悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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前世との下らない会話

京谷「…………………」

咲夜「…………………」

プッチ「…………………」

布都「だいじざまぁ………ずびばぜぇん………」

 

京谷たち一行は咲夜から聞き、布都に付着していた匂いを辿り、神霊廟なる場所までふよふよと浮かび移動していた。

 

京谷「めっちゃ泣いとる。」

プッチ「何故そんなに泣くのかすら分からないが。」

京谷「こんな性格なんでしょね。多分。」

咲夜「ちょっと静かにしてくれれば良いんだけどね。」

 

しかし、そんな発言を気に止めて無いのか泣き続ける布都。

 

布都「あうぅぅぅぅぅ。」

京谷「アーハハハハハ。」

プッチ「京谷、棒読みになってるぞ。」

咲夜「壊れたかしら?」

京谷「いや壊れては無いんだけど。」

 

雑談の中、目の前に建物が見える。

 

プッチ「あれのようだな。」

京谷「ほへー、でかいな。」

咲夜「でも、気を付けた方が良いわよ。またさっきみたいに起こりうる可能性もあるし。」

京谷「大丈夫、大丈夫。そこまでフラグを乱立させる訳…」

プッチ「!?京谷!!」

 

プッチは京谷の元へ近づいて京谷を抱え込み、その場から離れる。

 

京谷「おぉわっ!?」

 

離れた直後、無数の弾幕が京谷の元居た場所に押し寄せてきた。

 

京谷「……まさかのフラグかよ。」

プッチ「大丈夫だったか?京谷。」

京谷「何とか。ありがとう父さん。」

プッチ「しかし、これは一体?」

咲夜「弾幕よ。」

 

京谷とプッチの元に咲夜が近付く。

 

プッチ「弾幕?」

咲夜「まぁ貴方は見たこと無いし、京谷はスタンドで戦ってたから関心が薄いだろうけど。本来私たちは、あのような弾幕を使って決着をつける『弾幕ごっこ』というルールがあるのよ。今のは、その『弾幕ごっこ』に使用される弾幕よ。」

京谷「あー、あったねぇ。紫さんからも聞いた事あるし。」

プッチ「そんな決闘法がここにあるのか。面白いな。」

咲夜「言ってる暇は無いわよ、まだ来るわ!!」

京谷「父さん。」

プッチ「分かった。」

 

プッチは京谷を離す。

 

京谷「『変化者 C-MOON《チェンジャー C-MOON》』」

 

重力操作により、京谷の体は自動的に浮かぶ。

そんな中、次の弾幕が出現する。

 

京谷「『キングクリムゾン』!!」

 

その時、奇妙な出来事が起きた!

咲夜とプッチの視界から京谷が消えたと思いきや、京谷が何時の間にか目的地まで近づいていたのだ!

 

咲夜「ふぁ!?」

プッチ「何だあれは!?」

咲夜「時を止めた訳じゃないのに、何故?」

京谷「(おー、驚いてる驚いてる。)」

 

京谷の視界に弾幕を放ったと思わしき人物が映る。

 

京谷「もういっちょ!『キングクリムゾン』!!」

 

なんと!またもや一瞬で京谷は移動していた!

 

?1「何っ!?」

京谷「パンチは必ず一発だけだ。」

 

スタンドの拳で相手を殴る。勿論、重力操作で相手の重力を反転させた。

 

?1「グボォ!!」

 

相手の口から鮮血が噴出される。

 

京谷「あり?これに耐えれないって……弱くね?」

 

そんなことを考えていると、一つの足音が聞こえる。京谷は足音のした方向へと向く。

 

京谷「んー?……………………」

?2「………………………」

 

京谷が見たもの。キョンシーの様な格好や姿勢をした者であった。

 

?2「せーが?どこー?」

京谷「ちょいあんた。」

?2「せーが?」

京谷「おーい、聞こえてますかー?」

?2「おまえだれだー?」

京谷「自分から名乗ってよ。礼儀だよ。」

?2「芳香ー、宮古 芳香(みやこ よしか)ー。」

京谷「五十嵐京谷だ。もしかしてだが『せいが』っていうの、あれか?」

 

京谷はまだ吹っ飛ばされている『せいが』なる者を指さす。

 

芳香「あれだー。おーい、せーが。ごはんできたってさー。」

京谷「いや、この距離じゃ聞こえないよ。絶対。」

芳香「っていうか、おまえはなんでここにいるのだー?」

京谷「つb…gfngfn観光しに来たんだよ。」

芳香「さいしょ、なにをいおうとしてたのだー?」

京谷「あれ?観光って言ったよ?」

芳香「かんこー、なのか。ちょっとまってろ。」

 

芳香はぎこちない歩き方で中に入る。

 

プッチ「平気だったか?京谷。」

京谷「父さん、遅い。もう倒したよ。」

咲夜「何か吹っ飛ばされていったと思ったら、あれ京谷の仕業か。」

京谷「大抵そうなんじゃない?」

プッチ「確かにそうかもな。」

 

一人、誰かが来るのが分かった。京谷たちは、気配の方向へと向き合う。

 

?3「青娥が何処かへ行ってしまったと聞いたが…なるほど、新聞の人間が居たのか。」

京谷「何方?」

?3「私は蘇我屠自古(そがのとじこ)。ここ神霊廟に住まう亡霊だ。」

プッチ「なら、似たような境遇になるのか。私と君は。」

京谷「そういや父さん、今魂だけの状態なのか。」

布都「屠自古ぉおおおおおお!!」

 

布都が屠自古の元に駆けつける。

 

屠自古「……もしかしてだか相当派手にやられたんだな。布都。」

布都「そんな事より!早うこいつを潰さんのか!?」

屠自古「何でそうなったよ?」

布都「こやつ!尸解仙の位が仙人の中で一番低い奴らだと言ったのじゃぞ!貴様はこやつに制裁を与えようとは思わんのか!?」

屠自古「へぇ。」

 

屠自古は京谷をまじまじと見つめる。

 

屠自古「そんな風には見えないけど?」

布都「確かに言うたのじゃ!儂はこの耳ではっきりと聞いたぞ!!」

京谷「その尸解仙の布都の言う通り、俺はそう言ったよ。」

屠自古「あーすまんな。うちのバカ共がまたやらかした。」

布都「屠自古ぉお!?」

京谷「どゆこと?」

屠自古「まぁ、中でも入ってゆっくり話そうじゃないか。遠慮無く入れ入れ。」

 

手招きをする屠自古。それに三人はついていく。布都は屠自古に皿を投げていたが、雷で防がれてしまう光景を三人は見た。

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

部屋に着いた三人。

 

屠自古「さあ座ってくれ。今、お茶を用意する。」

 

屠自古はその部屋から出ていく。

 

京谷「『やらかした』ってどういう事だろ?ねぇ父さん。」

プッチ「私に聞いてどうする。」

咲夜「……恐らく、ここの主の事も含まれているのかしら?」

京谷・プッチ「主?」

咲夜「ここの主の豐聡耳神子(とよさとみみのみこ)の事よ。外の世界では『聖徳太子』て呼ばれてるわ。」

京谷「聖徳太子!?もしかして、あの!?」

咲夜「そうらしいわよ。」

プッチ「ほぉ、こんな所で偉人と思われていた人物と出会うとはな。」

京谷「そういや、蘇我も物部も聞いた事が何かあったわ。」

 

雑談の中、襖が開かれる。

 

屠自古「お待たせ。どうぞ。」

 

屠自古は三人にお茶を配り、その後三人の向かいに座る。

 

屠自古「いやはや、うちのバカが失礼な事をしたな。すまないと思っているよ。」

京谷「それは別に良いけどさ、聞きたい事があるんだけど。」

屠自古「あぁ、分かるぞ。バカ『共』という単語に引っ掛かったのだろう?今から説明するさ。」

咲夜「もしかしてだけど、貴方たちの主の事かしら?」

屠自古「まあそうだな。うちの主が何か唆されたみたいでな。そこに居る君を倒して能力を得ようとしていたからな。少し制裁を加えただけだ。」

プッチ「主に制裁するのもどうかと思うが。」

屠自古「あのバカ主らは、人の能力を奪おうとしていたのだ。本来であれば人の為に尽くす仙人が、私利私欲の為に行動していたのだからな。(まあ例外もいるが。)制裁を加えなければならないだろう?」

京谷「なるほどね。ま、疲れる事が減って嬉しい反面、楽しみが減って残念だったかな。」

屠自古「それよりだ。今はどうやら夕方らしい。ここは一つ、泊まっていってはくれないか?」

京谷「俺と父さんは別に良いけど。咲夜はどうする?」

咲夜「わたしも泊まらせてもらうわよ。」

プッチ「だ、そうだ。住まないな。」

屠自古「何、一人増えても大した事無いさ。」

 

 

 

 

 

 

食事時間等を『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

就寝中

京谷「……………うぅん?」

 

京谷は何故ゆえか、目覚めた。しかしそこは真っ白な世界。

 

京谷「………もっかい寝よ。そうしよう。」

ジョナサン「いや、待ってよ。呼んだ意味が無いじゃん。」

京谷「!?」

DIO「漸く成功したんだ。寝てもらっては困る。」

京谷「!?」

ジョナサン「いやー驚いてるね。やっぱり。」

DIO「仕方あるまい。いきなり変な場所に連れてこられたという錯覚が生じるのは想定内だが。」

京谷「いや、そこじゃねぇよ。」

ジョナサン・DIO「???」

京谷「何で目の前にあんたらが居るんだよ!?」

ジョナサン・DIO「ここ、君の(貴様の)魂の中だよ(ぞ)。」

京谷「あーそうなんだ。」(思考放棄)

 

京谷はもう一度、寝ようとする。

 

ジョナサン「ちょちょ!お願いだから寝ないで!」

京谷「何でだよ!?俺は眠たいんだよ!!」

DIO「直ぐに終わるから待て。」

 

DIOは京谷に近付く。

 

京谷「???」

DIO「生まれ変わりよ。一つ聞きたい。」

京谷「何?」

DIO「次は最も恐ろしい事が起こる。気を付けろ。まぁ天国に到達した貴様には、こんな助言も大した物にはならんだろうがな。」

京谷「次?」

ジョナサン「それよりさ。」

京谷「ん?」

ジョナサン「僕の剣も使ってよ。全然使ってないじゃないか。」

京谷「いや、わざわざ見える攻撃をするより見えない攻撃した方が早くすむでしょ。」

ジョナサン「だからと言って、使わないのはどうかと思うよ?」

京谷「嫌、です!」

ジョナサン「エエエエェェェ。」

京谷「それより、わざわざこんな事伝える為だけに俺を呼び出したんじゃ無いだろうね?」

DIO「いや、後一つある。」

ジョナサン「本当に簡単な質問なんだ。」

 

DIOとジョナサンは同時に言った。

 

ジョナサン・DIO「性格はどっちが近い?」

京谷「…………は?」

ジョナサン「いやさ君は本当に僕たちの生まれ変わりなのかなって。最近の行動見てるとDIOみたいな行動が目立ってきてるし。」

京谷「…………めっちゃ下らねぇ。」

DIO「ジョジョがこう言って聞かんのだ。さっさと答えてくれ。そうすればもう終わる。」

京谷「うーん………」

ジョナサン「どっち?どっちだ?」

京谷「………いや、二人の生まれ変わりなのは確かだぞ。俺もあの剣には何か感じるものがあったし。ノートにも感じるものがあった。」

ジョナサン・DIO「…………………」

京谷「でも、敢えていうとすれば…DIOが6割、ジョナサンが4割の構成かな?そう考えてる。」

ジョナサン「意外に低かった。」

DIO「すまんな。手間を掛けさせた。」

京谷「じゃあね。俺寝るから。」

DIO「あぁ。後、プッチにも宜しく伝えておいてくれ。」

京谷「分かったー。」

 

 

 

 

 

 

京谷「……………」

 

京谷は、ふと目覚めた。まだ暗い。

横に暖かい感覚があったので、顔をその方向に向けると咲夜が腕にしがみついていた。

 

京谷「……ふぅ。」

 

溜め息をついた後、咲夜の頭を撫でた。そして、もう一度目を閉じる。

 

京谷「じゃあな。また会えたなら会おう。

 

 

 

 

       『JOJO』と『DIO』

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
いやはや、DIOとジョナサンとの会話を入れてみました。
どうでしょうかね?
というのは置いといて、今度は咲夜のスタンドを唐突に紹介したいと思います。

『J・T・R』
破壊力C スピードB 精密性A 射程距離D 持続力C
成長性B

【殺す能力】
弓矢の欠片が体内に入った事で発動したスタンド。やや平均的な基本能力だか、スタンド特有の『殺す能力』は規格外級。その名の通り、殺す事ができる。しかし何も人だけでは無い。威力を殺したり、重力を殺したりと応用性が高い。さらに不死の者までも殺す事ができる。能力を発動させたい場合、スタンドが持っているナイフに当てなければならない。
名前の由来は、実際にロンドンに居た殺人鬼から3文字取ったものである。

という感じてすね。
では、次回もお楽しみに。

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