第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜 作:リバーサクラモード本格的だよ
ー火星圏ー
ーエルシャンクー
ー格納庫前ー
ザージスの拳から格納庫を守るために立ち塞がった昭弘の機体を昌弘のグシオンがつき飛ばし、昌弘のコックピットはザージスによって潰されてしまった!
ランファ『昌弘!くっ…まだ生きてるの…そうだ!クロノクリスタルで…』
クロノクリスタル
EXAーDBと呼ばれる厄祭戦時代の様々な技術データバンクの一つを調べて、ルネサンスの一環で作り出した副産物である。
能力としてはいわゆる携帯電話の役割を果たす。
エンジェル隊全員が持っている。
そして、ランファはクロノクリスタルで昌弘の生命反応を確認した。
ランファ『…なんとか生きてはいるみたいね…でも…もう、だめみたい…』
(おばあちゃん…私に何を望んでるの…)
昭弘『だが…まだ生きているなら俺は助ける!』
昭弘は潰れていた昌弘のコックピット部分を開こうとする。
その作業をザージスが見逃すはずがなく、そのまま飛び込んできた!
ダークザージス『逃すわけねぇだろうがぁぁぁ!ダークスライサー!』
手にエネルギーを集めて光線を放った。
昭弘は動こうとせずそのまま昌弘に被さった。
昭弘『昌弘はやらせねぇ!』
そのままダークスライサーが昭弘の機体を襲う…
ガァン!!
昭弘『ん…生きてる…あの姿は!』
セブン21『ヴェルザード…なんとか間に合ったか、これが闇の力…いや、”偽グリーフシード”の能力だというのか。』
昭弘の機体に向かっていたダークスライサーを消し飛ばしたのはウルトラセブン21の頭についている宇宙ブーメラン”ヴェルザード”脳波によってコントロールできる武器である。
ヴェルザードを使いダークスライサーを消し飛ばしたのであった。
ダークザージス『あぁ…あんたらか…話は聞いているよウルトラマンなんだってなぁ…』
グレート『セブン21だけじゃない!』
遅れるようにセブン21の側にジャックが変身したウルトラマングレートが現れた。
グレート『貴様の目的はなんだ!零に近いエネルギーを感じるが…なんと邪悪なものなんだ。』
ダークザージス『へぇ〜わかんだ、さすがにゴーデスを追ってきたお前にはバレるよなぁ…だがもうゴーデスの細胞はある世界に飛んだ。お前は任務を失敗した負け犬が!』
グレート『あぁ…その通りだ。』
ジャック『けど、今のグレートは一人で二人だ。俺もいるから安心しろよグレート、ともかくお前自身に攻撃を加えたら大変なのはわかるんでな…その原因を砕く!』
ダークザージス『折角だけどさあ…そういうのやめてくんねぇかなぁ?面倒なんだよ一々俺たちに関わるのは、それに俺たちの大事なりつ姉をさらった奴等がいるんだ。そいつらを倒すよりも先にお前らを倒さないと俺が俺でなくなっちまっうからな!』
ザージスはすぐさま腕をL字にクロスさせて黒色の光線を放った。
それに素早く反応したウルトラセブン21とウルトラマングレートは光線を同じように出して光線同士で相殺してエルシャンクを守ったが、光線同士のぶつかり合いにより船内部は激しく揺れた。
どうやら闇・零の目的はじわじわと相手をいたぶりながら殺すようだ。
ジャック『昭弘!弟は大丈夫か!』
グレートの中にいるジャックは衝撃の最中見ると昭弘はなんとか無事だったが弟の体からは大量の血が噴き出していてとてもじゃないが助かるとは思えない致命傷だと遠くからみてもよくわかった。
昌弘『あ…あに…き……俺は…』
微かに指と唇を動かし今にも死にそうな声を放り出して昭弘に話しかけた。
昭弘はそのまま昌弘を動かそうとするが両手にびっちりと血が出ていた。
専門的知識がない昭弘にも今昌弘がどうなっているのかは容易に想像が出来た。
昭弘『昌弘!おい、もう喋るな!大丈夫だお前は助かる!』
気休めでも昭弘は昌弘に語りかけるが昌弘はそのまま喋り続けた。
昌弘『…もお…いい…俺は……ヒューマン…デ…ブリだ…どのみち…シヌ…ウンメイ…』
昭弘『昌弘!お前はまだ生きている!大丈夫だ!死ぬな馬鹿野郎!』
昌弘『アニキ……ガ…ウラヤマしかった……アエテ…よかった…』
昭弘『死ぬな昌弘!死んじゃだめだ!昌弘!昌弘!』
ピピー!
昭弘の通信機から通信が入った。
昭弘は弟のことを考えつつもイライラしていたので怒りながら通信に出た。
昭弘『おいっ!今は話しなんか!』
タクト『昭弘!まだ昌弘の息はあるんだな!正確な場所を言うんだ!早く!』
昭弘『なんで!ヴァニラのナノマシンは…』
タクト『いいから生きてるか確認しろ!そして場所もだ!早く!弟を本当に殺したいのか!』
昭弘『っ!わかった!息はまだある…場所は格納庫前mー1だ!』
タクト『マナ!格納庫前mー1をモニターに出せ!ヴァニラ!ナノマシン治療準備だ!』
マナ『了解!』
ヴァニラ『わかりました。』
昌弘と昭弘の姿をモニターで見たタクトは立ち上がり叫んだ。
タクト『よしっ!こちらでも確認した!これでこいつが使える!』
タクトは右手にあったペンダントを強く握りしめた!そう、このペンダントは
女の子『五十嵐君…私はどうなってもいい!お願い!怪我を治して!』
少し前に五十嵐と呼ばれる少年を好きな女の子が傷を自分に移して怪我を治したマジョリカの魔力入りのペンダントであった。
タクト『昌弘・アルトランドの傷を治したまえ!』
パリーン!
昌弘『えっ…俺の傷が消えてる…俺…生きてる!』
昭弘『ま…昌弘…生きてる…昌弘!怪我はもう大丈夫なのか…』
昌弘『不思議なんだ…あれだけ酷かった傷が急に治ったなんて…』
昭弘『よかったな!ともかくここから逃げてエルシャンクに逃げるぞ!』
昌弘『わかったよ兄貴!』
二人は昭弘の機体に乗り込んでエルシャンクへと戻っていった。
ーブリッジー
ヴァニラ『治療開始…』
そのころブリッジではタクトが昌弘の傷を肩代わりしたため血まみれのタクトをヴァニラのナノマシンで治療していた。
だがタクトの表情はいつも通りの顔のままであった。
マナ『痛くないんですか司令。』
タクト『ドラえもんの秘密道具を借りて傷の痛みをなくす道具をもらったから大丈夫だよ。それにヴァニラのナノマシンはまだあったし、俺は男だから魔女の禁止事項を破ってもこうして自分に降りかかるだけで何も問題はないんだよ。』
ユージン『とはいってもあんたなんで昭弘の弟をそんな風に体を張って助けたんだ。ヒューマンデブリなのに!』
タクト『そんなことは知らない、ただ助けたかったから助けたに過ぎない。それにこの宇宙に生きている同じ生命体として一緒なんだよ。ヒューマンデブリなんて言葉は俺は大嫌いだから。』
ユージン『あんた本当に…馬鹿なんだな。』
タクト『いやぁ〜そんなに褒めないでよ。照れちゃうじゃないか。』
ユージン『褒めてねぇよ!にしても三日月の奴はどこに行ったんだ。』
タクト『ああ…彼には本丸を叩きに行かせたよ。手加減することに関していうとウルトラセブン21やジャックやグレートが得意なんだ。だが…相手を完全に倒すことに関すると三日月のほうが得意だ。だから行かせたんだよ。』
ユージン『わかってたのかよ!』
タクト『いや、ついさっきまでは知らなかったけどセブン21が敵の場所を見つけたから三日月一人で行かせたんだよ。レスターとも相談して決めた。敵に気付かれないようにしていたんだよ。』
レスター『悪かったな、だが一騎当千型の三日月に奇襲は得意そうだったからな、それにみんなに黙っとくように言ったのはオルガだからな。』
オルガ『すまねぇなみんな、だがこれもミカのためだ。すまん。』
ユージン『し、仕方ねぇなぁ…そういうことならな。』
ユージンはなんとなく納得しながらダークザージスとの戦いを見ていた。
ヴァニラ『治療完了ですが、一応医務室のベットで眠ることをお勧めしますが…』
タクト『心配してくれてありがとう、でも大丈夫だよ。』
(時間的にはまだ大丈夫だしね…)
ー小惑星ー
ガァン!
三日月『…!』
三日月は無口なまま小惑星にて隠れていたティーゲルに向けて斧を振り下ろした。
ティーゲル『なっ!はや…』
ティーゲルの右腕は斧によって潰されてしまった。
機動力が売りのセイバードールズの一人とはいえ阿頼耶識と繋がっている三日月の反応速度には対応が遅れてしまったのだ!
三日月『ちっ!逃げたか…』
ティーゲル『ヒューマンデブリごときにやられるとは不覚!だが、貴様一人では。』
ティーゲルに続くように他のメンバーも姿を見せ始めた。
パンター『さぁ!この戦力差!諦めるんだな!』
三日月『何いってんの?俺、一人のほうがやりやすいし…それにオルガやタクトに手加減するなと言われたから全力で潰すだけだ。』
ルクス『それは面白いわねぇ…じゃあ、始めましょうか。』
セイバードールズ、キュアダイヤモンド、ゴーデスジコチュー対三日月の戦いが開始された!