無銘達のガンプラバトル   作:らとっさん

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最終回です

どうにか年末に仕上げられた……


3話

 あのバトルロワイヤル擬きから数日後。アンサインドの強化を終えて三度、ヘイズル……いや、バルバトスの乗り手と言い直すとしよう

 彼との再戦を行うことになった

 

「これでお互い準備万端、ということだな?」

「あぁ、俺も漸くこれでお前とマトモに戦える」

『Field1 Spece』

 

 シミュレータのアナウンスが対戦ステージを告げる。砂漠、市街地、そして今回はロボットアニメの定番ステージである宇宙だ

 地球も間近に存在しており、ここから大気圏に突入する事も可能。その際の地上ステージへの変更はランダムで決まる

 

『Please,Set your Gunpla』

 

 お互いの機体をシミュレータに設置し、出撃許可の合図が鳴る

 

「ガンダムアンサインド、出るぞ!」

「ガンダムバルバトスルフスルプス、出撃する!」

 

 2機のガンダムがフィールドに出現する

 新たなバックパックを使用し、総合能力を高めたアンサインド

 基本的にはそのままの機体だが塗装を施し、装備量を増加して持久戦にも耐えられる様にしたバルバトス・ルフスルプス

 今、この2機のガンプラによる最終戦が始まる

 

 ルフスルプスが先に動き出す

 右腕には200mm滑空砲。左腕にはHGIBO『ガンダムアスタロトオリジン』の武装マウントをシールド代わりに装備され、その付属武器であるスレッジハンマーとショットガンもマウントされている

 スレッジハンマーの面積が広いためにシールドとしては最適である

 バックパックには大型レールガン、バルバトスルプスの代名詞とも言えるソードメイスも此処に装備されている為、主力装備はまた別に作り、『バスターフェダーインライフル』を手に持っている

 このバスターフェダーインライフルは、2016年の夏にガンプラを買うとおまけで付いてきた非売品の中近両用装備である

 ライフルとしての機能を主としながら、そのバットストック部には巨大なシザーが付いており、これにより状況に応じてライフルとシザーを使い分ける事が可能である。更に、その重量は非常に重く、仕様上の形状の影響でシザーを敢えてメイスやランスとしても使う事もできるという万能装備。正にこのバルバトスの為に存在しているような武器と言っても過言ではない

 

「随分重装備だな、それで動けるのか……?」

 

 対するアンサインド。バックパックをダークマターブースターに換装し、原動力をGN粒子に変更した事で前回までの弱点であった空中戦を克服している

 武装は固定装備のバーストサーベルビットは勿論、新たに雑誌『ホビージャパン1月号』に付属してきた『カレトヴルッフ・フェーダー』とHGIBO『ガンダムヴィダール』の付属ライフルを装備。後者はビーム兵器が通用しない相手用に装備されており、基本的な主兵装は前者である

 カレトヴルッフとは、聖剣『エクスカリバー』の異名で、ガンダムSEED外伝『ASTRAY』にて主人公が駆るガンダムアストレイ・レッドフレームの改良型『レッドドラゴン』が装備した『武器転用可能の汎用ツール』である。これは説明すると長くなるため割愛する

 カレトヴルッフ・フェーダーは本家カレトヴルッフの構造をベースに製作された『汎用武器』である。通常時はライフルモードとして装備、近接戦闘時はソードモードにして双剣として、そしてこの2つを連結することでランスモードとして機能する多機能装備である

 それに加えて、足をガンダムヴィダールのハンターエッジ付足部に変更。腕部にはHGIBO『グリムゲルデ』のヴァルキュリアシールドとヴァルキュリアブレードをマウント。ダークマターブースターの下部はダークマターブレイドとして機能する為、今回は遠距離重視の装備ではなく近距離重視の装備を施している

 その機体構成は正しく『無限の剣』とも言うべきか

 

「そういうお前は相当印象変わったな。カッコいいじゃねぇか」

「お褒め頂き感謝する。では、始めるとしよう」

 

推奨BGM:Samurai Edge/ガンダムビルドファイターズOST

 

 アンサインドとルフスルプス、同時に動き出し接近していく

 アンサインドはカレトヴルッフをソードモードに。ルフスルプスはバスターフェダーインライフルをシザーモードに

 お互いの刃が交わり、鍔競り合う

 長物で刀身重量が重いシザーをカレトヴルッフ・フェーダー2丁で抑える。しかし、バルバトスという機体が持つ能力がアンサインドを上回り、その剣を押し返し、再びフェダーインライフルを振るい、右腕のカレトヴルッフを彼の手から離す

 

「間抜けが……ッ!」

 

 そのスキを見逃す事無く、シザーを開き機体を切り裂こうとする

 しかし、それを防御する為にサーベルビットが引き抜かれ、展開されたシザーの間に挟まり、行く手を阻む

 ルフスルプスはサーベルをシザーで切り裂く。サーベルの中に仕込まれていた火薬が爆発し、ルフスルプスを襲うも深刻と言うほどのダメージを受けた訳でもなく、再度アンサインドに襲い掛かる

 対してアンサインドは腰部バインダーにマウントさせていたライフルを右腕で持ち、対抗する。だが、ルフスルプスにダメージが入る様子も無い所か、ボディが弾丸を弾き返している。故に速度が落ちる気配もない

 

「くっ……ナノラミネートアーマーか……!」

 

 鉄血系モビルスーツの装甲でもあるナノラミネートアーマー。アンサインドにも一部装甲には施されているもエイハブ・リアクターが発する粒子が無いために防御力は低い

 しかし、バルバトスにはエイハブ・リアクターが装備されている。その為、実弾防御は高い上にビーム兵器に至っては完全に弾ききってしまう

 その為、今のアンサインドでルフスルプスに通じる武器はただ一つ。近接武器の一択である

 カレトヴルッフはルフスルプスの後ろを漂っている。取りに行く他無い。その為にはまず接近するバルバトス・ルフスルプスを避けなければならない。ダークマターブースターの推力なら恐らく行ける

 そう判断したアンサインドは迫るルフスルプスを躱す為に、脚部ハンターエッジを展開

 シザーはライフルで抑え込み、それによりライフルは真っ二つ。その途端にハンターエッジで斬りつける。重心が寄りかかっていたルフスルプスは宇宙空間でありながらもバランスを崩し、その間にダークマターブースターの推力を頼りに距離を離して漂流していたカレトヴルッフを再度手に取る

 それをルフスルプスに向け撃ち込むも、撃ちだしたビームは完全に弾ききられる

 

「やはりダメか……ならば!」

 

 サーベルビットを2本展開、ルフスルプスに差し向ける

 

「来たな、ビット!!」

 

 ルフスルプスはバスターフェダーインライフルで少しずつ距離を離しつつ、迎撃するも機体が重くてビット相手では分が悪い

 やがてサーベルはライフルに刺さる

 

「やっべ!!」

 

 フェダーインライフルを手放し、後退する

 

「案外早く壊されたな……、仕方ない。ここからは第2ラウンドだ」

 

 ルフスルプスがそのまま後退。デブリ帯に身を隠していった

 

「逃がすか……!」

 

 アンサインドもその背を追っていく

 

 

 デブリ帯。撃沈した戦艦の残骸が散乱しているエリアの事を指すこの場は、1対1の状況では奇襲を行うのにも役立つ

 その中で、一番奇襲に適しており、長距離射撃を行える場所にルフスルプスは留まった。それには理由があり、背中のレールガンを直撃させることで自分が負ったアドバンテージを埋める他、更にそこから応戦準備が整っていない所を攻撃する事で自身からその差を広げていく事を目的である

 レールガンはエイハブ・リアクターの動力を回すことでチャージ、発射するシステムを確立した。弾数は少ないが、強力なダメージを与えることが可能である

 ルフスルプスはそのレールガンを既にバックパックから展開しており、チャージは完了している。後はターゲットが射程範囲内に接近するだけである

 緊迫した空気が流れる最中、機体接近のアラートが鳴る

 

「来たか」

 

 こちらを探すアンサインドが接近。遠距離カメラを表示し、発射位置にカーソルを合わせる

 

「発射位置固定、敵機距離の位置と進行速度から発射タイミングを計算」

 

 コンピュータにより表示される発射タイミング。その時間を頼りにして全神経を集中させた

 

「発射まであと10秒」

 

 何も知らず、接近してくるアンサインド。索敵は怠ってはいない様子だが、遠距離までは気を配っていない。当然だ、バルバトスという機体その物が遠距離攻撃を行うような機体ではない

 セオリーでは確実に近接戦で奇襲を仕掛けてくると判断するだろう。だがその時点で違うのだ

 

「あと5秒。……4」

 

 徐々に発射位置に接近する敵機

 

「……3」

 

 人差し指が少しずつトリガーを絞っていく

 

「……2」

 

 遠距離カメラに敵機が映り始める

 

推奨BGM:Defenders of the Wild/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズOST

 

「…………発射!」

 

 トリガーを引き、強大なエネルギーによって撃ちだされる弾丸。その衝撃を抑える為にレールガンの銃身(バレル)が収縮される

 軌跡はアンサインドに向けて強烈な速さで敵機へ向かう

 

 

「ッ!!」

 

 アンサインドはその瞬間に何かしらの気配に気づき、弾が直撃する前にダークマターブースターに寄るGNフィールドを展開

 しかし、レールガンが撃ち出したのは膨大な電力を収束させ撃ち出した砲弾。展開したフィールドは貫通。辛うじて機体にヒットすることは無かったが、衝撃でデブリに叩きつけられ、ダメージを負った

 

「長距離射撃だと!? フェダーインライフルは潰した筈では……ッ!!」

 

 アラートが鳴り響く。ルフスルプスがスレッジハンマーから何かを引き抜き、それで左腕のカレトヴルッフ・フェーダーを斬った

 

「何!?」

「このまま、大気圏まで押し込んで燃やしてやる!!」

 

 ルフスルプスに蹴りを入れられ、地球の重力に引っ張られていく

 機体周辺が赤く包まれていく。断熱圧縮が始まっている様だ

 

「ダークマターブースターは……」

 

 大気圏と突破するならば、GNフィールドを再度展開できれば容易に出来る。機体ステータスを表示させる。するとブースターに然程ダメージは入っておらず、フィールドの再度展開も可能だった

 

「よし、GNフィールド。展開」

 

 機体バランスを立て直し、緑色の粒子を機体周辺に纏わせる。断熱圧縮による熱から機体を守っている

 ルフスルプスにはその様な能力は一切付与されていないだろうが、あの機体ならば大丈夫だろう。ナノラミネートアーマーならば大気圏突入も造作もない事だろう

 

「しかし、先程カレトヴルッフを斬ったアレは……」

 

 そもそもスレッジハンマーその物はアスタロトオリジンの武器。だとすればそこから出てきた武器という風に考えると答えは簡単だった

 

「『γ(ガンマ)ナノラミネートソード』か」

 

 鉄血機体ではアスタロトだけが備えている装備。圧縮したエイハブ粒子を機体を介して刀身に送られる、接触した装甲のナノラミネート構造を破壊する効果を持った『γナノラミネート反応』を発生させる剣だ

 それでナノラミネートは施されてないとは言え、カレトヴルッフ・フェーダーを容易に斬った。しかし、バルバトスにはアスタロトと同じ構造は持っていない

 

「恐らく、あの武器が使えるのは刀身にγナノラミネート反応が残っている内か。恐らく鞘であるスレッジハンマーがその補給を担っているのだろう」

 

 大気圏突入を終え、地球の圏内に入った。ステージは砂漠になったようだ

 空中ならアンサインドに分がある。アンサインドはどちらにせよ、後に失うであろうカレトヴルッフ・フェーダーを棄ててのヴァルキュリアシールドのブレードマウントを方向転換。シールドからヴァルキュリアブレードが姿を現し、ルフスルプスに接近していく

 

「くそッ……! 空中を狙ったか!」

 

 ルフスルプスは右腕の200mm砲と左腕のショットガンを同時に展開。迫るアンサインドに向けて撃つもシールドで防がれる

 ヴァルキュリアブレードで斬りつけようとするアンサインド、それに対してルフスルプスはショットガンのバレルで対抗する。アンサインドは残った片腕でルフスルプスの致命傷を取ろうとして動く

 

「貰った!」

「させねぇ!!」

 

 左腕のブレードが襲うもルフスルプスは咄嗟に出た右腕で防御。代償として200mm砲が破損

 これでルフスルプスの射撃武器はショットガンのみになる

 そのまま2機のガンダムは地上に降りる

 

「ここらで最後かもな」

「あぁ。行くぞ、店内最強。機体の調子は十分か?」

「ハッ! 安心しろよ、地上に降りればこっちのモンだ」

 

 アンサインドが残りのサーベルビットを差し向ける

 

「寄越せ、バルバトス……お前の力を!」

 

 ルフスルプスのツインアイが赤く光り、接近していた2つのサーベルビットをγナノラミネートソードで斬った

 圧倒的な速さで、一瞬で

 

「何だ!?」

 

 それまでのルフスルプスとは全く別物の動きをしているバルバトス・ルフスルプス

 驚異的な速度でアンサインドとの距離を詰め、ナノラミネートソードで攻撃する

 

「ッ……!」

 

 間一髪、左腕のヴァルキュリアシールドで防御。瞬く間にルフスルプスはバックパックからソードメイスを引き抜き、シールドを破壊

 土煙が舞い、周囲を包む

 アンサインドはその場から離れるも、相手はすぐにその差を縮めてくる

 

「ッ……悪魔か、コイツは!」

 

 アンサインドの乗り手も恐怖を覚えた。全く怯むことなく、自身に目掛けてかかっていく赤目のガンダムが言葉にし難い剣幕で迫ってくる

 これがバルバトスの本来の力である

 ルフスルプスの猛攻により重症を負うアンサインド

 相手と再度距離を置くと、ルフスルプスは相手の出方を伺っている

 

「……腕が逝ったか」

 

 アンサインドは先程の攻撃で左腕が損傷。すぐにパーツが取れて、使用不能になるレベルだ

 

「確かに……店内最強のファイターだ。全く容赦が無いな、バルバトス」

 

 アンサインドは多少不利な状況ながらも少しずつ立ち上がる

 

「こちらが不利なのは動かないが、終わらせるのは手間だぞ?」

「お前、一体何を……?」

「せいぜい手を抜け。その間に、その首を貰っていく!」

 

推奨BGM:エミヤ(Kenji Kawai ver.)/ Fate/StayNight OST

 

 アンサインドのダークマターブースターから粒子散布量が増え、出力が全開になり、彼はあるスイッチを押した

 

「━TRANS-AM(トランザム)!!」

 

 TRANS-AM(トランザム)システム。ガンダム00シリーズのガンダムタイプのモビルスーツに搭載されているGNドライヴにブラックボックスとして予め組み込まれていたシステムである。一定時間そのスペックを3倍以上に上げることができ、また発動中は赤く発光し、残像が生まれるほどの高速機動が可能となる

 つまりアンサインドもまたリミッターを解除し、完全に相手を倒し切る状態になった

 そして彼は2本の剣をその場に()()する。それまで機体に装備されていた武器でもなく、突然その手に現れた

 ガンダムエクシアの装備『GNロング/ショートブレイド』。ロングは刀身が黒く塗られ、ショートの刀身はそのまま白いままだ

 その剣はまるで中国の名剣『干将莫邪』である

 

「行くぞ!」

 

 アンサインドが先程の3倍の速度で動き始める。その動きをみたルフスルプスも動く

 お互いの剣が交わる

 

 

【挿絵表示】

 

 

「お前……どっからそんな剣を!」

「……プラフスキー粒子を利用したのさ。ブースターが発するGN粒子とプラフスキー粒子を混合して出来たとでも言うか。まぁ説明はしにくいな」

「そんな出鱈目な説明が通用するかよ!?」

「私も信じたくは無いがな!」

 

 重量級のソードメイスとナノラミネート構造の結合を崩壊させるγナノラミネートソード。その二つの剣に干将莫邪は耐え、応戦を続ける

 更に、ダークマターブースターの両羽根下部のダークマターブレイドが自動展開。ビットとして動き始める

 

「━ついてこれるか?」

「ッ……くそったれェ!!」

 

 ルフスルプスはソードメイスを投げて迫るブレイドを寄せ付けんとし、ナノラミネートソードは一度鞘に戻してエイハブ粒子を補給してすぐに引き抜く

 しかし、ブレイドは止まることなく近づいてくる。更に別方向から新たな剣が迫ってきた

 先程破壊したはずのヴァルキュリアシールドにマウントされていたブレードがビットとして動き始めたのだ

 

「まさか……お前の剣は全部━」

「そうだ。私の持つこの剣は全て、ビットの機能を備えている」

 

 サーベルビットも展開し、計6本の遠隔操作が可能な剣がアンサインドの周囲を舞う

 

「ご覧の通り、貴様が挑むのは『無限の剣』。私にとっては剣戟の極地だ」

 

 トランザムが機能している時間は短い、その間でしかこの干将莫邪と全ての剣のビット使用は使えない

 この短時間で勝負を掛ける

 

「恐れずしてかかってこい!」

「……何を言い出すかと思えば、面白いこと言うじゃねぇか。良いぜ、俺も本気で応えてやる!!」

「あぁ、最後だ!!」

 

 アンサインドとルフスルプスはテンション最高潮の状態で、ぶつかり合う

 ナノラミネートソードがアンサインドの左腕を切り落とす。それと同時にダークマターブレイドがルフスルプスの右腕を襲う

 

「あっぶねぇ━」

 

 右腕部をパージし、再び動き出すルフスルプス

 

「━なぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」

 

 ルフスルプスはショットガンでアンサインドの頭部を攻撃する。その直後にサーベルビットがショットガンに刺さる

 しかし、ルフスルプスはそのままショットガンをアンサインドに叩きつけ、サーベルは爆破。アンサインドにダメージが入る

 だがそのダメージ差もダークマターブレイド2本が脚部に刺さり、埋められる

 もう1本のバーストサーベルが接近。しかし、ルフスルプスは刀身を手で掴んで、アンサインドの胴体に刺し、柄を取り出してサーベルを爆破

 アンサインドは右脚のハンターエッジを展開、蹴り斬ろうとするもルフスルプスがビームサーベルを展開してその足を斬り裂く

 ルフスルプスの左手のクローがコクピットを貫き、握りつぶそうとする。しかし、アンサインドは右腕に残っていたGNブレイド『干将莫邪』で左腕と胴体の関節に向けて刺す

 そして最後に残った武器。それまで一時的に投棄していた武器であるカレトヴルッフ・フェーダーである

 

「禁じ手の中の禁じ手だ……。この剣、受け切れるか!!」

 

 カレトヴルッフがルフスルプスのコクピットを貫いた、その時

 

『Battle End』

 

 シミュレータが戦闘終了の合図を出した

 

 

 お互いの機体はボロボロ。最早どちらが勝利という判別も付きにくいほどであった

 

「やれやれ……まさか、こんなことになろうとはな」

「全くだ、これでは決着がついたとは言い難いな」

「どうする?」

「決まっている」

 

 アンサインドの使い手はしばらく時間を置いて言い出した

 

「またやるしかないだろう」

「それ、もしかしたら延々に続くフラグだぞ?」

「フッ、だろうな」

「あぁ。だが悪くは無い」

「では今日の所は引き分けという事にしておこう」

 

 どちらかが勝つまで終わることなき戦い。彼らは再び、その剣を交えることになるであろう




ということで、以上
無銘達のガンプラバトルでした
いかがだったでしょうか

私はスゴく辛かった←

鉄血ISは来年になりそう、お待たせしてしまって申し訳ない

それでは皆さん、良いお年を

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