第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜   作:リバーサクラモード本格的だよ

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ライム登場!男だけの惑星テラツー

 

ー惑星テラツー

ージャポネスー

ー歴史博物館ー

 

小樽『あーあ…明日からどうすっかなー』

 

この小樽という名の青年は先程まで魚売りをしていたが、花形という青年に邪魔され商品を落としてしまい首になってしまった。

そこで、彼は心を落ち着かせるためにこの寂れた歴史博物館にいた。

 

小樽『なんか落ち着くんだよなあ…』

 

この歴史博物館にはある大きな絵が飾られていた。

今はいない女が描かれた絵だ。

小樽はいつも悩んだり辛いことがあるとこの絵を見に来る。

小樽はいつもこの男社会にいながらも女を愛する気持ちをもってはいるものの、周りには理解されない。

そのような女を愛した男たちはこの星から出て他の星に向かった。

大半の男はザールに見つかり殺された。

だが…何人かの男は生き延びて女の子と結ばれたらしい。

小樽も何回か脱走しようかと悩んだが…この星が好きなため離れなかった。

それに五十年前は出来ていたが最近はザール監視下のもと完璧に不可能となっていたからどのみち無理なのだ。

他の星から女が来ないのも不思議だが…まあ、ともかく小樽は生きた女はこの絵の女性しかいないのだ。

 

小樽『なあ…俺は…』

 

ドックン!!!

 

ピキャピギャピキャピギャーン!!

 

 

明るかった歴史博物館から灯が消える。

 

小樽『なななななんだ!!』

 

”防衛システム発動!女性反応アリ!!”

”ゴーデス及び暁美ほむらの可能性大!!”

 

小樽『はあっ?暁美ほむら!!誰だそい…』

 

ガタン!!

 

小樽『うわああああああっ!!!』

 

小樽のいた床が抜け落ち、彼はそのまま地下へと落ちていった。

光る通路へと落ちていく小樽…

その通路から落ちている時に小樽は不思議な音を聞いた。

 

”今度はしっかりやってやるよ”

”メテオール…その力は危険だ”

”ワシの名は破壊大帝!”

”私が一騎君を…”

”それは血を吐き続ける悲しきマラソンです”

”俺は…俺は…人間を超えるんだあーーっ!”

 

小樽『な…なんだこの声…なんでだ!なんでわかるんだ!この声はああっ!』

 

不思議な声が聞こえる通路を超えると小樽は機械に満ち溢れた倉庫のような場所についていた。

周りは暗かったが俺が何かの機械に触ると七色に輝き始め、ある一点の部分を残して暗かった。

俺はその暗い部分が気になり、そこへ向かった。そこにはガラスケースのベットがあり、その中をゆっくりと覗きこんだ。

そしてそこには…

 

小樽『女…マリオネットか…』

 

それは小樽が望む女の姿を模したマリオネットがいた。

そのガラスケースのベットへと手を触れる。

 

カアアアアン!!

プシュー!!

小樽が触れた途端、ガラスケースのベットから光が反射し、煙が飛び出す!!

小樽は煙の影響で目を瞑る。

 

小樽『ななななななんだあ!!』

 

小樽はガラスケースから離れず、もう一度そこを覗きこんだ。

するとそこには先程まで寝ていたマリオネットが目の前にいた。

 

???『あなたは誰…?』

 

小樽『俺は小樽だ。』

 

俺は少し焦りつつも冷静に返答する。

この場所や見たことのない機械についてはマリオネットのものと認識しておくことにした。

そして目の前の青髪のマリオネットに見惚れていた。

 

???『小樽?…そうなんだ。あなたになら任せられる…この星をルナチクスから…』

 

PROGRAM LIM START

 

バン!!

 

小樽『ま…マリオネット…いったい誰の…』

 

???『?君?キミだよね!僕を助けてくれたのは?』

 

小樽『ああっ…俺はちょっと触れただけだが…そういや俺の正確な名前は間宮小樽つうんだよ。』

 

???『そうなんだ!僕の名前はライム!そっかぁ〜小樽〜僕!小樽だーいすきーー!』

 

起き上がったマリオネットのライムは力強く小樽を抱き締める。

しかし、小樽は何か不思議とその行為が嫌ではなかった。

隣の家の花形にされるのはとても不愉快であったがライムの体と触れると小樽は自然と顔が赤くなった。

 

小樽『おおっ…』

 

彼はとりあえずそのままライムと外へと出ていった。

 

その頃…タクトたちは

 

ー戦闘機ー

ージャポネス上空ー

 

タクト『さてと…どうするかねぇ?』

 

タクトたちの戦闘機はジャポネス上空へと来ていたが…ジャポネス城というジャポネスの王徳川家康のいる場所がわかっていなかった。

上空にいる謎の戦闘機に下から見ている人々は恐れ慌てていた。

当たり前だ。しかし、こうするしかタクトたちには手段がなかった。

少し怖がられてもジャポネスに接触すると。

 

クーデリア『ここから放送を飛ばすことは出来ませんか?私が放送で呼びかけて…』

 

タクト『ダメです。ここはテラツーです。南の星や地球ならともかくここには女性と関わっていない男性ばかりの星だ。こんなところで女性のあなたが話しをするだけでパニックなんです。徳川家康と話すまではあなたは喋らないでいただきたい。』

 

クーデリア『それもそうですね。わかりました…で、あなたが放送をするのですか?』

 

タクト『いやぁ?俺はそういうの苦手だから…多分この国の警察が来るんじゃないの?そろそろ現れてもいい頃だけど…』

 

シュン!!

 

タクトが言ったのと同時に二つのマリオネットが戦闘機の前に現れた。

緑と白の髪をした二つのマリオネットがそれぞれこちらを見る。

 

??『貴様ら…ザールか…ギャラルホルンか…家康様の命は渡さんぞ!!』

 

タクト『違います。私達はトランスバール公国のタクト・マイヤーズと申します。つきましてはあなたたちの協力を仰ぎたく参上仕りました。願わくば家康公との謁見をお頼みもうす。』

 

??『トランスバール…ならば…貴様らはここで排除する!!』

 

クーデリア『トランスバールだけではありません!私はクーデリア・藍那・バーンスタイン!!』

 

??『バーンスタイン…火星の独立運動の…だが!所詮はギャラルホルンの犬!!』

 

クーデリア『違います!!私は…』

 

??『問答無用!!!』

 

カンナ『チェストおお!』

 

マリオネット二体から槍が飛んで来て、側にいたカンナは小さな姿のまま弾き返した。

 

カンナ『やるしかねぇみたいかな。』

 

タクト『やはりトランスバールは…なるほどね。どうりで俺がいるわけだ。』

 

タクトは小さく震えていた。

 


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