悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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この小説で初めて前書きを書きます。うぷ主の鬼の半妖です。
特に言うことも無いので、本編どうぞ!!


ある意味最強の敵②

~承太郎&咲夜side~

承太郎と咲夜は壁を背にし、身を潜めている。

京谷がスタンド使いに憑依され手も足もでない中、ブロウが足止めをしている。

だが、咲夜は京谷を助けられなかったことで少しショックを抱いていた。

 

咲夜「京谷ぁ…………」

承太郎「咲夜ちゃん…………」

 

承太郎は、ただ慰めることしか出来なかった。

 

「オイコラ。」

承太郎「!?ブロウ!!」

咲夜「へっ!?」

 

そんな空気の中、喋りかけてくる赤の烏が一匹。ブロウのスタンドである。足止めの中、ブロウはスタンドを出して話しかける。

 

ブロウ(赤ス)「何時マデモメソメソスンナ、アホ。」

咲夜「なっ!!あ、あほですって!?」

承太郎「それよりブロウ、何故スタンドを使ってまで話しかけるんだ?京谷君の足止めは?」

ブロウ(赤ス)「ソレナラ平気ダ。テカ、俺ノスタンドヲ嘗メンナ。コレデモ3㎞先マデ行ケル優レモノダゾ。」

咲夜「そ、それより!!さっさと要件伝えなさいよ!!」

 

咲夜はブロウのスタンドを掴み揺らす。

 

ブロウ「ヤ、ヤメロ!!苦シイ!!」

咲夜「あっ。ごめん。」

 

咲夜はブロウのスタンドを話す。

 

ブロウ「ゴッホン!!アーアー、テステス……ヨシ。」

承太郎「それで、要件は?」

ブロウ「敵ノスタンド使イニツイテダ。ソレヲ伝エニ来タ。」

承太郎「敵のスタンド使い?」

ブロウ「アァ、ドウヤラ奴ニハ俺ノ能力ガ分カラナカッタ様ダ。」

咲夜「???でも、それがどうしたのよ?敵が知らなかったのは当然じゃないの?」

承太郎「!!!成る程、そんな能力か。」

咲夜「えっ?」

ブロウ「流石、空条承太郎。気ガツイタカ。ソウ、奴ノスタンド能力ハ…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~徐倫&康一&早苗side~

 

早苗「『憑依した相手を操作する能力』……ですか?」

ブロウ(青ス)「ソウ、ソレガ敵ノ能力。」

康一「でも、それは………」

徐倫「そう、そのまんま。そのまんまの能力よ。けど、これに『他者の記憶を見れる』という能力が追加されると…………どうなると思う?」

早苗「き、記憶を見る!?」

康一「あー、分かってきたよ。」

 

徐倫と康一、早苗も同じ様に壁を背に隠れている。そこにブロウのスタンド(青色)が来て同じ内容を伝える。

 

康一「恐らく憑依した相手の記憶を読み取り、その人のスタンドと能力を扱える能力もあるのか。」

ブロウ(青ス)「ソノ証拠ニ、ゴ主人ハ俺ノ能力を知ラナイ。ツマリ、唯『憑依』ヲスルナラ、他者ノスタンドモ扱エナイ筈ダ。勿論、相手ノ能力モ。」

早苗「そ、そんな無茶苦茶な!!」

ブロウ(青ス)「スタンドヲ持ッテイル時点デ意味無イゼ。ソノ言葉。」

早苗「………そうでした。」

ブロウ(青ス)「ソコデダ、オ前ラニ頼ミガアル。」

徐倫「頼み?」

ブロウ(青ス)「何、簡単ナコトサ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     スタンド使イヲ見ツケロ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~承太郎&咲夜side~

 

承太郎「…………随分、簡単で難しい注文をするじゃあないか。ブロウ。」

ブロウ(赤ス)「ソウデモ無イ筈ダゾ、承太郎。オ前ノ娘、徐倫ト一緒ニ捜スンダ。テメエノ『スタープラチナ』ノ精密性ハ俺ヨリ上。ダカラ頼ンデルンダ。」

咲夜「…………あんた、何でそこまで?」

ブロウ(赤ス)「……………ゴ主人ノ為ダ。俺ハ、ソレ以外考エテイナイ。ソレダケダ。」

承太郎「(………良い仲間を見つけたな。京谷君。)」

 

承太郎は立ち上がる。

 

承太郎「分かった。やってみよう。」

ブロウ(赤ス)「………オーケー。ジャア、パティクルヲ起動サセロ。」

 

承太郎はパティクルを起動させる。

 

ブロウ(赤ス)「マップヲ開ケ。今居ル場所カラ真ッ直グ3m、右ニ5m程進メ。ソノ辺リニ居タ筈ダ。」

承太郎「…………ここだな。分かった。」

ブロウ(赤ス)「徐倫ト合流シロヨ。」

承太郎「言われなくとも。」

 

承太郎は走り去る。

 

咲夜「私も……!!」

ブロウ(赤ス)「テメエハ、ココデ話ヲ聞ケ。」

咲夜「な、何よ!?」

ブロウ(赤ス)「オ前ニハ、ゴ主人ノ束縛ヲ解イテモラウ。」

咲夜「へっ?………あぁ、成る程。分かったわ。」

ブロウ(赤ス)「但シ、俺ノ言ウ通リニシロ。良イナ。」

咲夜「な、何で?」

ブロウ(赤ス)「良イカラ、聞ケ!!」

咲夜「は、はい。」

 

ブロウ(赤ス)&咲夜話中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~承太郎side~

 

徐倫「父さん!!」

承太郎「来たか、徐倫。」

徐倫「えぇ!!それじゃあ!!」

承太郎「頼むぜ、徐倫。」

徐倫「分かってる!!『ストーン・フリー』!!」

 

徐倫はスタンドを出し、糸を張り付け振り子の要領でショートカットをする。承太郎は徐倫の出した糸に捕まり、上から『スタープラチナ』で確認する。

 

承太郎「…………見えた!!あそこだ!!」

徐倫「行くわよぉ!!」

 

連続して糸を使い移動する。その姿は、まるで某マーベルヒーローの様に!!

着いた場所は路地裏であった。そこに一人の女!!

 

女「あら、もうバレたのね。」

徐倫「目星はブロウに点けてもらったからねぇ。あんたの居場所はお見通しってやつよ!!」

女「へぇぇ。怖いわねぇ。」

 

徐倫は女を挑発するが、女は平然としている。それどころか、皮肉を言っている。

 

承太郎「……………まだ、何か隠しているのか。テメェ。」

女「あら?どうして?」

承太郎「惚けるな。テメェの態度で丸分かりだ。何か策があるから笑っていられるんだろ?」

女「笑ったつもりは無いのだけど………まぁ良いわ。当たってるし。」

徐倫「…………どういうこと?」

 

女は少し後退りする。

 

女「一つ言えるとしたら、私を攻撃しても私にはダメージは一切入らないわよ。お間抜けさんたち。」

承太郎「………一体、どういうことだ?」

女「私のスタンド能力はね、『憑依する能力』………とでも言うつもりだったのかしら?」

徐倫「良いから、さっさと答えなさい!!」

女「怖いわねぇ。ま、良いわ。私の本来の能力は『憑依した対象とリンクする能力』よ。」

承太郎「リンク……だと?」

女「そうよぉ。リンクすることで相手が持っている能力を私の意思で使えるし、私が思っただけでその通りの行動をするのよ。…………けど。」

 

女は少し笑う。

 

女「もし、その憑依した対象が傷ついても、私には何の影響も無いのよ。でも私が傷付けば、その憑依された対象にはダメージが入るわ。」

承太郎「!?それは、つまり……」

女「そうよ!!もし私を攻撃してみなさい!!あの子にダメージが入ることになるわよ!!」

 

女は、その場で嘲笑った!!

 

徐倫「な、何というクズ!!」

女「なんとでも言いなさい!!言って何かが変わるのなら、言っても良いけどねぇ!!キャハハハハ!!」

徐倫「てめぇ!!」

女「おーほほほほ!!……ん?ふふっ。」

承太郎「!?何だ!?」

女「どうやら、あの子に張り付いていた氷やら何やらが解除された様ね。」

徐倫「ブロウが!?」

女「さーて!!隠れた奴らを皆殺しに!!…………」

 

その時!!周囲が眩しく光る!!三人が思わず目を瞑ってしまう程の明るさだった!!

 

女「!?何よ!?」

承太郎「ぐっ!!こ、これは!!」

徐倫「まさか!!」

 

 

 

 

少し経ち、光が収まる。

 

女「い、一体、何が………」

 

その時、背後から声が聞こえた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「さて、何でしょうかねぇ。」

 

 

 

女「!?何っ!?」

承太郎・徐倫「京谷君!!」

京谷「御二人とも、お疲れ様です。そして、ありがとうございます。」

 

女が振りかえると、京谷と咲夜、早苗と康一が居た!!

 

ブロウ「ゴ主人、私ニモー!!」

京谷「はいはい、お疲れ。ブロウ。」

ブロウ「カァー♪」

 

京谷はブロウの頭を撫でる。気持ちいいのか、ブロウは嬉しそうな表情をする。

 

咲夜「京谷、私には無いのかしら?」

京谷「分かってますよ。ほら。」

 

京谷は咲夜の頬にキスをする。

 

咲夜「んっ♡」

京谷「これで良い?」

咲夜「…………まだ駄目♪」

京谷「ええぇぇぇぇぇ。」

女「き、貴様!!何故、私のスタンドから逃れられている!?」

 

京谷は女に向き直る。

 

京谷「あぁ、さっき捕まえた『コイツ』ね。」

 

京谷は何かを掴んでいるチェンジャーの左手を見せる。

 

徐倫「手?」

女「き、貴様!!まさか!!…………まさか!!」

京谷「正解だ。『見えてるんだよ』。まさか、あんたのスタンドは『他のスタンド使いにも見えなかった』だったとわよ。」

承太郎「見えないスタンドだと!?」

京谷「いやー驚いた。まさか手を洗ってた時に違和感があったんだもん。コイツの仕業とは思わなかったが……確信したよ。『見えないのだから気付かない』ってよ。」

 

チェンジャーは左手におもいっきり力を込める。すると、

 

女「ぐっ!!アァァアア!!」

京谷「やはりか。そんでもって、あんたのスタンドの弱点も分かった。」

女「がっ!?」

承太郎「弱点だって!?」

京谷「そう、このスタンドの弱点は『一度憑依したスタンド使いには見えてしまう』というものです。全く、面倒くさい奴でしたよ。」

 

京谷は女に近付き、話しかける。

 

京谷「さて、俺の体で好き勝手してくれたんだ。どうしてくれようかねぇ?」

女「(こ、このままじゃあやられてしまう!!何とか……何とか脱出する方法を!!………)」

京谷「逃げたいかい?けど、挟み撃ちにされてるのに逃げようと考える?普通。」

女「ぐっ!!ぐうぅぅ!!」

京谷「…………よし、決めた。」

 

京谷以外の全員は呆気にとられる。そして、京谷が言ったことは!!

 

京谷「

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    挟み撃ちラッシュの刑ね。君。

 

 

 

 

女「なっ!?」

京谷「承太郎さーん!!ちょっとこっちに!!」

承太郎「あ、あぁ。」

 

承太郎は近付く。しかし京谷の指示で止まる。

 

京谷「さて…………覚悟は良いよね?君。」

女「ひっ!!」

京谷「承太郎さん!!」

 

チェンジャーは女のスタンドを放り投げる!!すると、女の体は宙に浮かぶ!!

 

京谷「呼吸を合わせますよ!!承太郎さん!!」

承太郎「………………やれやれだぜ。」

京谷「『変化者《チェンジャー》』!!」

承太郎「『星の白金《スタープラチナ》』!!」

 

京谷と承太郎は同時に言い放つ!!そして、女が京谷と承太郎の目の前に落ちてくると!!

 

チェンジャー「無駄ァ!!」

SP「オラァ!!」

 

二つのスタンドの拳が、女の顔面に当たる!!

 

京谷「ラッシュいきますよ!!」

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

SP「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

 

スタンドのラッシュが炸裂する!!

 

女「うげがごぉぉおおおああぁぁぁ!!」

 

女は骨がボロボロになり、そのまま再起不能となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残り日数 16日

残り人数 5人


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