やはり俺がその罪の意味を知ろうとするのは間違っている。 作:さめのひと
次回は独自設定に近いもの(作者自信がわかってないからかってに設定したもの)を投下します。
「ついにきたか…」
俺はこの世界に至って直後、そうつぶやいた。
まぁ、ベータテストのときのアカウントが残っていたので初期設定とかはすんなりと終えることができた。
その頃からプレイヤーネームを変えることもなく、名前は"Octo"という、ラテン語で”8”を示す言葉にした。
いや、エイトとかハチでもよかったんだけど、ひねりがなさすぎて面白くないって思っただけで、中二病に目覚めたわけじゃないからね?
ハチマン、ウソツカナイ。
それはさておきアバターは、リアルの俺から目の腐りを取り除いただけの感じにしていたので、身長とかそういう意味ではリアルの俺を知るヤツが見ても違和感は少ないだろう。
ってか目の腐り具合とかアバターに設定できるのかな?
知らんけど。
なんて考えながらベータテストである程度ゲームの優先順位を把握してる俺は、さっさと武器や防具を買い揃えたり、道具を準備して早速狩りに出ることにした。
俺が選んだ武器は”刃棍”と呼ばれる、棍の両端に刃が付いている、薙刀のちょっと変わったバージョンみたいな武器をセレクトしていた。
まぁなにせ、ベータテストで使ったときに色々試した結果選んだ武器なので、ものすごくしっくり来ている。
俺はやはりゲームでも安定してボッチを貫いていたためか、ベータテスターが俺に声をかけてくることはなかったので、ベータテストのときに得た知識を用いて、はじまりの街から少し遠いところで狩りを行うことにした。
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「…ふぅ」
たっぷり3時間と少し狩りをしたところで、一息つくことにした。ちなみにレベルは5まで上げることができた。
この辺はベータテストと同じ仕様らしく、ここまでは簡単に上がった。
ベータテストと同じ仕様のままであれば、レベル6以降はレベルの上がりが鈍化するだろう。
準備や移動など諸々に時間を取られていたため、なんだかんだ4時間くらいプレイしっぱなしではあるため、かなり良い時間になっているだろう、と思った俺が電子時計を確認すると、17:27と表示されていた。
「…今日はオレが飯当番だっけ。そろそろ準備しねぇと」
そうつぶやいてログアウトしようとする…が。
「ログアウトボタンがない?」
システム画面をいくら見返してもログアウトの項目が見当たらないのである。
「初日だしバグかなんかか?」
そうつぶやいた途端、俺を光が包み込んで
「うわっ!」
…声を上げてしまい、とっさに目を閉じた。
眩しさに目をくらませた俺が目を開いて、まず視界に飛び込んできたのが、はじまりの街の風景と、無数のプレイヤーのアバター達。
ログアウトができない云々と喧騒の中から聞こえてくるところを見ると、俺一人の問題ではないため、やはりバグとみるのが普通だろう。
「ログアウトのバグの説明でもするのかねぇ」
そう俺が一人ごちていると、空が突然真っ赤に染まった。
…そうして俺は、いや全SAOプレイヤーは”地獄の始まり”を目の当たりにすることになる―
書きたいところまではサクサク飛ばしながら書くかも…
まー、書きやすいように書きます(笑)