悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」   作:須井化

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前回までのあらすじ

どこにでもいる無個性少年緑谷出久。

彼は将来の夢であるヒーローを目指すべく日々修行を積み上げていく!

USJ(※嘘の災害や事故ルーム)にて救助訓練最中になんと敵が出現!

緑谷少年達はこのピンチの乗り越えられるのか!?

え?1人は私並に強いって?

ちょっとそれはヤバくね?

更に向こうへ!PlusUltra!!!



第12話

正義の大砦…雄英高校に突如正体不明の敵が襲来した。

 

どうやら今回ばかりは……

 

無傷で生還できるようには行かなそうだ。

 

 

 

 

 

瀬呂「敵ンンンッ!?バカだろ!?」

 

上鳴「ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホ過ぎるぞ!?」

 

予想だにもしてなかった事態が起こりクラスに異様な空気が流れる。

 

何十もの敵の軍団を引き連れ僕等を皆殺しにやってきた…

 

何より()()()()()での敵の出現には驚きを隠せなかった。

 

八百万「13号先生!侵入者用センサーは…」

 

13号「勿論あります…ですが………」

 

作動していれば13号先生が真っ先に気づくだろ。

 

見た所ワープ…みたいな個性でここのセキュリティを難無く回避したようだし…

 

更に言ってしまえばセンサーが無反応って所を見ればそういう事が可能な個性(ヤツ)がいる筈…

 

轟「校舎と離れた隔離空間」

 

轟「そこに少人数(俺等)が入る時間割…」

 

轟「()()()()()()()()()()

 

轟「これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

確かに轟君の言う通りだった。

 

先日のマスコミ乱入も敵達が情報入手の為に仕組んだと考えれば合点も行く。

 

一見抜かりの無い完璧な策略と見れるが…

 

1つだけ腑に落ちない事がある。

 

緑谷(……さっき…敵の1人がオールマイトの事を呟いてた…)

 

緑谷(奴等の中じゃオールマイトがここに居るのは想定内の出来事だったのか?)

 

緑谷(いや…カリキュラムが割れてる以上知らない方がおかしい)

 

緑谷(じゃあ…なんで…)

 

緑谷(なんでわざわざオールマイトが現れるこの時間帯に攻めてきた?)

 

不思議に思いながらそんな事を考えていると相澤先生は僕等に指示を出してきた。

 

相澤「13号!生徒と避難を!」

 

相澤「センサーの対策も頭にある敵だ」

 

相澤「救援呼べない様に電波系の個性で妨害している可能性が高い!」

 

相澤「上鳴!お前も()()で連絡試せ」

 

上鳴「っス!」

 

先生…まさか1人で戦いに…?

 

緑谷「無茶だ!イレイザーヘッドの戦法は個性を消してからの捕縛…」

 

緑谷「多人数との正面戦闘は…」

 

相澤「緑谷」

 

緑谷「!」

 

相澤「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

 

相澤「13号…任せたぞ!」

 

13号「はい」

 

ダッ

 

緑谷「相澤先生っ!!」

 

呼び掛けにも答えずに相澤先生は単身敵の所へ飛び出していってしまう。

 

非常にまずい展開だ。

 

ただでさえ1vs数十人の上…僕でも太刀打ちできないような相手がいる…

 

また敵達の個性も全く分からないこの状況でとても時間稼ぎができるとは思えない。

 

最悪…相澤先生が死ぬケースだって100%あり得ないとは言い切れない。

 

敵「射撃隊行くぞぉ!」

 

とうとう敵達も動き出した。

 

身体の一部を銃に変えたり髪を触手にしたりして戦闘態勢を整える。

 

標的を定め、攻撃の姿勢を構える。

 

敵1「見ねぇ顔だな…あれが例のイレイザーヘッドか!」

 

敵2「何の個性持ちかは知らねぇが、一人で正面突っ込んでくるたぁ…」

 

敵「「大間抜け!!」」ガシャッ…

 

シーン…

 

敵1「…ありゃりゃ?」

 

だが幾ら力を入れても銃弾が放てない。

 

呆然としている敵の隙を見逃す訳もなく…

 

シュルルッ…

 

敵2「お?」ギュッ

 

グイッグイッ

 

敵「「っおおああっ!?」」ドゴッ!!

 

相澤「…」

 

2人の敵を炭素繊維で縛りつける。

 

捕縛武器を両手で交差させ、敵を引っ張りそれぞれの頭部を衝突させる。

 

敵3「思い出したぜ!あいつの個性は確か…」

 

敵3「見ただけで個性を消すヤツだ!」

 

敵4「個性が個性無効化させてどうすんだよそれ…」

 

敵5「消すぅ〜!?へへへ…」

 

敵5「俺等みたいな異形型も消してくれんのかぁ?」

 

如何にも強そうなゴツい男が前に出る。

 

余程の自信があるのかイレイザーヘッドに対して全く動じていない…

 

 

相澤「いや無理だ」バキッ

 

敵5「ぶっ!?」

 

敵の顔面に強くパンチをめり込ませる。

 

余りの威力にその敵は大きく吹っ飛んでしまう。

 

だが逃すまいと思わんばかりに相澤先生は敵の足に捕縛武器を巻きつけた。

 

相澤「発動型や変形型に限る」シュルッ

 

敵6「くっ…」ブンッ

 

相澤「でも」スカッ

 

敵6「んなっ…!!」

 

相澤「お前らみたいな奴の旨みは統計的に近接戦闘で発揮される事が多い」グイッ

 

背後からの不意打ちも軽くしゃがんで回避する。

 

そして敵が怯んだ隙に先程の敵に絡ませた炭素繊維を引っ張り…

 

敵5「バッカ避け…」

 

敵6「へ?」ゴオッ

 

ズドォッ!!

 

敵の1人を他の敵達に叩きつける。

 

強靭な身体を持つ敵5に多数の敵が圧しつぶされる。

 

相澤「…そこら辺の対策はしてる」

 

黒い敵「…!」

 

個性の能力だけでなく肉弾戦も長けておりゴーグルで目線を隠しているので()()()()()()()()相手が判定できない。

 

集団戦では敵達の連携を崩しつつ自分が有利に戦いを行える。

 

多対1こそ先生の真骨頂なのか…

 

緑谷「流石プロ…伊達じゃない……!」

 

飯田「分析してる場合じゃないだろ!早く逃げよう委員長!!」

 

緑谷「あ…うん!」

 

ボス?「うーん…成る程。嫌だなプロヒーロー」

 

ボス?「有象無象じゃ歯が立たない」

 

ボス?「おい黒霧、(あれ)

 

黒い敵(黒霧)「……分かってますよ」

 

相澤「…っ!!」バキッ!!

 

こちらが優勢に戦いを進めているかと思いきや…

 

どうやら敵が相澤先生の個性の性質に気づいたらしい。

 

大量の敵の部下達に応戦している間ずっと個性を消すという事は不可能だ。

 

定期的に瞬きを2回する必要があるだろう。

 

個性を発動する際、相澤先生の髪は逆立っている。

 

逆に髪が垂れ下がっていれば……

 

 

 

 

ゴォウッ

 

緑谷「!?」

 

目の前に先程の歪みが出現した。

 

歪みは形を変え、人のような姿に変貌を遂げる。

 

黒霧「させませんよ」

 

入り口に向かおうとする僕達は敵の1人に行く手を阻まれる。

 

気の感知していた場所が突然離れた場所に移った。

 

恐らく悟空さんも言っていたワープ系統の個性を持っている奴だろう。

 

上鳴「さっきの黒い奴…!!」

 

相澤(チッ…瞬きしている間に厄介そうな輩を…)

 

相澤(しかも見る限りあいつらもう気づいたのか……)

 

相澤(髪が下がっている時に個性は発動しねぇって)

 

黒霧「お初にお目にかかります。雄英生の皆様…」

 

黒霧「我々は【敵連合】」

 

黒霧「せんえつながらこの度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは…」

 

 

 

黒霧「平和の象徴…オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして…」

 

 

 

 

 

 

緑谷「………は……?」

 

 

黒霧「本来ならオールマイトはこの場にいらっしゃる筈ですが…」

 

黒霧「何か変更があったのでしょうか?」

 

 

 

こいつらの言葉の意味が理解できなかった…

 

いや…正確には意味は分かったが…

 

つまりこいつらは僕等生徒を拉致する為でも殺害する為でも無く…

 

あくまで()()()()()()()()()()()()()ここにやって来たという訳なのだ。

 

が、ここで様々な疑問点が生じる。

 

何故オールマイトを殺しに来たのか?何故尚更攻めにくいこの時期にやって来たのか?

 

そして1番不可解なのは……

 

 

 

 

こいつらにオールマイトを倒せるという確信をもっている事…

 

 

 

黒霧「まぁそれとは関係なく…」ユラァ…

 

敵は再び個性を使いワープホールのように変わっていく。

 

黒霧「私は戦闘要員ではありませんからね」

 

黒霧「あくまで役目は貴方方を…」

 

シャッ

 

黒霧「!?」

 

切島 爆豪「「ッラァッ!!!」」ドゴオッッ!

 

13号「っ…君達…!」

 

敵が淡々と話している内にどうやら2人の痺れが切れたらしい。

 

ここぞとばかりに敵に接近し爆撃と打撃の不意打ちを喰らわせる。

 

切島「へっ!ベラベラ喋ってる間に俺等にやられる事は考えなかったのか!?」

 

爆豪「おま邪魔」

 

切島「酷ぇなおい!」

 

ユラァ…

 

13号「!」

 

だが…2人の攻撃が全く効いてないようだ。

 

ただ殴られた顔面が歪んだだけに過ぎず、すぐに元の形に戻っていく。

 

黒霧「…いやはや危ない危ない」

 

黒霧「そう…生徒といえど優秀な金の卵」

 

13号「駄目だ!退きなさい2人共!!」

 

黒霧「……」

 

黒霧「散らして嬲り殺す」ユラ…

 

ゴォォッ!!

 

切島「うおっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒霧の如く巨大な闇に覆い尽くされる。

 

身体がその霧に包まれ、視覚を奪われる。

 

それから間も無くして霧が薄れていき、視界が腫れて来た頃…

 

 

 

 

ズズッ…

 

緑谷「……っ…」

 

緑谷「!?」

 

 

先程までいた場所とは全く違う風景だった。

 

辺りは海とそこに浮かんでいる船しか見えず一緒にいた筈の人達もいつの間にか消えていた。

 

そして数秒経ってようやく気づいた。

 

あ、今空中にいる。

 

緑谷「ぎゃああああっ!?水難!?」ヒュゥゥ…

 

緑谷「落ちるぅぅぅうううっ」

 

緑谷「なんちゃって」キキーッ

 

水に触れるギリギリ手前で舞空術を発動させた。

 

馬鹿め。僕は飛べるんだ…海だろうが何処だろうが関係ないぞ。

 

緑谷「舞空術を使っているとは到底思わないだろうな……」

 

緑谷「あいや…そもそも舞空術自体知らないか」バシャッ!

 

緑谷「…?」

 

そんな事を言っていると近くで水の跳ねる音が耳に入って来た。

 

その方向を向くと……

 

 

 

 

蛙吹「ふぅ…他にここにいる人は居ないかしら」

 

峰田「う、うう…カエルの割に…なかなかどうして…おっぱいが…くっ…」 ベタッ

 

梅雨「黙れしばくぞ」

 

峰田「サーセンw」

 

 

 

 

 

峰田君と蛙吹さんじゃないか!

 

良かった…2人は無事だったのか。

 

…いや蛙吹さんは無事じゃなさそうだ

 

抱えられている峰田君の顔が胸部に押し付けられてる…顔真っ赤にするなよ…

 

どうやら気を探ってみた所他の人達はいないみたい…

 

だけど散らばっている。さっきの敵の個性か…!

 

緑谷「ん……」

 

緑谷「あっ……蛙吹さんっ!!」ゴオッ!!

 

蛙吹「あ!緑谷ちゃん奇遇ね…それと梅雨ちゃんと…」

 

大きい声で叫んだのですぐ気づいてくれたようだ…こっち向いた。

 

でも蛙吹さん後ろ後ろ後ろおおっ!!

 

バシャッ!!

 

蛙吹「へ?」クルッ…

 

振り返ると背後から敵が水中から現れた。

 

手を伸ばせばすぐ届く程相手との距離は短かった。

 

敵を見つけていた時には既に相手が拳を頭に向けて振り下ろし始めていた。

 

敵「うおおっ!!」ブンッ

 

蛙吹「ケロッ…!」

 

ドゴォッ!!

 

敵「ぐほぉぉっ!?」

 

緑谷「うちの友達に手ェ出すなぁぁあっ!!」

 

気を感知して何とか間一髪蛙吹さんの所まで辿り着いた…

 

殴られる寸前で敵をパンチで吹っ飛ばす。

 

お、勢いよく真っ直ぐ壁に当たった。

ドガッッ!

 

敵「」

 

すごく…めり込んでます。

 

緑谷「船に行こう!ここよりかは安全な筈だ!」ガシッ

 

蛙吹「え…ええ!」

 

峰田「ちょっ…速ぇえっ!?」ゴォォッ

 

蛙吹さんの手を掴み空かさず全速力の舞空術で船に向かう。

 

滞空していてもいいけどずっと2人を持ち上げながら庇うのは辛い…

 

2人と話したい事もあったしね。

 

敵「おい!逃げるぞ!」

 

敵「捕まえろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

無事船に乗り一時的に敵の攻撃から逃れた。

 

さてと…問題は今の状況だが…

 

緑谷「何とか…隠れはしたけど…」

 

緑谷「また襲撃されるのも時間の問題だ」

 

蛙吹「ありがとう緑谷ちゃん。お陰で助かったわ」

 

緑谷「いいさ。とりあえず2人に怪我なさそうだし」

 

峰田「物理的には怪我してねぇけど精神的にはもう逝きそうだわ!!」

 

峰田「いや割とマジで気絶2、3回しそうになったんだからな!?」

 

峰田君はまだ相当混乱しているようだ。

 

無理もない。いきなりの奇襲でまさかのオールマイト殺害予告と来たもんだ。

 

驚かない方がおか…

 

蛙吹「だから黙りなさいクズ」

 

峰田「ダニィ!?」

 

峰田「おい緑谷!!い…い今こいつ俺の事クズって!!」

 

…蛙吹さんかなり冷静だな…顔色1つ変わってない。

 

怖いとか思わないのか普通…

 

いや……僕らの為か…

 

緑谷(後峰田君…多分それ違う意味)

 

峰田「あっ!緑谷いんじゃん!!」

 

峰田「よがっだぁぁあっ…みどりや゛だああっ!!」

 

峰田「もう゛何も゛怖ぐない゛ぃぃ…」

 

その理には触れない方がいいよ

 

でもどうやら峰田君も段々落ち着きを取り戻してきたみたいだ。

 

よし。兎に角2人と話し合おう。

 

蛙吹「しかし…大変な事になったわね」

 

蛙吹「まさか相手がオールマイトを殺しに態々こんな所に…」

 

緑谷「通常まずここの学校のセキュリティ破るだけでも至難の技の筈…」

 

緑谷「マスコミの時から…オールマイトの人気を逆手にとってかなりの情報を奪っていった筈だ」

 

緑谷「そんじょそこらの敵とは格が違う。轟君が言ったように…」

 

緑谷「虎視たんたんと…準備を進めていた!」

 

峰田「で、でもよ!オールマイトは今来てないだけで…」

 

峰田「すぐに駆けつけてくるさ!そんであんな奴ら3秒でケッチョンチョンに…」

 

蛙吹「峰田ちゃん……分からないわよそれは」

 

峰田「へ」

 

蛙吹「殺せる算段が整ってるから連中こんな馬鹿げたような事仕出かしてるんじゃないの?」

 

蛙吹「そんな奴らに私達嬲り殺すって言われたのよ?」

 

蛙吹「第一オールマイトと連絡が取れない今いつ来るかも分からないし…」

 

峰田「え…あ…お……い?」

 

蛙吹「私達オールマイトが来るまで持ち堪えられるかしら…」

 

蛙吹「例えオールマイトが来た所で私達…無事に済むかしら」

 

峰田「……っう……」

 

恐ろしい現実を叩きつけられ倒れこみ、四つん這いとなる。

 

蛙吹さん…結構容赦無いな。

 

またもやクレイジーモードに戻ってしまう峰田君。

 

峰田「…もう駄目だ…おしまいだぁ…」

 

峰田「勝てっこない…奴らは伝説の超敵なんだ…」

 

ガシッ

 

蛙吹「何寝言言っているの。ふてくされている暇があるなら生き抜く方法を考えなさい」グイッ

 

峰田「駄目だぁ…貴様らには分からないのか…」

 

蛙吹「分かるわよ…現状がまずい事位」

 

峰田「まずいってレベルじゃねぇよな!?おい!!」

 

峰田「俺等皆殺しにされんだぞ!?皆殺し!!」

 

峰田「お前なんでそんなケロッとしてられんだよ!?」

 

蛙吹「ケロケロ言うのは蛙だから当たり前でしょ」

 

峰田「そういう話してんじゃねーよ!!」

 

緑谷「ちょ…2人とも落ち着いて…」

 

2人の口論を必死に止めようとするが全く耳にしてくれない…

 

こんな時に言い合ってる暇なんて無いのに…

 

なんか前半が聞いた事あるような無いような台詞なのは置いておこう。

 

峰田 蛙吹「「〜」」

 

緑谷「………」

 

緑谷(だけど蛙吹さんの言う通りだ。殺す算段はある)

 

緑谷(ここからでも真っ先に感知できてしまうような大きい気が何よりの証拠…)

 

緑谷(恐らくそいつが敵の主戦力…)

 

緑谷「それ以外考えられない…」ブツブツ…

 

頭の中で考えがまとまらず口から呟き始める。

 

緑谷「なんで殺したい?1人で平和の象徴と呼ばれる人だから?敵…悪への抑止力となったから?やっぱり単純に過去に何かしらあってその恨みを晴らす為…?その為だけに普通ここに攻め込むか?考えればきりがない理由なんていくらでもつけられる……………」ブツブツ…

 

緑谷「いや…て言うか今…理由なんて…」

 

緑谷「理由……」

 

 

 

 

 

 

<スゲー……もう100人は助けてるよ!

 

<マジで!これマジでヤベーッて!!

 

『もう大丈夫!何故かって?』

 

『私が来た!!!』

 

 

 

 

 

緑谷「…………………」

 

峰田 蛙吹「「〜!!」」

 

緑谷「……今は…」

 

緑谷「今は喧嘩してる場合じゃないでしょ2人共」

 

峰田 蛙吹「「………!」」

 

蛙吹「…ごめんなさい…少しふざけ過ぎたわね」

 

峰田「す…すまねぇまたカッてなっちまって…」

 

そんな風に呑気に喋っていると水難エリアの敵達にも動きが。

 

海に目をやると敵の片手に鉄砲やら銃やらが握られていた。

 

勿論…船の上にいる僕らを攻撃する為だ。

 

敵「撃てぇぇっ!蜂の巣にしてやれっ!!」バンバンッ

 

峰田「ひぃぃっ!?銃弾!?」

 

峰田「もう嫌だァァッッ!!」

 

蛙吹「…」

 

峰田「殺される…皆殺される…」ガタガタガタ…

 

峰田「オールマイトも…相澤先生も…皆…」ガタガタ…

 

恐怖のあまりしゃがんで床に蹲ってしまう。

 

身体は震え、自由がきかなくなる。

 

実際今命を狙われている。いつ殺されてもおかしくない状況だ。

 

怯えるのは当然の事だ。

 

 

 

オールマイト『綺麗事!?上等さ!』

 

オールマイト『()()()()()綺麗事実践するお仕事だ!!』

 

 

相澤『自分達の何倍も過酷な修羅場を自分達の何倍も多く経験している』

 

相澤『そういう理不尽(ピンチ)を覆していくのがヒーローなんだよ』

 

 

 

 

だけど……こんな理不尽(ピンチ)を先生達は幾多も乗り越えてきた。

 

今僕らは下を向いて立ち止まる訳にはいかない。

 

前に向かって進むしかないんだ。

 

 

 

 

 

緑谷「……正直な所敵連合がどういう集団でどういう意図でこんな事をしているか…疑問点が幾つも残るけど」

 

緑谷「…オールマイトを殺せる……それは最もな意見だろう」

 

緑谷「じゃなきゃ奴らがここまで大胆且つ無茶な強襲は行わない筈だ」

 

緑谷「……なら…尚更僕らのやるべき事は決まってくる」

 

峰田 蛙吹「!?」

 

緑谷「それは敵の正体を知る事でも…オールマイトや僕達を殺す理由を探る事でも無い」

 

 

 

 

 

 

 

 

【入口前】

 

僕達全員がワープにかかった訳では無い。

 

中によっては運良くその場に留まった人達もいる。

 

13号「障子君!皆USJ内にいるか確認できますか!?」

 

障子「散り散りになってはいますが…ええ全員無事です」

 

13号「委員長!……は飛ばされてしまいましたか…」

 

13号(今居るのは飯田・麗日・障子・砂藤・瀬呂……)

 

13号「そうだ!副委員長!!」

 

八百万「……」

 

麗日「八百万…さん?」

 

八百万(なんで…なんで…あの男は…)

 

 

 

 

 

八百万『…くっ…霧が…一体何…』

 

ドンッ

 

八百万『きゃっ…』ドサッ

 

突然前から強く手で体を押される。

 

後ろに吹っ飛びその拍子に地面に倒れてしまう。

 

視界が閉ざされている為誰が前に居るのか分からない。

 

八百万『痛たた…だ…誰…』

 

その時、耳を澄ますとある声が聞こえてきた。

 

『……さん……八……万さん!!』

 

八百万『……!?』

 

 

 

緑谷『八百万さん……頼んだよ』

 

 

 

 

 

八百万「………」

 

八百万(全く…相変わらず貴方の思考は理解に苦しむ…)

 

八百万(頼まれずとも…私達が今すべき事はもう決まっていますわ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷 八百万「(あいつらに勝って進撃を阻止する事…!!)」

 

 

 

 

峰田「え…!?」

 

蛙吹「……緑谷ちゃんそれ本気?」

 

緑谷「…逃げる事も出来ない。救援も呼べない」

 

緑谷「オールマイトを殺す術がある位なんだ。相澤先生や13号先生だっていつまで抵抗できるか…」

 

緑谷「何より僕らはまずこの四面楚歌の状況を突破しなきゃならない」

 

緑谷「奴らから吹っかけてきたんだ。こっちも黙っちゃいれないよ」

 

緑谷「タマゴならタマゴらしく足掻けるだけ足掻いてやるさ」

 

緑谷「敵連合だか敵連盟だか知らないが…上等だ!」

 

緑谷「他の皆を救けて無事生還し、馬鹿みたいに笑いながらオールマイトと再会する」

 

緑谷「それが救助訓練…最初にして最大のミッションだ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方前回の2人はというと…

 

 

 

オールマイト「……」prrrr…

 

オールマイト「…彼等…マナーモードにでもしてるのか?」prrrr…

 

オールマイト<困ったな

 

 

 

悟空「zzzz…」

 

悟空「へへぇ…メシィ……」

 

悟空「…zzzzz」

 

 

………

 

早く起きてぇぇぇぇぇ!!!




遅くなってしまい申し訳ございません。須井化です…はい…

今回は相澤vs愉快な雑魚共〜ワープで転送までてすた!いかがでしたか!?

切る所を悩みに悩み続けた挙句第2話並に量が少なくなってしもたぁぁ>_<

次回はその分多くするつもりなんでご了承ください!

次辺りで残った3人も紹介できるかな…結構場面変化が激しくなるなぁ。

(この時点で名前出てないのは耳郎だけなんだよなぁ)

戦闘パート多めでお送りしますぞ過度に(以下略


何か意見等ございましたら感想・メッセージで気軽にご相談ください。
2月6日(月)以内に第13話の投稿を予定しております。

お楽しみに!







※前回閲覧なさった方は、設定を拗らせて話を煩わしくさせてしまいすみませんでした。

?何の事かなという人は活動報告チェック……あ、無視ってもいいですよ!?うん!

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