悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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海竜

京谷「くぴーzzzzz」

咲夜「ほーら、京谷!!起きて!!」

京谷「………んぁ?」

 

現在、京谷はホテルの一室で寝ていた。咲夜というよm………恋人に起こしてもらっている所だ。

 

京谷「………(どうしよっかな?)」

咲夜「きょーやー?起きてるー?」

 

京谷は、そのまま狸寝入りする。

 

京谷「…………………」

咲夜「きょーやー?……んもぉ……」

 

咲夜は京谷の顔に近付く。が、京谷は咲夜に抱きつき唇を奪う。

 

咲夜「んむぅ!?」

京谷「んー♪」

咲夜「………んー♡//////」

 

しばらくの間、お互い唇を求めあっていたが徐倫が部屋に入ってきたので恥ずかしさで止めた。

そして徐倫から「朝から盛んな事で♪」と茶化される始末。

着替えを終えた後、京谷と咲夜は一階まで降りた。

そして、承太郎たちと朝食を取る。

 

 

 

 

 

『朝食の時間はキングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

1429号室にて

現在、承太郎からある物を渡されている所。因みに全員。

それは、携帯電話であった。

 

咲夜「これは?」

京谷「携帯電話だよ。しかも……」

 

京谷が手渡された携帯を見る。といっても、小さな機械にプッシュボタンが一つ有るだけの物だ。

京谷がボタンを押すと、ブウゥンという音と共に粒子が流れる。そして、それはスマホの形をとる。

 

京谷「えーと……あぁ、そうそう思い出した。これは『パティクル』って言って粒子を使用した新しい携帯電話でしたっけ?初めてニュースで紹介された時、面白いなぁって思って。」

康一「最近はパティクルも普及してきだしてね。今じゃ色んな人が持ってるよ。」

徐倫「スピードワゴン財団でも、これを支給出来る様になってからは荷物も減ったし。本当、便利よねぇ。」

早苗「(未来技術すげー!!何が何だか分かんないけど。)」

承太郎「取り敢えず、皆に渡しておく物がそれだ。万が一の為に所有してくれ。」

 

各々はポケットにパティクルを入れる。

その後、ホテルの屋上からプロペラ機で移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『一時間半後』

 

現在、京谷たちは『ジーロング』という町の上空を移動している。

 

京谷「承太郎さん。車に乗り換える場所って何処なんですか?」

承太郎「『ポートリンカーン』という場所まで行くことになっている。そこからジープを使って行こうと思っているよ。」

京谷「えーと……結構距離がありますね。燃料とかは大丈夫なんですか?」

承太郎「その心配は無い。一度『マウントガンビア』という場所で補給するからな。それと補給まで時間があるから、マウントガンビアを観光すれば良い。」

早苗「行きましょうよ皆さん!!ね!?」

京谷「俺は行くよ。咲夜は?」

咲夜「勿論、何処までも♪」

康一「では、僕もお言葉に甘えて……」

徐倫「私も行こっと。座ってばっかじゃ、身体が鈍るもの。」

承太郎「俺は留守番だな。」

 

そんな話の中、風が少し強まる。

承太郎は少し疑問を抱いた。

 

承太郎「ん?」

徐倫「どうかした?父さん。」

承太郎「いや、確か予報では穏やかな日になる筈だったんだが……どういう事だ?」

京谷「心配なら外、見ますよ。」

承太郎「………頼めるかい?京谷君。」

京谷「任しといてください。『スコープ・ビット』」

 

突然、京谷の周囲にスコープが出現する。

 

早苗「京谷さん、そのスタンドは?」

京谷「早苗ちゃんの腹を貫いたスタンド。」

早苗「わ、私が撃たれた時のスタンド!?」

京谷「あの時の戦闘で『ヘブンズ・ドアー』使って確認したんだよ。結構遠くまで見れるから便利ではあるね。」

康一「露伴先生のスタンドも使えたの!?京谷君。」

京谷「えぇ、一応。」

 

京谷はスタンドを移動させ、連結する様に並べた。

京谷は、そのスタンドから覗き込む。

 

京谷「えぇと………ん!?」

承太郎「どうした!?京谷君!!」

京谷「いえ……見えたものなんですが………」

 

京谷はスタンドを戻し、承太郎に視線を向ける。

 

京谷「

 

 

 

 

 

 

 

 

    何か……竜がみたいな奴が居ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

承太郎「………ん?」

徐倫「京谷君。今、何て?」

京谷「何か竜みたいな奴が居るんです。ここから左へ1㎞先に。後、何か水の玉が発射されました。」

康一「………因みに………何処に?」

京谷「……………恐らく、俺たちの方向に。」

 

突如!!機体が揺れた!!

 

早苗「うわわわわっ!?」

康一「い、一体何なんだ!?」

承太郎「くっ!!」

京谷「真面目に嫌な予感が当たったよ。全く。」

早苗「冷静になってる場合ですか!?今、物凄い衝撃でしたよ!?」

徐倫「恐らく、さっき京谷君が言ってた竜の事ね!!くそッ!!ここからじゃあ攻撃出来ない!!」

承太郎「京谷君!!もう一度見てくれ!!」

京谷「はい!!『スコープ・ビット』!!」

 

京谷は、もう一度覗き込む。

すると、また水の玉が発射された。

 

京谷「また来ます!!」

承太郎「おい!!今すぐ右にずれろ!!」

操縦士「は、はい!!」

 

機体の操作により水の玉は機体を直撃せず、そのまま消滅する。

 

咲夜「京谷!!敵は!?」

京谷「また放ってくるけど、時間がかかってる!!恐らく着弾点の修正を行ってる!!」

承太郎「(今の所、遠距離攻撃を持っているのが京谷君一人。しかし、その攻撃も効かないだろう相手のスタンドの体質。全くどうしてこうも邪魔が入るんだ、俺たちの旅は。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

男「ちっ!!めんどくせーことしやがるな、アイツら。」

 

その場所、京谷が竜の居る位置に男は立っていた。

いや、立っているのはスタンドの肩らしき部分なのだが。

 

男「(俺のスタンド『リヴァイアサン』の精密性は低い。だからこそ、この位置から放って一発で仕留めればよかったんだが、あのプロペラ機の耐久性が高いのは誤算だった。)」

 

そのスタンドの容姿は、まさしく『海竜』と呼ぶに相応しい姿、大きさであった。

 

男「だが、それはどうでも良い!!俺のスタンドは威力は高い。そして、この水の玉の大きさも自由自在に操れる!!『あの女』から使うことを控えろって言われたが、そんなもん知るか!!今度は大きめに放ってやる!!」

 

男のスタンド、『リヴァイアサン』は口にエネルギーを溜めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

 

 

京谷「!!!また来ます!!今度はさっきのより大きいです!!」

承太郎「何っ!?」

京谷「速度を上げて逃れて下さい!!操縦士さん!!」

操縦士「わ、分かった!!」

 

プロペラ機は速度を上げ、前進していく。しかし、

 

京谷「!?不味い!!」

徐倫「な、何がっ!?」

京谷「あの球体、どんどんでかくなってます!!恐らく、確実に仕留めるつもりです!!このまま前進しても衝突してしまいます!!」

承太郎「何っ!?」

早苗「どどどどどうするんですか!?京谷さん!!このままじゃ、衝突しちゃうんですよね!?」

京谷「ちょっと黙ってて!!」

早苗「あ、はい。」

 

京谷は思考をフルに活用し始めた。

 

京谷「(相手のスタンド攻撃は、一撃で仕留めようとしている程威力はでかくて強力だ。…………ん、『威力』?……………あっ。)」

 

この間、僅か0.5秒!!

 

京谷「一つ見つかりました!!」

康一「本当かい!?京谷君!!」

京谷「えぇ。でも、それには早苗ちゃんの協力が必要です!!」

早苗「わ、私ですか!?」

京谷「兎に角!!早苗ちゃん、このプロペラ機の上に行くよ!!」

早苗「でぇ!!ちょっと!!」

 

京谷は早苗を引っ張り、ドアを開け上に上っていく。

 

 

 

 

 

 

『0.5秒だけ時間を飛ばした!!』

 

 

 

 

 

到着した京谷と早苗は、プロペラ機に捕まりながら話をする。

 

京谷「早苗ちゃん!!よく聞いて!!」

早苗「はい!!」

京谷「早苗ちゃんの能力で!!あの球体の威力を跳ね返すんだ!!そうすれば!!相手も倒せることが出来る!!」

早苗「な、成る程!!分かりました!!」

京谷「ただ!!恐らくだけど!!それだけではアイツを倒すことは出来ないと思う!!そこは俺に任せて!!」

早苗「わ、分かりました!!」

 

早苗はスタンドを出し、能力を発動させたまま待機する。

その間、京谷はポケットから『ある機械』をプロペラ機に設置させる。そして、その機械を起動させる。

 

京谷「!!!来るぞ!!」

早苗「はい!!」

 

京谷の合図と同時に、水の玉が発射された。

それは、先程より10倍は有るか無いかという程の大きさであった。

そして、それはプロペラ機に衝突する………筈だった。

その水の玉を早苗のスタンドは押し返す。

 

早苗「返します!!」

京谷「よし!!こっちも出来た!!」

 

早苗が京谷の方を見ると、京谷の隣に大きな光の球体があった。

 

早苗「そ、それは何ですか!?京谷さん!!」

京谷「それは後!!取り敢えず、こいつを爆弾に変える!!『変化者 キラークイーン《チェンジャー キラークイーン》』!!」

 

京谷のスタンドは変化された状態で出現する。

 

京谷「これを接触型爆弾に変えて、あの竜に向かってブッ飛ばせ!!」

 

京谷のスタンドは回転しながら右手でその球体を爆弾に変え、その球体を竜に向かってブッ飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

 

 

男は少し疲弊していた。先ず、あれ程の大きさを出したことが初めてであったのだ。それに『勝ち』という確信を抱いていた。

 

男「ぜぇ、ぜぇ。こ、これで倒せるだろ。」

 

だが、そんな考えとは裏腹に迫ってくる何か。

男は驚きを隠せないでいた。

 

男「(何だと!?一体何をしたんだ!?)」

 

それは、どんどん近付いている。

ある程度まで近付くと男は、またも驚いた。

 

男「な、何ィ!?ば、バカな!!この大きさの攻撃を跳ね返しただとぉ!?い、一体何が!?」

 

男は驚きのあまり、防御をすることを忘れてしまった。

その攻撃を直に受けてしまう。

 

男「ぐあああっ!!」

 

そして、男に近付く光の球体。

男は確認出来ないまま、その光の球体に当たってしまった。

そう、そして、その光の球体は……

 

 

 

 

 

 

      男のスタンドに衝突し、

 

 

 

 

 

 

 

        爆発した

 

 

 

 

 

 

 

男「!?」

 

男は何をされたのか理解出来ず、爆発をもろに受け海に投げ出された。スタンドも強制的に引っ込められていた。

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

京谷と早苗は機内に戻り、ドアを閉める。

その二人から、安堵の溜め息が出される。

 

京谷・早苗「はあぁぁぁぁぁ。」

咲夜「京谷ー!!お疲れー!!」

 

咲夜は京谷に抱きつき、労いの言葉をかける。

 

京谷「つ、疲れた。」

承太郎「お疲れ様だな。京谷君。よく頑張った。」

京谷「い、いえ。お礼は早苗ちゃんの方に。」

承太郎「それもそうだな。ありがとう。早苗ちゃん。」

早苗「は、はい!!」

 

その後も、空の旅は少し続くのであった。

 

 

 

 

 

チャンチャン。

 

 

 

 

 

残り 19日。

残り人数 8人

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
今回は、考えたオリジナルスタンドを二つ紹介出来ました。
因みにリヴァイアサンは里帰り編を考え始めた当初から出そうと思っていたスタンドです。

では、次回もお楽しみに。

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