第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜   作:リバーサクラモード本格的だよ

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いやぁ〜ねぇ〜2話にして早めに投稿するか、1話にまとめるな考えた結果、1話にまとめてみました。
更新は1週間に1回のペースになりますがよろしくお願いしますわ。


ヒューマンデブリ

 

必ず…俺が迎えに行く!必ず…

 

俺は昭弘・バルトランド

鉄華団のメンバーだ。

昔は両親や弟と一緒に宇宙で商売をしながら暮らしていた。

弟の名前は昌弘・バルトランド

仲良く楽しく両親の仕事の手伝いしながら暮らしていた。

その頃は、本当に幸せだった。

両親に愛され、弟とともに楽しい生活を送っていた。

 

 

 

だが、そんな時はずっとは続かなかった…

 

突如現れた宇宙海賊の奴等は俺たちの船を襲い、抵抗する者たちを全て殺した。

その時に俺の親も殺された。

残った奴等はゴミみたいな値段で身売りに売られていった。

その時に俺と弟は離れ離れになってしまった。

 

だが、俺は弟に誓った…

 

必ず兄ちゃんがお前を迎えに行く!

 

そう誓ったんだ。

だから今度こそ!今度こそ救ってみせる!

 

タクト『昭弘、俺は君の信念を尊重したい。でも良かったよ、ここに俺がいるから大丈夫だ。俺がいる限り誰も死なないから〜!』

 

ランファ『いいこと!絶対に弟を助けなさいよ!駄々こねたりなんかしても何が何でも助けてやりなさい!足掻いて足掻いて足掻いて迎えに来れたんでしょ、助けましょうね。』

 

オルガ『だったら助けねぇとな…お前の弟ということは”鉄華団”っていう家族の中の姉弟として考えてもおかしくねぇ、絶対に救えるようフォローする。』

 

俺は三人に励まされて、ここにきてやっと出会った。

あの時別れた弟に…

 

弟に…昌弘に…

 

そして俺は機体の通信で弟と話しをすることにした。

 

昭弘『昌弘!すまなかった!遅くなったが約束通り迎えに来た!』

俺は嬉しかった。本当にいたんだ。

約束を守れた…

だが…弟は塞ぎこんでいる。

なぜだ…

 

昌弘『今更…何いってんだよ…俺ずっと待ってたんだよ…いまさら遅いんだよ!!こんな状況じゃぁ…意味がないんだよ!俺はもうヒューマンデブリなんだよ…奴隷なんだよ!』

 

ヒューマンデブリ…

この背中の痕は消えない…

俺たちは…どうせどうせ…

戦争に巻き込まれて死ぬ…

ヴェイガンとギャラルホルンの戦争で死ぬ…

ザールによって死ぬ…

だけど…今は…

 

昭弘『俺だってヒューマンデブリだ!ついこの間まで俺も奴隷だった!だが今は違う…俺たちは自由を手に入れた!自分たちでなんおでもやってやるのさ!』

 

俺たちが掴んだ自由

ゴミだった俺たちに力をくれたのは団長だった。

オルガが…団長がいたからここにいる。

あのギャラルホルンとの戦闘で死ぬかもしれなかった。

現にギャラルホルンとの戦闘で何人もの仲間が殺された。

鉄華団という家族を作ってくれた団長

そしてタクトさんが俺たちを信じてヒューマンデブリとしての弾除けの役割のためじゃなく対等な協力関係を結んでくれた。

そして、僅かな時間だったが…人間らしいことを出来た。

だから俺は弟を救う。

救ってもらったように俺も救ってみせる。

 

昌弘『俺たちはヒューマンデブリだ、自由なんてもっての他だ。俺たちは使い切りのゴミだ。そんな俺たちに生きる資格なんて…』

昌弘はモビルスーツの腕を上げて銃を昭弘の機体に向ける。

 

昭弘『頼む…俺は…お前までも失いたくはない…お前のことがずっと気になって仕方がなかったんだ!』

昭弘は持っていた武器を捨て、手を大きく広げて攻撃の意思はないと示したが、それでも昌弘は銃を下げなかった。

 

昌弘『そんな言葉…そんな言葉!』

昌弘は銃の引き金を引いた!

弾丸が昭弘の機体に向けて発射された!

コックピットをまっすぐ狙ってきた。

だが昭弘は全く動かなかった。

 

昭弘『まあ、いい…』

 

ピーリカーピリララポポリナペーぺルト!

弾丸よ!ポップコーンになれぇぇ!

 

不思議な声が聞こえてきた…

これは…どれみの声か…

 

俺は死を覚悟した。

弟に殺されるなら本望…

そう思っていた…だが…

昌弘の銃から出た弾丸は俺の機体に当たらなかった。

俺はモニターをよく見てみたらそこには宇宙空間に漂う小さな5個のポップコーンが漂よっていた。

そして頭上を見上げるとそこには宇宙空間にヘルメットなしで箒で漂う魔女姿のどれみがいた。

 

どれみ『ふぅ〜〜あっぶなーいじゃない!ちょっと!そこの弟君!あんたさあ!本当にいい加減にしなさーい!』

 

昌弘『ままままま魔女!宇宙空間に魔女…』

 

どれみ『昭弘さん!ここは私とランファさんに任して!生意気な弟は生意気な妹持ちの私と沢山家族がいるランファさんに任して!』

 

そういってどれみは通信機を昌弘に向けた。

いったいどうやって説得する気なんだ。

確かに俺よりかは経験がありそうだが…

出来るのか…

 

ランファ『あんたが昌弘・アルトランドね…話しは聞いてるわ…このバカ!!』

 

昌弘『な、なんだよ…あんたは!それにな…俺は兄貴の言うことに期待していたのに…』

 

どれみ『約束守ったじゃん!遅くったって約束は守っていたじゃーん!なんで文句言うのさーぷっぷっのぷっー!』

 

昌弘『でも…どうせ…兄貴が迎えにきて兄貴についてきても…どうせ…俺たちはヒューマンデブリだ!俺たちはゴミだ!もうどうにもなんねぇんだよ!』

 

ランファ『うるっさーい!そんなものこっちに来れば関係ないわよ!私はあなたみたいにヒューマンデブリじゃないけど…私だって…ザールの憂さ晴らしのために殺されるために生かされてきたけど…それでもまだここで生きている!運が良かっただけかもしれないけど…それでも生きてるのよ!だったら生きてみなさい!』

 

昌弘『俺はもうわかっているんだよ…あんたら女はいいよなぁ…ヒューマンデブリにならないからなぁ…』

 

この世界でのナノマシンによるヒューマンデブリになる条件として、女性がヒューマンデブリになれないというわけではないが、確率としてはかなり低めである。

男性のヒューマンデブリ成功率が1000人中800人が成功に対して、女性は1000人中5人という確率の低さである。

それに加えて女性は身売りという役割があるためヒューマンデブリになる可能性はかなり低いためである。

だが、それでも阿頼耶識手術を受けようとする人間が絶えないのは火星の環境が原因である。

マーズ・レイと呼ばれている火星にある鉱石スペシウムによる死病があるため、それを防ぐためには病気で進行を遅らせるか阿頼耶識のナノマシン埋め込みによるマーズ・レイの無効化によるものである。

まだ火星にはトランスバールのような医療技術は進んでいなくて、ナノマシンの誤った使い方であるが、それでも生きていくためには仕方ないと使用する人間はたくさんいた。

だが、それを良しとしないものはかつてEDEN文明があった地球に移住するという考え方が現れ、それがヴェイガンと呼ばれる組織を作り、地球のギャラルホルンとの長きに渡る戦争の始まりであった。

 

ランファ『火星圏の状況は確かに酷いわ…私はまだ家族と一緒にいられるだけマシだったのかもね…でも!今なら!』

 

昌弘『うるさい!黙れ黙れ!あんたみたいにトランスバールに行ける可能性すらなかったんだよ!』

 

どれみ『そんなに…そんなにお兄さんといるのが嫌なの!別にいいじゃない!理由なんて考えずに甘えればいいじゃん!』

 

昭弘『そうだ!俺は…鉄華団という中で知ったんだよ…俺の価値を…俺が生きている意味を…正直お前のことは諦めていた…どうせ無理だろうって…でも、鉄華団という俺を家族で呼んでくれる場所で希望を持った…だから…』

 

昌弘『へぇ〜そうなんだぁ…だからもう俺は邪魔なのか…』

 

昭弘『ち、違う!俺は!』

 

昌弘『本当の家族はいらないんだろ!あんたは俺のことなんか気にせずぬくぬくしてやがったんだな!俺はあんたのことを待ってたのに…待ってたのにいいい!』

 

昌弘はまたもや銃を発射する。

だが、どれみは何発もポップコーンに変えて攻撃を防いだ。

弾がなくなった昌弘を持っていた斧を構える。

もう止まらないというのはわかっていた。

そのまま昌弘の機体が突っ込んできた!

どれみの魔法はもう使えなくなっていた。

魔法玉切れだ。

今度こそ終わりに思えた。

その時!

 

ランファ『アンカークロー!』

 

ガァン!!

 

昌弘の機体の斧が宇宙の彼方へと飛んで行った。

何かが機体の指にぶつかり斧が飛んで行ったのであった。

その何かとは使用不可能であったランファの紋章機カンフーファイターの必殺技アンカークローであった。

 

昭弘『紋章機…使えなかったんじゃ。』

 

ランファ『なんとかどれみの魔法で辛うじて動けるようにしてもらったのよ…最も私のテンションが高くてもカンフーファイターが使えるのは1分が限界ってところね…もう私も堪忍袋の緒が切れたわ…無理矢理でもまずは連れていく!それから話しでもなんでしてやるわ!アンカークロー!』

 

そうやってランファさんはアンカークローで昌弘の機体をワイヤーで巻き、強引にエルシャンクに運ぶようだ。

 

昌弘『くそっ!デルマ!ペドロ!ビトー!おい!誰か側にいないのか!おい!』

 

ランファ『無駄よ、あなたたちの船は抑えてブルック・カバヤンは捕らえてあなたの仲間も全員保護したわよ、今頃たくさん飯でも貰っているんじゃない。しかも全員無傷でこの戦闘における死亡者はクダル・カデルのみとなっているわ。』

 

昌弘『馬鹿な!どうやって船を抑えたんだ!仲間はみんな抵抗するはずだ!』

 

ランファ『あー、そっか普通はそう考えるわよね…でもこっちには未来の科学ってものがあんのよ。あなたたちの弾丸なんて意味がないのよ。』

 

実はドラえもんのひみつ道具の一つ”バリヤーポイント”これを持っていると半径2メートル以内のものを空気以外通さないという長所があり、先ほどウルトラマンザージスが殴った箇所から黒獅子に乗っていたジョウが乗り込んでブリッジにてブルック・カバヤンを確保した。

それに弾丸を弾くジョウに他の乗組員も諦めて投降していった。

フミタン・アドモスというクーデリアの侍女による船の操縦により、エルシャンクへと連行されていった。

 

昌弘『それじゃあ…俺たちは…あんたの奴隷になったのか!』

 

ランファ『はぁ?別にあんたたちに死ねっていってるわけじゃないんだし、ともかく飯でもこっちに来て食べなさいよ。カンフーファイターが使えるのもあと数秒だから急いでエルシャンクに戻るわよ。』

 

弟は戸惑った顔をしながらランファさんに連れられてエルシャンクに帰っていった。

 

どれみ『よかったね…昭弘さん、弟さんが無事で…』

 

昭弘『ああ、ありがとう…だが…ところでジョウの場所はわかったが零はどこにいるんだ?』

 

どれみ『あっ、そういえば!どこにいるんだろう?』

 

だが、俺たちは傷ついた機体のためにエルシャンクに戻っていた。

だが、俺はその時、気付いていなかった。

ザージスがどこにいたのかを…

 

暗唱中域

小惑星

 

ザージス『さてと…ここらへんでいいだろう?セイバードールズ!』

 

ザージスはエルシャンクに戻ってはいなかった。

自分のミスは自分でケリをつけたくて彼はエルシャンクの戦闘中域から離れていた。

そして、エルシャンクに向かっていた敵のセイバードールズと対峙していた。

 

ティーゲル『貴様が来るのくらいわかっていたが…まさか私たちに一人で向かってくるとはな、てっきりウルトラセブン21やウルトラマングレートやバルバトスを連れてくると思っていたんだがな。』

 

ザージス『あいつらに迷惑はかけさせやしない…それに…お前たちに囚われている二人を助けるためにもなぁ!』

 

パンター『ほう、やはり気付いていたか…さすがはウルトラマン…でももう遅いわ!』

 

ゴォォォォォオ!!

 

小惑星の影から二体の化け物が出て来た。

一つはかつて聞いていたキングジコチューの形をしていた。

そしてもう一つの姿に俺は目を疑った。

そう、それはりつ姉のキュアダイヤモンドエンジェルモードであったからだ。

ただ、エンジェルモードの羽根は白ではなく黒であった。

しかも、どれみと違ってテキオー灯というひみつ道具を使わずに宇宙に漂っている。

これはどういうことなんだ…

 

ルクス『どお〜あなたのお姉さんを改造したキュアダイヤモンドダークエンジェルモード、そしてあなたのお仲間ガロの力を使ったゴーデスジコチューそして私たちに勝てると思っているわけ?』

 

降り立った相手に五対一…セイバードールズとダークエンジェルモードは機動力、ゴーデスジコチューは格闘能力が優れているため、ザージスに不利な状況に間違いなかった。

 

ザージス『くっ…どうすれば…俺には…俺には…攻撃なんて…』

 

俺が勝つには…勝つには…タクトさんを呼ぶべきか…

だが、彼の心の中で邪な心が蠢いていた。

 

?『いい加減に俺と変われよ。』

 

零『ふざけんな!誰がテメェ何かと変わるか!!』

 

?『ははっ、そうは言うがお前の心から怒りと憎しみを感じるぜ?』

 

零『それは…』

 

?『ははっ、そうは言うがお前の心から怒りと憎しみを感じるぜ?』

 

零『黙れ…』

 

?『素直になれよ、俺に全部任せればいいんだよ。』

 

零『黙れ…』

 

?『鉄華団やタクトとかいう奴らみたいなやり方じゃ姉すら救えない。そう紅麗奈のようになぁ。』

 

零『黙れって言ってるだろ!!』

 

?『今だ!!』

 

零『しまっ…ぐわあああっ!』

 

?『どうやらこの世界では闇の力が強いからお前の体を奪うのも簡単みたいだ…そうだな…あのダークエンジェルモードの黒い羽根のどちらかに闇の力を増大させる何かがある…それが俺に力を与えた!お前を支配出来る力をな!さあ、よこせ!あいつら全員ぶち殺してやるぜ!』

 

零『はあぁぁ!…はぁ…はぁ…』

 

ウルトラマンザージスの色は変色し、セイバードールズたちを睨みつける。

 

ティーゲル『ほう…それが貴様の力か…零…いや、もう一つの菱川零か?』

 

闇・零『感謝するぜ、セイバードールズ…りつ姉の中にある何かのおかげで俺はこんなに伸びやかに力を発揮出来るんだなぁ…さぁ…お前らが潰れていく機械音を楽しむのも悪くないなあ…さあ、聴かせてくれよ、お前の死の音楽を!』

 

黒くなったウルトラマンザージスはセイバードールズに走り向かった!

 




ー休憩室ー
ララ『そういえば…ここら辺一体から何か感じない?』

マジョリカ『まぁのお…この広大な宇宙じゃ何があっても可笑しくないわい!それにしてもあのタクト・マイヤーズ!!儂の魔法でこんな船動かしおって!こちとらめちゃめちゃ疲れているじゃわい!』

ララ『まぁ、あんなこと言われたらしょうがないんじゃないの?それにエヴォリアンだって来る可能性だってあるのよ。』

マジョリカ『うるさーい!ともかく、仕方ないとはいえあんなおジャ魔女を弟子に取るとは…』

ララ『マジョリカ…あなた…まさかまだ彼のことを…』

マジョリカ『いうなララ!あいつは皇帝ワルーサに下った裏切りものじゃわい!』

ララ『そうね…でも、彼は来るわよ…きっと…』

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