第3次スーパーロボットα外伝〜仕組まれた滅亡〜   作:リバーサクラモード本格的だよ

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これからこの世界はα世界と表記しますので、どうぞ。


ガイア誕生

 

ーα世界ー

ー沢芽市ー

ーステージ前ー

 

我夢『な…なんだあれは…』

僕は今…凄い光景を目にしていた。

氷の結晶が宇宙から現れた…

バッフ・クラン…キャンベル星人…などの異星人のものか…

いや、僕はアルケミースターズでよく調べたけどあんなものはなかった。

 

アルケミースターズ

数年前コーディネーター達により作られた組織。その組織が作ったコンピューター”クリシス”による計算と海で発見された”裏死海文書”と呼ばれる石板を調べた結果”根源的破滅将来隊”という人類の災厄のために僕達は”モビルスーツなどを作ったが…皮肉なことにそれらを戦争に使われてしまい…結果的には怪獣が頻発して出現したときにはモビルスーツなんてものは人類同士の戦争で使い切ってしまい…ウルトラマンという他の異星人に頼らざるおえなかった…

今では西日本や一部の地域がはザール星間連合によって侵略されているのにも関わらず、モビルスーツは三つの国家群『AEU』『人革連』『ユニオン』の自分達の技術力を示すためだけの道具に成り果ててしまっている。

でも…なんでこんなにもザールの侵略を許しているのかは未だによくわからない。

そもそもコーディネーターは人類の革新のために遺伝子を組み替えた人間だと言うのに…情けないばかりだ。

 

まどか『あ、ああ…』

横にいたまどかちゃんが氷の結晶ではなく巴マミという黄色の髪の女の子を見て驚いていた…ん?なんだあの生き物?

 

キュウべえ『マミ!もうそろそろ出てくるよ、気をつけて怪獣は手強いよ。』

マミちゃんの横にいた小さな白い生物が話しかけている。

周りのみんなはまどかちゃん以外は気づいていなさそうだな…

 

キュウべえ『ところで怪獣との闘いだけど…君の顔は誰からも見えないよ…だけど魔女との闘いとの違いはビルとか建物が壊れるから、まあどうでもいいかもしんないけどね。』

 

マミ『それはありえないわ…あなたにとってはどうでもいいかもしれないけどあそこにある建物は人々の幸せの一つだから…守る!』

 

キュウべえ『そろそろ来るよ!』

白い生物の声に反応するかのように声の結晶が落ちてきた!

こ、こっちに来る!

これが根源的破滅将来隊…

これが災厄なのか!

 

ドガァン!!

 

氷の結晶が落ちてきた…

もうだめだ…

 

マミ『まだ避難は完了していない。さあて頑張りますか。』

キュウウウン!

 

我夢『うわっ!』

僕はマミちゃんの服が急に変わり黄色の模様が入った服になった。

こんな非論理的なことがあるのか…

周りにいるみんなは気づいていないのか?

いや…

 

戒斗『なんだあの女の服が急に変わった!それに横にいる生き物はなんだ?ブラックモンスターか?』

人々は次々とパニックになり逃げていくが、何人かはここにいた。

ビートライダーズの数人とまどかちゃんにさやかちゃんに仁美ちゃんにマミちゃん。

この数人は氷の結晶よりもマミちゃんの横にいる不気味なヌイグルミのような生き物に視線を向けていた。

 

鉱太『え、戒斗…お前も見えるのか…あの白い生き物…』

 

光実『異星人…』

 

舞『鉱太、戒斗、ミッチには見えるの他のみんなは見えてないの?あの白い生き物。』

ビートライダーズの一人が白い生き物に向けて指を指した。

どうやら僕以外にも見えている人はいるらしい。

 

仁美『あの人たち…いったい何を言っているんですか?』

あ、どうやら仁美ちゃんはまどかちゃんやさやかちゃんが残っているから残っているな。どうやらあの白い生き物が見えていないらしい。

 

さやか『え!仁美、わからないの?ほら、そこにいるあの訳のわからないの!小型のマグマ獣みたいなやつ!』

 

仁美『はあ?そんなものいるはずがないじゃありませんか。もし、いたらレーダーか何かに反応するはずですわ。』

仁美ちゃんの言っていることは最もだ。

現に今上にある氷の結晶はすぐにネットで見たらあったし…集団幻覚にしては不自然だ。

 

マミ『あら?何人か見えてる人がいるの?女の子はともかく…男の人にも何人か見えているわねぇ…どういうことキュウべえ?』

マミちゃんが白い生き物に話しかけた。

 

キュウべえ『わからない…』(へえ…運命に導かれたものか…”蛇”に”始まりの女”に”アンデッド”か…ナイアもやってくれるじゃないか。)

ん?今、一瞬あの生物がほくそ笑んだ…

 

マミ『え…ねえ、あなたたち!とっとと逃げてくれない!この氷はね、怪獣の卵よ!今私が地上に落ちるのを防いでいるから早く逃げて!』

怪獣の卵!あの氷が…怪獣の卵だって!!

 

さやか『えっ!か、怪獣!なんでそんなことわかるんですか!それにその姿は…』

青い髪のさやかちゃんが驚いて呆然としていた…そりゃあみんなそうだよ…

半年前だよ!

バット星人とゼットンの戦いが終わってウルトラマンがいなくなってまだ半年前だというのにもう怪獣!

もう何十年地球は戦いに巻き込まれるんだ!

 

ガァンッ!!

 

我夢『うわあっ!!』

怪獣の卵が落ちた衝撃波がこっちにやって来て僕は吹き飛ばされたかに見えた…だが!衝撃波のダメージはなく、皆の場所も変わってない…どういうことだ…

ん?周りにバリアみたいなものが…

 

マミ『ふう…ギリギリセーフ。大丈夫そうね。』

 

光実『あなたは…魔法少女か何かなんですか!』

 

マミ『あらご名答、大正解、私は魔法少女…世を脅かすものと戦っているものです。』

ま、魔法少女!もしかして夢の中で見た黒い女の子と何か関係があるのか…

 

舞『正義の味方…』

 

マミ『まあ、そんなところですかね。』

 

戒斗『魔法少女か…貴様は弱いな!!正義の味方?世を脅かすものと戦う?馬鹿馬鹿しい!力を持ったものはその力を使い支配するのみ!そんな正義なんてくだらない絵空事しかわからない女が俺たちを守るか、くだらん!』

チームバロンのリーダーの戒斗君が叫んでいた…何に怒っているんだ。

 

鉱太『おい、戒斗!そんないいかたはないだろ!お前助けてもらってそんなことを言うなんて!何にイライラしてんだよ!』

さっきバイクに乗っていた青年が戒斗君に言い寄っている。

 

戒斗『イライラしているのはこの俺自身の情けなさにだ!こんな軟弱な理想を掲げる女如きに守られる俺に怒りが止まらないんだ!』

自身の弱さか…確かに僕も弱い…

情けないなあ…まさかお前の妹が…

魔法少女だとはな…おい

智樹…お前は知ってたか?

 

パァン!!

 

キュウべえ『来たよ!マミ!』

怪獣の卵が孵化して中から巨大な怪獣が出て来た!

そこらにあるビルよりも大きいぞ…

手が刃物のように尖っている…

 

グワァー!!

 

怪獣が暴れながら横にあるビルを次々と破壊していく、こっちに向かっているのか…

 

マミ『戒斗さん!さっきのことは怒らないから…とっとと逃げてください!ここは私の戦場です!はあっ!』

マミちゃんは飛び上がり自分の周りに巨大な武器を大量に出現させ、怪獣に向けて中に込めた弾丸を撃った!!

 

まどか『全部の弾が当たったけど…まったく効いていないの?』

まどかちゃんのいった通り弾は外れていなかった。

でも、怪獣が少し怯んだくらいだった…

怪獣はマミちゃんに向けて光弾を放った!

 

マミ『こいつっ!』

マミちゃんはさっきよりもデカイ銃を肩で抱え弾丸を放ち光弾と相殺させた!

しかし怪獣は怯むことなく光弾を放ち、その度にマミちゃんは撃ち落としたが、そのうちの一発にマミちゃんは軽く当たりバランスを崩して地上に落ちてしまった!

 

まどか『大丈夫ですか?マミさん!』

皆、マミちゃんの周りに集まった。

 

マミ『だ、大丈夫…大丈夫だから。』

 

戒斗『無様だなぁ…それが貴様のチカラか…貴様は弱者だ。』

 

さやか『うるさいわねぇ!どっかいってなさいよ!マミさん!本当に大丈夫なんですか!』

みんなが心配しているとマミちゃんは立ち上がり飛び上がり怪獣に向けて弾丸を放つがやはり効かない。

 

ブゥン!!

 

ん、あれは…あの戦闘機は…XIGのファイターだ!このエリアはXIGが担当するのか…

 

キュピンキュピン!

 

ファイターが怪獣に向けてミサイルやらを撃つがあれじゃあだめだ!

あんな使い方じゃあ危ない!

あ、何機か光弾によって落とされてしまった!

脱出装置はちゃんと動いたからパイロットは大丈夫だけど…

 

このままじゃあ…このままじゃ…

マミちゃんだってろくにダメージが通っていない…どうすれば…

 

キュウべえ『ねえ、君?』

 

まどか『え、私のこと……』

 

キュウべえ『そう、君だよ。そしてさやか…君達ぼくと契約して魔法少女にならない?そうすればこのピンチを回避出来るよ?どうする?マミは魔法少女の敵である魔女に対しては強いけど…怪獣との戦いはこれが始めてなんだ…だからさあ、僕と契約して魔法少女になってよ!』

そうやって白い生物が話していると戒斗君が白い生物に詰め寄った。

 

戒斗『おい!化け物!力があるなら俺によこせ!最も俺にとって気に入らない奴を倒すだけだ…貴様らはすっこんでいろ!』

 

キュウべえ『残念だけど、君は男だから契約は出来ない。僕に出来るのはまどかやさやかやマミのような女の子の願いを聞いてその願いを叶える代わりに魔法少女になってもらうだけだよ。』

 

マミ『駄目よキュウべえ!!そんな急には駄目よ!彼女たちにはこんな苦労かけられない!待って!お願い!』

マミちゃんがあんなに頑張っているのに…

契約という言葉を聞いてマミちゃんは暗い顔している…

 

まどか『わ、私は…』

なんかこのまま契約させたら駄目な気がする…でも…どうすれば…

 

どうにも…

 

どうにも…

 

どうにもならないのか!

 

ダァン!!

 

我夢『うっ!うわあああっ!』急に僕の足場が消えて僕はよくわからないまま下に落ちていった…

 

ここはいったい…

……ここは…崩壊した沢芽市…

いや…少し違う…

僕がいたとことは違う…

えっ!目の前に赤いウルトラマン!

やはり夢で見た…人間が知らないウルトラマン!

 

我夢『お願いだ。君の光が欲しい!君の力が欲しい!君になりたい!頼む!僕に光をおおおおおお!』

僕は前方にいた紅く輝いているウルトラマンに向かって叫んだ!

すると紅いえは両手を僕に向けて手をかざしてくれた…か、体に光がうわあああっ!

 

ドンッ!!

 

我夢『え、えええええ!僕が僕が…ウルトラマンになっている!』

僕はその紅く輝いているウルトラマンになっていた。

そうか願いが叶ったんだ!

 

ギャアアッ!

 

目の前には怪獣がいた。

これから戦える…これなら

みんなを守れる…

マミちゃんの理想は正しい…

智樹の妹を…マミちゃんを守るんだ!

 

僕はウルトラマンとなって怪獣に向かっていった!

 

ほむら『良かった…危なかったわ…私がそう何度も行くわけには行かない…頼んだわよ、ウルトラマンガイア。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




人物紹介

巴マミ

沢芽中学校に通う三年生で、半年前の旅行中にバット星人とゼットン二代目対ウルトラマンジャックとMATの戦いから避難していた時に交通事故にあってしまい、パニックのために救急車やレスキューも来れずに一緒にいた家族三人(母、父、兄)と共に死ぬかに思えたが…キュウべえと契約して、命を拾った。
魔法少女として魔女と戦ってきたが、最近はキュウべえから怪獣退治も頼まれている。
主に使う武器は銃で古代の本を読み銃の使い方を勉強している。
黄色の姿の衣装をよく着ている。
ちなみに死んだ兄の名前は巴智樹。
高山我夢と同じ研究グループで量子物理学を研究していた。
死んだ兄のことを思いマミも研究に微力ながら力を貸している。

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