悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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里帰り編
奇跡級の防御


『帰宅してから一週間後』

大図書館にて

周囲の色が失われる。

 

咲夜「京谷、ここにいるかしら?」

 

咲夜は少し辺りを見渡す。

そこに椅子に座っている京谷を見つける。

 

咲夜「おーい、京谷ー♪」

 

咲夜は京谷を呼ぶ。しかし返事が無い。

 

咲夜「?京谷ー?」

 

咲夜は京谷に近づく。

 

咲夜「時は動き出す。」

 

周囲の色が戻される。そこで京谷の顔を覗きこんでみた。

 

京谷「……………」コクン……コクン……

咲夜「何だ♪寝てるだけか♪」

 

京谷は座ったまま寝ていたのだ。しかし咲夜は京谷の膝上にあった本を見て、少し離れた。

 

咲夜「…………京谷、大丈夫かしら?」

京谷「…………んにゃ!?」

咲夜「うわわっ!!」

京谷「あービックリした。何かア○トースみたいな奴が見えたけど話面白くて喋りすぎた夢を見てしまった。」

咲夜「(最早、夢じゃない。)」

 

京谷は立ち上がり、本を元の場所に戻す。

その後、京谷が振り返ると咲夜が見えた。

 

京谷「あ、咲夜♪」

咲夜「お早う♪京谷♪随分と寝坊助さんね♪」

京谷「いやー、参った参った♪はははっ♪ところで何か用?」

 

咲夜は持っていた手提げ篭を見せる。

 

京谷「???」

咲夜「行かないの?」

 

咲夜は京谷に対し、ちょこっと首を傾げる。それを見た京谷は鼓動の高鳴りを感じ一種の誘惑に負けた。つまり一緒に人里まで買い物に出かけた。

 

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

 

人里にて

 

京谷「今日も今日とて、たくさんの人がいるなぁ。」

咲夜「そうねー♪」

京谷「ま、咲夜と一緒にいる事が一番嬉しいけど♪」

咲夜「!?///////んもぅ♪」

京谷「事実だよ♪咲夜といると安心する♪咲夜と一緒だと楽しい♪」

咲夜「あーんもぅ/////照れてるのに……意地悪/////」

京谷「関係ないよ♪愛してる人の可愛い表情が見れるんだもん♪」

咲夜「帰ったら、こっちが意地悪してやる♪//////」

 

人里の真ん中で堂々とイチャイチャしている二人。人里の男からの鋭い視線が京谷に向かい、女性からの視線が咲夜に向かう。だが、二人は気にする様子も無い。

そんな二人に近づく人物。

 

早苗「き、ききき京谷さん?咲夜さん?」

 

上ずった声で尋ねて来たのは早苗だった。

二人は早苗の方を向く。

 

京谷「あ、久しぶりー。早苗ちゃん。」

咲夜「あら、早苗。」

早苗「お、お久しぶりです。京谷さん。咲夜さん。」

京谷「こんな人里で会うのは『あの時』以来かな?」

早苗「そ、そうですね。ははは。」

咲夜「それより、早苗。私たちに何か用?」

早苗「あ、はい。少し京谷さんに伝えたい事がありまして。」

京谷「俺?」

早苗「はい。『宴会するから守谷神社に来い』と萃香さんが。」

 

京谷は咲夜を見る。咲夜は溜め息をつく。

 

咲夜「行っても良いわよ。宴会。」

京谷「ごめんね。埋め合わせは今度するよ。」

咲夜「何を言ってるの?私も行くに決まってるじゃない。」

京谷「あれ?でもレミリアたちはどうするの?」

咲夜「連れて来るに決まってるじゃない♪」

京谷「……という事だけど。良い?」

早苗「わ、分かりました。紅魔館御一行追加と。」

 

こうして用事を終えた早苗は神社に帰り、京谷と咲夜は買う物は買い紅魔館へと帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『メイド・イン・ヘブン&キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守谷神社にて

 

京谷「お待たせー!!」

萃香「おーい!!遅いぞー!!」

月読見「京君ー!!やっほー!!」

文「京谷さーん!!助けてー!!」

天魔「…………………」

レミリア「な、何よ?この面子。」

京谷「ブッ壊れ面子。」

プッチ「自分で言うのか。」(困惑)

 

紅魔館御一行が到着すると各々の反応を示している。

萃香は文を捕まえ、酒を飲ませている。天魔は意外にもお猪口でちびちび飲み、月読見は神奈子と諏訪子と飲んでいるが、その二柱はガチガチに緊張していた。

紅魔館御一行は、その中に入り各々酒を飲んだり用意された物を食べたりと。

京谷は咲夜とプッチの二人を連れ、月読見の所に座る。

 

京谷「いよっ!!月君、久々!!」

月読見「京君、久々!!」

 

一人と一柱は握手をする。

 

京谷「あ、そうそう月君。父さんと恋人紹介するね。こっちが僕の父さんで、こっちが僕の恋人ね。」

月読見「ほへー!お父さんと恋人!!」

プッチ「初めまして。エンリコ・プッチという。」

咲夜「十六夜咲夜です。どうも////////」

京谷「父さん、咲夜。こっちが月で友だちになった月読見っていう神様の月君。」

月読見「ご紹介の通り。僕は人間に月の神様って呼ばれてる月読見命さ。宜しく。」

 

プッチは月読見に近づき、握手を交わす。

 

プッチ「どうも。京谷が仲良くしてもらっているそうで。」

月読見「良いよ良いよ、そんなこと!!僕の方が楽しかったんだし、京君と仲良くしてるのはこっちの方さ!!」

プッチ「ふふっ、中々良い友を持ったな京谷。」

京谷「自慢の友だちさ、月君はね。」

神奈子・諏訪子「(つ、月君、京君って何だ!?)」

 

目の前にいた二柱は固まっていた。

 

早苗「京谷さーん!!飲んでますかー!?」

 

そんな中、早苗がほろ酔い気分で京谷に近づく。

 

神奈子・諏訪子「(早苗ぇぇぇえええ!!そんな気分で月読見様に近づくなぁぁぁああ!!)」

京谷「およ?どったよ、早苗ちゃん。」

早苗「いえぇ。別にぃ。それより……」

京谷「ん?」

 

すると、早苗は京谷にジャンピング土下座をする。

それは見事なまでの土下座であった。

 

京谷「えっ?」

早苗「お願いします!!

 

 

 

 

 

 

      スタンドが欲しいです!!

 

 

 

 

 

 

 

暫くの間、周囲が静かになっていたので

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

京谷と咲夜やプッチに月読見は酒を飲みながら早苗の話を聞いていた。

 

早苗「わらひだってぇ~ヒック、スタンド欲しいれすよ~ヒック、だって~ヒック、ジョジョラーの~ヒック、憧れじゃないですか~!!」

 

早苗は話している内に京谷に向けて大声を出す。

 

京谷「ちょっと待って、ちょっと待って!!落ち着け!!」

早苗「落ち着かせるのなりゃ~ヒック、私にスタンドを~!!ヒック。」

プッチ「だが、弓矢を刺したとしても耐性が無ければ意味が無いのでは?」

京谷「そうそう!!父さんの言う通り!!もし刺したとしても耐性が無けりゃ最悪死ぬかもよ!?」

早苗「そにょ時は~ヒック、京谷さんに~ヒック、治してもらいましゅ~ヒック。」

月読見「そういえば、僕も治してもらったっけ。何か京君がピンクと水色の腕になってたっけ。」

早苗「ということで~ヒック、おにぇがいしますよ~ヒック。」

京谷「でぇい!!鬱陶しい!!それなら自分でやるかい!?」

 

そう言い、京谷は懐から黄金の弓矢を出す。

 

早苗「ふぅおおおおおおおおおお!!」ヒュバ!!

 

早苗は弓矢を素早く京谷から取り上げる。

 

三人と一柱「はやっ!!」

早苗「これで私もぉぉぉぉおおおお!!スタンド使いどぅああああああ!!アーハハハハハ!!」

京谷「やばい!!早苗ちゃんがシュトロハイムテンションになってやがる!!」

 

その後、早苗は自分の腹を刺した。弓矢は上手く適合したらしく、そのまま早苗の腹を貫通させた。そして早苗の腹の穴は塞がったものの、早苗が気絶したので宴会はお開きになったそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『翌日』

紅魔館にて

 

早苗「お願いします!!スタンドバトルしてください!!京谷さん!!」

京谷「………………………」

 

早苗が目覚めた時は朝になっており、二柱から成功した事を聞くと直ぐに紅魔館に向かい京谷に向かって土下座した。

 

早苗「京谷さん!!」

京谷「はぁ~…………わーった、わーった。やってあげるから。」

 

早苗は返事を聞いた後、その場で跳ねていた。

京谷は早苗を落ち着かせ、中庭で早苗のスタンドを確認するのだった。

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

京谷「それじゃあ先ず、スタンドを出してみて。」

早苗「はい!!」

プッチ「スタンドの出し方と戦闘法を教えるのか。京谷は。」

レミリア「それにしても、早苗がねぇ。大層、嬉しそうな表情をして。私も欲しいかも。」

 

現在、レミリアとプッチはバルコニーでお茶を嗜んでいた。京谷が早苗に対しレクチャーする行為をプッチは、にこやかに見ていた。

レミリアは冗談混じりで言ってみたが、内心欲しいと思っている。それもそうだ。自分の知らない世界を見れるのだから。

そうこうしていると変化が起きた。

 

京谷「ほぉー。これが早苗ちゃんのスタンドか。」

 

京谷の目に映っていたスタンド像。

巫女の様な服装に両腕に星が半分になった模様という、如何にも巫女らしいスタンドなのだ。

 

早苗「こ、これが………これが!!……私の………!!」

京谷「その前に、こいつの名前だ。どうする?」

早苗「うーん……先ずはバトルをお願いします!!それと能力の確認を!!」

京谷「OK。先ずは能力から調べるぞ。早苗!!バトルの準備だ!!」

早苗「は、はい!!」

レミリア「いよいよね。」

プッチ「楽しみだな。」

 

京谷と早苗はお互い距離を取った。そして、向かい合う。

 

京谷「準備は良いか!?」

早苗「はい!!覚悟は出来てます!!」

 

京谷は、スタンドを出す。

 

京谷「良いか!!先ずは基本能力を知りたい!!だから、俺におもいっきり攻撃してこい!!」

早苗「分かりました!!」

 

早苗はスタンドを出す。

 

早苗「(先ずは射程距離から。)」

 

早苗はスタンドを移動させる。しかし、その速度が尋常な程遅い。しかも、早苗からちょっと離れると動かない。

 

早苗「(えぇと、これだと近距離型で……スピードが遅いんですね。使いにくそうだな。)」

京谷「(先ずは射程距離。ホントに近距離にしか行けない。尚且つスピードも遅い。)よし、早苗!!スタンドを引っ込めて、早苗自身が近づいて来い!!」

早苗「は、はい!!」

 

京谷の指示通りに動く早苗。

 

京谷「よし!!じゃあスタンドを!!」

早苗「はい!!」

 

早苗は、もう一度スタンドを出す。

 

京谷「良いか!?俺は防御するから、早苗は俺のスタンドに一発おもいっきり殴れ!!」

早苗「はい!!」

 

京谷はスタンドを出し、防御体勢を取る。

 

早苗「いきますよー!!」

 

早苗のスタンドは攻撃の体勢をする。

そして、京谷に向けて殴りつける。が、

 

早苗「!?」

京谷「!?遅っ!!移動スピードもパンチスピードも遅っ!!」

 

そう、遅いのだ。早苗のスタンドのスピードは全体的に遅い。つまり何かをする際、かなりのタイムロスが生まれる。隙だらけになるのだ。

京谷は、それでも防御体勢を取り早苗のスタンドの攻撃を防御した。

その時!!驚くべき事が起きたのだ!!

 

京谷「!?何っ!?」

早苗「!?えっ!?えっ!?」

 

そう!!京谷のスタンドは早苗のスタンドのパンチを防御したのだ!!だが!!遅い事に反比例するかのように、その威力は規格外の物になっていたのだ!!そして!!見事に京谷は吹っ飛ばされたのだ!!

 

京谷「ぐっ!!『世界《ザ・ワールド》』!!時よ止まれ!!」

 

周囲の色が失われる。

京谷の移動速度は収まらなかったが、何とか壁ギリギリの所で耐えた。

 

京谷「時は動き出す。」

 

周囲の色が戻される。

 

早苗「だ、大丈夫でしたか!?」

京谷「あー平気平気……ッウ!!」

 

突如、京谷の腕が痛んだ。袖を捲り見てみると、赤く腫れていたのだ。

 

京谷「(スピードに対して反比例するパワー!!恐ろしいな。だが、一体どうやって?)」

 

京谷は考えても仕方無いので、次に進む。

 

京谷「んじゃあ、次は俺が攻撃。早苗ちゃんが防御。OK?」

早苗「OK!!」

 

早苗は同じ様に防御体勢を取る。

京谷は早苗のスタンドに向けて殴りつける。

 

チェンジャー「無駄ァ!!」

 

チェンジャーは殴り付けた。殴り付けたのだが……

 

京谷「!?何だとっ!?」

早苗「こ、これは!?」

 

そう、早苗と早苗のスタンドの周囲に鋼鉄の膜の様な物があったのだ。そして!!その鋼鉄の膜から!!

殴り付けられた痛みが、京谷に走る!!

 

京谷「ぐおぉ!!」

早苗「き、京谷さん!!」

京谷「構うな!!それより、そのスタンドの能力か!?よく見りゃ、腕の模様がくっついて星の形になって光ってる。これが能力なのか?」

 

そう、京谷が見た物は早苗のスタンドの腕にある模様。それがくっついて星の形になり、光っているのだ。

 

京谷「次だ!!『魔術師の赤《マジシャンズレッド》』!!」

 

京谷は右腕を変化させ、炎をぶつける。

しかし、またもや弾かれる。それどころか京谷に向かっているのだ。

 

京谷「フンッ!!」

 

京谷は右腕で炎を払う。

 

早苗「熱っ!!」

 

だが、早苗は熱さは感じ取っていたようだ。

京谷は考えた。そして、閃いた。

 

京谷「早苗ちゃん!!分かったぞ!!スタンドの能力!!」

早苗「えっ!?」

京谷「そのスタンドの能力は恐らく『威力を反射する能力』!!さっきの炎の攻撃で熱だけが伝わったから恐らくそうだ!!」

早苗「い、威力を反射?ですか?」

京谷「っはぁ……そう。威力を反射。物理攻撃じゃ絶対に傷付かずに相手にダメージを与える『防御型』って所だな。」

 

京谷と早苗は近づき、話した。

 

早苗「で、では何故あんなに遅いのにパワーが?」

京谷「さあ?そこまでは。それは基本能力じゃない?」

早苗「何かアンバランスなスタンドですね。」

 

早苗は少しがっかりしていた。その後、レミリアとプッチと共にお茶を楽しむのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
皆様、大変長らく?お待たせしました。本編がやっと再開です。いやー待ちきれなかったから番外編と説明を書いてしまった。後悔はしてないけど。
それより、早苗ちゃんのスタンドが登場!ちょっと展開が急ですが、中々グレートにチートですよ。こいつぁ。

では、次回もお楽しみに。

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