第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜 作:リバーサクラモード本格的だよ
にしても、最近は暑いですねぇ〜私なんか汗っかきですから自転車に乗るのが趣味なのですが、タオルが3枚ないとアセモになるくらいだしますから、みなさんも気をつけて!
それでは、どうぞ!
ーα世界ー
ー沢芽市ー
ー三滝原町ー
ーGUTS地球基地ー
ー実験場ー
ここ、怪獣対策組織GUTSの地球基地では、束・クロスによる新型兵器の実験とユグドラシルコーポレーションの新型戦艦の発表準備が進められていた。
この実験には様々な研究者や大学生が集まっていた。
ユグドラシルコーポレーションの技術を目で見て手で触れることに興味を持っていないものでも、単純に集まるくらいだ。
そんな中、実験の最終調整をしている場所では、何人かが集まって話をしていた。
カグラ『さてと…そろそろ最終調整は完了したかい千冬?』
そこにいたのは不思議な装備をつけた男女の二人であった。
男の名はカグラ・ゲンキ、女の名は織斑千冬
二人はこの実験のメイン機動兵器”IS”を装備する人達であった。
千冬『問題ない。それにしてもお前には暇な時間かもしれないが、付き合ってもらって悪かったな。』
カグラ『気にしなくていい。新型兵器”IS”それが女にしか使えないっていうのをこの実験で見せるために僕がいるんだよ。』
新型兵器”IS”束・クロスが作ったモビルスーツと呼ばれる人が乗る兵器とは違い。
人に装着するというマルチフォームスーツであり、宇宙空間での使用を前提としている。
このスーツを着れば宇宙空間で自由に行動できる。
ただし、このスーツの使用出来るのは女性だけである。
なぜかというと、スーツ開発の裏にはかつて引き起こった人類同士の戦争は男尊女卑の思想が暴走したものである。
そこで、束・クロスは男性よりも女性が主体になる女尊男卑の思想を示すためにISの性能の素晴らしさと男性に使えないということを女性織斑千冬、男性カグラ・ゲンキによってはっきりと証明するためだ。
千冬『ま、御膳だてとしてボーッとしていればいい。』
カグラ『ところで、新型機動戦艦の名称はどおなったんだい?』
俺は格納庫に視線を向ける。
同じ発表するものであっても、あちらのほうはユグドラシル・コーポレーションの秘密兵器だったため、こちらには全然情報が入ってこない。
千冬『まだ決まっていない、新しくその機動戦艦に乗る艦長が決めるらしい。』
カグラ『そうか、ならいいか。にしても腹が減ったなあ…お、噂をすれば…』
カグラの視線の先にはパン屋のトラックが見えた。
実験に協力している人に向けたパンを配っているらしい。
北斗『すみません、ちょっと道が混んでいましたが、配達員の北斗です。パンを届けにきましたプロスペクターさん。』
トラックから出た青年が一人の男性に帽子を取って頭を下げていた。
プロスペクター『まあ、5分ほどの遅刻ですから大丈夫です。我々、そちらのオーナーとは仲がよいから目をつむりましょう。実験まであと10分しかないですからすぐに食べましょう。』
青年北斗はトラックからパンを下ろして会場にいた人たちにパンを配り始めた。
北斗『どーぞ。』
皆がそれぞれパンを食べ始めた。
ここのパン屋の味はとても評判が良く、人気があるため沢芽市では知らない人がいないと言われているくらいだ。
カグラ『まっ、これが唯一の救いかな…』
俺は千冬から離れてパンを食べていると見知った顔の人間がいた。
そこにいるのは多分我夢だ、手伝いの約束をしていたけれど、徹夜して機動戦艦のプログラムしていたから寝ていたと思ったのに…周りに何人かいるけど…誰だ?
男や女の子…男のほうの何人かは我夢の同期で何人かみたことあるからわかるけど…
女の子…手伝いに来ているのは…
あっ!そうか、確かこの発表の時にチーム鎧武が踊る予定があったんだった!
だけど…なんで我夢と…それにチーム鎧武のメンバー殆ど疲れているな、顔色が良くない。
俺は興味が湧き少し話しかけることにした。
カグラ『おーい、みんな。寝てるんじゃなかったのか?』
サトウ『おう、カグラ!実はなさっきまで寝ていたんだがチーム鎧武のダンスを実験の前にあるっていうもんだから起きて来たんだよ。』
カグラ『でも、チーム鎧武の人達かなり顔色が良くないように見えるけど…』
グリシーヌ『この私グリシーヌ・ブルーメールがフランスのパリで店のダンサーをやっていた経験を生かしてコーチをしてやってな、昨日の15時から今日の朝6時まで練習していたのだ。』
カグラ『い、今午前9時ですよ!ほとんど寝てないじゃないですか!』
舞『そうなんですよぉ…確かに私たちのダンスはフランスのフレンチカンカンを参考にしてキレも良くなってかなり向上したんですけど…』
ラット『かなり疲れて…もうヘトヘトですよ。ふわぁ〜〜ま、コーヒー飲んで眠気吹っ飛ばして頑張りますわ。』
チーム鎧武が気合を入れているなか…一人の男性は辺りをキョロキョロ見ていた。
鉱太『うーん…いないなあ…』
カグラ『君は…チーム鎧武の葛葉鉱太さんですよね?何か探しているのかい?』
鉱太『あんたがカグラ・ゲンキさんっていうのか、我夢から聞いたよ。ちょっと人を探しててな…チーム鎧武のリーダー角井裕也っていうだけど…しらねぇか?金髪の青い服着たやつなんだけど。』
カグラ『知らないですね…あまり昨日は出会るいていなくて…』
鉱太『そうですか…ちなみに俺は元チーム鎧武です。でも、俺とあんたは同じくらいの年だしなんか敬語で呼ぶのよそよそしいんだけど…』
カグラ『なら、俺はカグラでいいよ。』
鉱太『じゃあ、俺も鉱太でいい。よろしくな、カグラ。』
俺は鉱太と握手をしていると妙な一団が機動戦艦の中に入っているのをチラッと見た。
カグラ『あれは…機動戦艦のメンバーか?』
俺が呟くと鉱太が後ろを見てその一団を確認した。
鉱太『わっかんねぇけど、そうじゃねぇのか?』
カグラ『ま、それでいいか。おっと、そろそろ時間だ。俺は行くからじゃあな、鉱太。』
鉱太『おおっ、俺も今から始まる舞たちのステージ見ないと!じゃあな、カグラ。』
千冬『最終調整を進めるぞ、カグラ!』
カグラ『よ…』
パリーン!!
物凄い音が会場中に響きわたった!
全員が耳を押さえつつ、音がした方向を振り
向くと空に巨大な赤い影が見えた!
カグラ『あれは!』
不思議な影の襲来に皆が空を見上げた。
今まで快晴だった空は夕焼けよりも下品な赤い空をジッと見ていた。
束『どういうこと…あんなの知らない…』
束さんが側でぶつぶつ話しをしていたが、気にせず見ていると空に歪みが生じ始めた。
パリーン!!!!
空の歪みが広がり空が割れた!
グワァー!グワァー!
ギシャーギシャー!
ウィーウィー!
体長50mほどの三体の化け物が割れた空から現れて、地上に降りた!
その化け物の下には運よく一人も人がいないダンスステージ周辺でチーム鎧武のメンバーや関係スタッフは踏まれずにすんでいた。
だが…
男『にっ!逃げろー!』
女『か、怪獣よー!』
会場にいた人々はパニックで巨大な化け物集団からとにかく逃げていた。
皆が逃げる!逃げる!逃げる!
ともかく人を押し退けて人が走る!
悲鳴が聞こえ泣きながらそこら中で将棋崩しが起きている
グリシーヌ『くっ!皆の避難を忙せろ…私が…』
金髪のグリシーヌさんが懐にある小さくした自分の光武F3を取り出そうとしたその瞬間!
ヒュイーン!!!!!
グリシーヌさんの上空を物凄い速さで飛ぶ機影があった。
織斑千冬のISだ!
グリシーヌ『なっ…』
グリシーヌは呆気にとられて上をボーッとみていた。
束『あらあらこれは最高だね〜まさか格好の実験体になってくれる怪獣くんたちがたくさん現れた。やっぱり予定通りに来たね、ねぇ早く姿を現しなよ?異次元人ヤプール。』
空の歪んだ部分から一つの赤い塊がくっきりと異星人の姿となり、顔らしき部分にある二つの目が束を睨んだ。
ヤプール『なぜだ!なぜわかった!貴様らには私たちのことが…』
僕は赤い顔をしている異星人の怒りが束にむけているのがわかった。
束『…スタースクリームって奴を知ってるかなぁ?』
ヤプール『なっ!なんだと!まさか…だから…サイバトロンの反応がないと思ったら…』
スタースクリーム…サイバトロン…いったい束は何をいっているんだ…
束『だいたいはお前の計算通りだよ。あとは、スパイドンとガニランの頑張りによって全て完璧に整うわ…あなたには感謝しているわ。』
ヤプール『ぬぅーー!し、しかし!ここにいるのは全て超獣だ!怪獣とは違うのだ!例え貴様が私よりも知っていたとしても、負けはしない!行け!ユニタング!キングクラブ!ゼミストラー!』
ユニタングと呼ばれる角を生やした怪獣…いや超獣は糸を吐きだし、キングクラブと呼ばれる蟹の形をした超獣は口から泡を出し、ゼミストラーと呼ばれるセミの顔をした超獣は火を千冬にむけて放った!
千冬『この程度…はっ!』
千冬はそのままISの剣を取り出して、ユニタングの糸に自らの肘を巻きつかせてそのままその糸を巻き取り、自分の射程までユニタングを引っ張り、糸を自らの手で引きちぎって剣でユニタングの胸を突き刺した!
ガアアアッ!
千冬は剣を抜き、ユニタングから離れた。
ユニタングは血を出して爆発した。
破片が砕けて飛んできたが、かなり細かかっためそんなに痛くはなかった。
さすが千冬…ん?まだ避難が行き届いてなかったのか一人の男がいた。
カグラ『おーい!早く逃げろ!危ないぞ!』
??『ああ…』(戦闘の必要は無いか。)
男はそのまま歩いて千冬から離れていった。
俺が避難を誘導しているうちに千冬はゼミストラーの頭の触角を剣で斬った。
ゼミストラーは混乱して暴れだした!
どうやらあのゼミストラーはセミのように触角で感じる生物だと、千冬は気付いたらしい。そのままユニタングのように胸を突き刺して、ゼミストラーも爆発した!
グリシーヌ『この世界のもう一つの鎧か…鉱太よりかは見込みがある…さくらと同等か…』
グリシーヌさんはぶつぶつと喋りながらジッと千冬を見ていた。
ま、とにかく後一体だ!
千冬『超獣なんか敵ではない!』
千冬はキングクラブの尻尾を背後に回って斬って、背中を突き刺して、キングクラブから離れてキングクラブは爆発した!
束『おっけー!その尻尾は爆発させるわけにはいかないんだよねーよくやった!』
するとヤプールは、
ヤプール『おのれええ!こうなったら…はっ!』
ヤプールは空を歪ませて大きな穴を開けた!もの凄い力で皆を引っ張っている!
穴はどうやらブラックホールに近いものらさい!
着ていたISの尖がった部分を土に突き刺した。
引っ張る力に耐えているとさっきの男の荷物から小さなカードが一枚穴に吸い込まれた。
他にも色々な会場のものが吸い込まれていた。
このままでは…そう思った、その時!
???『どーんと、撃っちゃってくださーい!』
大きな声とともに穴にむけて巨大なエネルギー波が放たれた!
凄まじいエネルギー波を肌で感じる。
こ、これは…まさか!
俺はエネルギー波が来た方向を向いた。
そこには巨大な戦艦があった。
あれは…まさか新型機動戦艦…
ヤプール『あれは…木星のくっ!撤退かっ!』
ヤプールと呼ばれる異星人の顔はそのまま消えていった。
それにより、空は元に戻った。
千冬『あれが新型機動戦艦….』
???『はーい!これからこの船を指揮する艦長のミスマル・ユリカでーす!この船の名前はナデシコといいまーす!』
船から拡声器を使った大きな声でこちらに聞こえてきた。
女の人の声だ…ミスマル・ユリカ?
束『ユリカ…ミスマル・ユリカ!イルマ先生が言っていた艦長!』
ユリカ『えっ!イルマ先生が!嬉しいなあ〜〜 あの先生が私を褒めてくれるなんてー!』
女の人が喜んでいるので拡声器が変わって男の声がするようになった。
プロスペクター『おほん!私はプロスペクターこの船に乗り込んだのは…色々ありまして…まあ、とりあえずこの船の名前はナデシコとなりました。このナデシコの目的は…』
ユリカ『火星に向かいます!』
カグラ『ええっ!か、火星!火星には今はネオジオンの残党が支配しているって噂が…』
火星には少し前に騒動が起きていて、ネオジオンと呼ばれる2年前に起きた戦争でαナンバーズに負けた組織で、火星にて戦力を整えているという噂がある。
もっとも月にあるのかもしれないという噂も立っているので真相は定かではない。
ユリカ『とにかく行きますので、それじゃあつ!』
ナデシコが上空に上がろうとした瞬間!
ファイーン!ピカーン!
ナデシコに流星がぶつかった!
そして、ナデシコは急に発光し始めた。
俺は興味が湧いて、少し近付こうとした。
そのとき…俺はナデシコが発光している光に包まれた!
千冬『カグラ!今…助けに!』
カグラ『近付いたら駄目だ!俺に構う…』
ピュイーン!!
俺はナデシコとともにその場から消えた。
そして、次に見た光景は満天に輝く星空であった。
綺麗だ…体が軽い…なんだか…身体が…
ここは、宇宙!
し、しまった!ISは宇宙服の性能もあるが男用は三分しか持たないんだ!
カグラ『うわぁーーーーーっ…』
僕は叫んだ!
自分の死を覚悟した。
自らの短い生涯に少しの悔いを残しつつ…走馬灯を見た。
懐かしいなあ…さよなら……
ピカッ!
僕は目を閉じる瞬間に一筋の光を見た。
暖かさを感じる光を最後に見れたことに感謝しながら僕は目を閉じた。
ーキャラ紹介ー
異次元人ヤプール
異次元に住む異星人であり、地球の生物と宇宙生物を組み合わせた巨大な化け物”超獣”を作り、地球を侵略しようと企む。
超獣は怪獣(タロウ以前のものに限定される)よりも強い。
わかりやすく解釈するとウルトラマンシリーズにおけるストーカーというべき存在。
死んでもなお、怨念を積み重ねてウルトラマンを怨み何度も復活する。