第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜 作:リバーサクラモード本格的だよ
にしてもギャラクシーエンジェルⅡ中々面白くて更新出来ずすんません。海に散りし命の特別編もお楽しみに、今からニコニコのオーブ見てきますね〜
ークロノ世界ー
ー火星ー
ーCGS本部前ー
ー訓練所ー
ここ、CGS本部前訓練所に、ギャラルホルンのモビルスーツグレイズが一機現れた。
そのパイロットクランク・ゼントは決闘を申し込んできた。
俺、トランスバール皇国のタクト・マイヤーズは反乱が起きて子どもが支配するようになったCGSと同盟を組んだ。
そのためこの決闘の決定権は俺とCGS代表オルガ・イツカにあるが少し迷っていた。
クランク『こちらギャラルホルンのクランク・ゼント二尉だ。そちらにいるガンダムフレームのモビルスーツとの決闘を望む!もし私が決闘に勝ったならばそちらに回収されたモビルスーツグレイズとビスマルク、クーデリア・藍那・バーンスタインの身柄を引き渡せ、ただしこれからギャラルホルンはCGSとの因縁を断つ…トランスバールの機動艦にはこちらから正式な謝罪及び再交渉を行う。そちらが勝った場合は好きにしろ…』
へぇ…ガンダムフレームとの決闘ね…
俺たちトランスバール側やCGSには何の不都合がない…
どういうことだ…
クーデリア『決闘などする必要はありません!私がギャラルホルンに行きます!私のせいであなたたちCGSに多大な死亡者を与えてしまいました…』
一緒にいたクーデリアさんが自ら外に出ていった。
俺たちがブリッジのモニターを見ている間に彼女は出て言ってしまった。
俺たちはたった一機のモビルスーツで来たギャラルホルンに驚いていたから仕方ないのだろう。
それにしてもビスマルクチームは何をしてるんだ…
クーデリアさんの言葉を聞いたCGSのトドは慌てて俺とオルガに通信をしてきた。
トド『やっぱりあいつらはお嬢さんが目的だったんだよ、どうだろうタクト・マイヤーズ大佐、オルガ、お嬢さんがこういっているんだし、あんたにギャラルホルンにいってもらうしかないんだよ!』
!確かにクーデリアの護衛を引き受けたのはかつてのCGSの大人たちだ…
そしてその責任を大人に押し付けられる…
作戦的には正しいが…
最終的な決定権は俺とオルガにあるがどちらかの意見に寄せるのもあるが…
ブリッジにいる皆は迷っていた。
レスター、ジャックは俺のほうをチラチラと見ている。
これはどうやら俺に任せるという意味だ。
さあて…もうすこし様子を見て…
ん?
クーデリアさんに近づいてくる少年がいるな、あれは確か…
三日月『ねぇ。』
クーデリアに横から話しかけた少年がいた。
ガンダムのパイロットの少年だ。
少し怒っているような表情でクーデリアさんを睨みつけているな…
クーデリア『えっ、どうしました。』
三日月『あんたのために俺の仲間が死んだと言ったよね、ふざけないでよ、なんであんたを守るために俺の仲間が死んだとかいうんだよ。俺の死んだ仲間のことを侮辱するな。』
クーデリア『す、すみません。』
クーデリアさんはなんか申し訳なさそうにしている。
さすがに今の言葉が聞いたのかな。
クランク『しばらく待つ…』
ギャラルホルン側のパイロット何を考えている…罠とみるか…
俺はギャラルホルンのパイロットと連絡をしてみることにした。
タクト『こちらトランスバール機動艦艦長タクト・マイヤーズ大佐、あなたのことは知っているギャラルホルン火星支部のクランク・ゼント二尉ですね。』
やっぱり…
前に監査局のマクギリス・ファリドからもらった火星支部の資料に載っていたクランク・ゼント二尉だと姿でわかった。
クランク『私たちはそちら側のエンジェル隊の紋章機を直す技術を地球支部は持っている。今、トランスバール皇国がクーデターにより、ザール星間帝国のベーダー一族に支配されているのもわかっている。だが、私から上官に申告してあなたたちをギャラルホルンの部隊として迎え入れましょう。』
レスター『ふざけるな!貴様らのせいでスタンレーは死んだんだぞ!俺たちがそう簡単に謀れると思っているのか!』
レスターが怒りのあまりブリッジ全体に響く声で叫んだ。
それを諭したのかジャックがレスターの肩に手をゆっくりと置いた。
レスターはゆっくりとジャックに顔を向けた。
ジャック『レスター…あいつに何を言っても無駄だ…確かにこんなふざけた話しに耳を傾けたくないのもわかる…俺やタクトだってお前と同じ気持ちだよ。』
レスター『…すまない…スタンレーとはお前は幼馴染だったんだよな…俺よりお前のほうが怒っているのに…すまない…』
…あいつには…スタンレーにはかなり世話になったからなあ…
俺が士官学校でレスターと仲良く出来たのはあいつのおかげだしな…
俺だって怒っていないわけじゃあない…
そりゃあこの世の中にはエゴが渦巻いている…
そのエゴの一つギャラルホルンの正義にスタンレーは巻き込まれた…
でもだからといって俺は仕方ないとは思っていない…
そんなことを容認する世界になっていようとも…
なんでだ…昔から…変わらない…こんな世界…
クーデターを受けても星通しで助け合いもしない…
元は地球という一つの惑星に住んでいたもの通しなのに…
終わらない戦争…貧困…奪い合い…
どうしてだ!仕方ないで片付けられるのか…
ならば…俺は…命を捨てる…
タクト『…お気持ちはありがたい。だが…俺たちは…ここに宣言する。俺たちトランスバール皇国タクト・マイヤーズの部隊はザール星間帝国を壊滅させる!みんな俺に命を任せてくれよ。』
ええーー!!
皆が叫んだ。
当たり前だ、約50年前から宇宙を支配していた帝国に喧嘩を売ったからな。
俺はギャラルホルンにも喧嘩を売った。
ギャラルホルンの上層部セブンスターズの名家ファリド家はザール星間帝国と深い繋がりを持っていて、火星の反抗軍隊ヴェイガンとギャラルホルンの戦いも地球のアスノ家のガンダムの力も大きいが裏でザール星間帝国が絡んでいると知っている。
要するに俺たちはザール星間帝国という存在に立ち向かうだけだ。
ミルフィーユ『ざ、ざざざざザール星間帝国の壊滅宣言ーー!ほ、本気ですか!』
蘭花『あ、あんた本気でいってるの!』
ミント『ザール星間帝国に喧嘩を売った…私の上官は…』
フォルテ『ここまで世間知らずの司令官とは…勇気と無謀を履き違えているとは…』
ヴァニラ『ザール星間帝国に向けての宣言…』
やはりエンジェル隊は怖がっているな。
まあ、この数十年間恐怖を植え付けられたから仕方ないがな。
でも…
レスター『…とうとう言ったな、だが、俺は内心ホッとしてるよ。』
ジャック『ああ…ここでギャラルホルンの提案を拒むとは思っていた。だけど、ザール星間帝国に向けての戦線布告については驚いた。多分、スタンレーのやつも天国で笑っているさ、”タクトらしい”ってな。』
ブリッジにいたレスターとジャックはどうやら俺に命を任せるらしい。
スタンレー…お前もここにいたら賛成してくれたよな…
ふっ、俺のわがままに付き合ってもらうぞ。
さて、兄さんは…
パドック『よく言った!!さすが我が弟だ!ザール星間帝国についてはそれなりだが知っているぞ!皆を苦しめている悪い集団!それだけで俺にとって戦う理由はそれでいい。'俺が戦いお前が考える'そうだろ?我が弟よ!』
さすが兄さんだ…
トド『あ、あの馬鹿野郎!正気かよ!』
オルガ『…しれぇ…』
トド『お、おい!オルガ、今、お前なんて言った!』
オルガ『面白れぇって言ったんだよ!よっしゃあ!ミカ!受けてやれぇ決闘、ギャラルホルンの奴等に目にもの見せてやれ!これから俺たちCGSは全面的に信用する!もう疑う必要はねぇ!』
最高だ!オルガ!
オルガ・イツカに指示された三日月はガンダムバルバトスに乗り込み、クランクがグレイズに乗り込み、戦いが始まった。
ユージン『そうこなくっちゃな!』
ビスケット『やれやれ…まさかザール星間帝国との対決とはね…こりゃあもう下がれないねぇ。』
シノ『タクトさんよぉ!俺たちはその漢気についていく!』
アキヒロ『こうなったらやるだけだ…』
CGSの少年兵のみんなもやる気だ…
タクト『さあて!オルガ・イツカよ!CGSに君達に仕事の依頼だ!目的は俺達トランスバール皇国の解放及びザール星間帝国の壊滅!命を捨ててくれよ!』
オルガ『ああ、そのためには…ミカ!』
三日月『わかった…それがオルガの望みなら俺は従うよ。』
クランク『こ、子ども!や、やはり!』
ガンダムバルバトスが動きが一瞬止まったグレイズに対して巨大な斧を振り下ろしてグレイズを地面に叩きつけた。
クーデリア『…オルガさん…いや、団長さん、タクトさん。私も決めました…ギャラルホルンにもザール星間帝国にも屈しません。私は戦います。私なりに出来ることを…レスターさん!私はもう阿頼耶識の手術を受けるなんて死んでもいいません!』
そう言っているうちにグレイズからクランクが出てきた。
クランク『私の負けだ…』
それを見た三日月はガンダムバルバトスから降りて、クランクと顔を合わせた。
クランク『頼む…わた…』
パン!パン!パン!