悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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ほのぼのと新しい出会い

現在、京谷は紅魔館で咲夜と共に紅茶の入れ方を教わっていた。

 

咲夜「…………という感じね。後は時間通りに待てば淹れるだけよ。」

京谷「ほぉー、こりゃ凄い。」

咲夜「あら、そう。それはどうも。」

京谷「時間を加速させて茶葉が一番旨い状態にさせるとは。そこまで俺考えねーや。」

咲夜「いや、そっちかい。」

京谷「時の加速はこっちもできるけど、俺が考えつくのって世界の一巡しか思いつかねぇや。」

咲夜「………何を考えているの?」

京谷「漫画に世界を一巡させるっていう考え方があってさ。それしか思い付かなかった。」

咲夜「世界を一巡?どういう意味?」

京谷「一回この宇宙を加速させて、その宇宙を始めからやり直すっていう考え方。」

咲夜「一巡させてどうするの?」

京谷「どうするとかじゃあなくてね、単に安心を得るために考えたらしいからさ。」

咲夜「安心?世界の一巡と安心が何の関係があるのよ。」

京谷「世界を最初の頃に戻させることで、自分に降りかかる火の粉から逃れられるっていう考え方なんだよね。」

咲夜「……それはそれでつまらなさそうね。」

京谷「そりゃね、何もかも分かったらつまんないもん。驚きがあるから面白いんだし。」

咲夜「ふふっ、そうね。さて、そろそろ紅茶ができるわ。お嬢様のところに行くわよ。」

京谷「りょーかい。」

 

二人は肩を並べ、止まった時の中を歩き出す。

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

咲夜と京谷はバルコニーに着く。

 

咲夜「お嬢様、今回の紅茶です。」

レミリア「あら、ありがとう。京谷。」

京谷「如何いたしましたか?お嬢様。」

レミリア「私の話し相手を勤めなさい。」

京谷「御意に。」

 

京谷はレミリアの向かいに移動する。

 

レミリア「座っても良いわよ。」

京谷「ありがたき幸せ。」

 

京谷はレミリアの向かいの椅子に座る。

 

レミリア「咲夜。」

咲夜「何でしょうか?」

レミリア「貴女もいなさい。命令よ。」

咲夜「分かりました。」

 

咲夜はレミリアの近くに移動する。

 

レミリア「……何をしているの?」

咲夜「……と申しますと?」

レミリア「貴女は京谷の隣に座りなさい。これも命令よ。」

咲夜「!?」

京谷「宜しいのですか?こんな狂った人間の横に座らせても?」

レミリア「貴方が決める事じゃあない筈よ。」

京谷「失礼。失言でした。」

レミリア「咲夜、貴女も早く座りなさい。」

咲夜「は、はい///」

 

咲夜は京谷の隣に座る。それを見たレミリアは京谷に話す。

 

レミリア「さて京谷、聞きたい事があるわ。後、もう敬語は無しで良いわ。」

京谷「……では、ふぅ。それで?何を聞きたいんですか?」

レミリア「貴方の能力よ。聞きたいことはそれだけ。」

京谷「ふむ。先ず何から説明すれば良いのか?」

レミリア「簡単で良いわ、簡単で。」

京谷「それじゃあ先ずは、僕の能力から。僕の能力は『変化する』ただそれだけの能力さ。」

咲夜「変化?では何故私の体が動けなかったのでしょうか?」

京谷「あれは僕の『魂の結晶』が具現化したものであって、能力では無いんだ。」

レミリア「へぇー。『魂の結晶』ねぇ。面白そうね。」

京谷「まぁ、何故僕たち以外には見えないのかは分かっていませんが。」

レミリア「僕『たち』?」

京谷「他に二人、いるんですよ。僕と同じ存在が。」

咲夜「案外、少ないのね。」

京谷「そりゃね。といっても元は人里で普通に暮らしてた人間だけどさ。」

レミ・咲「!?」

京谷「そうだろうね。ま、俺も人間なんだし大丈夫でしょ。」

レミリア「……そういう問題かしら?」

 

京谷は立ち上がり、室内に入ろうとする。

 

レミリア「あら?何処に行くの?」

京谷「ちょいトイレにね。」

レミリア「案内は?」

京谷「平気さ。」

 

京谷はそのまま室内に入る。しかしながら、それを見ていた咲夜は少し、悲しそうだった。

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

京谷「………さて、そこのスタンド君は僕の監視でもしてるのかな?」

 

京谷は廊下を歩いていると、右端に小さく光る金色の何かがいた。

 

京谷「誰のスタンドか知らないけど、このスタンドは見慣れた奴だな。それじゃ『ハイウェイスター』」

 

京谷はその金色のスタンドに付着している匂いを嗅ぐ。

 

京谷「……さて、行きますか。」

 

京谷は歩みを進める。

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

京谷は歩んで行くと大きな扉の前に着く。

 

京谷「ここだね。」

 

京谷は目の前よ大きな扉を開ける。

 

 

 

?Ⅰ「こあー!暇ー!」

?Ⅱ「妹様ー!お静かにー!」

?Ⅲ「…………うるさい。」

 

京谷はとても珍しい光景を見て、驚いていた。

だが、それも一瞬の出来事であった。

京谷は匂いの元の方向に向かって歩んで行く。

 

?Ⅰ「?こあー。誰かいるよー。」

?Ⅱ「ちょっ!あれ?本当に誰かいる。」

?Ⅲ「…………………」

京谷「……あんたが、こいつのスタンド使いか。なんか運動苦手そうだなー。」

 

そう言い京谷はいつの間にか捕まえていた小さな金色を見せる。

 

?Ⅲ「………………」

京谷「………本読みに夢中か。……ならッ!『変化者 世界《チェンジャー ザ・ワールド》』!!時よ止まれ!!」

 

京谷は時を止めて、本を取り上げる。

 

京谷「まだ、十秒か。時は動き出す!」

 

周りの色が元に戻されると、本を持っていた少女は驚く。

 

?Ⅲ「!?」

京谷「何だか分からないって顔をしているね、君。」

?Ⅲ「!!い、いつの間に!?」

京谷「ところで、これ君の?」

 

京谷は再度、小さな金色を見せる。

 

?Ⅲ「!?貴方、見えるの!?」

京谷「しっかし、まさかこんなとこで『ハーヴェスト』に出会えるなんてなぁ。ちょいビックリしたよ。」

?Ⅲ「その口振りからして見えるのね。それに…『ハーヴェスト』……収穫の意味を持つ奴なの?これ。」

 

少女は自身の背後から多くのハーヴェストを出現させる。

 

京谷「おー、多さに関してはキモいけど、その性能は侮れないしねぇ。」

?Ⅲ「それで?私とどうしたいの?」

京谷「そうだねぇ、俺のも見てお話しようじゃないか。」

 

そう言い、京谷はチェンジャーを見せる。

 

?Ⅲ「!?貴方も、私と似たような力を!?」

京谷「そうだね。こいつはチェンジャー。日本語表記で変化者と書く、僕の『スタンド』さ。」

?Ⅲ「す、すたんど?」

京谷「その事も踏まえて話をしようよ。君も知りたがってるんでしょ?」

?Ⅲ「……経験者の体験程、詳しい情報は無いとも言うしね。頼むわ。私は『パチュリー・ノーレッジ』ここ、大図書館の主よ。」

京谷「五十嵐京谷。君と同じ『スタンド使い』さ。」

パチュリー「後貴方も見たけど、そこの赤髪で羽根持ってるのが『小悪魔』、その隣にいるのが『フランドール・スカーレット』よ。」

京谷「へぇ、レミちゃんの妹さん?」

パチュリー「あら、レミィには会ったのね。」

京谷「咲夜ちゃんにもね。」

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

パチュリー「…………………………」

京谷「…………………どう?落ち着いた?」

パチュリー「…………落ち着けるどころか落ち着けないわよ。頭がこんがらってる。」

こあ「てか、凄いですね。京谷さん。」

フラン「咲夜と同じで時を止める事自体非常識なのに、それに加えて神を倒すんだもん。凄いどころか勝てる気がしないや。」

パチュリー「それに比べて私は………」

京谷「いっぱいいて、遠距離に行ける方が滅茶苦茶良いよ。僕なんて射程距離8メートルだよ。」

パチュリー「それはそれで凄いじゃない。普通はそこまで行けないのでしょ?貴方のスタンド。」

京谷「そうなのか?」

パチュリー「そうよ。」

 

京谷たちは何故かその場で談笑していた。

談笑の途中、レミリアと咲夜もこちらに来ていた。

 

京谷「さて、談笑もこのぐらいにしておいて。」

五人「???」

京谷「パチュリーちゃん、スタンドはどうやって手に入れたの?」

パチュリー「あー、それは弓矢で刺されて……」

レミリア「ちょっ!!パチェ!何で刺された事、言わなかったのよ!?」

パチュリー「何故か目覚めたら傷が無くてね。レミィはそう言っても信じるの?」

レミリア「うぅ。」

京谷「弓矢…か…やはりここでもスタンド使いを目覚めさせる為にやってんのか?」

咲夜「けど、スタンド使いを増やしたとしてどうするつもりなのかしら?」

京谷「……何故だろうか、嫌な予感しかしない。」

レミリア「まぁ、そう考えるのも無理はないわ。」

 

京谷は頭を掻き、五人から少し距離を取る。

 

京谷「おーい!紫さーん!」

紫「はーい!」

五人「……………うぇ?」

京谷「ポラロイドカメラを貸してください。」

紫「はーい、どーぞ!」

京谷「ありがとねー!」

 

紫は何時ものように戻っていった。

 

京谷「さてと、次の目的地は何処かな?」

五人「???」

京谷「『隠者の紫《ハーミットパープル》』」

パチュリー「!?その棘は!?」

京谷「まぁ、見てて。」

 

京谷はポラロイドカメラに手を当てる。

すると、カメラから写真が出てくる。シャッターを押してないのにも関わらず。

 

五人「おおっ!」

京谷「さーて、どうかな?」

 

写真に写ったのは

 

 

      『大きな枯れ木』であった。

 

 

 

京谷「ねぇ皆、ここ何処か分かる?」

 

京谷は写真の大きな枯れ木を見せる。

 

五人「んーーーーーっと。」

咲夜「あ、ここって『白玉楼』じゃないですか。」

京谷「白玉楼?何処よ?」

レミリア「簡単に言えば『魂がいっぱいいる場所』よ。」

京谷「へー。そーなんだ。」

レミリア「り、リアクションが薄い。」

京谷「さーて今日も夜遅いし、ここに泊まっていこうかな?」

レミリア「別に構わないわよ。」

京谷「おっ!サンキュー。」

レミリア「ただし、一つ条件を呑んでもらわなきゃ。ね?」

京谷「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

京谷「なーんでこうなったよ?」

咲夜「さ、さぁ?///」

 

レミリアの条件。それはある部屋で寝てもらうことであった。しかも部屋の交換は無し。

 

京谷「ごめんよ、狭っ苦しいでしょ。」

咲夜「いえいえ!別にそんな!」

京谷「そお?なら良いけど。」

 

そのまま京谷は眠りにつく。咲夜は鼓動が止まらなかった為、寝不足になったそうな。

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

 

利久「………………」

 

利久は今、ショックを受けていた。まさかの弓矢が偽物であったからだ。そのまま利久は命蓮寺で燃え尽きる。

 

 

 




どうも皆さん。うぷ主の鬼の半妖です。
さて今回も戦闘無し回、の代わりにパチュリー・ノーレッジが『ハーヴェスト』のスタンド使いになってました。
これでいちいち小悪魔に命令しなくても本が取れるね。
後、利久の持っていた弓矢が偽物でした。いやはや本物は何処に。」
後最後に、UAが2000突破してました。またもや、うれぴー( ≧∀≦)ノです。
では次回もお楽しみに。

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