悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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今回は短めになると思います。


準備

翌日

『紅魔館』

京谷「………と言うわけで、これから三日間訓練を行いたいんだ。少々場所を貸してくれないだろうか?」

レミリア「……まさか、そんな事にねぇ。」

咲夜「お嬢様、お願いします。」

レミリア「あのねぇ、流石に今こんな状況よ。貸す貸さないじゃなくて貸さなくてはいけない状況になってしまったのよ。お願いしなくても貸してあげるわ。」

咲夜「ありがとうございます。お嬢様。」

京谷「ありがとう。必ずお礼はするよ。」

レミリア「じゃあ私の願いを承諾してね。」

京谷「分かった。そうさせてもらうよ。」

咲夜「京谷、行きましょう。」

京谷「ああ、行こうか。」

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

現在、紅魔館の庭に五人。

白玉楼の庭師 魂魄妖夢

人里の波紋使い 安神康則

人里のスタンド使い 長谷川利久

紅魔館メイド長 十六夜咲夜

そして、外から来た波紋使いであり、スタンド使い

五十嵐京谷

 

京谷「さて、これから三日間訓練を行いたい!現在の状況では、俺たちは全くの無力であった!だから!力を付ける!その一心で訓練に励むぞ!」

四人「はい!」

京谷「先ずは現在の力量を見ていこうか。利久!妖夢!お前ら二人で組み手だ!」

利久・妖夢「はい!」

京谷「咲夜はスタンドの確認だ。安神は波紋の呼吸を練習しておけ。」

安神「分かりました。」

 

京谷と咲夜は三人から少し離れる。

 

京谷「さてと、咲夜ちゃんのスタンドを見せてもらいたい。」

咲夜「分かった。いくわよ!」

 

咲夜は目を閉じ集中する。

すると、背後からシルクハットに黒いマント、不気味な仮面を着けた者が出現する。

 

京谷「ほぉ、これが咲夜のスタンドか。」

咲夜「ええ、そうよ。」

京谷「名前を付けておかねばな。どうする?」

咲夜「………京谷に任せる。」

京谷「………分かった。ちょっと待ってろ。」

 

京谷は頭を少し指で叩くと目を開く。

 

京谷「決めた。このスタンド名は『J・T・R』と呼ぶ。」

咲夜「JTR?」

京谷「あるものから取った名前だが、それでもこの風貌に合った名前だと思う。気に入らなかったらまた考えるけど。」

咲夜「いえ、これで良いわ。ありがとう。」

京谷「よし、さて咲夜ちゃんはスタンドの練習と能力の確認だな。」

咲夜「分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「ふぅ、こ、これ程まで疲れるとは。」

京谷「持続力は低めっと。少し休憩いれるぞ。」

三人「はーい。」

京谷「立てるかい?咲夜ちゃん。」

咲夜「た、立てるから心配しな………」

京谷「よいしょっと。」

咲夜「ひあぁ!!///ちょっ、京谷!」

京谷「痩せ我慢はよしなさい全く。立つのが難しい状態ならさっさと言えば良かったのに。」

咲夜「(やっぱり、凄い落ち着く。何で!?)」

京谷「さて、部屋に運びまーす。」

咲夜「あうぅぅ///」

利久「………大胆ですねー京谷さん。」

安神「何か京谷さん、少し楽しそうだったな。」

利久「あー、分かるか。」

妖夢「何か、凄い大人ですね。」

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

現在、京谷は咲夜の部屋にいる。

 

京谷「んー、やっぱり一日で耐性が付くわけ無いか。」

咲夜「…………………///」

 

咲夜は初めてにしては結構長く持続させた方だが、それでも少し疲れるらしい。

 

京谷「………JTRの基本能力は平均的なスタンド。そんでもって能力が……『殺す能力』か。ある意味強いな。」

咲夜「………(あー、もう!何でこうも落ち着くのよ!?京谷といると安心するというか、心が安らぐというか……ってあぁ!もう!)」

京谷「さーくやちゃーん。」

咲夜「ん?ひゅえ!?///」

京谷「………ふふっ。」

咲夜「はぇ?」

京谷「面白いね、その驚き方。」

咲夜「あうぅ///」

京谷「ふふっ、でも良いね。家族がいるって。」

咲夜「ふぇ!?か、かか家族!?」

京谷「………ちょっと聞いてもらえたら嬉しいかな。」

 

京谷は目を閉じ、思い出しながら話す。

 

京谷「家族の光景を見てたら思い出すんだ。僕の生きてた人生を。」

咲夜「……………」

京谷「……これは僕の叔父さんから聞いた話だけどね、僕の両親は共に家で焼身死体で発見されてね。その時、まだ僕はまだ生後五ヶ月位だったんだって。」

咲夜「!?」

京谷「だから、僕は両親を知らない。写真すら無かった。唯一信頼できるのは、その叔父さんだけだった。」

咲夜「そうなの……」

京谷「でも、この幻想郷は良いね。そんな悲しい過去すら包み込んでくれる、優しい場所だね。」

咲夜「……ふふっ、そうね。確かに幻想郷は良い場所よ。」

京谷「ふふっ。んで、それはそうと。」

咲夜「???」

京谷「何か、落ち着くね。こうやって話してると。」

咲夜「!?そ、そうね///」

 

 

 

 

レミリア「んー、やっぱり良いわね。この二人。」

フラン「お姉ちゃん、趣味悪いね。まぁ私もだけど。」

パチュリー「普段は感情をあまり出さない子なのに、京谷と二人きりの時は嬉しそうな表情をするわねぇ。」

こあ「どうします?私の魔力で二人をくっ付けますか?」

レミリア「それはやめて頂戴。」

フラン「同じく。」

パチュリー「後でお仕置き。」

こあ「パチュリー様酷い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

 

 

?1「漸く、漸くか。あの小僧が私の贄となって、この『ヘブン・クラウド』に突入するのか。まさに、飛んで火に入る夏の虫だなぁ。」

?2「ええ、全くです。あの小僧の『魂』を貴方が取り込めば、貴方は天国どころか宇宙を超える存在となります。」

?1「実に楽しみだ。なぁ、『お前たち』。」

?たち「はい。ごもっともです。」

?3「………………(やはり、あの子を手助けするしか方法は無い!)」

 

広い部屋の中に、全部で五人。

だが、その五人からは圧倒的な力が放たれていた。

ただ一人を除いて。




どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
さて、漸く次のステップに移れそうです。
ん?三日間の内容を書けば良かったのでは?と。
残念、うぷ主じゃあここが限界。
次回はヘブン・クラウド編という新たな章のスタートになります。まぁ、あまり期待せず待ってくれれば幸いです。
では、次回もお楽しみに。

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