悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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CD=クレイジーダイヤモンド
C(SP)=チェンジャー(スタープラチナ)


強敵と出会い

竹林道中、彼らは永遠亭に向かっていた。京谷は先程戦闘で気を失った鈴仙を持ち運びながら歩いていた。

 

京谷「もうそろそろ?」

妹紅「急かすな。そろそろ着く。」

利久「しかし同じ景色ですねぇ。」

妹紅「まぁ竹ばっかだし、ここの竹の成長速度は速い方だからな。」

京谷「んでもって迷いやすいから『迷いの竹林』って訳か。」

妹紅「大方そんなとこさ。」

早苗「あ!見えてきました!」

 

早苗が指さした先には建物が見えた。

 

早苗「よーし!いきましょー!」

京谷「あぁ!ちょっと待て!」

 

早苗は駆け足で永遠亭に近づく。

だが!

 

早苗「グフゥ!!」

 

早苗はいきなり貫かれた感覚を味わう!

その腹部には!穴が空いていた!

 

京谷「早苗ちゃん!!」

 

京谷は早苗の元へ走る!

しかし上からの気配を感じ後ろに飛び退く!

その時!先程まで京谷が飛び退いた地点から光線のようなものが発射された!

 

?3「あーあ。殺し損ねた。」

京谷「!?誰だ!」

 

京谷は屋根に向けて大声を放つ!

そこから出てきたのは、男だった!

 

?3「俺でしたー。なんてな。」

京谷「貴様、一体誰だ?」

?3「いやー、まさか本当に偽物がいるとは驚きだ。」

京谷「偽物?何の事だ?」

?3「しっかしこのオーラといい、その余裕っぷりといい本物そっくりじゃあねえか。」

京谷「話が見えないのだが。」

?3「偽物に話しても何の得にもなんねぇだろ。」

京谷「では、強制的に見るか。」

?3「あっそ。じゃあ遠慮なく……内臓ぶちまけな!!」

 

その男の周囲にスコープのような物体が展開される!

そのスコープから!光線が次々と放たれる!

 

京谷「『ハイウェイスター』!!」

 

京谷の足が変化し、光線から逃げる!

 

?3「速っ!何だよ!人間じゃあねぇ!」

京谷「お前ら!身を隠せ!」

妹紅「何でだよ!先ずは早苗を助けなきゃいけないだろ!」

京谷「では、貴様はあの男の攻撃が見えるのか!?」

妹紅「クッ!」

 

そう、京谷の言う通り妹紅には見えてなかった。

 

京谷「兎に角、身を隠せ!逃げるぞ!」

 

彼らは二組に別れた。

 

?3「チッ!めんどくせー!」

 

 

『京谷・利久側』

京谷「はぁ、はぁ、あいつスタンド使いだ。」

利久「敵、なんですよね。あのスタンド使い。」

京谷「そうなるな。敵意剥き出しだ。」

 

『安神・妹紅側』

妹紅「あいつ……糞がっ!」

安神「妹紅さん。落ち着いてください。」

妹紅「落ち着けるか!早苗が撃たれたのに!落ち着けってか!?」

安神「妹紅さん!」

妹紅「!?」

安神「私だって辛いです。けれど京谷さんの言う通り、今行ったとしても私たちに被害が出てくる。」

妹紅「私は不老不死だぞ!」

安神「そうだとしてもです!もし、あのスタンド使いの攻撃が早苗さんに当たったとしたら早苗さんがもっと苦しむ事になる!分かってください!」

妹紅「ッ!」

 

 

 

『?3側』

?3「(全く、隠れやがった。まぁ俺のスタンドなら関係無いがよ。)」

 

その男の周りにスコープが展開される。

と一つのスコープが光を放つ。

 

?3「見つけたか。」

 

その男は光を放っているスコープの方向に向き、そのスコープを覗く。

 

?3「ふふっ。そこにいたのか。」

 

男はもう一つのスコープを持ち、光線を発射する。

 

 

『京谷・利久側』

彼らは少し考えていた。敵がどのようなスタンドなのかというシンプルな疑問を考えていた。

 

京谷「物体型、だけどスタンド使いにしか見えない。あの大きさなら遠距離もいける筈。だがその気配が一向にない。」

利久「何かあるんじゃないのですか?」

京谷「そう考えた方が妥当だが。」

 

すると突如!京谷の左腕に光線が当たる!

 

京谷「なッ!」

利久「なっ!?」」

京谷「なんだとぉ!」

利久「『クレイジーダイヤモンド』!!」治します!」

京谷「すまない利久。だが!」

利久「ええ。何故当たったのか、ですよね。」

京谷「そうだ。だが俺の左腕は!」

 

京谷と利久は京谷の左腕の後ろを見る。

 

京谷・利久「竹という障害物がある!」

京谷「なのに俺の左腕はダメージを受けた!しかも竹には被害はない!」

利久「敵スタンドの攻撃は障害物は関係無く攻撃できるんですか!?」

京谷「もしそうなら……スタンド使いの方は一体!?人間の目では竹の中から俺たちを探すのは至難の技だ!」

利久「!?また来ました!」

京谷「クソッ!」

 

京谷たちは竹林を逃げ続ける。しかし、そんなことはお構いなしに光線が京谷たちを襲う!

 

京谷「チィ!利久!今から壁を作る!」

利久「どうやって!?」

京谷「こうするのさ!!『クレイジーダイヤモンド』!!」

 

京谷は地面を殴り付ける!すると光が発生し、地面が壁のように変化する!

 

利久「こ、こうやっても使えるんですね。」

京谷「だが!」

 

京谷の予想通り、やはり光線は壁に被害が無く京谷たちを襲う!

 

京谷「クソッ!」

利久「京谷さん!時間を稼ぎますから逃げてください!」

京谷「利久!」

利久「『クレイジーダイヤモンド』!!」

 

利久は光線が向かってきた方向に走る!

光線は利久を襲う!

 

CD「ドラァ!」

 

利久は光線を殴り付ける!その光線は弾かれる!

 

利久「良し!今です!」

京谷「すまない!」

 

京谷は逃げながら敵のスタンド使いについて考えていた。

 

 

『?3』

?3「チッ!あのガキ中々やるじゃあねぇか。少し本気出すか。」

 

男は別のスコープを利久に向け、光線を放つ!

 

?3「さて、この光線の雨をどう切り抜ける!?糞ガキ!!」

 

 

『利久側』

CD「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ!!」

利久「クッ!数が多すぎる!何とか潰せるけど!」

 

『京谷側』

京谷「(何とかしてあいつを潰さなければ!)『変化者 法王の緑《チェンジャー ハイエロファントグリーン》』!」

 

京谷もスタンドを出し、永遠亭の屋根にいる男に巻き付く。

 

?3「ッ!これは!動けない!」

京谷「いよっと!」

?3「チィ!ここまで来たのか!」

京谷「残念だったな。貴様はここで終わりとなるのだからな!」

 

男は不敵な笑みを浮かべスコープを京谷に向ける。

 

?3「終わり?違うね。」

京谷「ッ!不味い!」

?3「あんたの方だよ!」

 

スコープから光線が発射される。

狙いは京谷。

 

京谷「『星の白金《スタープラチナ》』!!」

 

京谷は光線を殴り付ける。

しかし、光線は京谷の変化させた腕を!

すり抜けた!

 

京谷「何っ!?」

 

光線は京谷の心臓部に直撃する!

 

京谷「ガハッ!」

?3「ハッ!間抜けだねぇ。」

京谷「ゴボォ!……はぁ…はぁ…はぁ…」

?3「お前死ぬからな、冥土の土産に教えてやるよ。俺の能力。」

京谷「な……に……?」

?3「俺の能力は『狙いを定める』んだよ。」

京谷「…………」

?3「しかもだ、このスコープで見えるのは人物のみ。つまり!障害物なんて関係無く目的の人物『だけ』を見ることができるのさ!そして俺が狙いを定めるとどんな障害物があろうと、狙ったものだけにダメージが入るのさ!だが、こいつにも弱点はある。光線は一直線にしか行けない事と俺の視界に入った奴しか撃てないのさ。」

 

京谷は薄れゆく意識の中、考えていた。

 

?3「それじゃあ……内臓ぶちまけな!!」

妹紅「ぶちまけんのは……あんただよ!」

?3「!?」

妹紅「ハァ!!」

?3「グブゥ!!」

利久「『クレイジーダイヤモンド』!」

CD「ドララララララララララララララララ!!」

安神「波紋疾走《オーバードライブ》!!」

?3「ガハッ!!」

 

突如現れた妹紅の攻撃により、不意を突かれた男はバランスを崩し利久と安神の追撃で吹っ飛ばされる!

 

利久「京谷さん!今治します!」

京谷「すま…ん…な。」

 

利久の能力で心臓部の穴が塞がった京谷は、立ち上がり男に近づく。

 

京谷「ふぅ。さて、確か内臓ぶちまけるとか言ってたな。」

?3「ッ!」

京谷「内臓はぶちまけれないが、貴様を再起不能にする事はできるぞ。」

?3「お、おい!あんた俺を見るって言ってたよな。そこんとこ……」

京谷「『ヘブンズドアー』」

 

京谷が右手で男の顔に触れると男は気絶する。

 

安神「うわっ!なにこれ!?」

利久「二回目だから慣れた。」

早苗「何が見えるんですか?」

妹紅「あんた治ったんかい。」

早苗「利久君の能力で治してもらいました。」

妹紅「………もう一度聞くけど、里の人間だよね?」

京谷「んっ?」

安神「これは?」

京谷「GOD?命令はGODから受けたのか?」

利久「ごっど?何ですか?」

京谷「神様っていうのさ。でも、外国の言葉だぞ。」

早苗「GOD?」

京谷「めぼしい情報はこのぐらいか。」

 

京谷は手を男の顔に触れる。

 

?3「んうっ?」

京谷「『変化者 星の白金《チェンジャー スタープラチナ》』」

C(SP)「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!オラァ!」

?3「あべしッ!」

 

 

結果

京谷たちvsルック(京谷のヘブンズドアー調べ)

 

京谷のお目覚めのオラオラで、再起不能!

 

 

京谷「さて、弓矢取りに行きますか。」

鈴仙「んあ?んうぅ。」

京谷「ありゃ起きたんかい。」

鈴仙「………ひぁ!?」

京谷「ここ永遠亭だよね?」

鈴仙「そうです!後、降ろしてください!」

京谷「はいはい。っと皆、降りるよ。」

 

 

『永遠亭内部』

鈴仙「ししょー。お客様でーす。」

永琳「少し黙ってて。優曇華。」

京谷「やっほー。あんたかい?黄金の弓矢持ってんの?」

永琳「優曇華、そこの人間は誰?」

鈴仙「名前何でしたっけ?」

京谷「五十嵐京谷。覚えてもらって良いよ。」

永琳「それで?私に何のよう?」

京谷「お話する時は人の顔を見て話せって言われなかった?」

 

京谷は永琳の顔を両手で挟み、自身の顔が見えるようにさせる。

 

永琳「……………」

 

しかし永琳は京谷の顔を見た途端言葉を詰まらせる。

 

京谷「ん?どしたよ?」

永琳「あ…………あ…………あぁ……」

京谷「???」

永琳「か………み…………」

京谷「紙?」

 

永琳は椅子から飛び上がり、後ろへ三歩下がる。

 

京谷「??????」

永琳「あぁ!我が神よ!何故このような場所へ!?」

京谷「……………はぁ?」

鈴仙「し、師匠?一体何を……」

永琳「どうされました!?私に何か用ですか!?それともお茶ですか!?それとも薬ですか!?それとも……」

京谷「ちょっと!ちょっと!落ち着いて!」

永琳「はい!では落ち着かさせてもらいます!」

京谷「ちょ!でぇ!」

 

なんと!京谷に向かって抱きついてきた!京谷の腹部に息がかかる!羨まgfngfnなんだこれ?

 

鈴仙「し、師匠!な、何を!?」

永琳「頭撫でてください!神様!」

京谷「よ、よく分かんないけど撫でれば良いんだね?」

 

京谷は永琳の頭を撫でる。だが、京谷の手に違和感が感じられる。

 

京谷「ん?」

早苗「あ、あの、き、京谷さん?何をををされていらっしゃるのででですか?」

京谷「言葉詰まってるぞ。ちょっと失礼するよ。」

永琳「?ひぁ!?」

 

京谷は永琳の前髪を別ける。

そこには!奇妙な物体が取り付けられていた!

京谷はそれを見た途端、顔を強ばらせる。

 

京谷「お前ら、ちょっと来い。」

早苗「さ、流石に子供は……」

京谷「……じゃあ早苗ちゃん。ちょっと来て。」

 

早苗は京谷に近づく。

 

早苗「な、何でしょーか?」

京谷「これ、見てみろ。」

早苗「………なぁッ!これはッ!」

京谷「あぁ。」

京谷・早苗「肉の目!!」

鈴仙「???」

京谷「おい!鈴仙!ベッド貸せ!」

鈴仙「えっ!?は、はい!!」

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

早苗「京谷さん。できるんですか?」

京谷「スタープラチナで何とかするさ。もし傷つけてもクレイジーダイヤモンドで治す。」

早苗「おけ。把握です。」

京谷「永琳、君は目を閉じて動かないでいて。」

永琳「はい!」

 

永琳は目を閉じる。

京谷は深呼吸をし、腕を構える。

 

京谷「『星の白金《スタープラチナ》』」

 

京谷は静かに肉の目を掴む。

 

京谷「グッ!!」

早苗「京谷さん!!」

 

京谷は痛みを堪えながら肉の目を少しずつ引き抜く。

肉の目の根は少しずつ京谷の体に入り込む。

それと比例し、肉の目は少しずつ脳内から引き抜かれる。

 

京谷「……………」

早苗「……………」

鈴仙「……………」

 

三人は緊張した面持ちでいた。

それから一分、漸く全て摘出した。

 

京谷「『変化者 星の白金《チェンジャー スタープラチナ》』!!」

 

京谷の体に入っていた肉の目は一気に全て引き抜かれる。

 

京谷「波紋疾走《オーバードライブ》!!」

 

肉の目に波紋をぶつける。

肉の目は塵となって消える。

 

京谷「ふぅ。終わった。」

早苗「やったー!!抜き終わったー!!」

永琳「あ、あの何が起きたんですか?」

京谷「おぉ、起きたか。良かったぁ。」

永琳「あぁ!どうされましたか神様!?」

京谷「…………そこは直らないのね。」

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

とある某所

二人の男が紅茶を嗜んでいた。

そこに一人の女が入る。

 

?1「テオス様。」

?2「なんだ。今忙しいのだ。後にしてくれ。」

?3「僕の事は良いよ。それより話を聞いてやってくれ。」

?2「……友の頼みなら仕方ない。要件はなんだ?」

?1「……ルックがやられました。」

?3「………」

?2「そんなことか。それで?」

?1「『あの人間』が矢を手にいれる事になりますが。如何なさいますか?」

?2「あの矢は必要だからな、取り返せ。」

?1「分かりました。この『アクトン・ウーマン』にお任せを。」

 

そういって女は消える。

一人の男は紅茶を飲む。

もう一人も紅茶を飲む。

 

 

 




どうも皆さん。うぷ主の鬼の半妖です。
………何か……シリアスが出てきましたね。
次回は戦闘無しにしたいと思います。
では次回もお楽しみに。

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