第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜 作:リバーサクラモード本格的だよ
どうぞ、
ークロノ世界ー
ーPD600年ー
ーCGS本部ー
ー社長室ー
ここはCGS本部は先ほど少年兵による反乱により子どもたち以外のほとんどの大人が出て行ったのであった。
オルガ『さてと、とりあえずあの船はどうするべきかな…トランスバールの機動艦と謎の船か…向こうはどうでてくるかな。』
俺は、ここで反乱を起こしてこのCGSを乗っ取った。
しかし、俺は一部の大人以外は殺さずに金を渡して去ってもらった。
中にはここに残った大人もいた。
同じ宇宙ネズミの中にはここがいやでやめてくやつもいた。
だが、俺はそれは個人の自由として受け入れた。仕方ないことだ…ここでは地獄みたいなことしかなかったからなぁ…自由が欲しかったんだ。
ユージン『おい!オルガ!あの大人どもに金まで渡して同じ仲間もやめさせただと!どういうことだよ!』
ユージンが社長室に入ってきた俺に向かって怒鳴った。
俺の仲間の一人金髪のユージン。
こいつは仲間意識が強く信頼できるが、大人に対する恨みが強い。
気持ちはわかるがそんなくだらないことはどうでもいい、まずは俺たちでなんとかしないといけないんだ。
オルガ『そうしたいと思う奴等は自由にさせてやればいい。これから俺たちはCGSになった以上仕事をしていく必要がある。あいつらはここにやめたら変な噂を流される可能性がある。信用に関わるからな、俺たちがやるのは真っ当な仕事だからな。』
ユージン『ふざけんな!信用!真っ当な仕事!そんなもの俺たちが…』
ピーピー!
通信が入ってきた…
格納庫からか?
俺はユージンの話しを切り上げて通信を開いた。
タカキ『オルガさん、今トランスバールの人が交渉としてこちらにきました。特に武器を持ってはいませんがどうします?』
トランスバール…ああ、エンジェル隊が所属している。
確かクーデターから逃げてきた…さっきの女共もいたなぁ…
ユージン『おい、オルガ!まさか交渉に応じるんじゃねぇだろうな!あいつらは今ザールに狙われているんだぞ!それにギャラルホルンとも連んでいた。交渉なんてする必要はねぇ!追い返せ!』
それはわかるが…
オルガ『いや、ここは交渉に応じるべきだ。トランスバールのエンジェル隊はとても有名だ。こいつらと関係を結ぶというのも悪い話しじゃないはずだ。それに俺たちが信用を得るためには多少なりともリスクを負わなければならない。あいつらはギャラルホルンとの相手に何かしら有利になるかもしれない。タカキ、ここに連れてこい。ただし、警戒は怠るなよいくら敵が無防備でも何をするかわからないからな。』
そしてタカキはトランスバールの使いをこの社長室に連れてきた。
オルガ『用件を聞こうか、トランスバールの使いさん。俺はオルガ・イツカ、ここCGSはもう俺たち”宇宙ネズミ”のもんだ。』
俺がそう言うと相手は特に驚いたわけでもなく普通に俺をジッと見ていた。
ジャック『俺はジャック・シンドー。トランスバール星の交渉役さ、トランスバールは知っての通り反逆者エオニア率いるザール星間帝国によって支配され、ベーダー一族によりこの火星よりも劣悪な環境に改造されてしまった。そのため、俺たちは宇宙の迷子になってしまった。だからここは一つ君達と手を組もうと思う。』
オルガ『俺たちと手を組むだと?俺たちは宇宙ネズミだぞ、ガキだと思ってなめてんじゃねぇぞ!いつまでもてめえらみてぇな大人に従う奴隷じゃねぇってことだ!』
手を組む?
笑わせるじゃねぇか、ガキで阿頼耶識つけている宇宙ネズミだったら素直にぺこぺこ従うと思ってんのかねぇこいつらは!
俺たちガキどもにしか出来ないことがあることを…大人どもに証明する!
俺たちは…
ジャック『そうだな…奴隷なんて思っていないよ。だって同じ人間であるし、子どもといっても君達は自分たちで生きていける力があるじゃないか?子どもは大人に従うだけ?そんなことが通じるのは地球かMZ23みたいなものだけだ。俺たちは君達と対等の立場で手を組みたいと思っている。もし、信じられないというのならば俺たちの船の司令官と話しをすればいい。』
何だと!俺たちを信用する。
反乱を起こした俺たちにビビっているのか?
いや、それならば相手にはあの強力なロボットが一体あるはずだ。
いくらエンジェル隊の紋章機がなくてもミカのガンダムを相手にするには十分なはずだ。
こいつらは…この大人どもは俺たちを認めるというのか?
オルガは考えた。
なぜなら今まで現れた大人は全て”ガキは大人に従う”ということを考えた奴ばかりだったため、このような大人を見て驚いていた。
ジャックは胸ポケットに入っていた機動艦の通信コードが書かれた紙をオルガに渡した。
オルガはすぐさまそのコードを打ってタクトに通信をした。
タクト『おっ、やっと話しをしてくれるのかー助かるよーこっちも丁度食べようと思っていたんだよ。こっちに来て会食してみないかい?こちらには瞬間移動できるからさぁ、食事についてはこっちですぐに用意出来るからさあ。』
なんだと…このふざけたような顔した男が司令官だと…
オルガは呆気にとられていた。
モニター越しにみる司令官は周りに女子供を囲みニタニタ笑いながらこちらを見ていた。
こんな大人は見たことない。
緊張感がないのか…ふざけているのか?
まったくわからない。
真っ向から俺たちを馬鹿にしたり俺たちをクズ扱いする大人は見たことはあったが
あんなふざけた大人は見たことない…
しかも一緒に飯を食いたいだと…
ユージン『お、お前ら!俺たちをはめようとか考えているんだろ!そんな都合のいい話しあるわけ…』
ユージンが慌てている。
そりゃあ俺だってこんな事態は予測してなかったよ。
タクト『はぁ…早く来てよ〜全員こっちに来て飯を食べようよ〜早くそちらの方々が来てくれないとご飯が食べれないんだよ〜ほら〜こっち見てよ〜皆目が殺気を帯びてるからさぁ〜あ、安心して毒とかは100%ないから、まあとりあえず来て来て来てよー。』
タクトは子供のように足踏みをして、ドンドンと音を立てる。
横にいたジャックは溜息をつきつつ、笑っていて、周りにいた俺の仲間は言葉が出なかった。
面白そうだな…少しは信用してみるか。
オルガ『わかった、みんなを呼んでくれ。すぐさまそちらに行く。』
ユージン『お、おい!オルガ、まさかこんなふざけた奴の言葉信じるっていうのかよ!』
タクト『こっちは割りかし緊張感のないようにしてるのに〜』
ジャック『それがお前の場合ふざけたように見えるんだよ。』
ふてくされたタクトをジャックが宥めていた。
こんなところでなんて会話を…
俺たちに対する警戒がまったく無いのか…
オルガ『すぐ行く。ユージン、ここにいた大人どもよりは信用出来るはずだ、仕事をやる以上こういう付き合いは必ず後で生きてくる。おい、早く呼び出すぞ!』
ユージン『で、でも!』
するとユージンを宥めるようにトドが肩をかけて話した。
トド『まあいいじゃねぇか…向こうはトランスバール…それに向こうはごちそうしてくれるんだろう?だったら早く行こうぜ、ところでどうやって行くんだい?』
ユージンも納得したか…だが、完全には信用しねぇ…俺たちはそんなにお人好しじゃねぇからな。
ドゥン。
突如として目の前にピンク色のドアが現れた。
タクト『どうぞどうぞ、このドアを潜ればこちらの船の食堂に通じているので遠慮なく。皆様は大切な人達ですから。』
(しかし…まさかあのドラえもんがこんな便利な道具を持っていたとは…)
オルガ『こんな技術を持っているか…少し待っててくれ。』
俺たちは一部の警備のために人数を残してトランスバールの船にドアを潜って入っていった。