第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜   作:リバーサクラモード本格的だよ

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もうすぐこの小説投稿を始めて一年になります。
そろそろ話しも進んで来ますよ。
特別編も新年中には投稿しますので、それでは、どうぞ!


乙女と悪魔と

 

ーテラツー

ージャポネス城前ー

 

ここは今や戦場となっているにもかかわらず、住民の避難は完了していないため…鉄華団のメンバーは避難誘導をしていた。

そのため、アキヒロのみが戦っていた。

はずだったが…

 

タクト『終わった…』

 

アキヒロ『お、おい…あの女…やるなあ。』

 

なんと、アキヒロが苦戦し、モビルスーツがボロボロになっていたのにもかかわらず、タケダ軍のイクサヨロイを一人の女の子が圧倒していたのだ。

 

ライム『わーい、わーい!小樽ー!やっぱりみんなで集まっていると楽しいね!!』

 

小樽『そりゃあイクサヨロイだぞ!!ったく…あーあ。』

 

側にいた青年が女の子に近づく…

何か会話をしている。

 

ライム『小樽!!見て、見てーー!こんなにいっぱいのロボットと遊んだんだよ!!』

 

小樽『あれはイクサヨロイだ!!この星を侵略に来た悪い奴らだよ!』

 

ライム『あっ、そうなの。でもやっつけたよ。はい、おしまい。』

 

よく話しは聞こえないが…まあ、何はともあれこれでイエヤスと会え……

 

ガァン!!!!

 

俺が安堵した途端に銃声が響いた。

すぐさま銃声がした場所に目を向ける。

その先には…青年がいた。

 

小樽『ぐわっ!!!』

 

右胸を押さえ、苦しんでいる。

どうやら右胸に当たったらしい。

血がドクドクと流れ続ける。

まずいっ!!

 

アキヒロ『まだいる!!しかも相手はこれまでのザコじゃない!』

 

ミント『えっ!!』

 

ガァン!!ガァン!!

 

2発の弾丸は放たれた!

一発はミントのトリックマスターに来たが、俺の声で反応できたミントはすぐに避けた。

もう一発は俺のほうに来て、関節部へ直撃してしまい、右腕が使用不可能となった。

 

アキヒロ『な…なんだ…敵は…まさか…タケダ本人が来たのか。』

 

ミント『違います…どうやら来たのは…黒い人間のようですわ。』

 

銃の火薬が焚かれているほうにはサングラスをした全身黒色の服を着た青年がいた。

右手には銃が握られ、銃口はこちらに向けられていた。

 

小樽『な…人間!!』

 

????『初めましてかな…反乱軍諸君。俺の名はサブローこの姿のときはな…』

 

タクト『サブロー!!君はザールの兵士か!タケダ軍の残党か!』

 

サブロー『なぁに…俺はただの殺し屋だ。俺にはキカイダーという赤と青のロボットを殺すために造られた人造人間さ!チェンジ!』

 

サブローの体が一瞬光になり、姿を変える。

真っ黒とイナズマが入ったボディに脳が入ったクリスタルヘッド、右手には銃を持つロボットが現れた。

 

ライム『えっ!人造人間…ロボット…マリオネット…』

 

ハカイダー『そしてこの姿の俺の名はハカイダー、人造人間ハカイダー!!』

 

小樽『お、お前は…マリオネットなのか!』

 

ハカイダー『マリオネット…まあ、俺には感情があるがそいつのように乙女回路はない…悪魔回路というものがあるだけだ。』

 

小樽『悪魔回路…それにライムにある乙女回路…それがマリオネットなのに笑顔になるのか。』

 

ハカイダー『笑顔…ふっ…そんなことも知らずにこのマリオネットを起動させたのか…まあそういうのもあるか…それに俺は乙女回路なんていうものには反吐が出る。そしてそれを備えるスクラップどもにもな。』

 

ライム『えっ…僕は…スクラップ…違う!僕は…小樽が…好きなんだよ!』

 

小樽『はっはっはっ!好きだ…好きなんて言葉を吐く…その言葉を言わせる乙女回路が俺には理解出来ないんだよ!!所詮俺たちロボットは戦う道具だ!好きなんて感情を感じるロボットなどスクラップ同然だ!!そもそも三体いない貴様らなど相手ではないわ!』

 

ライム『うるさい!うるさい!小樽をいじめるなー!』

 

ガァン!!ガァン!!

 

ライムに向けて放たれた2銃弾はライムの両足に当たる。

 

ライム『うわあああっ!』

 

ライムはバランスを崩して前に倒れる。

 

小樽『ライム!!どうしてだ…どうしてライムがあんな簡単に…』

 

ハカイダー『初めから戦闘用に造られた俺にはこのスクラップのように三分割せずにそのまま一体として造られたからな。』

 

小樽『さっきも言ってやがったな…三体いない…三分割…まさか…ライム以外にいやがんのか…笑うマリオネットが…』

 

ハカイダー『まさかそれも知らないとはな…いいだろう。コードネームはライム、チェリー、ブラッドベリー。この三体はかつてテラツーに降りた六人が目指した女性復活のために造られたロボットだ。』

 

ライム『ぼく以外に…』

 

小樽『チェリーにブラッドベリー…』

 

ハカイダー『最も貴様には怨みはないがここで死んでもらう。俺の目的…キカイダーを破壊するという目的のためにな!』

 

ハカイダーは小樽の右胸に銃口を向ける。

 

ミント『させませんわ!』

ミントのトリックマスターは小樽に当たらないようにフライヤーを飛ばし、ハカイダーを狙う。

 

ハカイダー『ふっ!』

 

ハカイダーはフライヤーに向けて銃弾を放つ!

 

ガァン!!

 

キュイーン!!

 

フライヤーのビームはハカイダーの右脇にかすり、ハカイダーの銃弾はフライヤーを撃沈させた。

 

ミント『…!!あなたは…ロボット…しかし…その脳は…』

 

ミントはハカイダーから離れ戦闘機に戻っていった。

 

ハカイダー『くっ…まだま…がっ!』

 

ハカイダーが苦しみだす…

フライヤーのダメージにして苦しみすぎている。

一体…

 

ハカイダー『くっ…時間切れか…しかし…これでミッションは果たした…さらばだ!』

 

ハカイダーはそのまま姿を消した。

 

タクト『ミッション…いったい何のことだ。アキヒロ…そこら辺に何か怪しいものとか落ちていないか。』

 

アキヒロ『いや…特には…』

 

タクト『…まあ、とにかく戻るぞ。イエヤス公には…』

 

????『待ちなされ!!』ライムの側に現れたおじいさんが叫ぶ。

 

小樽『…あ、あんたはまさか…』

 

タクト『イエヤス公…』

 

イエヤス『ああ…この度はすまんかったのお…ガルトラントとの戦闘でいきり立っておるのだ。さあ、城まで来てほしい。』

 

タクト『よし、ミント、クーデリア、それにアキヒロ来てくれ。』

 

イエヤス『それと小樽、ライムも来て欲しい。』

 

小樽『俺たちも!!』

 

ライム『わーい!わーい!ありがとうおじいちゃーん!』

 

小樽『ちょっ、イエヤス公になんてことを…』

 

イエヤス『かまわん、それにな…わしには話しておきたいことがある。乙女回路をもつチェリー、ブラッドベリーのこと…悪魔回路をもつハカイダー…良心回路をもつキカイダーについてじゃ。』

 

ライム『ハカイダーとキカイダー…』

 

アキヒロ『…やはり何かひっかかる…』

 

タクト『?ハカイダーとキカイダー…やはり俺には全くわからないな…』

 

ミント『…キカイダーのことはわかりませんが…ハカイダーのことは僅かながらにわかりましたわ。』

 

クーデリア『えっ!記憶がはっきりしたのですか!』

 

ミント『そうじゃありませんわ。ただ…あのハカイダーの頭の脳から声が聞こえたんですわ…』

 

ダンジ『ハカイダーはロボットなんでしょ?ドラえもんたちみたいなロボットは心が読めないっていいませんでしたっけ。あの脳は見せかけじゃないんですか?』

 

ミント『ハカイダーの体そのものは機械でドラえもんのように喋るロボットですわ。しかし…あの脳だけは人間のものですわ。しかも…生きた人間の脳でハカイダーとは全く違う意思を持った…』

 

通信を聞いたイエヤスが話しに入った。

 

イエヤス『あの脳の持ち主は光明寺博士…お前さんたちがドラえもんと会った世界の人間じゃ…』

 

ミント『な、なんでそれを!』

 

イエヤス『そのことについても話す。早く城に来てくれ…さもないと鳥一族がここに攻めてくるぞ…急ぐのじゃ。』

 

そういってイエヤス公は城に入っていった。

 

タクト『鳥一族…惑星アーストの種族か…よし、急いで城に入ろう。』

 

タクトたちが城に入ると同時に二人のフードの人間が城へと入っていった。

 

?????『ふふふ…余計なロボットは排除しなければお姉さまとの戦いに支障が生じますわ…乙女回路のことはまかせましたよ。』

 

????『ふっ…貴様らのボスビッグゴールドのことはどうでもいい。私は私のための力を…ARの力をさらに高めるためにも…コードネーム”チェリー”のマリオネットを手に入れなければならんのだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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