第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜   作:リバーサクラモード本格的だよ

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いやぁ…遅くなりましてすみません。
私風邪と花粉症でかなり疲れていたのもので、それではどうぞ、


禁断の魔法

 

ー99年世界ー

ー地球ー

ー通学路ー

俺はタクトに命じられるままどれみのいる場所に向かった。

 

レスター『場所的にはこちらか…』

箒に乗ったどれみが学校に向かっただろうとクロミエから聞いていた。

どれみはよくクロミエに恋の相談をしていたらしい。

女の恋とかは俺にはさっぱりわからん。

だが…事態としては相当危険な状況であるために仕方ない。

 

ララ『あ、どうしたのあなた?』

歩いていると上を見たら先程飛んで行った妖精ララとちりとりに乗った魔女ガエルマジョリカがいた。

俺は気にしていたことがあったから質問をしてみた。

 

レスター『俺もあなた達と同じくどれみを追っている…だが、俺に見られても問題ないのか?』

 

ララ『あなたは別世界から来た人間、つまり私たちと同じような存在なの、だから見られても問題はない。ただ…この世界のリュウタ君やのび太君、それにバラされたのがどれみちゃんだからねぇ…』

 

レスター『やはりそういうのはわかるのか?しかし…お前はどれみを魔女にしたいんだろう?俺が火星で会った魔女は…』

 

ララ『あーっ、多分それは”魔法少女”よ、魔女とは違うわ。』

 

マジョリカ『それよりもあいつは学校じゃろ!どうせろくでもないことになっておるじゃろう!先に行っとるぞ!』

 

そう言った矢先にマジョリカは前方にあった車に気付かずに思いっきり廃棄ガスを浴びてしまった。

 

マジョリカ『ぐっ、ぐはぁーゲホゲッ!こ、こんな体だから余計に辛いわい!廃棄ガスなんて迷惑じゃーっ!』

 

そう言うとあっという間に学校に向かってしまった。

車には姿が見えないのか…

もう少し話しを聞いておきたかったが仕方ない…

ん?

誰かがベンチで項垂れて座っていた青年がいた。

青い服を着てギターを背負っているようだ。

ストリートミュージシャンか…

だが今は俺には関係ない。

俺はそのまま横を通り過ぎて歩き去ろうとした時に青年が呟いた。

 

???『ギルが至源エンジンを狙っている…』

俺は間違いなく至源エンジンと聞こえた。

俺は脊髄反射並の早さでベンチを見たが

そこには青年の姿はなかった…

 

レスター『至源エンジン!だと…どういう事だ…ギル…並行世界から来たやつだとでもいうのか…』

俺は心をモヤモヤさせつつどれみの元へと向かった。

 

ー陽昇学園ー

ーグラウンドー

俺はなんとか陽昇学園のグラウンドまで来ていた。

グラウンドではサッカーの試合が行われていて中々人が多かったため、俺の姿はそこまで目立ってはいなかった。

タクトからの指示でドラえもんの秘密道具の着せ替えカメラで服を整えていたため、眼帯以外は変えてある。

だが、やはり少しだけ視線を感じる…

仕方ないか…

俺はキョロキョロと辺りを見渡してどれみを探す。

見た所グラウンドにはいないが…

草むらにでもいるのか…

 

俺はグラウンドのサッカーの試合の邪魔をしないように横をこっそりと歩いた。

まあ、グラウンドでサッカーやるときはグラウンドと言わずにピッチと言うがまあ俺にとってはどうでもいいか。

 

カサカサ

 

僅かな草が揺れる音が聞こえる。

どうやら俺の姿に気がついたどれみが呼んでいるようだ。

俺はすぐさま草むらの中に体を隠して入っていった。

そこには軽く涙目のどれみとララとマジョリカがいた。

俺は何があったかを聞いた。

 

レスター『何があったんだ…教えてくれないか?』

 

どれみは涙を必至に手で拭きながら口を開いた。

 

どれみ『…好きな五十嵐先輩の…ために…ひっ!五十嵐先輩にボールが当たりそうになった時五十嵐先輩を動かしたせいで…ひっ!五十嵐先輩の相手チームに一点入ってしまっちゃったぁー!やっぱり私って世界一不幸な美少女なんだわー!』

 

は、はぁっ?

俺の脳内は?の文字でいっぱいだった。

そんなことで泣くのか?

女の子はこんなことで泣くのか!

俺にはわからない世界だな…

 

俺はタクトからよく朴念仁と言われている。

意味は女に全く興味が無いと解釈すべきだろうか。

ジャックやスタンレーはタクト程ではないが女が好きらしい。

どうにもこんなことを俺に任せるなんて…

俺が一番やりたくない仕事押し付けやがって…

こういうのは本当に意味がわからない。

と、とりあえず…

 

1 頑張ったからいいだろう

2 これで嫌われたな

3 まだまだこれから!

 

レスター『頑張ったからこれでいいだろう。』

 

どれみ『そ、そんなぁ…私は折角魔女になったのにまだダメダメなどれみのままなのー!私はどう頑張っても世界一不幸な美少女なんだぁ〜』

どれみが更にボロボロと泣き崩れてしまった。

 

し、しまった!間違えた…

1じゃないか…となると…

 

レスター『ま、まだまだこれから!ほら、試合は終わっていないんだ。よく見て応援すれば勝てる!』

 

こ、こうすればいいんだよな…

こうであれ!

これ以上は勘弁だ!

 

どれみ『そ、そうですね!頑張ってる五十嵐先輩を見ましょう。』

どれみは機嫌を直して草むらの影からサッカーの試合を見始めた。

 

はぁ…良かったぁ…

なんで俺がこんな面倒なことをしなきゃあいけないんだ!

普通こういうのはタクトが担当だろ!

ジャックに無理なのはわかる。

あいつはウルトラマングレートになれる。

だからトランスバールの唯一の戦力だ。

他のメンバーも忙しいのも理解出来る。

だが、これはなんだ!

俺は副司令だぞ!

作戦立案とかそういうのは俺の仕事…

いや、本来は俺の仕事よりかはタクトの仕事だ…

それをサポートが副司令の俺の仕事だろ!

それがどう転んだら魔女の手伝いになるんだ!

作戦立案は誰がやるんだ!

まあ確かにエルシャンクのイルボラ辺りは真面目に作戦立案をしてくれているが…

俺をまあこんな面倒なことに…

 

どれみ『あっ!五十嵐先輩、怪我してる。よーし魔法で直してあげる。』

 

ピッチにて五十嵐が膝を擦りむいて苦しんでいる。

見た所軍人の俺からしたらつば付けりゃあなんとかなるレベルの怪我だが、小学生ともなると痛いんだろう。

しかし、魔法で治されるのか…

 

ララ『ダメよ!!怪我や病気を魔法で治すと自分に悪いことが返ってくるから禁止されているの。』

 

どれみ『そんなぁ…』

 

レスター『エンジェル隊のヴァニラがいたら治療出来るのだが…』

 

ララ『あら、あの娘。マジョリカのペンダントを買った子だわ。』

ララが応援席にいたある少女を見た。

その五十嵐が苦しんでいる様子を心配そうな表情で見ていた。

首からはその緑色のペンダントを下げている

まさかそのペンダントは…

 

ララ『まさか!』

 

どれみ『えっ!』

 

使うのか…あのペンダントを!

 

女の子『五十嵐君…私はどうなってもいい!お願い!怪我を治して!』

 

女の子がペンダントを握りしめて叫んだ。

するとペンダントは粉々になり、五十嵐の怪我は女の子に移っていた。

 

五十嵐『あれ?痛くないぞ。』

 

そう言うと試合は再開された。

怪我は女の子のほうに移っていたがなんだか幸せそうな表情だ。

 

レスター『自らの身を使うとは…俺にはわからん。』

 

ララ『よっぽどあの子五十嵐君のことが好きみたいね。』

 

どれみ『私じゃそんなの出来ないなあ…』

 

ララ『あらあなたも…』

 

どれみの顔が真っ赤になった。

 

レスター『なんだ?どういう事だ。顔を真っ赤にしてどうしたどれみ?』

 

どれみ『えっ!えっと……その…あ、あ…』

 

なんでそんなに息を荒げる。

何か興奮しているのか…

よくわからん…

 

ララ『!上空から何か来るわ!』

 

レスター『何!?何かとはなんだ!』

 

ララ『それはわからないけど…どういうことかしら…あらあれは…』

 

空が歪んでいる。

いや、空が割れた!

空が割れて三機のモビルスーツが出てきた。

 

コーラル『まだだ…まだ私がやられるわけにはいかんのだ!この世界で正しいはずだ…』

 

マジョリカ『や、ヤプールの技術じゃあないのか…あれは!』

 

あれはギャラルホルン!

どういうことだ…なぜこの世界に…

いやなぜこの世界に俺たちがいるとわかった

内通者がいるのか…

そう考えるのが妥当か…

いや、ともかくまずはタクトに連絡だ!

 

レスター『おい、タクト!ギャラルホルンが現れた指揮官機は火星支部のコーラル・コンラッドの機体と思われる。』

 

タクト『そうかレスター!どうやらこっちに内通者がいた!CGSのトドだ!あいつが連絡をしていたのをミルフィーユが見つけたんだ!どうやらこの世界にギャラルホルンが送り込まれて来る。』

 

やはり内通者がいたか…

しかし、あのトドとは…

CGSを信じるべきなのか…

 

レスター『丁度今来たところだ…だが、あいつらはお前が言っていたウルトラマンザージスとかとの戦闘でボロボロのようだぞ、あれならジャックがウルトラマングレートになればなんとかなる数だ。

だが、ここは街中だ…さすがに戦闘をする訳にはいかない…避難もろくに出来ていないはずだ…』

 

タクト『それに付け加えて更に悪いお知らせがあるんだよね…ここにウルトラマンザージスとゴーデスジコチューが時間差で現れる…今、彼は怒っていて街の被害なんて全く気にせずに戦う気らしい…いちおうウルトラセブン21が救援に来るが…ともかく最小限の被害で戦うようにジャックには頑張ってもらう。お前は少しでも早く避難誘導をしろ!場所は裏山がベストだ、その学校からも近いはずだ!』

 

レスター『わかった!』

俺はすぐさま避難誘導を開始した。

 


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