第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜   作:リバーサクラモード本格的だよ

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なんか昨日職場でギャラクシーエンジェルのリリィさんみたいな口調でいたらテンション高いと思われた。
まあ、あってるんですが、どうぞ、


パパはウルトラマン

 

ーα世界ー

ー沢芽市ー

ー城南大学ー

マコト『どういうことだ…怪獣だって…』

 

僕の名前は多岐沢マコト、城南大学の准教授をしている。

アルケミースターズの一員として来るべき災悪に対抗するために日夜研究を続けていた。

僕は科学特捜隊、ウルトラ警備隊、MATが戦った怪獣のデータを手に入れて死んだ怪獣の魂はどこに行くのかを調べていた。

ユグドラシルコーポレーションというこの町の巨大企業からも理由はわからないが研究してくれて依頼が来ていた。

僕は今日も大学で自分の研究部屋で研究を続けていた。

本当は我夢とかに応援を頼みたいがあいつの研究分野は量子物理学だからな。

だが、そんな折目の前に怪獣が現れた。

 

マコト『やはりまた現れたか…怪獣!』

 

前に現れた怪獣コッヴは新しいウルトラマンによって退治された。

ウルトラマン、セブン、ジャックと言われていた戦士達とは違った姿をしているが体は何故か共通して赤かった。

それは単に偶然なのか、地球に合わして体の色を変化させているのかはわからない。

けれども今はこの怪獣の退治が世界各国が技術競争のために行われている。

前回はXIGというプラントが作った組織が立ち向かったが無惨にも敗北してしまった。

さて、今回はどこが出てくる…

 

ブーン!!

 

白い戦闘機が空を飛んできた!

どうやら、今回はユニオンが作ったHEARTの二機の戦闘機が現れた。

怪獣に攻撃をするが残念ながら怪獣の動きを止めることが出来ずに苦戦していた。

そんな折…

 

ガァン!!

 

ダァッ!!

 

マコト『う、ウルトラマン!!それになんだあの青いロボットと仮面つけたやつは!』

 

僕は驚いていた。

なんとそこにはこの間現れたウルトラマンだけではなく、斧を持った青いロボットに仮面をつけた変な奴が現れて、怪獣の前に立ち塞がった。

ウルトラマンと並んで怪獣と対峙している。

どうやらウルトラマンの仲間らしい。

青いロボットは斧を仮面をつけたやつは剣を持っていたが、ウルトラマンは素手で戦うようだ。

 

マコト『ま、まさか…これが災悪だというのか…いや…始まりなのかもしれない。』

 

僕はすぐさまカメラを起動して撮影を行った。

本来ならば避難するべきだが僕は研究者としての本能を抑えきれず撮影を優先した。

ドタドタと皆が避難する足音が聞こえたが気にしずに撮影していると…

 

トントン…トントン

こちら側に歩いてくる音と気配を感じた。

誰が呼びとめようとも僕は…

 

エリコ『みっつけたーエリコ見つけたーー、人いたりー!パパー!いたいたりー!』

大声で耳元から叫ばれて驚いた僕は腰を抜かして転んでしまった。

僕は落ちついて振り向いた。

そこにいたのは小学校高学年くらいの背丈をしていた女の子だった。

髪の毛は赤く目は青かった。

顔はどちらかというこの身長にしては小さく見えた。

だが…どこかでこの子に似たような顔の人を…

 

マコト『え?き、君は誰?』

 

エリコ『エリコ!藤宮理恵子!』.

 

ふじみや…藤宮…ええ!

 

マコト『まさか君は!藤宮博也さんの娘さんなのか!』

 

僕は藤宮さんを知っていた。

藤宮博也

僕と同じアルケミースターズに所属していて、先輩として僕に色々と教えてくれた人だ。

僕の担当は怪獣の魂で藤宮さんの担当は環境による地球の変化や海などを調べていたが、海に出た怪獣の特性などを調べる時に交流があった。

もの静かで人間があまり好きではなかったが、僕は藤宮さんのことを尊敬していた。

だからこそやめた時はショックが大きかった。

だけど…まさかここで藤宮さんの娘と会うとは…

でも、本人も…藤宮さんもここに!

 

エリコ『あっ!パパー!』

エリコちゃんはそのまま後ろからきた長身の男性に抱きついた。

僕にとってその人物の顔を忘れるはずがなくすぐに誰かわかった。

 

マコト『藤宮さん…お久しぶりですね…』

 

藤宮『なんだマコトか、お前も確かここで働いていたな…早く避難しろ。』

藤宮さん…

あなたの目はやはり悲しそうだ…

 

マコト『いえ…大丈夫です…僕はウルトラマンを信じていますから…僕を守ってくれるって信じてます!それに僕は怪獣についてもっと知りたいんです。急にアルケミースターズをやめたのは不思議に感じました。辞めた理由を教えてください!!』

 

藤宮『アルケミースターズには俺の居場所などなかったからな…これで満足か。』

 

エリコ『ねぇねぇ、パパの友達?』

横にいた子が藤宮さんのズボンを引っ張る。

藤宮さんは頭をポンポンと叩いて話しかけた。

 

藤宮『違う、ただの研究仲間だ。俺は人間が好きではないからな。』

 

マコト『ええ、知ってますよ。ならばなぜここに来たんですか?』

 

藤宮『ここに来た理由は二つある。一つ目は他のウルトラマンの戦いを見るため、二つ目はここにある俺のデータを取りに来た。』

 

エリコ『バパー!ラムネ飲んでもいりー?』

エリコちゃんはラムネのボトルを持ち藤宮さんをぽこぽこ叩いていた。

緊張感ないなぁ…

ん?でもなんで…あの娘は…

あの娘は嫌いじゃないのか…

パパと呼ばれている…自分の娘だからか…

 

マコト『自分の娘に対して甘いんですね…人間でもやはり自分の娘はかわいいんですね。』

 

藤宮『この子は人間じゃない…ナノマシン集合体だ。』

 

マコト『ナノマシン集合体…だって…ナノマシン…ナノマシンとはいったいなんですか!その娘はいったい…』

 

藤宮『答える必要はない。』

そういって藤宮さんはじっと外の戦いを見ていた。

僕もなるべく気にしないように戦いを撮影していた。

戦いは二足歩行で腰を下ろし茶色の肌をした怪獣の腹からの熱弾により苦戦を強いられていた。

青いロボットの斧さばきで熱弾を防げてはいるが完全には防ぎきれず何発か他の仲間にダメージを与えられていた。

なんとか反撃しようとするがどうしても切り出すことが出来なかった。

 

エリコ『パパー、やっぱりパパじゃなきゃだめだめだりー!パパはウルトラマンにならないりー?』

 

ウルトラマンになる…だと…

 

マコト『藤宮さん…あなた…ウルトラマンに…冗談ですよね…そんな人間がウルトラマンになるだなんて…』

 

藤宮『ハヤタ・シン、モロボシ・ダン、郷秀樹…この三人の人物は人間として行動し、時に隠れてウルトラマンに変身していた。彼らはウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックと呼ばれてつい半年前まで戦っていた。』

 

マコト『じゃっ、じゃあ!ウルトラマンは人間なんですか?宇宙人なんですか?』

 

エリコ『両方ですりー!ウルトラマンとジャックは人間と一心同体となり、ウルトラセブンは人間の姿を模したりー。ウルトラマンは宇宙人なんですりー!』

まさかエリコちゃんが答えるとは…

 

マコト『そ、それじゃあ…あなたはウルトラマンに…宇宙人に姿を貸してるんですか、借りてるんですか?』

 

エリコ『ぶっぶーりー!パパは特別りー!ウルトラマンであってウルトラマンじゃないりー!』

 

マコト『ウルトラマンであってウルトラマンじゃない…』

 

藤宮『ああ、姿はウルトラマンに似ているが体の色は青く、制限時間もない。』

 

制限時間…

ウルトラマンには制限時間というものがあるらしく。

約3分ほどしか地上にて巨大な姿を保てないらしい…

学者は環境の変化に適応する能力が我々と同じようにないと考えられている。

例えるならばアメリカにいた人間がいきなり中国に引っ越したら体が悪くなった。

そんなように適応能力が低いと考えられている。

だが、そんな制限がなく巨大に…

ウルトラマンのようになれる…

 

マコト『ウルトラマンになれる…ならなんで怪獣と戦わないんですか?まさか…戦うのが怖いんですか。』

 

藤宮『そう思うのならばそう思ってくれていい、貴様には関係ないことだ。』

 

 

エリコ『竜ヶ森湖でファウストと約束したからりー!』

 

竜ヶ森湖…どこかの土地か…そんな場所どこかで聞いたことあるような気が…

それにファウスト…人の名前か…

 

藤宮『あまりしゃべるな、エリコ。さあて…もう少しゆっくりと見せてもらうぞ、ウルトラマン。』

 

マコト『…』

 

僕はただ二人を気にせずに撮影に集中した。

いや、せざるを得なかった。

何を言っても無駄だとわかったからだ。

僕は…無力だ…

 

ー99年世界ー

ー空き地ー

 

レスター『ここが並行世界か…』

 

俺の名はレスター・クールダラス、ギャラルホルンとの交渉のために火星に向かったが紆余曲折あって、宇宙を支配しているザールと戦うことになった。

だが、そのためには母艦となる船が必要なのだが、その船の場所がどこの世界にあるかわからずに苦労していた。

そこで手当たり次第並行世界を回ることにした。

桐島カンナという女性の持つミニカーシフトスライドによって並行世界を移動したのだった。

 

カンナ『ここはのび太たちのいた世界だが…なんでここにこれたんだ。ここには来れなかったはずだが…』

 

レスター『知るか、ともかく誰かに話しを…』

俺が右横をみた瞬間家から二人の男女が出てきた!

男は私服で女はパジャマであった。

 

??『こんっらー!』

女が怒鳴り男が土下座をしていた。

男のほうは顔じゅうボロボロであった。

女が持っていた布団叩きでボコボコにされたのであろう。

 

??『ま、待ってくれ!こ、この新しいロッドをどうしても試したいんだ!頼むよ〜ママ〜』

ママ…どうやらこの二人は夫婦っぽいなぁ…

 

???『許しません!今日こそは草むしりをしてもらうから!ふん!』

女が布団叩きを投げた!

男はとっさに交わしたが…

 

ガンッ!

 

レスター『な、なんだと…』

俺は飛んできた布団叩きに当たり気を失ってしまった。

 

 

 




ー人物紹介ー

多岐沢マコト
大学の准教授として怪獣の魂を研究している。
我夢や巴の友人で、藤宮とも交流が深い。
そのため藤宮がアルケミースターズを辞めた時にショックを受けていた。
アルケミースターズとして災悪を予測していた。

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