第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜   作:リバーサクラモード本格的だよ

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補助席をあげようとしたら金具で左手の親指を切ってしまった…
中々痛いし血がでる…
どうぞ、


これから伝説になる歴史

 

ー99年世界ー

ー地球ー

ー裏山ー

 

俺とランファは知り合った女性の逃げた弟を追って裏山を探していた。

精神的ダメージが大きいようなので少し急いでいた。

 

ランファ『ちょっとあんたぁ…どうせ女の子と一緒にいたいだけなんじゃないの?』

 

妙に変な目でランファは歩きながら俺のほうを見ている。

たく、するどいな…

 

タクト『もちろんそれもあるよ。でもさあ俺結構子ども好きだし、困っている人ほっておけないんだよ。』

 

ランファ『あ、そ、別に私はあんたのことをなんとも思ってないし頼る気もないわよ。』

 

タクト『やれやれ中々なぁ…CGSのみんなは俺を信用しているのになあ…』

 

ランファ『あんたさあ…本当に馬鹿だよね、どう考えたってザールに勝てるわけないじゃない。夢みたいな理想を持つCGSのメンバーならともかくね、それにトランスバール皇国軍は負けたのよ、私達は逃げるしかない。テラツーや西の星に行ければ安全かもしれないし。』

 

タクト『はぁ〜そんなわけないじゃない、テラツーは今ファウストと呼ばれる奴が侵略のためにザールと協力して支配しようとしているし、それに西の星のアーサー王はトランスバール皇国の生き残りなんて信じると思う?』

 

ランファ『あーあ、あの伝説の鎧があったらなぁ…』

 

タクト『伝説の鎧?もしかしてウルトラマンノアの伝説の鎧のこと?』

 

ランファ『へぇーあんたも知ってんだウルトラマンノアの伝説。』

 

タクト『ばあちゃんの家に行った時に聞いたことあるんだよ。かつてこの宇宙に現れた闇を振り払うべく立ち上がった光の戦士ウルトラマンノア、そのノアの力が宿った鎧ウルティメイトイージスは勇気あるものに渡される…だったよね。』

 

ランファ『私も同じようにおばあちゃんから聞いたわよ。でもあんたの話しとはちょっと違うことも言ってたわよ。確か…おばあちゃんはその鎧を身につけたものをみたことがあるらしいのよ。』

 

タクト『あれはやっぱり伝説じゃなかったんだ…ジャックがウルトラマンに変身した時点でウルトラマンという存在がいることには気付いたんだが…まさか本当にあるとは…』

 

ランファ『そうなのよ、まさかウルトラマンが本当にいたなんてね…私も諦めていたのよ、どうせ伝説だって、私達は不幸な人生しか歩めないって…』

 

タクト『ランファ…君はなんでそんなにもザール星間帝国が恐ろしいと思っているんだ。もしよければ俺に話しを聞かせてくれないかい?話しを聞くぐらいなら俺にも出来るし、話したくないなら話さなくてもいいけど俺は気になるなあ…』

 

ランファは暫く黙って歩いていたが口を開いてくれた。

 

ランファ『…私の故郷の星はねすごい田舎の星でね、貧乏で家族たくさんで辛い生活だったの…貧乏だけならまだしもその星はザールに支配されていた…』

 

タクト『ザール星間帝国の支配を受けていた星の一つがランファの故郷の星だったんだ…』

 

ランファ『ザールは私達の全てを支配していた!食べる物や着るもの、仕事も何もかも僅かにしか貰えずみんな来るしんでいた!それに文句を言ったり反抗したりする人は全身をナイフで剥がされたりするなどの残酷な処刑を毎週のように広場で公開されたわ。それも必ず見るように強制されていた。私は子どもの頃から人の死ばかり見ていたのよ!』

 

タクト『そんな風にされたらザールに恐怖を抱くのも無理はないか……』

 

ランファ『そして10年前…私の星にザールの将軍の一人が現れた…その名はネシアという花の化身のような姿をした女…そいつは実験という名の名目でその星の女性を何人か連れさった…そして私のおばあちゃんや妹も…』

 

タクト『まさか…君のおばあちゃんと妹は…』

 

ランファ『その通りよ、二人とも死んだわ…とても人間といえるような姿ではなく身体中ボロボロになってゴミのように私の家に捨てていったわ…その将軍は焦っていたようで…適当に実験を行ったせいで…私のおばあちゃんと妹は…』

 

タクト『10年前…そうか、10年前!まだザールとデスキュラが手を組んでいなかった時にトランスバール皇国がデスキュラに襲われたんだ!俺もその時の攻撃で偶然パドック兄さんの世界に行けた。それに便乗して戦いの準備をザールはしようとしていたんだ!でも結果的にトランスバール皇国の勝ちで終わったんだが…』

 

ランファ『それは資料で見たわ…まさかデスキュラのせいで二人が死ぬなんて…だから私は誓ったのよ!ザールには逆らわないって!私はあんたみたいな馬鹿を見ていると本当にムカつくのよ!叶いもしないことを言わないで!私は弟たちのために今までザールに支配されないようにトランスバール皇国軍に入って出世して、みんなでトランスバール星に移住させたかったのに…私も紋章機を手に入れてエンジェル隊になって浮かれてこれなら勝てるって思ってザールの侵攻に立ち向かった…でもだめだった!私達はザールから逃げるしかないの!わかんないの!』

 

タクト『わかんないなぁ…俺は勝てると思っているんだけど。』

 

ランファ『どんな根拠があるっていうのよ!私達の戦力はザール星間帝国と比べたらすずめの涙みたいなものよ!壊滅させるといっても数が違いすぎる!どうやって勝つのよ!50年以上も無敗を誇るザール星間帝国に!』

 

タクト『なんで今までザール星間帝国は50年以上も宇宙一だったんだと思う?』

 

ランファ『それは国力が違うから…』

 

タクト『そうじゃない、俺がいなかったからさ…俺がいなかったからザール星間帝国は宇宙一だった。デスガリアンみたいなやつがブラットゲームなんてふざけた遊びが出来た。だが俺がいる…これから伝説になる歴史…タクト・マイヤーズの歴史がね…』

 

ランファ『あんた本気で言ってるの…デスガリアンのブラットゲームすらも批判するなんて…』

 

タクト『だってぇ、あいつらもあんまりよく思ってないからね。これまでに99の星を滅ぼしたしねぇ…』

 

ランファ『紋章機を持ってしてもあの戦力差は埋まらない、ましてやザール星間帝国にデスガリアン!そんなんじゃ…』

 

ガサッ!

 

俺の左側から草が揺れる音がした。

ここにいるのか…

俺は草を分けて見るすると少年がうんこ座りで座っていた。

 

タクト『君かい?確か光明寺マサルっていうのは、お姉さんが心配しているよ。』

 

少年はこちらを睨んできている。

何かに対して怒りをぶつけたいような目をしている。

 

ランファ『どきなさい、どうせお姉ちゃんに甘えたい年頃なんでしょ。構って欲しくてしょうがないのよ。』

 

マサル『そ、そんなんじゃないやい!話しはお姉ちゃんから聞いたろ!どうせ僕たちのことを化け物の子供として…変人として見ているだろう!帰れ!』

 

どうやらこの子は父親に関することで化け物扱いされていたらしいな。

差別か…馬鹿馬鹿しいな。

 

タクト『別に君のお父さんの研究と君が関係あるんだい?別に火事が起こったのが君のせいではないんだろう。だから君は君だ。わけわかんないこと言わないでよ。』

 

マサル『えっ、に、兄ちゃん、お父さんのこと変人と思っていないの。』

 

タクト『ああ、お兄さんは差別なんて馬鹿馬鹿しくて幼稚で醜いことだと思っているよ。』

 

マサル『本当に僕のことなんとも思わない?』

 

タクト『光明寺マサルという人間として見るよ、さあお姉ちゃんのところに行こう。心配してるよ。』

 

マサル『変わった人だねお兄ちゃん。』

 

タクト『いや〜それほどでも〜』

 

ランファ『それ多分褒めてないと思うけど、ま、今はあんたについていくわ、生きていきたいからね。』

 

タクト『ま、今はそれでいいよ。』

 

俺たちはシノ達の元へと歩いていった。

 




光明寺マサル

光明寺博士というロボット光学の息子で姉のミツ子とともに暮らしていたが火事で家が焼けて光明寺博士が行方不明になり、警察に信用されず、人間不信になっている。

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