悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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第五階層 Part2 『真実』

京谷「俺の………真実…………だと?」

DIO「あぁ、プッチが知っている貴様の真実だ。」

京谷「どういう…………意味だ?」

DIO「言葉の通りだ。五十嵐京谷。貴様の本当の過去、そして貴様という人物についてだ。」

京谷「過去…………俺……………」

 

DIOは口角を少し上げ、にやりと微笑む。

京谷は未だにDIOが何を言っているか分からずにいた。

 

DIO「………先ず貴様についてだな。」

京谷「………………」

 

京谷はDIOの言葉に耳を傾けていた。自分が何者なのかをDIOは知っている。だからこそ、自分が知らない自分を知りたいという欲求に駆られていた。

 

DIO「一つ目だ。貴様は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     『この世界の住人ではない』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「!?」

DIO「貴様は本来、この世界には存在しない。いわば別世界の人間なのだよ。」

京谷「な……何だ…………と………」

DIO「その証拠として貴様に質問をする。

 

 

 

 

     『貴様の叔父の名は何だ?』

 

 

 

 

京谷「それは!………それは…………!?」

DIO「フッ。無理もない。思い出せないのではなく、覚えが無いからな!!」

京谷「なっ!?」

DIO「二つ目!では両親の事は覚えているのだな?」

京谷「…………俺が………赤ん坊の頃………火事で死んだ。」

DIO「では、それまで貴様を育てた人物は誰だ?」

京谷「(叔父の名を覚えていない………じゃあ、一体誰が……?)」

DIO「覚えていないか、では!貴様の二つ目の真実だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴様は両親が死んだ後、プッチに引き取られた』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「…………………今…………何て………言った?」

DIO「もう一度言うぞ!『貴様は両親が死んだ後、プッチに引き取られた』のだ!」

京谷「…………プッチ…………が……………何で…………」

DIO「フフッ、知りたいか?」

京谷「何…………で…………」

DIO「………その反応は知りたいという答えで良いのだな。五十嵐京谷。」

 

DIOは待っていたかのようににやりと笑う。

 

DIO「……2011年、プッチはある計画を実行していた。

 

 

   『天国に行くという計画』をな

 

 

そして『ホワイトスネイク』を獲て、承太郎の記憶のディスクを奪い、別世界の私の骨で緑の赤ん坊を作り出し『C-MOON』となった。だが、更なる進化の前に承太郎に再起不能間近に追い込まれたそうだ。そして、負けを認め承太郎から逃げるように『日本』に逃げた。」

京谷「!?おい!」

DIO「何だ?」

京谷「今は……2016年だ!つまり、俺が生まれたのは16年前になる!俺とプッチが会うことは先ず無い筈だ!」

DIO「……フフッ、まぁこの質問は必ずと言って良いほど出てくると思ったぞ。その事についても説明しなければな。」

 

DIOは嘲笑う。

 

DIO「そう、貴様の言う通り普通では有り得ない。だが、貴様は先ず『別世界の人間』。これが分かるか?」

京谷「?」

DIO「貴様はその別世界で2012年、プッチと出会ったのだ。尤も、そこには貴様の両親も居たそうだが。」

京谷「!?プッチが……俺の両親と……俺に!?」

DIO「あぁ、どうやら貴様の両親もスタンド使いだったらしい。貴様の両親の厚意により、プッチは貴様の家で寝泊まりをしたらしい。」

京谷「…………………………」

DIO「そんなある日、ある出来事が起きた。それが貴様の家が火事にあったのだ。貴様の母親はプッチに貴様を託し、プッチと貴様は命からがら逃れたのさ。」

京谷「……………プッチ………」

DIO「だが、プッチはスピードワゴン財団…まあ承太郎に発見、そして保護された。だが、プッチは貴様を頑なに財団に預けたくなかったそうだ。承太郎は折れ、プッチと貴様に家、貴様が独り立ちできるまでの最低限の金額を支給した。そして14年の月日が流れた。」

京谷「プッチ………何故?……」

DIO「そして!貴様の三つ目の真実だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

  『貴様は…別世界の私の生まれ変わりだ』!!

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「!?俺が!?」

DIO「いや、正確に言えば、貴様は別世界の私と『ジョナサン・ジョースター』の生まれ変わりなのだよ。」

京谷「なん……だと!?」

DIO「プッチは貴様を見た時、安心に包まれていたそうだ。そして首筋に痣があるのを発見した。」

京谷「!?」

 

京谷は自身の首の後ろを見る。

 

京谷「…………いや、それは無い。」

DIO「?」

京谷「俺の首には痣なんて無い!さっき自分が確認した!」

DIO「…………まさかとは思うがな。」

 

DIOは手を上げ、振り下ろす。

すると!京谷の真上に雷が出現する!

 

京谷「ガアアァ!!」

 

京谷に雷が衝突する!

 

京谷「はぁ、はぁ、ッ!?何とも無い!?」

DIO「もう一度、首筋を見てみろ。」

京谷「さっき、無いって………」

 

京谷はもう一度、首筋を見る。

 

京谷「!?なっ!?何で!?」

 

そう!そこには!星形の痣が!首筋にあった!

 

DIO「貴様の痣は『ジョナサン・ジョースター』の魂の影響で出現したのだ。そして、貴様の左耳には三つほくろがある。」

京谷「なっ!?」

 

京谷は左耳を触る。触ったところ、三つ並んでいる感覚があった。

 

DIO「それは私の左耳にもある。これで貴様は生まれ変わりという事が分かったな。」

京谷「だ、だが!それと俺が別世界のてめぇに何の関係性があるんだ!?」

DIO「そう、貴様はそう言うと思った。」

 

DIOは嘲笑う。

 

DIO「私の最終目的に、『基本世界への進行』というものがある。」

京谷「!?基本世界?」

DIO「そう、私の目的はそれだ。だが、別世界の私が敗れた事が判明し、迂闊に手が出せない状態にあった。しかし!貴様を見た時、ある妙案を閃いた!それが!

 

 

 

    『貴様の魂を取り込む事だ!!』

 

 

京谷「俺の魂を!?」

DIO「そう!別世界の私の魂を所持し、尚且つジョースターの魂を取り込む事で、例えジョースターの血族が私の邪魔をしても倒せるからな!そして!私が基本世界を支配できるという考えだ!」

京谷「てめぇッ!」

DIO「だが、それに貴様の異変に気づいたプッチは貴様を教会に連れていった。そして、貴様は教会から出てくる事は無く、プッチだけが出てきた。誰の手を借りたのかは知らんが、ご丁寧に貴様を過去の別世界に飛ばしてな。ここまで来るのに苦労はした。」

京谷「!?過去に!?」

DIO「さて、もう話す事は無い。」

 

DIOは京谷に歩んでいく。

 

京谷「グッ!くそッ!漸く……立てたのに!……」

DIO「ほぉ、この短時間でよく回復したな。それでこそ、別世界の私の生まれ変わりだな。」

京谷「ッウ!!」

DIO「だが、動ける訳ないか。貴様の体力は大幅に減少され、立つのがやっとの状態。」

京谷「うご……け……」

DIO「これで貴様を…………」

京谷「糞がァァァァ!!」

DIO「我が物とできる!!貴様の魂、私の物とさせてもらうぞ!」

 

京谷に向かい、DIOのスタンドの拳が放たれる!

京谷は動けずにいた!

        そして拳は!

 

 

 

 

 

 

      京谷の目の前で止まった!

 

 

 

 

京谷「!?」

DIO「!?なっ!?何ィィ!!」

 

DIOのスタンドの拳は京谷に当たること無く、京谷の目の前で止まった!

 

DIO「何だとォォ!?何故当たらない!?」

京谷「な、何で?」

DIO「(もう私に楯突く奴なんぞ別世界の、このDIOの生まれ変わりしかいない筈だ!)」

 

京谷は考えていた。何故拳が当たらなかったのか。

DIOも考えていた。何故スタンドの拳が当たらないのか。

そして、二人は一つの答えに辿り着く。

 

京谷・DIO「!?(まさか!?)」

DIO「………ここに来て………まだ歯向かうのか…………

 

 

 

 

 

 

 

     『プッチィィィィィ!!』

 

 

 

 

 

 

京谷「プッチ!まさか!お前が!?」

 

すると、京谷の頭に一瞬、何かが流れる。

 

京谷「!?これは!?」

DIO「このDIOにぃ!ここまで楯突くのか!忌々しい奴め!」

京谷「こうなったら賭けだ!『変化者 法王の緑《チェンジャー ハイエロファントグリーン》』!!」

 

京谷はスタンドを変化させ、スタンドの触脚を伸ばす!

伸ばした脚を戻し、移動する!移動した先には何かの箱があった!

 

DIO「しまった!!くそッ!魂の分際で楯突くとは!」

 

京谷はその箱を開ける!

その中には!

 

京谷「これは!黄金の弓矢!ここにあったのか!」

DIO「だが!貴様がどうこう出来る訳では無い!このDIOの支障にはなっていない!」

京谷「……………!!そうか!分かった!プッチ!」

DIO「!?」

 

京谷は弓矢をスタンドに持たせ、

 

   スタンドの心臓部分に刺した!!

 

 

DIO「何ィ!?」

京谷「ガッ!!グヌアァァァ!!」

DIO「!?まさか!くそッ!動けん!!」

 

京谷の体が徐々に光り始める。

 

京谷「(!?これは!?)」

 

突然!京谷の心臓に何かが流れる感覚が満ちる!

京谷はその感覚に力が沸き上がる感覚を覚える!

 

京谷「(これは!この感覚は!懐にある日記帳から!もしかして!)」

 

そう!京谷は気づいていた!日記帳から伝わってくるのでは無く、日記帳に入っている物から伝わってくるのが!

 

京谷「(まさか!弓矢の欠片が入ってるのか!?)」

DIO「こ、この光は!まさか!」

京谷「ウオオオオオオォォォォ!!」

 

京谷の体の光りは次第に大きくなり、

部屋を包み込むほど大きくなる!

 

DIO「グヌゥ!こ、この光は!?やはり!」

 

光が次第に治まり、京谷の姿が徐々に見える。

 

DIO「!?なっ!そ、その姿は!!まさか!!」

 

DIOの目に映った京谷の姿。

 

 

 

        髪は金に染まり

 

 

 

 

     瞳の色が髪と同じ金に染まる

 

 

 

 

 

       額には星形の上半分が

 

 

 

 

     右の下瞼からは、『DIODIO』と

 

 

 

 

  左の下瞼からは、『JOJO』と書かれている姿

 

 

 

 

 

DIO「や、やはり!これは!

 

 

 

 

 

 

      『オーバーヘブン』!!

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、皆さん。うぷ主の鬼の半妖です。
(゜ロ゜)
次に貴方たちが感想を書くとき、この絵文字を使うだろう。
何か、凄い進んじゃいました。
後、ちょい待って。京谷君がDIOとジョナサンの生まれ変わり!?んでもってプッチが育てた!?←(自分で驚いてどうする)
次回、漸くDIOvs京谷です。地味に長かったような、短かったような。

では、次回もお楽しみに。

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