悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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前兆

『博麗神社』

利久「あー、やーっと着いた。」

安神「ここまで来るのにどれだけ時間かかったっけ?」

利久「えーと、約二刻位かな?」

安神「んで、やっと社殿まで着いたのに。」

利久「ご不在と。待つ?」

安神「待つか。」

利久「そうするか。」

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

『白玉楼』

妖夢「すいませんでした!!」

京谷「別に良いのに。僕は楽しかったし。」

咲夜「いや、楽しいって……」

幽々子「それにしても凄かったわねぇ。何?京谷君の背後に出てきたあの鎧着けた人みたいな奴?」

京谷「わーお、見えてたのね。」

幽々子「見えてましたー!」

 

京谷たちは白玉楼の客間にいた。プリズムリバー三姉妹は幽々子から帰って良いと言われたので帰ったそうな。

 

咲夜「って、貴女見えてたのね。」

幽々子「そうよー、見えてたのー!」

京谷「………恐らく、スタンド事態『魂の結晶』だから亡霊の幽々子さんは魂を見れる事から、スタンドも見えたと。」

咲夜「あぁ、なるほど。でも、妖夢の方はどうなの?私にも見えてたけど。」

京谷「たまーに、ああいうタイプはあるんだよ。『アヌビス神』も見えたでしょ?」

 

京谷は刀を出現させる。

 

咲夜「うおっ!ってこれが………えっと、何だっけ?」

京谷「エェェェ。『アヌビス神』だよ、『アヌビス神』。」

妖夢「先程戦った時にふと思ったのですが、意外に剣さばきがデタラメでしたね。」

京谷「あーばれた?俺、肉弾戦はまだしも剣術勝負はあんまり得意じゃないんだよ。」

咲夜「えっ!?あの速さで!?」

京谷「速さだけ。苦手なのは変わらないよ。」

幽々子「それだけでも凄いわよー。妖夢の剣を普通に防ぐ事ができたもの。」

京谷「ほとんど防御をチャリオッツに任せてたけど。」

妖夢「あの人形って『ちゃりおっつ』という名なのですか?」

京谷「違う違う。名前はチェンジャーだよ。」

 

京谷は自身のスタンド、チェンジャーを二人に見せる。

 

妖夢「!?こ、これは!!」

幽々子「真っ黒ねー。」

京谷「本来はこんなスタンドなんだよ。あれは能力で、変化させて鎧着けた状態にしたんだわ。」

 

二人はなるほどと言うように頷く。と、ここで咲夜の発言。

 

咲夜「なんか……仲間外れで付いていけない。」

京谷「なーによ、スタンドを得たい訳?」

咲夜「そ、そういうわけじゃあ……」

京谷「できるよ。」

咲夜・妖夢「えっ?」

京谷「スタンド、一応ある方法で所有する事はできるよ。」

幽々子「あるんだー。」

京谷「あるんですよー。」

咲夜「お願い京谷!教えて!」

 

咲夜は京谷に近づく。

 

京谷「分かったから、先ずは一旦離れて。」

咲夜「あ…………あわわわわ!!」

 

何時の間にか京谷の手を掴んでいた咲夜。慌てて手を離す。

 

京谷「ごほんっ。まぁ、今からでもできる方法だけどさ。」

 

京谷は服の懐から日記帳を取り出す。

 

妖夢「それは?」

京谷「レポート。まぁ自分がどんな能力を手に入れたのかっていうだけの物だけどね。」

 

そう言い京谷は日記帳を開き、金色に光る小さな物体を取り出す。

 

幽々子「あら、綺麗ねぇ。」

妖夢「おぉぉ。」

咲夜「それは何なの?京谷。」

京谷「ある弓矢の欠片だけど、これを使えばスタンドを得られる事ができるよ。」

妖夢「あー!確か私の時も!」

京谷「やっぱり弓矢で覚醒したのか。まぁ、それの欠片だけどね。」

咲夜「それを使えば私もスタンドを!?」

京谷「ちょい待って。『星の白金《スタープラチナ》』」

幽々子「わーお!大きい腕ね!」

妖夢「これが『変化』ですか。」

 

京谷は欠片を掴み、さらに小さく欠片を割る。

 

京谷「いよっ!!」

咲夜「す、凄い………」

京谷「はい。これで自分を傷付ければ勝手に入ってスタンドが手に入ると思うよ。」

咲夜「あ、ありがとう。」

 

京谷は割った欠片を渡し、もう一方の欠片を日記帳に戻す。

咲夜は何故か躊躇せずに自分の指を傷付ける。

 

京谷「いや、普通にやるんかい。」

咲夜「傷付ける位なら普通でしょ。」

京谷「訳が分からん。」

咲夜「あっ、何か、目の……前……が……」

 

咲夜はそれから気絶する。倒れそうな所を京谷が支える。

 

京谷「ふぅ、布団の用意をお願いできる?」

妖夢「はい、分かりました。」

 

それから、京谷は用意された布団まで咲夜を運ぶ。

 

京谷「ふぃー。後は目覚めれば良いわけだ。」

妖夢「なるほど。」

?「外来人!ここにいるんでしょ!?」

京谷「ん?俺かな?」

妖夢「この声……霊夢さんじゃあないですか?」

京谷「霊夢……霊夢……あれ、駄目だ。会った筈なのに思い出せん。」

妖夢「会ったんですか?霊夢さんと。」

京谷「まぁ兎に角行くか。」

 

京谷は外に出る。そこには紅白を基調とした珍しい服を着た人物がいた。

 

霊夢「三対一の時以来ね!京谷とやら!」

京谷「あー、うん、ヒサシブリダネー。」

霊夢「何でそんなに棒読みなのよ!ってそれよりあんたを呼びに着たのよ!」

京谷「なになに?僕に用ですか。そうですか。」

霊夢「良いからさっさと来なさい!あんたの弟子が大変な事になってんのよ!」

京谷「利久と安神か?あいつらなら解決するだろうと思うけど。」

霊夢「兎に角来なさい!あの二人が一方的に負けてるのよ!」

京谷「はぁ!?」

妖夢「その二人ってスタンド使いですか?」

京谷「あいつらが一方的にってか。こりゃヤバそうだ。行ってくる!」

妖夢「は、はい。いってらっしゃいませ。」

 

京谷は下半身を変化させ、霊夢に案内を頼みながら飛んでいく。

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

『博麗神社』

利久「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ。」

安神「な、なんだ、あいつは。」

?「どうした?こんなものか?」

 

二人はフードを被った人物と対峙していた。

 

利久「ッ!『クレイジーダイヤモンド』!!」

CD「ドラララララララララララァ!!」

?「その攻撃はもう見慣れた。」

 

利久のスタンドは近づける事なく、その場に留まる。

 

利久「ッ!またかッ!」

?「ほれ。」

利久「なぁッ!?」

 

利久はスタンドごと空中に浮かべられ吹っ飛ばされる。

 

利久「ガハァ!!」

安神「くそッ!!波紋疾走《オーバードライブ》!」

?「波紋……だったか、文献にも載ってた通りだ。」

 

安神の拳はやはりフードの人物には届くことはなかった。

 

安神「!!」

?「よっ。」

安神「ぬあぁああぁ!!」

 

そして、やはり吹っ飛ばされる。

 

京谷「利久!安神!」

利久・安神「!?京谷さん!」

 

京谷は二人の近くに着地し、二人を庇うようにフードの人物に立ち塞がる。

 

?「……………」

京谷「………貴様か?」

?「………あぁ。そうだ。」

京谷「ならば!『変化者《チェンジャー》』!!」

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄ァ!」

?「!!」

 

京谷はチェンジャーを出し、お得意の無駄無駄ラッシュを発動する!だか!

 

京谷「なっ!?これはっ!?」

?「吹っ飛ばす。」

京谷「グアッ!!」

利久・安神「京谷さん!!」

 

京谷の体は宙に浮かび、吹っ飛ばされる!

 

京谷「こ、この感覚はッ!!まさかッ!!

 

 

 

 

        『重力』!!

 

 

 

そして!これを扱えるスタンドはッ!!

 

 

 

 

       『C-MOON』!!

 

 

 

まさかッ!!あんたはッ!!

 

 

 

?「そこまでだな。」

京谷「なっ!?」

 

京谷の体が宙に浮く!

 

?「

 

 

   

     『パンチは必ず一発だけだ』

 

 

 

 

京谷「!?ヌグゥ!!」

 

京谷の体が京谷の意思とは無関係にフードの人物に近づき、京谷の腹に拳が入り、十メートル程吹っ飛ばされる!

 

利久・安神「京谷さん!!」

?「………そこの二人。」

利久・安神「!?」

?「あの京谷とかいう子が目覚めたら伝えておけ。

 

 

 

 

      『空を見ろ』と。

 

 

 

 

そう言い、フードの人物は宙に浮かび何処かに行く。

 

利久「ま!待て……ゴフッ!」

安神「利久、休んでろ。もう僕たちにできる事は無い。」

利久「………分かった。」

 

そう言い利久も気絶する。

比較的損傷の少ない安神は吹っ飛ばされた京谷を博麗神社まで運ぶ。その後、霊夢が帰ってきたので休ませてもらうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『???』

京谷「(……………ここ………は………)」

子供「パパー!こっちー!」

大人「こらこら、そんなに動くな。また転けても知らないぞ。」

子供「平気だもーん!」

京谷「(………なんだろう………初めて見るのに………懐かしい………なんだろう?なんだ?それに……あの子供……左耳に……ほくろ?)」

 

京谷の見ていた光景は光に包まれ目覚める。

 

 

 

 

 

『博麗神社』

京谷「…………んぅ……ここは……」

霊夢「気づいたのね。」

京谷「あんた、介抱してくれたのか?」

霊夢「残念、あんたを介抱したのは…」

咲夜「すぅ、くぅ。」

京谷「……目覚めた途端に出てきやがったな。心配症だねぇ。」

 

京谷が目覚めると近くに寝息をたてている咲夜がいた。

周りを見渡すと利久と安神が傷付いた状態で横になっていた。

 

京谷「………利久、安神。よく頑張ったな。」

霊夢「凄かったわよ、大人相手にも怯みもせずに。」

京谷「ッウゥゥ。いてて、それより何か変わった事は?」

霊夢「……空を見なさい。」

京谷「空?」

 

京谷は窓から見える外の景色を見る。

しかし空が見えないので、もう一度横になる。

 

京谷「!?あれは一体!?」

霊夢「私にも見えるわ。けど、あれは……」

京谷・霊夢「城じゃねぇか(じゃない)!」

京谷「んだよ!?何がどうしてこうなった!?」

咲夜「ふにゃ………あ、京谷……」

京谷「おう、咲夜ちゃん。おはよー。」

咲夜「………………」ウルッ

京谷「あ、何かヤバい。」

 

咲夜は瞳に涙を浮かべると京谷の腹に顔を押し当てる。

 

咲夜「……良かった………本当に………良かった………」

京谷「ははははは、はぁ。」

霊夢「へぇー。」ニヤニヤ

京谷「ブッ飛ばすよ?」

霊夢「と、まあそんなことより、あの城みたいなのは一体何?」

京谷「分からない、だが何故かあの場所に『行け』ってそう頭で思ってしまう。」

霊夢「………出発は何時?」

京谷「あんたも行くのかい?」

霊夢「それはそうでしょ!私は博麗の巫女!異変を沈めるのが私の使命よ!」

京谷「そうかい、でも精々…三日位待ってくれたら良いかな。」

霊夢「それもそうね。準備を整えてから行くとしましょうか。」

京谷「そうだな、取り敢えず……おーい咲夜ー。」

咲夜「………………」

 

咲夜は京谷の服をガッチリと掴む。

 

京谷「ふぅ、このまま紅魔館まで行きますか。」

 

京谷は咲夜をお姫様抱っこで抱え、紅魔館に戻る。

 

 

 

 

 

 




どうも皆さん。うぷ主の鬼の半妖です。
えー今回はやっと次章に行くための準備が整いつつある回でした。それはそうと京谷君………君も罪な人だねぇ。(ФωФ)
ん?左耳にほくろ?なんじゃそりゃ?
では皆さん。次回もお楽しみに。

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