第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜 作:リバーサクラモード本格的だよ
ーテラツー
ージャポネス城内ー
ーイエヤスの部屋ー
タクトたちはイエヤスから話しを聞くべくイエヤスの部屋へと招かれた。
イエヤス『まずはタケダ軍からこのジャポネスを守っていただいて深く感謝申し上げる。そちらの味方さん方には負傷者はおらぬか?』
タクト『大丈夫です。三人のパイロットととも予備のナノマシン治療で直ります。カンナはちょっときついけど…女の人の治療はちょっとこの星だとキツそうなので。』
イエヤス『まあ、それが妥当じゃろうな。ジャポネスはまだ発展が進んでおらん。色々と不慣れな所も多い。ところでワシに話しとは?』
クーデリア『はい、実はもう噂になっているからご存知あげているでしょうが私達はこの宇宙をザール星間帝国から解放するために戦っています。そこで、この星のマリオネットの一部を貸していただけないかと思いまして…そして、ジャポネスと東の星のオダと仲が良いと聞いておりますのでオダの力も借りたいと思いまして。』
イエヤス『ほう、ザールと戦うか…まぁ、ワシもザールはもう滅ぶべきだと考えておる。力で宇宙を支配する愚か者どもが蔓延るのはもうやめてほしいものだが…ワシらはザールに刃向かえるほどの戦力はもっておらん…』
タクト『いやぁ、ちょっとマリオネットを貸して欲しいと思っていたんですけど…やっぱりガルトラントですかね?』
イエヤス『わかっておるかもしれんが、今のテラツーはガルトラントの一人勝ち。ガルトラント以外の国民100人がガルトラント一人国民以下とまで呼ばれるほど力をつけている。ザールとガルトラントが組んだからなあ、ワシらとて、ザールに立ち向かう勇気があるにはあるが皆の安全を考えたら…それにさっきのタケダ軍を見たじゃろ…あんな感じに常に狙われているのじゃ…どうしても…わかるじゃろ…』
クーデリア『すいません、疑問に感じたことなのですが…私はこのテラツーの歴史を学びました。なぜ、あなた達は他の星に女の人を探しに行かなかったのですか?』
イエヤス『それはじゃな、まずは我々は宇宙船を作る技術なんてない。次に作ったところで女を求めるもの達自体大分減っておる。そして最後に京極圭吾が見張っているからじゃよ。』
クーデリア『一、二の理由はなんとかなりそうですが…やはり問題は京極圭吾ですか。京極慶吾ついては私達の方が情報を持っています。敵の特性としてはまず巨大な力…悪の力…これを妖力と呼んでおり、その妖力を使って巨大な姿へと形を変えるのです。』
イエヤス『そうか…人間にして人間ならざるものか…で?その姿の特徴とは?』
クーデリア『はい。京極慶吾は新皇と呼ばれる巨大ロボット…その世界における魔の機械…魔装機兵と呼ばれるものです。』
イエヤス『まさか…あの戦艦の中にそんなものが…』
小樽『戦艦?そんなものおいらみたことないぜ!』
イエヤス『ああ…普段は隠しているからわからんがな…京極慶吾は武蔵と呼ばれる巨大戦艦に乗ってこの星に来ている。しかし…なぜジャポネスにいるのかはよくわからん。ガルトラントはともかく…ロマーナの方が技術が進歩しているのにのう…』
クーデリア『いえ、それはこのジャポネスはカンナさんの世界の帝都という場所に非常に似ているそうなんです。構造…人…そして地下にある龍脈も…』
イエヤス『龍脈?!なんじゃ、それは!』
クーデリア『巨大な地下のエネルギー…この星はもの凄い量のプラズマが空にある。ならば地下にエネルギーがあってもおかしくないと思いますが…なぜ調べなかったんですか…』
イエヤス『…この星にある全てのマリオネットはプラズマが天敵なんじゃ…もし…地下を掘ってプラズマがこの星全てを覆いつくしたら全ての人間が死んでしまうからじゃ…』
タクト『確かに…安全性を考えたらそうですね…しかし…その地下エネルギーを利用して動いているのが武蔵なんです。だからジャポネスを狙ったんです。』
イエヤス『なんじゃつと!なるほど…じゃからハカイダーはここではあまり上手く闘えなかったというわけかのお…』
小樽『ハカイダー!あの黒いやつのことか…ところであのハカイダーはわかるが、キカイダーってのはなんだよ!マリオネットなのか!』
ライム『…おじいちゃん…僕…あのロボット僕達とは似ていて違うんだよね…』
イエヤス『ああ、あいつらとお主は人に作られたロボットであるが…奴らはマリオネットではなく、人造人間。キカイダーという赤と青のロボットはお主らと同じような良心回路を持っておるがハカイダーは乙女回路とは全く違った悪魔回路という恐ろしいもの…そしてその頭には光明寺という男の脳髄が入っておる。』
クーデリア『の、脳髄!!そんなものが…その光明寺という人とは!』
タクト『あの時の…火事の犠牲者の光明寺博士なのですね…ミツコちゃんとマサルくんの父親…』
クーデリア『あっ!光明寺…』
イエヤス『その通りじゃよ。その光明寺博士がキカイダーとハカイダーの開発者でお前さん達が最も会うべき人物大神一郎のいる世界じゃよ。』
クーデリア『大神一郎!!大神一郎さんはカンナさんの話しだとバスコと名乗るものに殺されたと聞いていますが?』
タクト『違うよ…そうじゃない、大神一郎さんはどれみちゃんの世界の大神一郎さんだと仮定するほうがいい…死んだ大神一郎さんの並行世界の同一人物だよ。』
イエヤス『そのもののところへ行くのがお主達のベストじゃよ。だが…そうも言えないらしいのお…』
ピーピーピーピーピーピー
イエヤスの頭上の光が灯り、激しい音が鳴り響いた。
クーデリア『な、なんですか!』
イエヤスはそばに置いてあった電話を手に取る。
イエヤス『長安か…ああ、わかった。やはりか…』
そのまま電話を置いて、タクトたちに眼を見張る。
イエヤス『やはりのお…タケダ軍がザールを手を組んでこっちに向かっておる。』
ビービービービービー!
今度はクーデリアとタクトの電話が鳴りだして、咄嗟にクーデリアは出た。
クーデリア『はい、え!オルガさん!どうしたのですか…はい、ええ!!巴里華撃団のメンバーが連れ去られた!』
タクト『名瀬!そうか…それで解放条件は…わかった…』
クーデリア『名瀬さんからということは…巴里花組のことですね。』
タクト『ああ、どうやら巴里華撃団は藤枝かえでという人物のこえに従ってある場所に向かったが、捕まったらしい…そしてそのメンバーの解放条件は二日後タケダ軍と闘い勝つことだ。最も相手は勝つことが出来るか難しい…タケダ軍だけならともかく、他にも京極慶吾率いる怨黒鬼会、ギル率いるダーク、怪獣軍団がいる。それに対してこちらは手数が圧倒的に少ない。』
イエヤス『なんじゃと!!何故そのようなことがわかるのじゃ?』
タクト『名瀬の知り合いのサフィールから情報を得たらしい。オルガは何人か仲間を集めたが上手くいったがそこを突かれた……こっちには闘える花組はカンナしかいないのに…兄さんとレスターか…さあて肝心な花組はどうなのかな…』
クーデリア『今は待ちましょう…花組の皆さんが集まることを。』
小樽『……い、イエヤス様、さっき言っていたダークには…あのハカイダーがいるんだろ…だったら俺はタクトさんとともに行って戦う!!やられっぱなしでたまるか!』
イエヤス『ふむ…ライムはどうする…』
ライム『僕は行くよ!小樽が行くなら僕も行く!あの黒いロボットを倒すんだ!そして僕が小樽を守るから!いいでしょ?おじいちゃん!』
小樽『ライム…』
イエヤス『そうか…わかった…じゃがその前にお前たちの仲間…チェリーを…ん?チェリーの反応がない!』
小樽『チェ、チェリー?なんだそりゃあ!』
イエヤス『ううむ…ま、まさか…奴らか…火星ジオン軍!!奴らがチェリーを…』
小樽『殿様!!』
イエヤス『やられたんじゃ…多分さっきの戦闘の時に侵入されたスパイによってこの城にいたライムと同じマリオネット…チェリーが盗まれたんじゃ!』