第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜 作:リバーサクラモード本格的だよ
ー99年世界ー
ー地球ー
ー通学路ー
赤い髪をしている少女が赤いランドセルを背負って一人で歩いていた。
少し憂鬱そうな表情で下を向いて物々と何か言いながら学校から家に帰るようだ。
どれみ『はあぁ…あんなインチキな魔法じゃなくて本物の魔法が使えたらなぁ…』
私の名前は春風どれみ
陽昇学園に通う小学生!
今日こそ憧れのサッカー部の五十嵐先輩に告白しようと頑張った!
でもだめだった!
魔法の呪文を唱えたのに全く効果なし!
折角先輩に渡す絶好のチャンスがあったのに〜
またラブレター渡しそこねちゃった!
はぁ…私って本当に世界ー不幸な美少女だわ…
そんな風に考え事をしながら下を向きながら歩いていると見たこともない坂にいた。
どれみ『こんな道見たことないや…いったいどこなんだろう?あっ!クロミエさん!』
私は坂の上にクロミエさんが何人かの人とといたので声をかけた。
クロミエさんは数日前から私の家で住み込みで働いている人だ。
私よりは歳上だけど男の人とは思えないくらい綺麗な姿や声をしている。
最初見た時は女の子だと思ってしまったぐらいだ。
それに周りにはいっぱい身長の高い人がいる。
お友達かな…でもあんまり優しそうな顔の人はクロミエさんしかいないなあ…
昭弘『クロミエの知り合いか?』
クロミエ『はい、あの子は春風どれみといって陽昇学園という小学校に通う小学生です。私の下宿先の春風家の長女さんですよ。ぽっぷという妹さんもいるのです。』
昭弘『妹か…』
レスター『ようするに学校帰りか…』
な、なんだあの人!眼帯してる!
それに横の人は凄い筋肉してるなあ…
クロミエさんのお友達だからもう少しおしとかやかと思ってたけど…全く逆みたい。
ビスケット『あれ?みんなどうしたのそんなところで立ち止まって?』
私よりも身長が少し高い帽子を被ったお兄さんが一人で歩きながらこちらにきた。
あの人はなんか優しそうな顔してる。
レスター『ああ、クロミエの下宿先の姉妹の姉のほうに会ってな。』
どれみ『あ、あの〜もしかしてあなた達はクロミエさんのお友達ですか〜?』
昭弘『友達…まあ、そうなるのか?』
どれみ『は?』
ビスケット『と、友達だよ!クロミエの友達!ところで君はお姉さんなんだね、妹がいるのっていいよね〜僕にも妹が二人いるんだ。可愛いよね〜』
どれみ『いえいえいえいえ!そんなことありません!私の妹は超が三つつくほど生意気で私の事呼び捨てにするんですよ!本当に面倒くさい!』
昭弘『妹がいるだけましだ…』
え、今なんか大きい人がいったような…
ん?なんだこの店。
私は何気なく横を見たら見たこともないような店があった。
ビスケット『ここは何かのお店かな…名前は…”マキハタヤマリカの魔法堂”…クロミエは知らない?』
クロミエ『ええ、僕もこの町についてはあまりまだ知らないことも多くて…どれみちゃんは知らないかな?』
どれみ『いや…こんな古くて汚い店知りません…行ってみよっと。』
レスター『とりあえず俺たちも行くぞ、そうだ念の為に全員が見れるカメラで撮影しながら行くぞ。』
レスターさんは何やらカメラを構えて撮影を始めた。
テレビがついていてそこには色々な人の顔が映し出されていた。
珍しいなあ…あんなのあるんだ。
タクト『どうしたレスター、急にカメラなんて起動させて緊急通信じゃないから敵に関することではないと思うけど…』
レスター『そうなんだが…妙な店を発見してな…とりあえず安全のために全員がこの通信を見ているようにしておいた。やっぱりこれはおかしいんじゃないかタクト。』
タクト『そんなことないって。』
レスター『安全のために妙な物は発見したら通信しておけだなんて…お前の指示でも可笑しいと思うぞ。』
タクト『まあまあともかくその店に入ってみてよ。』
どれみ『あのーあなた達もクロミエさんのお友達さんなんですか?』
タクト『お友達…まあ、そうだね。ともかくその魔法堂に行ってみてよ。』
私はモニターに映っていた人も行っていたのでみんなと一緒に入っていった。
筋肉ムキムキの人もいるから誰かが襲ってきても安心だし!
そう思った私は扉をそーっと開けた。
???『いらっしゃい…』
そこには白い猫を膝に乗せて揺れている椅子に座っていて緑のマントで全身を隠している女の人がいた。
緑のマントは顔の部分のみ開けていて、顔を見た限りおばさんに見える。
でもこのおばさん…もしかしたら…いや、そんなわけない!
昭弘『ここに置いてあるものは何だ?』
?????『それはね…願いが叶う魔法グッズだよ…買うかい?』
机には不気味な商品がずらりと並んでいてとてもじゃないけど綺麗な店内とは言えなかった…
でもなぁ…
どれみ『ここってマキヤタカヤさんの魔法堂って!』
?????『マキヤタカヤじゃない!マキハタヤマリカの魔法堂じゃっ!全くこれだから子供は嫌いなんじゃ!』
子供が嫌い?
全身を緑のマントで隠している?
日光が嫌い?
目も赤い?
ま、まさか本で読んだ魔女の特徴と合致している…
そんなまさか…まさか!
どれみ『も、もしかして!』
?????『えっ!』
どれみ『あなたって!』
?????『ぎくっ!』
どれみ『魔女ーー!』
全員『えーーーーーーーーーーっ!』
私の発言に全員が驚いていた!
昭弘『魔女?』
三日月『?』
?????『ののわーっ!』
私が魔女だといった瞬間魔女と思わしき人は急に全身が光りだした!
ビスケット『な、何これ?何なのこれ?』
光りが収まって周りを見渡すと魔女と思わしき人はいなくなっていた。
どれみ『あれ?魔女の人は?』
私は残っていた緑のマントを手に取った。
するとそこに小さな緑色のカエルがいた。
レスター『カエルがいる…これはどういうことだ?』
?????『ええーい!お前!よくもわしをこんな姿にしおって!』
ジャック『まさか…さっき映っていたあの緑色のマントを着た人が…あんたなのか?しかし勝手にカエルになっておいて女の子のせいにするとは?』
??『はぁっ、バレちゃった。』
白い猫が急に喋り出した。
なんでなんでなんで?
ヴァニラ『猫が喋った。』
??『もういいか、えい。』
猫の周りに煙が漂う。
煙が晴れるとそこには猫がいなくなり、代わりに白い羽をつけた妖精がいた。
ランファ『あーっ!そ、そこにいるのは妖精!まさか妖精!』
??『そう、私は妖精ララ、この人が魔女マジョリカ。魔女はね、この世界の人間に魔女だとバレてしまうとこのように魔女ガエルになってしまうの。後ろにいる君達は並行世界の人間だからバレてもよかったんだけどね〜。』
リュウタ『すっげぇー!恐竜に妖精にウルトラマンにロボット!大パーティーだぁ!』
リ、リュウタさんが喜んでる…
男の子だからやっぱり喜ぶよね…
タクト『もう何でもありだな…これじゃあ伝説とかも全然平気でありそうだな…』
マジョリカ『ああーっ!こうなったらおい!お前!』
マジョリカと呼ばれる魔女ガエルが私のほうをギラッと見る。
どれみ『ぎゃあーっ!』
私は咄嗟に筋肉がついていた人の後ろに隠れた。
クロミエさんのお友達だから悪い人ではないのと恐怖のあまり誰かに頼りたくなったのだ。
昭弘『お、おい、な、なんで俺の後ろに隠れる。』
筋肉がついている人…
なんとかどれみを守って…
どれみ『わ、私にななな何をしろと!』
筋肉がついている人の後ろでビビりながらも声をかけた。
マジョリカ『お前によってなあ!魔女の正体をバラされた儂はカエルになってしまった…そこでだ!お前には魔女になってもらうんじゃ!』
どれみ『そ、そんなぁー!!やっぱり私は世界一不幸な美少女…って?え?魔女になれ?魔女に!私が魔女になれるの!』
マルム『ま、魔女になるの!どれみちゃん!』
モニター越しから声がしていたがあまり気にせずに喜んでいた!
すると、店の二階からガラガラと音がしてきた。
レスター『誰だっ!』
眼帯をつけている人が側にあったポーチらしきものを二階に投げつけた!
すると…
?『うわぁーっ!』
二階から二人誰か落ちてきた!
一人は身長が高い男の人。
そしてもう一人は…見たことあるような…
あっ!
どれみ『ひ、日向先輩ー!そ、それに誰かそのおじさんは?』
身長が高い男の人と日向先輩はゆっくりと立ち上がった。
九郎『お、おじさんとは何だー!俺の名前は大十字九郎!私立探偵だ!そしてこの子は日向仁!巨大ロボットライジンオーのパイロットの一人だ!』
身長が高い人が叫んでいる。
巨大ロボットのパイロット?
でもなんだか信じるしかないよね…
魔女だっていたんだから…
ララ『ラ、ライジンオーのパイロット!ということは…はぁ…エルドランったらなんて無責任な…子供に巨大ロボットを託したの…ということは…』
仁『この話は5年1組のみんなと3組のジャイアンとしずかとスネ夫にバレてる。通信が繋がっているんだよね〜』
あ、本当だ。日向先輩通信機らしきものを持っている。
あれで繋がっているんだ…
マジョリカ『な、なんじゃってー!そんなにバレたのかぁ…エルドランめぇー!なんてことを!こうなったらお前の名前は何という!』
どれみ『は、春風どれみ…』
マジョリカ『いいかどれみ!お前にはなんとしてでも魔女になってもらう!よいな!』
どれみ『はーい!やったぁー!』
私は嬉しくてその場でジャンプした!