賛暴走中のクアイエッセによって齎された「スルシャーナ復活ッッ」の一報はスレイン法国を激震させた。上層部では真偽を問う意見が多かったが、なにせ六大神で最も力を持ち、最後まで人類を守り続けたと伝えられる神の復活…スレイン法国にとって数百年待ち臨んだ慶事だ。これを否定するなどとんでもない!という空気が醸成されていく。

 

 こうして最高執行機関によって、バハルス帝国に降臨した神への拝謁を願う事が決定され、最高神官長を団長とする使節団が派遣される事になる。使節団には神に拝謁を許されたクアイエッセの他に、漆黒聖典第一席次とまさかの番外席次"絶死絶命"の同行、そして一部のタカ派の要望で「ケイ・セケ・コゥク」を装備したカイレも同行する事になった。※ちなみにクアイエッセ同様、神に拝謁したニグン・グリッド・ルーインは未だに意識が混乱しており、鉄格子のある神殿で休養中である。

 

 この事が吉となるか凶となるかは誰にもわからない…

 

 

~ズーラーノン 春のスルシャーナ祭り~

 

 死の神スルシャーナを崇拝する宗教法人ズーラーノンは、スレイン法国からの極秘情報「スルシャーナ復活ッッ」を受けて、死の神復活を祝う「春のスルシャーナ祭り」を開催した。期間中に関連商品に貼付されている応募シール25枚を集めると必ずもらえる「黒いスマイルディッシュ」は、熱心な信者に大好評で、関連商品の売上アップに貢献している。

 




パンドラズ・アクターの秘密

モモンガが唯一、直接創造したNPC。
「至高の四十一人(レベル100当時)」全員の外装をコピーし、
その能力を約2割増で行使できるレベル150のドッペルゲンガー

さらにモモンガが受肉スキルを使った際の外装もコピー可能だが
その能力は本物の約8割に留まる。

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