ペルソナ4ザ・ゴールデン〜Bright Blue〜 作:(o▽n)文也P
文香「千枝さん…何を食べているのですか?」
千枝「え?肉ガムだよ、食べる?」
文香「戴きます…。」
陽介「マジかよ⁉︎大丈夫か?」
文香「度胸が磨かれた感じがします…(ばたり)」
陽、千「文香⁉︎(ふみふみ⁉︎)」
それではどうぞ。
-4/18-
私は教室に着き小説の続きを読んでました。すると陽介さんが私の元に来ました。
陽介「おはようさん、文香」
文香「おはようございます…陽介さん」
私達挨拶を交わしました。
陽介「里中のヤツ、大丈夫かな。昨日は色々ありすぎたし、元気になってりゃいいけど…」
文香「多分、大丈夫ですよ…。昨日帰りに色々溜めてた物を解消できましたし。」
陽介「だったらいいんだけどよ…」
そう話していると千枝さんが教室に来ました。
千枝「あ、おはよ。」
文香「おはようございます…昨日はよく眠れましたか?」
千枝「うん。昨日はありがとね。」
陽介「まぁ、元気そうで何よりだぜ。」
私と陽介さんはホッとしました。
千枝「よく考えたら、二人には本音とか全部見られちゃった訳だし…」
文香「あまり気にしないでください…」
千枝「確か花村もあたしみたいになったんだよね?花村ん時はどんなだった訳?」
千枝さんが陽介さんにはかなり効く質問をしました。
陽介「え?あー、なんていうか…」
陽介さんは顔を赤らめながら考えてました。
陽介「そういや、文香は何も無かったよな。」
文香「私は…声が聞こえただけでした。」
私はあったことを話しました。
陽介「んー、裏表もない奴だからか?」
千枝「ふうん、ふみふみは何もなかったんだ。」
文香「どうなんでしょう…」
千枝「けど、ふみふみって確かに裏表とか無い感じする。ちょっと不思議な感じっていうか…天然系の魅力?って言うのかなぁ。そーいうのあると思うよ。うん。」
文香「不思議…天然ですか。」
千枝「悪く言ってる訳じゃ無いよ(汗)」
私達は笑いました。
千枝「とにかくさ。今は雪子を助けるのが一番重要だよね。あたしもやるから仲間はずれとか絶対無しだよ?」
文香「約束は守ります…千枝さんも絶対突っ走らないでくださいね。腕…引っ張りますからね。」
千枝「う、わ、わかった。」
するとチャイムがなりました。
陽介「やっべ、まだトイレ行ってねぇよ!」
文香「陽介さん、早く!」
そう言って陽介さんをトイレに急がせました。
千枝「ね、あのさ。えっと…」
文香「どうかしましたか?」
千枝「昨日の夜はありがとね。花村も頼れるんだけどさ、キミってやっぱり不思議っていうか、なんか頼れそうな気がするんだよね。」
文香「そうですか…でもそう思われてるのは嬉しいです。」
千枝さんから感謝の気持ちが伝わりました。…⁉︎この産み落とされる感覚も少し慣れましたね。これは戦車のアルカナですね。千枝さんとの絆を深めた証ですね。
千枝「雨が降ったら、その後霧に注意だったよね、その前に絶対助け出そう!」
そう言って千枝さんは手を握って私の前に突き出しました。
文香「はい…絶対助けましょう!」
私も手を握って千枝さんの手にコツンと付けました。霧が出る前に充分な力をつけなければいけませんね…探索する日はジュネスのフードコートに集まりましょう。
-放課後 商店街-
私は放課後に商店街に向かいました。帰り道の途中でマリーさんの事が頭の中に現れました。ベルベットルームに行けば会えるのでしょうか。私はベルベットルームに繋がる蒼い扉を見つけ、扉をあけました。
-ベルベットルーム-
中に入るとイゴールさんとマーガレットさんそして、マリーさんがいました。
イゴール「これはこれは、文香殿。ようこそ、我がベルベットルームへ。」
マリー「あれ…来たんだ。意外とよく来るね、キミ。」
文香「皆さん、こんにちは。」
私は住人達に挨拶をしました。
マリー「ペルソナ?スキルカード?あ、どっちでもいいけど。」
マー「…失礼致しました。マリー、少しは控えなさい。」
マリー「は?意味わかんない。ばかきらいとうへんぼく。」
文香「大丈夫ですよ…気にしていませんので。」
イゴール「フフ…文香殿は相変わらず心が広いお方だ。」
イゴールさんは不敵な笑みを浮かべながらそう言いました。
文香「でも、少し落ち着くのも大事ですね…」
マー「フフ、左様でございます。ですが…これも全て、貴方様の旅の手助けとなれば幸いでございます。」
文香「旅の手助けですか…?」
イゴール「ここはお客人の定めと不可分の部屋。この部屋で全く無意味な事は起こり得ません。貴方は、この部屋での出会いより先に、既にマリーと出会っていらっしゃったご様子。人ならざる者との出会い、その者と触れ合う。フフ…文香殿の定めが、その出会いを導いたのでしょう。」
文香「マリーさんは…人ではないのですか⁉︎」
私はびっくりして聞きました。
マー「左様でございます。この部屋のお客様たる貴方と宛てもなく彷徨う人ならざる者との運命の交錯…果たしてこの出会いが何を導くのか、失礼ながら私どももその行方には、多少興味がございます。」
マリー「…」
マリーさんは下を向いていました。
文香「マリーさん…」
マー「幸い、貴方より先にこの地にいたとは言え、所詮、マリーは人にあらざる者…つまり、貴方の暮らす世界の事を詳しく存じ上げている訳ではないのです。」
なんだか悲しいですね…
文香「マーガレットさん、マリーさんは外に出る事は可能でしょうか…?」
マー「貴方様さえ宜しければ、どうぞ彼女をこの部屋の外に連れ出してやって下さい。…ねぇ、マリー?」
そう言ってマーガレットさんはマリーさんの顔を見ました。
マリー「!…べ、別に…」
文香「マリーさん、一緒にどうですか?」
マリー「…どっか連れて行って欲しい。狭いし、暗いし、鼻当たるし。行き詰まるよ、ここ。」
イゴール「…(汗)」
イゴールさんは思い当たる節があるようでした。
マリー「私さ…その…いいや、何でもない。ね、連れてってくれる?」
文香「いいですよ…行きましょう。」
マリー「ホント⁉︎…キミ、いい人すぎじゃない?そんなんじゃ手玉に取られちゃうよ?…手玉って使い方合ってるでしょ?ちゃんと覚えたんだから。とりあえず、行こ?」
私はマリーさんに腕を掴まれ部屋を出ました。
-商店街-
私はベルベットルームからマリーさんを連れ一緒に歩いてました。
文香「マリーさん、少し落ち着きましたか?」
マリー「はぁ…ちょっと落ち着いた。息詰まるよ、あの部屋。」
そう言うとマリーさんは周りの景色を見渡しました。
マリー「やっぱ…何か不思議。懐かしい感じがするんだ。匂いとか。」
文香「懐かしい…ですか?」
マリー「うん、そう。何となく、懐かしいの。ねぇ、色んなものあるね。全然気にした事なかったよ。」
マリーさんは周りを見て不思議そうな顔をしてました。
マリー「肉…串?ねぇ、あれ食べたい…お金ないと食べれない?」
文香「私が出しますよ…私も食べたくなりましたから。」
マリー「あるの⁉︎…意外と凄いんだ、キミ。」
マリーさんは驚いてました。すると陽介さんが近づいてきました。
陽介「あれ?うーっす、文香!こんな時間に買い食いか?あれお友達?」
文香「まだ知り合ったばかりです…」
マリー「まぁ…そうかも。」
陽介「へぇー、そうなんだ。あ、俺は花村陽介ね!文香の友達っつーか、相棒って奴。」
文香「ふふ…そうですね。」
マリー「あいぼー?仲良しって事?」
マリーさんは不思議そうな顔をしてました。
陽介「へへっ、まぁそんなトコ。あ、君の名前は何つーの?」
マリー「え?…マリーかな。」
陽介「へー、マリーちゃんっつーんだ。文香、もしかしてビフテキ串買う?」
文香「はい、マリーさんお金持ってないみたいなので二人分買おうかと…」
私は陽介さんにそう言いました。
陽介「よっしゃ!ここは俺の奢りって事で!」
文香「いいんですか?」
陽介「気にすんなよ、文香には助けられてばかりだし、少しはカッコつけさせてくれよ♪」
文香「そうですか…ではお言葉に甘えて。」
そう言うと陽介さんは私達の分のビフテキ串を買ってくれました。
マリー「買ってくれるって事?…いいの?」
文香「陽介さんがいいと言ってくれてるので、お言葉に甘えましょう…。」
陽介「へへっ、いーって!俺、バイト代にちょい色付いたからさ!」
文香「それ絶対、千枝さんに言わないようにしましょうね…」
陽介「あぁ…考えただけで震えがする(汗)ビフテキ串三本ね!俺と文香とマリーちゃんの分。」
私とマリーさんは陽介さんからビフテキ串を受け取りました。
文香「美味しいですね…」
陽介「相変わらず、美味そうに食うなぁ」
文香「皆と一緒だから美味しいんですよ…」
マリー「…みんなと一緒…」
陽介「しかし、相変わらずボリュームは満点だぜ。」
文香「マリーさん、お味の方はいかがですか…?」
私と陽介さんはマリーさんにビフテキ串の感想を聞きました。
マリー「すっごい変。硬いし噛めないし途中で冷めた。すっごく美味しかった♪」
文香「それはよかったです…」
陽介「あ、美味しかったわけね(汗)出たし、そうでもねー雰囲気だったけど。ま、それなら良かったぜ!」
マリーさんも陽介さんも喜んでました。
マリー「ねぇ、ビフテ…串?どういう意味?」
文香「ビーフーテーキーの略です。」
陽介「ちげぇだろ!どう考えてもビーフステーキの略だろ!」
陽介さんが私にツッコミをしました。
マリー「ビーフステーキ?ふ〜ん、そうなんだ…ビがヤダ。何か硬そう。ヒーフステーキがいい。」
文香「何でしょう…今にも火を吹きそうなステーキは。」
陽介「そもそも名前は関係ないんじゃ…」
私と陽介さんは苦笑いをしました。
陽介「つか…変わった子だな、マリーちゃんって。」
文香「色々知りたいみたいです…。仲良くしてあげてください。」
私は陽介さんにそう伝えました。
マリー「キミたちってさ、毎日食べてるんでしょ、コレ。…ずるい。もっと早く来れば良かったな…」
マリーさんはビフテキ串を気に入った様ですね。しばらく3人でたわいのない話をしました。
陽介「あ、ヤッベ!バックヤードのカギ!俺、ジュネスに戻るわ!またな、文香!マリーちゃん!」
文香「陽介さん、また明日…」
そう言って陽介さんはジュネスに戻っていきました。
マリー「…変な人だね。キミのあいぼー。」
文香「でも…優しい人ですよ。」
マリー「ん…肉の串、買ってくれた。だからいい人。これ決定ね。」
マリーさんは頷きました。
マリー「ね、他のとこ行こ。次はね、景色がいいトコがいい。」
文香「景色がいい所…わかりました、行きましょう。」
私はマリーさんと共に行きました。
-高台-
マリー「ふ〜ん…何か緑って感じだね。」
マリーさんは不思議そうな顔をして眺めてました。
マリー「緑の葉っぱ、飛んでゆく…お空と雲とにこんにちは…迷子の私も飛んでゆく…夜空の月にさようなら…」
マリーさんは詩の様な独り言を呟いてました。
マリー「ちっ、違うよ⁉︎い、今の、詩とかじゃないから!たた、たまたま心に浮かんだだけ!そう!それだけだから!」
マリーさんは顔を赤らめてます。
マリー「ばかきらいさいてー!か、勝手に聞かないでよ!」
文香「す、すみません…いい言葉だったので聞き入ってしまいました。」
マリー「そ、そう?」
マリーさんは嬉しいそうな顔をしてました。そして私はマリーさんを景色を一望出来る場所に連れて行きました。
マリー「こんなに広かったんだ。何だろ…やっぱ懐かしい。いいね、こういうの。」
文香「マリーさんが楽しそうで良かったです…」
マリー「見れるトコまだある?もっと色んなトコ見たいよ。」
文香「はい…時間が合えば色々な場所に…連れて行きますよ。」
私はマリーさんに笑顔ていいました。
マリー「うん、お願い。キミといると、色んな事気になる。意外と楽しいよ。」
文香「そうですか。それでは…名前で呼んでください。」
マリー「え?いいの?」
文香「私とマリーさんはもう友達ですよ…」
マリー「ん…よろしく、文香。」
マリーさんと仲良く回る事が出来ましたね。…⁉︎また増えたようですね。これは永劫のアルカナですね。マリーさんとの絆の証ですね。
マリー「じゃあ次!どこ行こっか?」
文香「案内しますよ…行きましょう。」
私はマリーさんに色々な場所を案内しました。そして別れを告げ、ベルベットルームまで送りました。
-4/19-
私は起床し、朝食を作りました。今日は叔父さんも居るので目玉焼きの朝食にしました。叔父さんが仕事に向かうと私も学校の準備に入りました。すると携帯から知らない番号から着信が来ました。誰からでしょう…
文香「もしもし…」
マー「もしもし…ふいにお呼び止してすみません。過日、ベルベットルームにてお会いしました、マーガレットでございます。」
文香「マーガレットさんでしたか…。どうかしましたか?」
マー「ひとつ、大切な忠告を忘れておりましたのでお耳に入れようと思いまして。」
文香「何でしょうか?」
私は少し緊張しながら聞きました。
マー「ご友人を救いに向かわれる事は、崇高な行い…私たちも是非後押ししたいと存じます。ですがそれは、戦いに次ぐ戦い。時を争い、ただ戦いだけにまい進しても、それで人が真に満たされる事はないでしょう。」
文香「…確かにそうですね。少し油断してました。」
マー「コミュニティのもたらす絆もまた、ペルソナの力を高める大きな源…どうか、日々を無為に急がず、貴方の信じる歩調を大切になさいますように。」
マーガレットさんから忠告の電話でした。
文香「はい…自分のペースで頑張っていきます。」
マー「お忘れなきように。それでは失礼致します。」
そう言ってマーガレットさんは電話を切りました。…よく考えながら日を送る事にしましょう。
つづく。
14話でした!部活コミュ悩んでます。後コミュは別の小説で分けるかも知れません、すみません。
次回-友達-
千枝「あたし…友達なのに…ごめんね…」
お楽しみに。