悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り 作:(´鋼`)
ポートリンカーン付近の上空にて
咲夜「むぅ~。」
京谷「まぁまぁ。ちゃんとホテルに着いたら甘えて良いから。」
ブロウ「……………ハッ。」
咲夜はブロウを睨み付ける。対しブロウは京谷の膝に乗り、大人しくしていた。
その光景に承太郎も驚いていた。
承太郎「………まさか、ここまでブロウが大人しくなるとは……」
康一「びっくりしましたよ。まさか上から降りてきたと思ったら京谷君の肩に乗ったんですよ?僕も少しだけですがブロウ君の性格を見ましたけど、ここまで人に懐くなんてのは初めてですもん。」
早苗「烏……鳥……もしかしてブロウって何かの生まれ変わりだったりして……」
ブロウ「誰ダ!!今呼ビステシヤガッタ奴ハ!!」
早苗「ひっ!!」
京谷「はいはい。落ちけつ落ちけつ。てか、何で早苗ちゃんだけに反応するんだよ?」
ブロウ「カァー♪」
京谷はブロウの頭を撫でる。ブロウは満足そうな表情と鳴き声を出す。
早苗は、やはり恐いようだ。ちゃっかり徐倫の方に身を寄せている。
承太郎「皆、そろそろだ。着くぞ。」
京谷「お、ようやくですか。『ポートリンカーン』」
プロペラ機は建物の屋上に着陸する。
その後プロペラ機を降りると、ここもホテルということを承太郎から告げられる。つまり、
承太郎「一旦ここで体制を整える。かかったとしても三日程だろうから、それまで観光すれば良い。」
というわけで、チェックインを済ませた後、皆部屋に戻る。因みにブロウは、京谷と咲夜の部屋で過ごすのであった。
咲夜「…………バ烏。」ボソッ
ブロウ「誰ガバカダ!!」
京谷「ブロウ、後で散歩行くよ。咲夜……夜は寝かさないよ♪」
咲夜・ブロウ「はーい♪(ハーイ♪)」
京谷「やれやれ。」
~承太郎side~
チェックインも終わり、部屋決めも終わったところで承太郎は部屋で休んでいた。疲労を感じていたらしい。
だが、それと同時に嬉しい気持ちが込み上げてくる。
承太郎「(まさか、また旅が出来るなんてな。思っても見なかったな。)」
ベッドから降り、冷蔵庫から水を取り出す。
キャップを開け、電気ケトルの中に水を入れ沸騰させる。
のだが………
承太郎「ん?」
承太郎が違和感を感じた。それは、電気ケトルから放たれていた。
承太郎「(何だ?この感じ。)」
すると突然!!ケトルから水が出される!!
承太郎「何っ!?」
承太郎は水を『星の白金《スタープラチナ》』で防ぐ。
しかし、次は………ライトが落ちてくる!!
SP「オラァ!!」
スタープラチナはライトを殴り付けた!!
SP「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
ラッシュにより、ライトは粉々になった。
だが!!次はテレビが!!
承太郎「流星指刺《スターフィンガー》!!」
スタープラチナの指が伸ばされ、テレビは真っ二つになる。
しかし、真っ二つになってもテレビは承太郎に接近する!!
承太郎「完全にブッ壊れなきゃ意味ねぇってか。」
SP「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
テレビは粉々になる。
承太郎「!?ウグッ!!」
突如!!承太郎の背中に痛みが走る!!見てみると先程水を噴き出してきた電気ケトルが、承太郎に激突していた!!
SP「オラァ!!」
電気ケトルはバラバラになり、動きを止める。
承太郎は落ち着いた後、考察し始める。
承太郎「(新手のスタンド使いなのは間違い無い。だが、一体どういうスタンドなのか。そして、何処に居るのか。だが、周囲を警戒しても人の気配は無い……恐らく遠隔操作型。それもかなりの距離を離れていられるスタンド。)」
承太郎は帽子を深く被り直す。
承太郎「今日は……驚きの連続だな。」
すると、そこに!!ドアのノック音が響く。
スタッフ「お客様、如何なされましたか?」
承太郎「(何っ!?ま、不味い!!)」
ドアが少々開けられる。
スタッフ「お客様?」
承太郎「来るな!!ここに近づくな!!」
承太郎がスタッフに怒鳴る。しかし、それは虚しい行為であった。
スタッフの胸に、漏電したドライヤーが!!
スタッフ「えっ?ウギャアアアア!!」
承太郎「し、しまった!!」
そのスタッフは倒れる。だが、漏電したドライヤーは承太郎に向きを変えた。
承太郎「チッ!!(今度は俺か!!)」
そのドライヤーは承太郎に接近する!!
即座にスタープラチナを出し、持ち手部分を持つ!!
SP「オラァ!!」
投げ出されたドライヤーはバラバラに壊れる。
しかし承太郎は!!驚く光景を目の当たりにした!!
なんと!!バラバラにされた電気ケトルやドライヤーが、またもや接近したのだ!!
承太郎「や、やはり完全に壊さなければ!!」
そう思い、ラッシュを放とうとする。だが!!バラバラにされた物は、承太郎ではなく洗面台の方へ行った!!
承太郎「(な、何だ?一体何をするつもりだ?……)」
そして、その部品は、あるものを持ってきていた。
それは!!電気シェーバーだった!!
承太郎「何だと!?」
しかし、それだけでは無かった!!なんと部品が!!シェーバーを分解し、自らの部品を組み込んだのだ!!
それにより、電気シェーバーから小さい尖った物が現れる!!
承太郎「か、改造だと!?俺を確実に仕留めるということか!!」
改造電気シェーバーは承太郎に向かう!!
SP「オラァ!!」
スタープラチナを出して殴った!!だが、その改造電気シェーバーは避けた!!
承太郎「何だと!?」
承太郎は咄嗟に避けるが、手の甲に切り傷を負ってしまう!!
承太郎「チィッ!!」
改造電気シェーバーはUターンし、また迫ってくる!!
しかし、承太郎は机を盾代わりにし防御する!!
承太郎「(一先ず……か。)」
承太郎は考える。
承太郎「(一体誰が……いや先ずはどんなスタンドかだな。今までのことを考えると恐らく電気関係。しかも電気で動く製品ばかりだ。考えるとすれば、『電化製品を操作する能力』のスタンドと推測して良いだろう。)」
その様なことを考えていると、突如!!改造電気シェーバーが動きを止めた!!
承太郎「………止まった?」
すると!!窓が突然割れた!!
承太郎「!?『スタープラチナ・ザ・ワールド』!!」
周囲の色が失われる。その間…五秒間の間に承太郎は窓の向こう側にいる物体を殴り付ける。
承太郎「時は動き出す。」
周囲の色が戻される。窓の向こう側にいた物体は壊れた音が響き、活動を停止したかに思えた。
だが!!
承太郎「!?グヌゥ!!」
突如、承太郎の腕に傷が生まれた!!その近くにはレーザー光が!!
承太郎は直ぐ様洗面所に移動し、隠れる。
承太郎「はぁ、はぁ。ま、まさかレーザーポインターを使うか。厄介な。」
レーザーポインターは200mWの物はマッチが着火するほどの熱を持つ。だが、先程のは200mWより遥かに上の物であった!!
承太郎「(訂正、『電化製品を操作する能力』ではなく『電気で動く物を操作する能力』だな。だが、そうなるとスタンド使いは何処に?)」
今のところ、部屋には承太郎と感電したスタッフのみ。だが、承太郎は敢えて不思議に思ったことを考えた。
承太郎「(そういえば……何故ホテルスタッフがいる?訪ねてきたのは確かだ。だが、『本当にそれだけか?』)」
承太郎は先入観を捨て、考える。先入観を取り払うことで、新たな疑問が浮上するからだ。
承太郎「(………兎に角、あの『死体と思わしき者』に攻撃してみるか。だが、近付けばやられるから……ベアリング弾で。)」
スタープラチナを出し、ベアリング弾を構える。そして、スタッフに向けて発射した。その弾は、手の甲に命中する!!
スタッフ?「痛いぃぃぃぃ!!」
するとどうだろう?死んだと思われていたスタッフの体が飛び上がったではないか!!
直ぐ様、承太郎はスタープラチナでスタッフを掴み、引き付ける!!
スタッフ?「グエッ!!」
承太郎「ようやくご対面だな。」
スタッフ?「い、何時から……気づいていた?」
承太郎「気付いていたとかは考えていないな。長年の勘でもあり、年取った奴の考え方ってやつでテメェだと確信出来た。それだけのことだ。」
承太郎は帽子の縁をなぞり、言い放った。
承太郎「
この空条承太郎、老いて益々健在というところかな?
SP「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
スタッフ?「うごがぁ!!」
その後京谷たちが駆けつけ治療を行い、警察を呼んでスタッフ?を逮捕させた。
残り 7人
どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
今回は承太郎さんの活躍回でございます。いやはや、いくつになってもカッコいいですねぇ。承太郎さんは。
では、次回もお楽しみに。