悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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二年ぶり②

現在、京谷たち三人は空条承太郎と共に空条邸にいる。

居間らしき場所に案内され、使用人らしき人物からお茶が出される。承太郎と京谷、咲夜と早苗は出された茶を飲んだ後少し溜め息をつく。

 

承太郎「ふぅ。……本当に久しぶりだな。京谷君。居なくなった時はどうしてたのかと。」

京谷「少々訳ありで狙われてたらしくて、父さんが逃がしてくれましたけど。」

承太郎「狙われてた?誰にだ?」

京谷「あー………別世界のDIOに。」

承太郎「何っ!?DIOだと!?」

京谷「あぁ!!で、でも倒したんで大丈夫です!!はい!!」

承太郎「そ、そうだったのか。すまない。動揺してしまった。」

京谷「いえ、こちらこそすみません。流石にDIOの事を話すと、ややこしくなる事は分かってたんですが……もう終わったことなので伝えても良いかと。」

承太郎「し、しかし……うむ……『DIOがDIOを倒す』……あ、頭が痛くなってきた。」

京谷「そ、そこまで考えなくても良いですよ。はははっ。」

早苗「(う、羨ましいィィィィ!!)」

咲夜「(凄い大きいわねぇ。見上げなきゃ顔が見えないわ。)」

承太郎「ところでだが京谷君。そこの彼女たちは?」

京谷「えぇと先ず、こっちの緑髪の方は東風谷早苗と言います。」

早苗「どうも!!初めまして承太郎さん!!私、貴方の大ファンです!!」

承太郎「あ、あぁ。(俺のファン?)」

京谷「それと、こちらが……俺の彼女で十六夜咲夜って言います。」

咲夜「は、初めまして。十六夜咲夜です。」

承太郎「京谷君の彼女さんか。中々可愛いじゃないか。良い人と付き合って良かったな。」

京谷「え、えぇ。まぁ///////」

 

京谷は、はにかみながらも答える。その答えに咲夜も頬を緩め、顔を赤くする。

 

早苗「あ、あの承太郎さん!!」

承太郎「な、なんだい?えぇと。」

早苗「早苗です!!」

承太郎「あ、あぁ、早苗ちゃんか。」

 

早苗は表情を明るくさせ、勢い良く外に出る。

 

承太郎「あ、おい!!ちょっと!!」

早苗「フゥゥオオオオオオオオアアア!!」

京谷「す、すみません。訳を話すと長くなるんですが。」

 

京谷は自分が過ごした別世界の事を話した。

その世界では、承太郎たちはマンガ化やアニメ化されていたりと、二次元としての存在として知られている事を話した。

 

承太郎「な、成る程。つまり、早苗ちゃんはその別世界の人間で、俺たちの事を知っているという訳なのか。」

京谷「そ、そうなります。実を言うと僕も読んでいて。だから『ジョセフ・ジョースター』の事も知っていますし、基本世界の出来事も知っています。」

承太郎「ジジイの事も知っていたのか。……それより、基本世界とは?」

京谷「分かっている事は、全ての世界の『軸』となっている世界の事です。その『軸』から、この世界は繋がっています。」

承太郎「ふむ……そうか。」

咲夜「何の話?京谷。」

京谷「咲夜は知らなくても良い事かな?」

咲夜「ぶぅぅ。」

 

と、そこに戻ってきた早苗。何故かスタンドを出して。

 

承太郎「何っ!?スタンド!?まさか、早苗ちゃんもスタンド使い!?」

京谷「ちょ!?早苗ちゃん!?何でスタンドを出してんの!?」

早苗「フゥゥオオオオオオオオアアア!!」

 

早苗はハイになっているせいか承太郎に攻撃を仕掛ける。

 

承太郎「クッ!!『星の白金《スタープラチナ》』!!」

 

承太郎は咄嗟に防御するが、早苗のスタンドのパンチをを受けると一瞬にして防御が崩れる。

 

承太郎「何っ!?こ、このパワーは!?」

京谷「だあー!!『世界《ザ・ワールド》』!!」

 

周囲の色が失われる。

 

承太郎「(な、何ぃ!?時を止めた!?それに、京谷君の右腕がザ・ワールドに!?)」

京谷「『変化者《チェンジャー》』!!」

 

京谷はスタンドを出し、早苗に当て身をする。

 

京谷「時は動き出す。」

 

周囲の色が戻される。その直後、早苗は気絶する。

倒れそうになった早苗を支える。

 

京谷「こ、このアホ……」

承太郎「き、京谷君!!今、時を!?」

京谷「あー、えぇ。まぁ。一応俺も出来ますね。はい。」

咲夜「私も出来るんだけど?」

 

咲夜は京谷の左腕にしがみつく。

 

承太郎「何っ!?この子もスタンドを!?」

京谷「一応スタンド使いですが、本人が時を操る能力者です。」

承太郎「な、何だと……」

咲夜「私のスタンドはこれね。」

 

咲夜は自身のスタンドを見せる。

 

承太郎「ま、まさか。スタンド使いが居たとは。」

京谷「基本、俺のせいなんですけどね。」

承太郎「…………まさかだが…」

京谷「そのまさかです。」

 

京谷は懐から黄金の弓矢を出す。それを見た承太郎は頭を抑え、座り込む。

 

京谷「じょ、承太郎さん!?大丈夫ですか!?」

承太郎「し、心配しないでくれ。少し動揺しただけだ。」

京谷「そ、そうでしたか。」

 

京谷は安堵の溜め息をつく。

 

承太郎「ま、まさか。ここに弓矢があるとは。」

京谷「別世界のDIOが来た時に倒す為に使って、今では俺の所有物って事です。」

承太郎「………やれやれだぜ。」

早苗「フゥゥオオオオオオオオアアア!!名言きたー!!」

三人「うおっ!?」

京谷「早苗ちゃん!!ちょっと!!」

早苗「京谷さん!!生で名言聞けましたよ!!聞けましたよ!!」

咲夜「永遠に黙らせましょうか?早苗。」

 

咲夜はスタンドのナイフを早苗の首に近づけると、早苗は静かに下がり座り込んだ。

 

承太郎「……中々、面白いな。」

京谷「スタンド能力を聞いたら、そうでも無いですよ。」

承太郎「因みに、二人はどんな能力を?」

京谷「早苗ちゃんが『威力を反射する能力』で咲夜が『殺す能力』です。因みに咲夜の『殺す能力』はどんな現象や物でも殺せます。」

承太郎「……中々おっかないな。」

 

京谷は早苗に近づく。

 

京谷「早苗ちゃん?興奮してたのは分かるよ。けどさ、いきなり攻撃は仕掛ける?普通?」

早苗「す、すいません。つい、調子に乗ってしまって。」

京谷「謝るのなら承太郎さんに。」

 

早苗は承太郎の方へ向く。

 

早苗「す、すいませんでした!!承太郎さん!!急に攻撃をしてしまって!!」

承太郎「いや、過ぎた事は気にしないでくれ。」

早苗「(さ、流石承太郎さん!!お優しい!!そこに痺れる憧れるぅぅぅぅ!!)」

 

早苗は謝りながら興奮していた。

そんな中、承太郎の電話が鳴る。

 

承太郎「ちょっとすまない。」

京谷「いえ、お構い無く。」

 

承太郎は京谷に微笑み、電話を出しながら外に出る。

 

承太郎「はい、もしもし。」

 

承太郎は襖を閉める。

京谷たちは少しの間、他愛の無い雑談をしていた。

 

早苗「京谷さん!!やっぱり素晴らしいですよ!!承太郎さん!!かっこ良すぎます!!」

咲夜「早苗、うるさい。」

早苗「あ、はい。」

京谷「あー、でも懐かしいや。また思い出してきた。確か俺が四歳の頃、スタンド出したまま走ってて邪魔だった物を色々吹っ飛ばしていったっけ。んで父さんに怒られた。」

早苗「な、何という行動ッ……………」

咲夜「京谷、一つ聞きたいのだけど?」

京谷「何?」

咲夜「京谷って何時からスタンドを得ていたの?」

京谷「どうも、生まれつきらしいよ。原因としては、俺の首筋にある星の痣に、産みの親がスタンド使いだったからかな?」

早苗「(良いなぁ、生まれつきにスタンドを得ていたなんて。)」

 

そんな雑談に入ってくる承太郎。だが、電話は終わっていないらしい。

 

承太郎「京谷君、ちょっと。」

京谷「は、はい。何ですか?」

承太郎「久々に声を聞きたいってね。はい。」

 

そう言われ京谷は電話を手渡される。

京谷は耳に電話を当てる。

 

京谷「も、もしもし。五十嵐京谷です。」

 

そこに、京谷に聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『やっほー京谷君!!久しぶり!!覚えてる?お姉ちゃんの事?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「…………………」

『ん?京谷くーん?もしもーし?』

京谷「あ、すみません。徐倫さん。」

早苗「徐倫さん!?」

 

京谷は少し戸惑いながらも、応答する。

その電話の主は、『空条 徐倫《くうじょう じょりーん》』。空条承太郎の娘である。

 

徐倫『お、やっと聞こえた。久しぶり!!京谷君!!』

京谷「えぇ。お久し振りです。徐倫さん。相変わらず、お元気な事で。」

徐倫『京谷君も相変わらずね。その丁寧な物腰。小さい頃は凄いはしゃいでたのに。』

京谷「そ、それは、まぁ。」

徐倫『一緒に寝た事もあったし。』

京谷「そ、それは徐倫さんが酔って絡んだせいで離れなかったからですよ!!」

徐倫『覚えてませーん♪』

京谷「ちょ、ちょっと!!」

 

徐倫は少し笑い、京谷をなだめる。

 

徐倫『あ、それより父さんに変わってくれない?まだ話が終わって無いのよ。』

京谷「あ、はい。分かりました。」

 

京谷は電話を承太郎に返し、承太郎は耳に電話を当てる。

 

承太郎「俺だ。」

徐倫『あ、父さん。あの件なんだけど、京谷君たちにも頼んでみたら?』

承太郎「いや、それは駄目だろ。」

徐倫『えー!!何でよー!?』

承太郎「何でとかの問題じゃあない。危険過ぎる。」

徐倫『はいはい。分かってる分かってる。けどさ京谷君のスタンド、中々強かったじゃない?だったらと思ったんだけど。』

早苗「あ、あのー。」

 

早苗が承太郎に話しかける。普通なら失礼な事なのだが。

 

早苗「聞こえたんですが、その、あの件って?」

 

承太郎は、その事を聞くと頭を抱える。

 

京谷「あの、すいません。ですが、もし良ければなのですが教えて頂ければ。」

承太郎「き、京谷君もか…………」

 

承太郎は何かを決心したのか、手を離し京谷たちに向かい合う。

 

承太郎「……徐倫。」

徐倫『ん?』

承太郎「京谷君たちを連れていく。勿論、意見を聞いて事情を伝える。」

徐倫『ん。分かった。じゃあねぇ。』

 

そう言い、徐倫は電話を切った。承太郎は溜め息を吐く。

 

承太郎「……君たち三人に言う事があるんだ。聞いてくれるか?」

 

三人は頷く。

 

承太郎「そうか……分かった。じゃあ話そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   この世界に向かってくる者について

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
はい、今度は徐倫さん登場回ですね。てか、早苗が暴れてる。恐い。そして、承太郎さんの防御を軽々と崩すスタンドパワー……恐ろしい。

では、次回もお楽しみに。

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