悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り 作:(´鋼`)
京谷「俺の………真実…………だと?」
DIO「あぁ、プッチが知っている貴様の真実だ。」
京谷「どういう…………意味だ?」
DIO「言葉の通りだ。五十嵐京谷。貴様の本当の過去、そして貴様という人物についてだ。」
京谷「過去…………俺……………」
DIOは口角を少し上げ、にやりと微笑む。
京谷は未だにDIOが何を言っているか分からずにいた。
DIO「………先ず貴様についてだな。」
京谷「………………」
京谷はDIOの言葉に耳を傾けていた。自分が何者なのかをDIOは知っている。だからこそ、自分が知らない自分を知りたいという欲求に駆られていた。
DIO「一つ目だ。貴様は
『この世界の住人ではない』
京谷「!?」
DIO「貴様は本来、この世界には存在しない。いわば別世界の人間なのだよ。」
京谷「な……何だ…………と………」
DIO「その証拠として貴様に質問をする。
『貴様の叔父の名は何だ?』
京谷「それは!………それは…………!?」
DIO「フッ。無理もない。思い出せないのではなく、覚えが無いからな!!」
京谷「なっ!?」
DIO「二つ目!では両親の事は覚えているのだな?」
京谷「…………俺が………赤ん坊の頃………火事で死んだ。」
DIO「では、それまで貴様を育てた人物は誰だ?」
京谷「(叔父の名を覚えていない………じゃあ、一体誰が……?)」
DIO「覚えていないか、では!貴様の二つ目の真実だ!
『貴様は両親が死んだ後、プッチに引き取られた』
京谷「…………………今…………何て………言った?」
DIO「もう一度言うぞ!『貴様は両親が死んだ後、プッチに引き取られた』のだ!」
京谷「…………プッチ…………が……………何で…………」
DIO「フフッ、知りたいか?」
京谷「何…………で…………」
DIO「………その反応は知りたいという答えで良いのだな。五十嵐京谷。」
DIOは待っていたかのようににやりと笑う。
DIO「……2011年、プッチはある計画を実行していた。
『天国に行くという計画』をな
そして『ホワイトスネイク』を獲て、承太郎の記憶のディスクを奪い、別世界の私の骨で緑の赤ん坊を作り出し『C-MOON』となった。だが、更なる進化の前に承太郎に再起不能間近に追い込まれたそうだ。そして、負けを認め承太郎から逃げるように『日本』に逃げた。」
京谷「!?おい!」
DIO「何だ?」
京谷「今は……2016年だ!つまり、俺が生まれたのは16年前になる!俺とプッチが会うことは先ず無い筈だ!」
DIO「……フフッ、まぁこの質問は必ずと言って良いほど出てくると思ったぞ。その事についても説明しなければな。」
DIOは嘲笑う。
DIO「そう、貴様の言う通り普通では有り得ない。だが、貴様は先ず『別世界の人間』。これが分かるか?」
京谷「?」
DIO「貴様はその別世界で2012年、プッチと出会ったのだ。尤も、そこには貴様の両親も居たそうだが。」
京谷「!?プッチが……俺の両親と……俺に!?」
DIO「あぁ、どうやら貴様の両親もスタンド使いだったらしい。貴様の両親の厚意により、プッチは貴様の家で寝泊まりをしたらしい。」
京谷「…………………………」
DIO「そんなある日、ある出来事が起きた。それが貴様の家が火事にあったのだ。貴様の母親はプッチに貴様を託し、プッチと貴様は命からがら逃れたのさ。」
京谷「……………プッチ………」
DIO「だが、プッチはスピードワゴン財団…まあ承太郎に発見、そして保護された。だが、プッチは貴様を頑なに財団に預けたくなかったそうだ。承太郎は折れ、プッチと貴様に家、貴様が独り立ちできるまでの最低限の金額を支給した。そして14年の月日が流れた。」
京谷「プッチ………何故?……」
DIO「そして!貴様の三つ目の真実だ!
『貴様は…別世界の私の生まれ変わりだ』!!
京谷「!?俺が!?」
DIO「いや、正確に言えば、貴様は別世界の私と『ジョナサン・ジョースター』の生まれ変わりなのだよ。」
京谷「なん……だと!?」
DIO「プッチは貴様を見た時、安心に包まれていたそうだ。そして首筋に痣があるのを発見した。」
京谷「!?」
京谷は自身の首の後ろを見る。
京谷「…………いや、それは無い。」
DIO「?」
京谷「俺の首には痣なんて無い!さっき自分が確認した!」
DIO「…………まさかとは思うがな。」
DIOは手を上げ、振り下ろす。
すると!京谷の真上に雷が出現する!
京谷「ガアアァ!!」
京谷に雷が衝突する!
京谷「はぁ、はぁ、ッ!?何とも無い!?」
DIO「もう一度、首筋を見てみろ。」
京谷「さっき、無いって………」
京谷はもう一度、首筋を見る。
京谷「!?なっ!?何で!?」
そう!そこには!星形の痣が!首筋にあった!
DIO「貴様の痣は『ジョナサン・ジョースター』の魂の影響で出現したのだ。そして、貴様の左耳には三つほくろがある。」
京谷「なっ!?」
京谷は左耳を触る。触ったところ、三つ並んでいる感覚があった。
DIO「それは私の左耳にもある。これで貴様は生まれ変わりという事が分かったな。」
京谷「だ、だが!それと俺が別世界のてめぇに何の関係性があるんだ!?」
DIO「そう、貴様はそう言うと思った。」
DIOは嘲笑う。
DIO「私の最終目的に、『基本世界への進行』というものがある。」
京谷「!?基本世界?」
DIO「そう、私の目的はそれだ。だが、別世界の私が敗れた事が判明し、迂闊に手が出せない状態にあった。しかし!貴様を見た時、ある妙案を閃いた!それが!
『貴様の魂を取り込む事だ!!』
京谷「俺の魂を!?」
DIO「そう!別世界の私の魂を所持し、尚且つジョースターの魂を取り込む事で、例えジョースターの血族が私の邪魔をしても倒せるからな!そして!私が基本世界を支配できるという考えだ!」
京谷「てめぇッ!」
DIO「だが、それに貴様の異変に気づいたプッチは貴様を教会に連れていった。そして、貴様は教会から出てくる事は無く、プッチだけが出てきた。誰の手を借りたのかは知らんが、ご丁寧に貴様を過去の別世界に飛ばしてな。ここまで来るのに苦労はした。」
京谷「!?過去に!?」
DIO「さて、もう話す事は無い。」
DIOは京谷に歩んでいく。
京谷「グッ!くそッ!漸く……立てたのに!……」
DIO「ほぉ、この短時間でよく回復したな。それでこそ、別世界の私の生まれ変わりだな。」
京谷「ッウ!!」
DIO「だが、動ける訳ないか。貴様の体力は大幅に減少され、立つのがやっとの状態。」
京谷「うご……け……」
DIO「これで貴様を…………」
京谷「糞がァァァァ!!」
DIO「我が物とできる!!貴様の魂、私の物とさせてもらうぞ!」
京谷に向かい、DIOのスタンドの拳が放たれる!
京谷は動けずにいた!
そして拳は!
京谷の目の前で止まった!
京谷「!?」
DIO「!?なっ!?何ィィ!!」
DIOのスタンドの拳は京谷に当たること無く、京谷の目の前で止まった!
DIO「何だとォォ!?何故当たらない!?」
京谷「な、何で?」
DIO「(もう私に楯突く奴なんぞ別世界の、このDIOの生まれ変わりしかいない筈だ!)」
京谷は考えていた。何故拳が当たらなかったのか。
DIOも考えていた。何故スタンドの拳が当たらないのか。
そして、二人は一つの答えに辿り着く。
京谷・DIO「!?(まさか!?)」
DIO「………ここに来て………まだ歯向かうのか…………
『プッチィィィィィ!!』
京谷「プッチ!まさか!お前が!?」
すると、京谷の頭に一瞬、何かが流れる。
京谷「!?これは!?」
DIO「このDIOにぃ!ここまで楯突くのか!忌々しい奴め!」
京谷「こうなったら賭けだ!『変化者 法王の緑《チェンジャー ハイエロファントグリーン》』!!」
京谷はスタンドを変化させ、スタンドの触脚を伸ばす!
伸ばした脚を戻し、移動する!移動した先には何かの箱があった!
DIO「しまった!!くそッ!魂の分際で楯突くとは!」
京谷はその箱を開ける!
その中には!
京谷「これは!黄金の弓矢!ここにあったのか!」
DIO「だが!貴様がどうこう出来る訳では無い!このDIOの支障にはなっていない!」
京谷「……………!!そうか!分かった!プッチ!」
DIO「!?」
京谷は弓矢をスタンドに持たせ、
スタンドの心臓部分に刺した!!
DIO「何ィ!?」
京谷「ガッ!!グヌアァァァ!!」
DIO「!?まさか!くそッ!動けん!!」
京谷の体が徐々に光り始める。
京谷「(!?これは!?)」
突然!京谷の心臓に何かが流れる感覚が満ちる!
京谷はその感覚に力が沸き上がる感覚を覚える!
京谷「(これは!この感覚は!懐にある日記帳から!もしかして!)」
そう!京谷は気づいていた!日記帳から伝わってくるのでは無く、日記帳に入っている物から伝わってくるのが!
京谷「(まさか!弓矢の欠片が入ってるのか!?)」
DIO「こ、この光は!まさか!」
京谷「ウオオオオオオォォォォ!!」
京谷の体の光りは次第に大きくなり、
部屋を包み込むほど大きくなる!
DIO「グヌゥ!こ、この光は!?やはり!」
光が次第に治まり、京谷の姿が徐々に見える。
DIO「!?なっ!そ、その姿は!!まさか!!」
DIOの目に映った京谷の姿。
髪は金に染まり
瞳の色が髪と同じ金に染まる
額には星形の上半分が
右の下瞼からは、『DIODIO』と
左の下瞼からは、『JOJO』と書かれている姿
DIO「や、やはり!これは!
『オーバーヘブン』!!
どうも、皆さん。うぷ主の鬼の半妖です。
(゜ロ゜)
次に貴方たちが感想を書くとき、この絵文字を使うだろう。
何か、凄い進んじゃいました。
後、ちょい待って。京谷君がDIOとジョナサンの生まれ変わり!?んでもってプッチが育てた!?←(自分で驚いてどうする)
次回、漸くDIOvs京谷です。地味に長かったような、短かったような。
では、次回もお楽しみに。