悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り 作:(´鋼`)
番外編 驚愕の事実
ここは幻想郷。今日、幻想郷では外の世界の行事の一つ『バレンタインデー』なるものが始まっている。
皆さんは知っての通り、この日は女性が想い人にチョコレートという洋菓子を渡す日である。他には『友チョコ』という女性同士でチョコを渡したりと、何故かチョコという単語や物が多く出る時期である。
そして、紅魔館。しかし、その紅魔館では…
咲夜「
『ええええええええええええええええ!?』
驚愕の事実を知った人間が一人、居たそうな。
咲夜「き、京谷。それ……本当なの!?」
京谷「ご、ごめんよ!!伝えるのをすっかり忘れてて!!」
プッチ「おーい、二人ともどうした?」
咲夜「ぷ、プッチ様!!聞いてくださいよ!!」
レミリア「咲夜ー、大きい声だしてどうしたの?」
咲夜「お嬢様、聞いてください!!京谷……
『チョコが大の苦手なんです!!』
プッチ「いや、私は知っているが。」
咲夜「うぇ!?」
レミリア「驚く事でも無いでしょ、親なんだから。それより京谷。チョコが大の苦手って本当なの?」
京谷「う、うん。確かにチョコは大の苦手なんだよね。ははははっ………」
咲夜「うぅぅ。」
咲夜は京谷に上目遣いで見つめる。
京谷「はうっ!!(しまった!!傷付いてしまった!!けど可愛いと思ってる自分がいる!!)」
プッチ「そういえば……昔の話になるんだがな。」
レミリア「何?プッチ。」
プッチ「いや、京谷が初めてチョコを渡されたのが小学4年、京谷が11歳の頃なんだがな。京谷が家に帰ってチョコを一口食べた途端、トイレに行ってしまったんだ。」
レミリア「どんだけ苦手なのよ。ってか、それは苦手というより嫌いの部類に入るわよ。それ。」
京谷「ご、ごめんよ!!咲夜!!折角作ってくれたのに!!」
咲夜「………ぐすっ。」
咲夜は涙目になり、口を尖らせ俯いている。
京谷「(ごほぉ!!は、破壊力S!!耐えられん!!)」
レミリア「京谷、一体どういう事?」
京谷はレミリアの方を見ると、レミリアの背後に般若がいる感覚を味わった。
京谷「い、いやね!!初めて食べた途端『味わった事の無い苦さと匂い』があって!!それが無理なんだ!!あの匂いと苦さが嫌なんだ!!」
レミリア「『苦さ』と『匂い』?」
京谷「そう!!」
レミリア「………咲夜。」
咲夜「は、はい。」
レミリア「今度は、出来る限り『匂い』と『苦さ』を抑えた物を作ってらっしゃい。」
咲夜「!!!お嬢様……」
レミリア「さぁて。京谷、プッチ。二人とも出るわよ。」
プッチ「分かった。」
京谷「た、楽しみにしてます。」
三人は、その場から出ていく。
咲夜「(お嬢様、ありがとうございます!!)」
咲夜は、勢い良く厨房に向かったそうな。
厨房にて。
咲夜「うぅ~ん。」
咲夜は頭を抱えていた。
咲夜「(甘くするには生クリームとかを入れたら良いんだけど……問題は……)」
咲夜は冷蔵庫を開ける。
咲夜「匂い消し!!」
咲夜は悩んでいた。京谷がチョコ嫌いの理由、それは『苦さ』と『匂い』。甘さの方は解決出来ても、匂いとなると流石に難しいらしい。
と、そんな時!!一筋の光が!!
紫「お困りのようねぇ。メイド長さん。」
では無く、隙間のB……妖k………お姉様が現れた。
咲夜「何よ、いきなり。」
紫「いやぁ。愛する人の為に、わざわざチョコを作り直してるメイド長さんに、ちょっとばかりのプレゼントを渡しに来ただけよ。」
咲夜「冷やかしに来たのなら、ここで排除するわよ。」
咲夜はスタンドを出すが、
紫「私が見えていないとでも?」
咲夜「!?あ、貴女!!見えているの!?」
紫「そうよぉ。私ね、スタンドが見えるのよ。『可視』と『不可視』の境界を弄って見えるようにしてるのよ。」
咲夜「な、何という事!!」
紫「それより、プレゼントは貴女のポケットに入ってるから。ばいばーい。」
咲夜「えっ!?あ、ちょっと!!」
紫は姿を消す。
咲夜「はぁ、何よ全く。」
咲夜はポケットを探る。
咲夜「ん?何か当たった様な……」
咲夜はポケットに入っていた物を取り出す。
それは小さなビンであった。中に液体が入っているビンだ。
咲夜「これを使えば良いのかしら?」
咲夜は、チョコ作りを始めた。
『キングクリムゾン!!』
大図書館にて。
京谷「…………はぁ。」
プッチ「溜め息が59回。」
パチュリー「数えてたのね。」
フラン「それよりさパチェ。京谷ってチョコ苦手だったんだ。意外ー。」
パチュリー「確かに……京谷の場合はレアケースね。」
京谷「俺を研究対象か何かにしないで。」
と、そんな中。周囲の色が失われる。
咲夜「きょーやー!!」
京谷「咲夜!!出来たの?」
咲夜「うん!!時は動き出す。」
周囲の色が戻される。
咲夜「はい!!これ!!」
京谷「……………」ゴクリ
京谷は手渡されたチョコを受けとる。
京谷「ん?」
京谷はチョコの嗅ぐ。
京谷「………匂いが……無い……」
咲夜「本当!?良かったぁ♪」
京谷「た、食べても良い!?」
咲夜「良いよ♪」
京谷は包みを慎重に開け、チョコを一口頬張る。
京谷「!!!」
咲夜「……ど、どう?」
京谷「……………しい。」
咲夜「???」
京谷「美味しいよ!!咲夜!!ありがとう!!」
咲夜「本当!?良かった!!」
京谷は、もう一口頬張る。
京谷「んっ/////」
咲夜「ふむっ!?/////」
京谷は口にチョコを含んだ状態で咲夜と口付けを交わす。
京谷「んぐっ/////……んちゅ/////……」
咲夜「んぐっ//////……はむっ/////」
京谷「ぷはっ//////」
京谷は、口に含んでいたチョコを咲夜に口移しをした。
京谷「これ、僕からのお礼ね♪//////」
咲夜「んもぅ!♪」
パチュリー「………甘い……口がジャリジャリする。」
プッチ「いやはや、もうバカップルとやらの領域に入っているな。京谷と咲夜は。」
コア「お二人ともお熱いですねぇ♪」
フラン「パチェー!!みーえーなーい!!」
パチュリー「妹様は見なくて良いの。……甘ったる!!コア!!コーヒー頂戴!!」
コア「分かりましたー!!」
京谷と咲夜は共に見つめ合う。
京谷「ん?咲夜。」
咲夜「何?」
京谷「いや、顔赤いぞ。」
咲夜「あら?そうかしら?走って来たのが、いけなかったかしら?」
京谷「いや、そんなんでなる!?この赤さ!!」
咲夜「ふぇ?」
京谷は咲夜の頬に触れる。
咲夜「んっ!!♡/////ひゃ♡//////」
京谷「さ、咲夜!?」
咲夜「はぁ♡/////はぁ♡//////はぁ♡//////……ねぇ//////」
京谷「うぇ!?」
咲夜「はむっ♡//////」
京谷「んぐっ!?//////」
咲夜「んちゅ♡/////……んちゅる♡/////……はむ♡/////」
しばらくの間、咲夜は京谷の唇を離さなかった。
咲夜が離れると唾液が糸を引いていた。
咲夜は虚ろな目をしながら京谷に尋ねる。
咲夜「き、京谷……ちょっと……部屋に戻らない?♡/////」
京谷「ま、まさか!!」
咲夜「ねぇ、行きましょ♡//////」
京谷「うっ!!//////」
咲夜「おにぇがい~♡//////」
京谷「(ヤバい!!断れない!!幾らなんでも可愛い過ぎる!!//////)」
京谷は誘惑に負け咲夜と共に部屋に戻っていった。
『スティッキーフィンガーズ!!』
紫「(ふふふ、淹れたわね。)」
紫は、もう一つのビンを見回す。
紫「(まさか、ハッカ油に『あれ』を混ぜてるとも知らずに。)」
紫は、その目が大量にある空間で不適に笑っていた。
その後、咲夜から事情を聞いた京谷は紫を呼び出し、スタンドのラッシュをぶちかましたそうな。
しかし、咲夜は何故か笑顔であった。
チャンチャン!!
どうも、うぷ主の鬼の半妖です。
……紫さん、何を仕込んだんですかねぇ(ФωФ)
紫「それより、鬼。」
はい?
紫「私の事……何と言おうとしてたのかしら?」
………………にぃげるんだよぉ~~!!
紫「『四重弾幕結界』!!」
死ぬしかないやん\(^o^)/
紫「あーすっきりした。では、皆様。番外編を読んでくださり有り難うございます。この鬼は一週間後に出すとか、ぬかしておきながら番外編を出しています。証言によれば『これだけは出したかった。後悔はしていない。』そうよ。
では、これぐらいにしておいて。次の番外編も楽しみに待っていてくださいね♪」