みかん色の風   作:OCEAN☆S

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お久しぶりです!

最近暑かったり寒かったり…体調崩しそうで怖いです…

それでは続きをどうぞ!


第22話 「シャイニー日和」

二学期が始まり1週間余り…もう夏休みボケも治ってきて、いつもの毎日に戻ってきた…。

 

だが、一番夏休みボケが治ってないのが一人いる…

 

「千歌~もう7時だぞ~バスが来るぞ?」

 

「むにゃ…まだ7時じゃん…」

 

「全く…遅れても知らねえぞ?」

 

「すやぁ…」

 

さて…どうするか…普通にゆさゆさして起こすのもいいが、少しいじってみるのも面白いかもしれないな…

 

「…早く起きないと。」

 

「Zzz…」

 

「…襲っちゃうぞ。」ボソッ

 

「……」ピクッ

 

…よし、少し反応したな。

 

「でも、無防備な状態で襲うのも少し可愛そうだしな~…でも、それはそれで面白そうだし…」

 

「……」ドキドキ

 

顔が赤くなってる、やっぱり狸寝入りの証拠だ…

 

「じゃあ…そろそろ…」

 

「……///」

 

俺は千歌の唇に指をあてる…

 

「千歌お前もう起きてるだろ?」

 

「…!?」

 

ガバッ…

 

千歌が布団から起き上がる。

 

「…どうして?」

 

「そりゃあ、顔が赤かったし…」

 

「そうじゃなくて!」

 

「な、なんだよ?」

 

「その…えと…なんで襲ってくれなかったの?」

 

千歌がほっぺを膨らませる…

 

「いや、朝からは流石に疲れるし…」

 

「むーっ!」

 

「悪かった、悪かったって…」

 

「もう知らないもん!」

 

やっべぇ…朝から機嫌を悪くさせてしまった…。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~教室~

 

「それで悠之君は元気無いの?」クスッ

 

「いや…いつも朝は元気無いけど…おふざけが過ぎたかな…ってな。」

 

教室で梨子と会話を続ける…

 

 

「じゃあ、悠之君に良いことを教えてあげよう。」

 

「…なんだよ?くだらない事じゃないよな?」

 

「違いますー!」

 

「じゃあ、なんだよ?」

 

「それだけ焦らしておいて、実行しなかったら誰だって怒るわよ、私だって嫌だし。」

 

「あ、そうなんだ…てか、誰かと経験あるの?」

 

「え!?いや、それは…///」

 

ほう…この反応絶対何かあるな。

 

「ま、まあ…女の子はそんな感じなのよ。」

 

「へぇ~まあ、よく分かったよ…エッチスケッチ桜内さん。」

 

「もうー!バカー!///」

 

 

♢

 

昼休みのチャイムが鳴り、俺達はいつも通り屋上で飯にする事にした。

 

「ねえ、悠之君。」

 

「なんだよ?」

 

「あんな子…この学校にいたっけ?」

 

 

梨子の目線の先には、金髪の女の子が女子トイレに向かってるのが見えた…。

 

俺達の視線に気がついたのか、その子は俺達ににこやかな笑顔を見せた…。

 

「さあ…初めて見るな。」

 

俺達は構わずに、屋上へ向かった…。

 

「九月なのに、全然涼しくならないな…」

 

「まあ、まだ上旬だしね…仕方の無いこと…なのかな?」

 

幸い、屋上には日陰になる場所はあるが、今日は風が全く吹いていないので、じわりと暑さが染み渡っていく…

 

「本当に暑いなぁ…ふぅ…。」プチプチ…

 

「な…!?お前…何して…///」

 

梨子が制服のリボンを解き、ブラウスの第一ボタンと第二ボタンを外す…

 

「何って…暑いからボタンを開けただけなんだけど…」バサバサ…

 

ブラウスをバサバサと動かして、風を送っているのか…無自覚なのかわざとなのか、どっちにせよ動きがとてもいやらしく見える…

 

「そんなことより、さっきの女の子は誰だったんだろうね?」

 

「さあな…この学校は色々と謎だからよく分かんないな…あの変態理事長とか。」

 

「あぁ…確かに。」

 

それにしても暑すぎるな…さっき買ったばっかの飲み物が一瞬で無くなってしまった…

 

「悪い、また飲み物買ってくる。」

 

「あ、じゃあ私は…」

 

「買ってもらいたいならお前もこい。」

 

「ふふっ…分かりました~」

 

「…ったく」

 

ガチャ…

 

「ん?」

 

俺達が屋上から出ようとした時、さっきの金髪の女の子が屋上に入ってきた…

 

「Wow!もう先客が来ていたデースかー!?」

 

「…!?」

 

なんだ?この子…

 

「あ、そうだ…そこのBoy!」

 

俺の方にビシッと指を指してきた…初対面でなんで奴だ。

 

「あ、はい…なんすか?」

 

「私の分のコーンポタージュも買ってきてちょうだ~い☆」

 

「…自分で買いに行け。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

…なんかもう1人、おまけが付いてきた…

 

「はぁ…なんで俺がこんな目に。」

 

結局俺が三人分の飲み物を買うことになってしまった…

 

「センキューBoy~!やっぱり持つべき物は友よね~!」

 

「まだ、初対面なんですがね…」

 

「ま、まあ…悠之君も元気出して?」

 

梨子がそっと、俺にサンドイッチをくれた…

 

「さ、さんきゅー…梨子。」

 

暑い時は普通食欲が湧かないのだが、今回ばかりは何故か空腹に襲われる…おそらく、イライラでやけ食いしたくなっているのだろう…

 

「んで…ずっと俺らの傍にいるけど、なんか用でもあるの?」

 

「そうそう、ちょっとこれを見て欲しくて会いに来たのー!」

 

金髪の女の子がポッケからスマホを取り出す。

 

「一体何を…ってこれ…!?」

 

「そう、今年の文化祭の映像でーす!」

 

「あ、これ前に悠之君が歌ってた…」

 

「な、なんでYouTubeにアップされてるんだ!?」

 

映像を見る限り、歌ってるのは間違いなく俺だ…一体誰が撮ったのだろう…

 

「そう、私はあなたに会いたくて日本に帰ってきたのデース!

あなたの歌声を聞いた途端、直ぐに会いたくて!!」

 

「わ、分かったから少し落ち着いてくれ…君、帰国女なの?」

 

妙に落ち着きが無いなこの子は…

 

「だから、今日の帰りに一緒にカラオケ行きましょ?」

 

「いや、何でそうなる?」

 

「歌声が聞きたいってさっき言ったばっかデース!」

 

はぁ…なんかこの子といると凄く疲れるな…ここは振り切っておくのが無難か…

 

「今日は、暑いから直ぐに家に帰りたいんだが…」

 

「もーそんな事言わないのーカラオケの中は涼しいんだから~」

 

「いや、でもな…」

 

あの時は思い切り歌えたけど、ホントは人前で歌うのが苦手だって言えない…

 

「悠之君、行ってあげれば?」

 

「いや、ホントは俺…」

 

「往生際が悪いな~」ダキッ

 

「……!?」

 

なんだ…この子!?

いきなり抱きついてきた……めっちゃいい匂いすんだけど。

 

「ねえ~行こうよ~」ウワメヅカイ

 

…コイツ、絶対俺の苦手なタイプだ…。

 

「分かった…」

 

断れるわけがねえわ…これ。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「いやぁ~たくさん歌った~やっぱり日本のカラオケが一番楽しいわ~♡」

 

「は、はぁ…それはよかったね…。」

 

「やっぱり、悠之君は歌上手いね~」

 

付いてきてくれた梨子も褒めてくれたが…今はそんなに嬉しい気分じゃない…

 

「うん…そいつあどうも。」

 

今日はもう、1日色々ありすぎてめっちゃ疲れた…早く家に帰りたい…

 

「あ、そうそう名前!」

 

「ん?」

 

「あなたの名前!なんて言うの?」

 

「俺は…悠之。てか、普通自分から名乗るだろ…」

 

「ソーリ~私は小原鞠莉!よろしくね☆」

 

鞠莉…か、

 

「ちなみに、私は隣のクラスだから、直ぐ悠之に会いに行けるからね♪」

 

うっわぁ…要らない情報を…。

 

♢

 

いつもより帰りが遅くなってしまった…早くしないと千歌に怒られる…

 

「ただいま~」

 

「おかえり~もうご飯出来てるよ~…ってなんかお疲れだね?」

 

「あぁ…色々あってな…。」

 

 

 

~千歌の部屋~

 

「あはは…そんなことあったんだ~」

 

「もう疲れた…千歌、癒して…」

 

「え、えぇ~?そ、そんなこと急に言われても…」

 

あれ?何かいつもと立場が変わってる気が…

 

「じゃ、じゃあ…」

 

私は悠之君の頭をゆっくりと撫でる…

 

「その…それだけじゃ足りない…」

 

「も、もぅ…今日の悠之君は甘えん坊さんだなぁ~」

 

今度はもっと抱き寄せながら撫でてあげる…

 

「さんきゅ…千歌。」

 

「じゃあそろそろご飯に…」

 

「このまま続けて。」

 

「えぇ~///」

 

私はそのまま、10分ぐらい撫で続けた…

 

 

 

 

♢

 

「悠之君…そろそろ…ってあれ?」

 

「すぅ…すぅ…」

 

幸せそうな顔をして寝ているなぁ…そんなに疲れちゃったのかなぁ…

 

「もぅ…悠之君ったら…。」

 

私は、悠之君をベットで寝かせてあげる…

 

「甘えん坊の悠之君も可愛い…」プニプニ

 

悠之君の頬をつつく…

 

「夜ご飯…一緒に寝てからでもいいかも」

 

私は悠之君を抱いて、一緒に眠りについた…




これで、Aqoarsキャラ全員揃いました~!

この作品構成だと…

中学三年生…善子 ルビィ 花丸

高校一年… 千歌 曜

高校2年… 果南 ダイヤ

高校3年…梨子 鞠莉


原作とかなり変えて作ってます。


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