ペルソナ4ザ・ゴールデン〜Bright Blue〜 作:(o▽n)文也P
シャドウ「うぉー」
クマ「特捜隊ボール行くクマ〜!雪ちゃん!」
雪子「はぁ!千枝!」
千枝「任せて!どけどけ〜!花村!」
陽介「おっしゃ!オラオラぁ!文香やっちまえ!」
文香「…エンドボール!」
ピューーーーン。バシン。
シャドウ「グァァ」
ぼっかーん
ごめんなさい。ではどうぞ。
私達は最初にエントランスに戻りました。
陽介「なぁクマ。お前ここが現実だって言ってたよな。さっきの商店街…それに前に見たあの妙な部屋…あれは死んだ二人がこっちに入った後で二人にとっての現実になったって事なのか?」
文香「つまり…二人が入ったせいであのような場所が出来たのですか?」
陽介さんと私はクマさんに尋ねました。
クマ「今までなかった事だから分からないけど…ここに消えた人たちもさっきのヨースケみたいになったクマね…」
文香「亡くなった二人にも同じような事が…」
クマ「ここの霧は時々晴れるクマ。そうなるとシャドウ達は酷く暴れる…クマ、いつも怖くて隠れてるんだけど、最初の時もその次も人の気配はその時に消えたクマ」
私達は少しの間考えをまとめました。
陽介「つまりだ、先輩は山野アナはこんなトコ放り込まれて出られずにさまよって…」
文香「体からシャドウが現れて…霧が晴れると同時に暴れ出して命を…そういう事でしょうか?」
陽介「なら俺もここの霧が晴れるまでいたら、ずっとヤバい目に遭ってたって事か?」
クマ「きっとその通りクマ。それにさっきはセンセイやクマも側にいたから…」
それを聞くと陽介さんは苦い顔をしてました。
陽介「先輩達…たった一人でこんな場所に、なのに、誰も…先輩達を…」
クマ「ヨースケ…」
文香「…陽介さん…」
陽介「……」
クマ「二人とも、ここが晴れた日に消えたけど、それまではシャドウに襲われなかったクマ。なのにボクら、さっきは襲われたクマ。シャドウ達すごく警戒してた…探索してるボクらを敵と見なしてるのかも…キケンだけど、ボクらなら戦って救えるかも知れないクマ!」
文香、陽介「‼︎」
文香「私達なら…この先また誰かが放り込まれてもその人を救えるという事ですか?」
陽介「消えちまう前に…俺自身が文香に助けられたみたいに!」
クマ「きっとそうクマ!」
私達お互いの顔を見てそう言いました。
陽介「…とにかくここに入れてる犯人を捕まえてやめさせるしかない。」
文香「…少し状況が分かりました」
クマ「あ、あのさ…逆にちょっと訊いていいクマ?」
文香「…なんでしょうか?クマさん」
私と陽介さんはクマさんの方を向きました。
クマ「シャドウは人から生まれるなら、クマは何から生まれたクマか?」
陽介「お前、自分の生まれも知らねーのかよ⁉︎そんな事俺らに分かるわけねーだろ。」
文香「……」
クマ「この世界のことならいくつか知ってる。けど自分の事は…分かんないクマ」
文香「……(ナデナデ)」
私はクマさんの頭を撫でました。
クマ「…センセイ?」
文香「…またここに来ますよ」
クマ「ほ…ほんと?」
文香「…約束は守ります。クマさんは…友達ですから」
私はクマさんにそう言って微笑みました。
クマ「せ、センセイ…」
陽介「じゃなきゃここから出さないってお前が言ったんだろ?」
文香「ふふふ…」
クマ「出してあげる前にお願いがあるクマ。」
クマさんは私達に話しました。エントランスに行くときはジュネスのテレビから入るように言われました。別のテレビから入ると別の場所に出てしまいクマさんがわからない場所だとキケンだという事のようですね。
文香「わかりました…では出口、お願いします」
クマ「オーッス!了解だクマー!」
そう言ってクマさんは出口を出してくれました。
陽介「さてと…従業員来てないか不安だなぁ」
文香「…そうですね」
クマ「ささ、行った行った!ムギュー」
陽介「だから無理矢理押すなっつーの!」
文香「き…キツイです。」
そう言って私達はエントランスから抜けました。
-ジュネス家電品売り場-
陽介「イテテテ…」
文香「…千枝さん…戻りま」
千枝「か、帰っでぎだ〜(泣)」
ジュネスに戻ってくると同時に千枝さんが泣きながら私に抱きついて来ました。
陽介「あ、里中?うわどうしたんだよ、その顔?」
千枝「(怒)」
陽介「イッテ‼︎」
怒った千枝さんが陽介さんに向けてロープを投げました。
千枝「どうした、じゃないよ‼︎ほんっとバカ!最悪‼︎マジ心配したんだからね‼︎」
陽介「…悪かった里中。ごめんな、心配かけてよ。」
文香「千枝さん…ごめんなさい。でも…約束通り戻って来れました、私に免じて陽介さんを許してくれませんか?」
私は千枝さんを抱きしめて許しを請いました。
千枝「…ズビ…わかった…許してあげる」
文香「陽介さん…私千枝さんを送って帰りますね。」
陽介「あぁ…わかった頼む」
文香「はい…ではまた明日」
私は陽介さんに微笑むと千枝さんと共に帰宅しました。
-商店街通り-
千枝「…ねぇふみふみ。」
文香「はい…なんでしょうか」
千枝「…なんで花村の事名前で呼んでるの?」
文香「えっ!…色々ありまして…」
私は顔を赤くして言いました。
千枝「え〜いいじゃん教えてよ〜」
文香「な、なんでもないんですよ!本当に…」
私は千枝さんに頬を突っつかれながら質問責めされました。
-鮫川-
雪子「あれ?文香ちゃん?」
文香「…雪子さん」
公園を見ると椅子に座っている雪子さんがいました。
文香「その着物…とても綺麗ですね…」
雪子「ありがとう。驚いた?家のお使いだったから。もうこの町慣れた?」
文香「はい…友達も初めて出来ましたし…雪子さんもですよ」
雪子「あ、ありがとう…私も同じだよ♪けど知らない場所から転校するって大変なんだろうね。」
そう雪子さんは言いました。
雪子「私はこの町から出た事ないから転校ってどんな気分かわからないけど…千枝とかはどう?」
文香「とてもいい人ですよ…頬を突っつかれたりされますけど…」
雪子「ふふふ…よかった。千枝ってねすごく頼りになるの、だから私いつも引っ張ってもらってるの。」
私達はしばらく楽しい時間を過ごしました。
雪子「そろそろ戻らなきゃ。うちの旅館、私がいないと全然ダメだから。」
文香「そうですか…無理のないように」
雪子「うんありがとう。じゃあまた明日ね文香ちゃん」
文香「はい…また明日雪子さん」
私達は帰宅しました。
-堂島家-
文香「…ただいまです」
菜々子「お帰りなさい!」
私は菜々子ちゃんにお出迎えされました。そして今日は二人で炒飯を作りました。菜々子ちゃんは楽しそうでした。私も同じです。今日も叔父はまだ帰って来てないですね。
菜々子「おとうさん、遅いなぁ」
菜々子ちゃんは寂しそうにしていました。テレビでは今回の事件の続報が流れていました。今回起きた事件で前回の事件を含め連続殺人という結果になったようですね。いったい誰がこんな事をしたのでしょうか…
菜々子「大丈夫?暗いかおしてるよ?」
菜々子ちゃんが気遣ってくれました。
文香「…大丈夫ですよ。ありがとうございます菜々子ちゃん(ナデナデ)」
菜々子「えへへ…家のやる事手伝ってくれる?」
文香「はい…いいですよ」
菜々子「やったー♪」
菜々子ちゃんは喜びました。天使がいますね♪
するとテレビを見ると天城旅館が映っていますね。するとインタビューに現れたのは…
文香「…雪子さん?」
インタビューをしているようですが雪子さんは嫌がっています。その前にインタビューどころかセクハラになってますよ!
菜々子「つまんない!」
文香「そうですね…つまらないですね…菜々子ちゃん、一緒にお皿洗いましょう」
菜々子「うん♪」
私は菜々子ちゃんと一緒に家事をしました。その後菜々子ちゃんは眠くなったようなので私はいつものように本を読み寝付けました。そう言えば今日は雨でしたね。マヨナカテレビを見て見ることにしましょう。
-自室-
そろそろ0時ですね。どうなるのでしょうか…
文香「…!誰か映ってます」
どうやら条件さえ揃えば映るようですね。
文香「和服…でしょうか?…はっきりは見えませんね。…この状態で手を入れたらどうなるのでしょうか…。」
私はテレビに手を突っ込んで見ました。
文香「…消えてしまいました。明日、陽介さんに話した方が良さそうですね。」
私はテレビを消し、ベットに入りました。
文香「…zzz…」
-ベルベットルーム-
ここは…
イゴール「ようこそ。」
文香「イゴールさん…マーガレットさん、こんばんは。…あの私は。」
イゴール「ご心配なされるな。現実の貴方は眠りについていらっしゃる…私が夢の中にてお呼び立てしたのでございます」
イゴールさんはそういいました。私はまたベルベットルームにお招きいただいたようですね。
イゴール「再びお目にかかりましたな。文香殿」
文香「はい…お久しぶりですね」
マーガレット「ここは何かの形で契約を果たされた方のみが訪れる部屋…貴方は日常の中で無意識に目覚めを促され、内なる声の導く定めを選び取った…そして見事…力を覚醒されたのです。」
文香「覚醒…ですか」
私は自分の胸に手を置きました。
イゴール「これをお持ちなさい」
するとイゴールさんから何かの鍵を渡されました。
文香「これは…」
イゴール「今宵から貴方はこのベルベットルームのお客人だ。貴方は力を磨くべき運命であり、必ずや私どもの手助けが必要となるでしょう。」
文香「…そうですね」
イゴール「貴方が払うべき代価は1つ…契約に従いご自身の選択に相応の責任を持って頂く事です。」
文香「…選んだ事に責任を持てという事ですか…わかりました」
イゴール「結構。聞きたいことはありますかな?」
イゴールさんは私に尋ねました。
文香「…ペルソナとは一体。もう一人の自分というのはわかりますけど…」
イゴール「左様。ペルソナとは貴方が貴方の外側の事物と向き合った時現れ出る人格。様々な困難と相対するための自らの鎧う、覚悟の仮面…とでも申しましょうか。しかも貴方のペルソナ能力はワイルド…他者とは異なる特別なものだ」
ワイルド…タロットカードでいう色々な可能性を表すカードですね。
文香「特別…ですか」
イゴール「左様。ペルソナ能力は心を御する力…心とは絆によって満ちるもの。他者と関わり絆を育み貴方だけのコミュニティを築かれるのが宜しい。」
文香「コミュニティですか…それが能力を伸ばすのでしょうか」
マーガレット「コミュニティは単にペルソナ能力を強くするためだけのものではありません。ひいてはそれはお客様を真実の光で照らす輝かしい道標ともなって行くでしょう」
文香「そうですか…わかりました」
イゴール「貴方に覚醒したワイルドの力は何処へ向かう事になるのか…ご一緒に旅をして参りましょう…フフ」
そう言ってイゴールさんは楽しそうにしていました。
文香「はい…よろしくお願いします。イゴールさん、マーガレットさん」
イゴール「では再び見えます時まで…ごきげんよう。」
イゴールさんはそう言って消えてしまい、私も闇の中に沈んで行きました。
つづく。
いかがだったでしょうか。第8話
陽介クエスト無事に終わりました。少しゆっくりできるぜ。
1月も後半になりました早いですね。
少しでも見てくれれば嬉しいです。
次回、第9話-王子様?-
?「私の王子様はどこ〜?」
朝fgoガチャ引いたら出ました。ありがとう山の翁。俺…首取られんかな?