みかん色の風   作:OCEAN☆S

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あけおめです!


第30話「再会とHappy new year」

12月31日…そう、今日は大晦日だ。

 

今年も残すところあと一日…1年というものはとても短く感じる…それは、歳をとるにつれて、その感覚が強くなっている気がする…。

 

と言っても、俺はまだ二十歳だがな。

 

 

そんなことより、今日は千歌との再開の日…この日が来るのをどれだけ楽しみにしてきたことか…

 

 

千歌が来るのは、夕方の6時…新幹線で東京駅まで来るので、迎えに行かなくちゃならない。

 

 

だから、今年の大掃除は早めに終わらせることを意識してきた…そのおかげで12月中旬には完璧にしておくことが出来た…。

 

後は何をすればいい…?

 

服装は整えたし、髪のセットもとっくに終わってる…

 

仕方ない…まだ4時だけど、東京駅で時間潰しておこう。

 

 

~♢♢♢~

 

 

そんなこんなで、あっという間に時間はたって、約束の6時まで残り10分になった。

 

 

 

(そろそろホームで待つか…)

 

 

じっと、ホームで待っていると千歌が乗っている新幹線が見えてくる…。

 

 

(そういえば、何列目で降りるのか聞いてなかった…まあ、きっとあとから分かるから大丈夫…かな?)

 

 

新幹線が止まり、人がたくさん降りてくるが、千歌らしき人はどこにも見当たらない……少し不安だな、寝過ごしたりしてなきゃいいけど。

 

 

ドンッ!

 

「あ!ご、ごめんなさい!!」

 

ぼーっと歩いていると、誰かにぶつかってしまった。

 

 

「いえ、そちらこそ大丈夫ですか?」

 

俺はその人が落とした帽子を渡す…その時、初めて顔を合わせた……

 

「……千歌?」

 

「ふぇっ…?」

 

その反応…間違いない…そして、そのみかん色の髪の毛…。

 

「ゆ、悠之…君?」

 

キョトンとした顔で俺の事をじっと見つめる……

 

「悠之君っ!!」ダキッ

 

「おわっ!?え!?ほ、ほんとに千歌なのか!?」

 

「え…私は千歌だよ?」

 

一瞬少し別人のように見えた……肩にかかるくらいにまで髪が綺麗に伸びていて…なんだか大人っぽくなってとても素敵だ…。

 

「ううん、すっごく美人になってるからびっくりしちゃっただけだよ。」

 

「え…///び、美人だなんて…///」

 

「すごく素敵だよ、俺…なんだか凄く嬉しいよ。」

 

無意識に千歌の髪の毛を触る…サラッとしてて少しいい匂いがする…。

 

「そういう悠之君も大人っぽくなったよ?なんだかお兄ちゃんって感じがする!」

 

「そう?…ありがとな。」ナデナデ

 

「えへへ…やっぱりコレだなぁ~」

 

「ん?」

 

「悠之君が頭撫でてくれるとね…す~っごく、落ち着くの…ポカポカする感じかな?」

 

「ふふっ見た目は大人っぽくなったのに、中身はやっぱり千歌だな。」

 

「えー!なにそれ?褒めてるの?バカにしてるの?」

 

プクッと頬を膨らませる…やっぱり千歌だなぁ。

 

「どっちだと思う?」

 

「むぅ…絶対バカにしてる…」

 

 

 

二人で久しぶりに会話をする…いつになってもこの距離感は変わらない。

 

 

「ねぇ、悠之君?」

 

「どうした?」

 

「ちょっと…じっとしてて?」

 

「あ、あぁ…」

 

千歌にそう言われ、その場でぴたっと直立する…。

 

「大好き♡」

 

そのまま、俺の顔に手を添えながら、唇にキスをする…

 

 

「…なんか、キスが色っぽくなったね。」

 

「くすっ…ドキドキしちゃった?」

 

「…周りに人がいなくて助かった。」

 

「え~そんなに?」

 

「だって…千歌の身体…色々なところが成長してるし。」

 

「も、もう///悠之君のエッチ…。」

 

 

~♢♢♢~

 

「もうすぐ夕食の時間になるけど、どこかへ食べにでも行く?」

 

「んーん、悠之君の家で一緒に何か食べたいな♡」

 

「そっか…じゃあ、家にいっぱい天ぷら粉と具材があるんだ。年越しそばでも作ろうか。」

 

「うん♡」

 

二人で、バイクへ乗りに駐車場の方へ向かう…。

 

「あ~このバイク懐かしい~!」

 

「二年前も一緒に乗ったもんな~…はいこれ。」

 

千歌にヘルメットを手渡し…そのままエンジンをかける。

 

「じゃあ…帰ろう!」

 

「うん!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「あ、ここって…ゴールデンウィークの時に泊まりに来た別荘じゃん!」

 

「そうだよ、今は俺の家になってるんだ。」

 

「へぇ~じゃあ、また一緒にのんびりと暮らせるね♡」

 

さっそく千歌がソファーにダイブする…。

 

 

「そうだな…俺達また一緒に暮らせるんだな…。」

 

「もー、どうしたの?改まっちゃってー」

 

「だって…」ギュッ

 

「俺…2年間ずっと…千歌が来てくれるのをずっと待ってたんだよ。」

 

 

悠之君が私の後ろからそっと抱きしめる…そのまま私のシャツのボタンを胸元から外していく…

 

「も、もう…どうしたの?急に…寂しかったの?」

 

「あぁ…らしくないかもな…俺…。」

 

そのまま悠之君の手がどんどん下にくる…それ以上、外しちゃ…ブラが見えちゃう…。

 

「悠之君……だめ…まだおふろに入ってない…///」

 

「じゃあ…一緒にはいる?」

 

「うん…♡」

 

 

 

二人で脱衣場に移動する…

 

 

そのまま身体を洗い合い、一緒に入浴する…。

 

 

「悠之君、そんなにジロジロみたら…だめ♡」

 

「だって…凄く綺麗だから…。」

 

「もぅ…///」

 

千歌のタオルが、透けて見えてとてもいやらしい…。

 

(悠之君の視線がわかりやすくて…なんだかドキドキするよぉ…)

 

~♡♡♡~

 

 

「悠之君、ドライヤーお願いしてもいいかな?」

 

「あぁ、もちろん。」

 

 

千歌の髪を乾かす…

 

 

「髪…ほんとに綺麗だね。」

 

「もー、今日ずーっとそればっか言ってるよ?」

 

「なんか、胸も大きくなってない?」

 

「んー…そうかも…背は伸びないのになんでだろ?」

 

「…胸に栄養もってかれてるとか?」

 

「えー!?それはちょっと困るよ~!」

 

「じょ、冗談だって…」

 

 

そのあと、二人で年越しそばを作り、カウントダウンに備える…。

 

「それにしても、沢山天ぷら作ったよね~」

 

「これでもかなり減った方なんだけどな~やっぱりそう簡単に無くならないか~」

 

「凄いね鞠莉ちゃん…こんなにたくさんの食材を持ってくるなんてね。」

 

「まぁ~美味しいからいいけどな。」

 

 

天ぷら粉は別にいいのだが、食材が腐ったりするのは困る…なんとか対策を考えねば…

 

 

「悠之君…もうすぐ年が明けるね。」

 

「ほんとだ…」

 

「「3…2…1…」」

 

『Happy new year!!!』

 

 

テレビのカウントダウン終了とともに、鐘が鳴る…。

 

 

「あけましておめでとう♪」

 

「あぁ、おめでとう。じゃあ…朝になったら初詣に行こっか。」

 

「うん♡」

 

ニコッと笑顔を見せてくれる……これが新年最初の千歌の笑顔か…実に良いものだ。

 

 

「ふわぁ…悠之君…。」

 

「どうした?」

 

「眠たくなっちゃった♡一緒に寝よ?」

 

「そうだな…俺も眠たくなってきたし…寝よっか。」

 

 

二人で寝室へ向かう…

 

 

「わぁ…あの時のベットのままだ~」

 

そのまま、千歌と一緒にベットに入る…

 

「…じゃあ、電気消すよ。」

 

「うん…あ、ちょっと待って!」

 

「ん?」

 

千歌がもぎゅっと俺の体を抱きしめる…

 

 

「このまま…朝まで抱いててもいい?」

 

「あぁ、いいよ…あれ、千歌?」

 

千歌の耳が少し赤くなってるのが気になった…

 

「もしかして緊張してる?」

 

「え、そ、そんなことないよ?」

 

「だって耳が…」

 

ふにっ…

 

 

「やっ…耳触っちゃだめ…。」

 

「…ここ?」チョン

 

「あっ…だめぇ…くすぐったい…からぁ…///」

 

千歌と身体をくねらせながら…小さく喘ぎだす…。

 

「千歌の顔…すごくだらしなくなってるよ?」

 

「だって…だめって言ってるのに…悠之君が…。」

 

「ごめんごめん、千歌の反応が可愛いからさ。」

 

「むぅ…怒ったもん…千歌、怒りました。」

 

 

私はそのまま、そっぽ向く…ホントは、ちょっとエッチななことも期待してたんだけど…もう遅いからいいか…。

 

 

「千歌、こっちむいて?」

 

「もぅ…こんどはなに?」

 

千歌が振り向いたのと同時に、キスをする…。

 

「んむっ……ぷはっ……も、もう…///すぐちゅーしたら許してくれると思ってるんだから。」

 

「そんなところも可愛いよ…千歌。」

 

「も、もう寝るー!!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

そして、朝日が登り始めた頃…

 

 

「も~悠之君?早く起きてよぉ…」

 

「Zzz…」

 

「ふっふっふっ…こうなったら…」

 

はむっ!

 

「……!!??」

 

千歌に鼻を噛まれ、飛び起きる……

 

「ち、千歌!?い、いまのは…?」

 

「えへへ…悠之君が中々起きないから…♪」

 

「あ…はは…」

 

「もしかして…迷惑…だった?」

 

千歌が上目遣いをして、俺をじーっと見つめる…。

久しぶりに見た…千歌の捨てられた子犬のような顔を…相変わらず破壊力抜群だ。

 

 

「…可愛いから許すっ!」ナデナデ

 

「も、もぅ!可愛い…って…うぅ…///」

 

 

~♡♡♡~

 

 

千歌が着物に着替えるのを待つ…女の子の支度は長いのは知ってるから全然気にならなかった。

 

 

「お待たせ~」

 

「お~…じゃあさっそく……!?」

 

長い髪を短くまとめて、サラッと出てくるうなじ…凄くセクシーで綺麗だ…高校生の時は可愛いイメージだったけど、今はその可愛さに大人っぽさがチョイスされて、さらに華やかになっている…。

 

 

「どうしたの?早く行こうよ~」

 

「あぁ、そうだな。」

 

こんな素敵な人と一緒に歩けるなんて…

 

「悠之君も素敵だよ?」

 

「千歌?俺の心でも読んだのか?」

 

「んーん、なんとなく…ね?」

 

「ふふっ…なんだそれ。」

 

 

二人で歩いていると、すぐに神社に着いたのでさっそくお参りをする…。

 

 

「悠之君はなんてお願いごとした?」

 

「ん?これからも二人で幸せになれますように…ってね。」

 

「私も…全く同じことをお願いしたよ♪」

 

「そっか…幸せになろうな、俺達…」

 

「うん…!」

 

二人で見つめあってると、千歌が、高校生の時に買った指輪をしてくれているのに気づいた。

 

「その指輪…ずっと付けててくれたんだね。」

 

「うん!このカップル指輪…私の一番の宝物なんだ~!」

 

「そっかじゃあ…」

 

「…?」

 

千歌の右薬指に付けてる指輪を左薬指に付け替える…

 

 

「この指輪が…カップル指輪じゃなくていつか結婚指輪になれる日まで…ずっと一緒にいような。」

 

「悠之君…!絶対約束だよ!!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

神社が混み始めたので、先に屋台のご飯を買って、家で食べることにした…。

 

 

「家で食べて正解だったね~」

 

「だな、あんなに混むなんて想定外だったからな~」

 

「だね~」

 

二人きりのこの空間…隣には着物姿の千歌…周りには誰もいない…。

 

 

「なぁ…千歌。」

 

「なぁに?ゆ~じくん?」

 

ドンッ

 

「きゃっ…///ど、どうしたの?急に押し倒して…///」

 

「ごめん…千歌…もう俺には我慢出来ないよ。」

 

千歌の着物を少しずつ脱がしていき、鎖骨が見えてくる…

 

そして、そのまま鎖骨に軽く口付けをする…。

 

その素肌は、凄く綺麗で、少しでも力を入れたら、傷がついてしまいそうだ…。

 

「ね、ねぇ…悠之君…///」

 

「ん?」

 

「もっと…///乱暴にしても…いいよ?///」

 

 

この後の理性を…俺は全く覚えてない。




今年のお年玉いくらかな~♪

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