悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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ある意味最強の敵①

『翌々日』

承太郎「皆、準備は良いか?」

京谷「俺は準備万端ですよ。」

ブロウ「カァー。」

早苗「私も大丈夫です!!」

咲夜「用意出来てなければ、大丈夫とは言わないからね。」

徐倫「確かに。」

康一「しっかりしてるなぁ。」

 

現在、京谷たち一行はホテルの外に居る。つまり、ここからジープに乗り換え『カーネッジ湖』を目指すのだ。

 

承太郎「では、皆行くぞ。」

 

承太郎の合図により、京谷たちはジープに乗り込む。

その道中には何も起こらず、京谷たちは『デニアル・ベイ』まで移動した所で休憩することにした。

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

カフェ店内にて

 

徐倫「ふへぇー。やっぱりジープはキツイわねぇ。」

京谷「俺は久々だったんで、逆に楽しかったですけど。」

早苗「京谷さん、私は肩が凝りました。」

咲夜「お、同じく。」

ブロウ「ヘッ、ダラシネェ奴ラダ。チッタァゴ主人ヲ見習エ、コノタコ。」

徐倫「アンタに言われたくないわよ!!バ烏!!」

早苗「そうですよ!!京谷さんの膝に乗ったまま大人しくしてた烏に言われたくないです!!」

ブロウ「ンダト!?」

康一「はーい、落ち着いて。」

京谷「早苗ちゃん、徐倫さん。落ち着いて。ブロウも。」

 

現在、カフェ内で一際賑わっていた所がある。もしかしなくても京谷たち一行全員だ。特に早苗、徐倫、ブロウが五月蝿い。

口喧嘩を抑えているのは、やはり京谷と康一であった。

一方の承太郎はというと……

 

承太郎「(何時もの通り、平和だなぁ。)」

 

そんなことを思いながらコーヒーを飲んでいた。

口喧嘩を抑えるのに10分程かかり、京谷と康一は疲れていた。敵と戦っていないにも関わらず。

 

京谷「お、お疲れ様です。」

康一「ふぅ。」

早苗・徐倫「すいませんでした。」

ブロウ「アホー。」

京谷「ブロウ君?」

 

京谷はブロウを撫でてはいるが、目付きを変えブロウを睨み付ける。その睨みにブロウは悪寒を覚える。

 

ブロウ「………失礼シマシタ。」

京谷「うむ、良し。」

承太郎「(やはり、京谷君の言うことはだけは、ちゃんと聞くんだな。)」

京谷「あ、ちょっとすいません。洗面所に。」

康一「分かった。」

京谷「ブロウ、ちゃんと静かにしてるんだよ。」

ブロウ「ハッ。」

 

京谷は立ち上がり、洗面所に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「はぁ~、スッキリした。」

 

京谷はトイレを済ませ、洗面台で手を洗う。

そして、洗い終わると紙で手を拭く。

 

京谷「………んっ?」

 

京谷は手を拭いている時、違和感を感じる。

 

京谷「………………ま、いっか。」

 

京谷は何事も無かったかの様に、承太郎たちの所に戻る。

そこから5分後、一行はカフェから出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

 

歩いている途中にて

 

京谷「ん?」

咲夜「京谷、どうかした?」

京谷「いや、ちょっとね。」

咲夜「そう?」

 

京谷たちは、歩くのを続けるが………3分後

 

京谷「んっ………けほっ。」

承太郎「京谷君、風邪か?」

京谷「あれ?……風邪……なのか……ゲッホ!!」

咲夜「京谷!?平気!?」

京谷「だ、だいじょ……ウエッホ!!ゲッホ!!」

ブロウ「ゴ主人!?」

京谷「ゲッホ!!ガハッ!!ゴッホ!!」

 

京谷から咳が止まらない。それは異常なまでに。

京谷の口から涎が止まらない。

 

京谷「ガハッ!!」

咲夜「京谷!!」

 

京谷の口から血が出た。

 

承太郎「不味い!!喉の損傷が激しい!!このままだと!!」

ブロウ「ゴ主人!!」

 

すると、何故か京谷の咳が止まる。血は少し出ているが。

 

京谷「…………………」

咲夜「………京谷?」

ブロウ「………!?オイ、オ前ラ!!避ケ…」

 

ブロウが何かを感じとり警告を出したが、京谷は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ブロウを殴った!!

 

 

 

 

 

ブロウ「グガッ!!」

徐倫「!?京谷君!?」

康一「き、京谷君が!!ブロウ君を!?」

早苗「殴った!?」

承太郎「皆、離れろ!!」

 

承太郎から警告が放たれる。それに応じるかの様に、皆が京谷から離れる。

 

京谷「……………………」

ブロウ「ゴ主人………グッ。」

承太郎「あまり動くな。ブロウ。」

ブロウ「平気ダ。テメェナンゾニ言ワレタクナイ。」

承太郎「……そうか。」

ブロウ「ソレヨリ、ゴ主人ノ方ヲ何トカシロ。今回ハ俺モ手伝ッテヤル。」

承太郎「……分かった。何とかしよう。」

 

そんな中、京谷の口が開く。

 

京谷?「

 

 

 

 

 

 

 

 

     あらら、仕留め損ねた

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「!?」

 

京谷の発言。それは今、発せられる言葉では無かった。

そんな発言に全員驚く。

 

京谷?「はぁぁ。全く、一番強いスタンド使いに憑依したのは良かったけれど………まさかの子供……はぁ。」

咲夜「アンタ!!京谷に何をしたの!?」

京谷?「んー?聞こえなかった?『憑依した』のよ。私のスタンド能力で。」

康一「す、スタンドだって!?」

京谷?「ま、こんな雑談は放っておいて……」

 

京谷に憑依した何かは、なんと!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    京谷のスタンドを出した!!

 

 

 

 

承太郎「何っ!?何故、京谷君のスタンドを!?」

京谷?「それは秘密というものよ?空条承太郎。」

承太郎「………俺を知ってるのか。」

京谷?「えぇ。私たちの中じゃあ重要危険人物として認定されてるわ。」

承太郎「それはそれは。お褒めに預かり恐悦至極というやつだな。女。」

 

承太郎は帽子を被り直しながら言った。『女』という単語に京谷に憑依した何かは反応する。

 

京谷?「やはり、侮れないわね。………いや、私が墓穴掘っただけなのかも知れないわね。」

咲夜「(女?)」

承太郎「口調で大体分かる。それに『わたくし』ならまだしも『わたし』と言ってる時点で女だと分かった。それだけだ。」

京谷?「やはり、先に始末しておくべきは………」

 

京谷に憑依した何かは、クラウチングスタートの構えをとった!!

 

京谷?「空条承太郎!!貴方からのようね!!」

承太郎「『星の白金《スタープラチナ》』!!」

 

チェンジャーの攻撃をスタープラチナは防御する!!

 

咲夜「時よ止まれ!!」

 

咲夜は時を止める!!動けているのは、京谷と承太郎と咲夜のみ!!咲夜はスタンドを出し、ナイフを当てに行く!!

 

京谷?「知らないと思って?」

咲夜「!?何っ!?」

京谷?「『アヌビス神』!!」

 

京谷の肉体の左手から刀が飛び出され、咲夜のスタンドのナイフの持ち手部分を受け止める!!

 

咲夜「な、何で!?」

京谷?「余所見は禁物よ。十六夜咲夜。そして……」

承太郎「(し、しまった!!五秒経ってしまった!!)」

チェンジャー「無駄ァ!!」

 

承太郎は制限時間が来たことにより、動けなくなった。そして、腹を殴られる。

 

京谷?「次は………」

咲夜「ッ!!」

チェンジャー「無駄ァ!!」

咲夜「ガッ!!」

 

殴られた影響で時が動き出す。つまり、

 

承太郎「うぐぅ!!」

康一「承太郎さん!!」

早苗「咲夜さん!!」

 

承太郎の体は吹っ飛ばされていった。承太郎は受け身をとり、最小限で済ませるが……痛みはある為、少し腹を抱える。

 

早苗「京谷さん、ちょっとすいません!!」

 

早苗は接近する。スタンドを出し、攻撃を仕掛ける!!

 

京谷?「貴女の遅さも知ってるのよ。」

 

京谷の体は、それを難なく避ける!!

 

チェンジャー「無駄ァ!!」

早苗「はぐっ!!」

 

早苗が殴られる!!

 

康一「『エコーズ3フリーズ』!!」

京谷?「!?」

E(Act3)「S・H・I・T!!重クサセマシタ!!」

 

康一のスタンド、『エコーズAct3』の技により京谷の体は動きが鈍くなる!!

 

徐倫「『ストーン・フリー』!!」

 

徐倫は鈍くなった京谷の体にラッシュを仕掛ける!!だが!!

 

京谷?「『世界《ザ・ワールド》』!!」

 

京谷の右腕が変化し、時が止められる。

 

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

京谷?「時は動き出す。」

 

時が動き出す!!

 

徐倫「ぐっ!!」

康一「うわあぁ!!」

 

時止めからのラッシュにより、二人は理解が遅れたまま吹っ飛ばされる!!

 

ブロウ「ゴ主人!!スミマセン!!」

 

ブロウから一体、黒の烏のスタンドが出現し京谷に黒い光線が放たれる!!

 

京谷?「こんなもの。」

ブロウ「!!!」

チェンジャー「無駄ァ!!」

 

チェンジャーで光線を殴り付ける!!だが!!

 

京谷?「!?な、何よ!?これ!!み、見えない!!」

ブロウ「オ前ラ!!一旦引ケ!!時間ヲ稼イデヤルカラヨ!!」

 

ブロウは他に三体、黄色と水色と茶色の烏のスタンドを出し京谷の体に当て続ける!!

その間、承太郎たちは各々別の場所へと逃げる!!

 

京谷?「くっ!!烏の分際で!!生意気な!!」

ブロウ「テメエコソ!!女ノ分際デ、ゴ主人ノ体ニ憑依シテンジャネェゾ!!糞アマ!!」

 

京谷の足を氷で封じ、土で補強する!!視界を奪い、雷で麻痺させる!!ブロウは、これを続けていた!!

京谷の体からスタンドを抜け出させる方法は、果たして見つかるのだろうか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
今回は京谷君が敵になっちゃいました回となっております。さて、この京谷君に憑依した者をどうやって取り除くのか。

次回もお楽しみに。

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