白の狐は何を見る   作:橘 聖

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キャピキャピリン
どうも、橘聖です

ほんと、駄文しか書けない
この回の後半はセリフばっかりで読みにくいかと思われます
同じ日に書いたのに書き方が変わるんですよねぇ…

あ、それと前回の注意点(咲夜の能力による空間拡張)とキャラの会話を抜かしていました
もし時間があって、暇な方は見に行ってみてください

それでは、遅くなりましたが
『8.うさぎ耳の女の子』、どうぞ

…あのキャラって女の子でいいのかな


8.うさぎ耳の女の子

無意識のうちに悲鳴の聞こえたほうに走っていた

方向は湖の向こう側

妖力を使い空を飛んで急行する

 

行った先にはうさぎ耳をつけた女の子が腰を抜かしていた

その前には人の言葉を喋る蜘蛛が息を荒くしていた

 

「へへへ、おなごだあ、あんなことやこんなことを…げへへ」

 

明らかに雄としての目で女の子を見ている

それに対してそんな目で見られていた女の子は

 

「いやっ、やめて、こっちに来ないで!」

 

後ずさりしながら必死に逃げようとしていた

…いじめられているのを快く思わないのは当然だ

 

「妖怪として人を食べるのは自然の摂理、性欲も仕方ないだろう。だが、同じ種族同士でやっていただきたい」

 

女の子の前に出て相手を牽制する

 

「黙れっ! おでには人間の雌しか嫁にはいらないっ!」

 

「おうおう、身勝手なこった。じゃあ俺も妖怪として…」

 

暗闇の中でも目立つ白色の尻尾を九つ出す

 

「九尾の狐として、目の前の邪魔な蜘蛛には消えてもらう」

 

手の中に火の弾を作り出す

 

「明るいだろう、明るいと影はどうなる?」

 

「う、うるせぇ! お前なんか殺す!」

 

蜘蛛がこちらに攻撃してくる

 

「…影は、消えるんだよ」

 

火の弾を蜘蛛に飛ばす

その弾は徐々に大きくなり、成人の人間二人ぐらいの大きさの蜘蛛を飲み込む

 

「がぎゃああああ!!」

 

「うるせえ、黙って消えろ」

 

とどめの火球を燃えている蜘蛛へ飛ばす

数秒後、こだましていた叫び声は消え、静寂があたりに訪れた

 

「…あ、そういえば大丈夫か?」

 

後ろにいる女の子に話しかける

…しかし返事は帰ってこない

後ろを振り向き女の子の姿を探す

 

ちゃんと女の子はいた

ただし、泡を吹いていた

 

「ふぁっ!? ちょっと、大丈夫か?」

 

急いで女の子の傍へ行き、鼓動を確かめる

 

…大丈夫そうだ

 

「にしても…うさぎ耳をつけて歩くとは」

 

哀れみの目で女の子を見る

 

「…ここにいたらまたあんなやつが来かねないか、とりあえずうちに運ぶか」

 

尻尾で女の子を拾い、家へ向かう

 

 

 

何事もなく家に到着する

そのまま鍵を開けて家に入る

 

綺麗になっていた

家具も、布団も、台所も

光を当てたら反射しそうなほどに掃除されていた

 

「…八雲一家の仕業か、藍が提案したのかね」

 

とか考えながらうさぎ耳をつけた女の子を布団の上に置く

 

「…久しぶりに妖術使ったし、眠いな…」

 

来客用の布団に寝ようかと思って後ろを振り向く

しかし、睡魔に襲われそこで意識は途切れた

 

 

 

――――――――――

 

襲い掛かられそうになっていた

対抗する手段などいくらでもあったはずだった

しかし診療などをして疲れた脳では考えることができなかった

もうやられる、そう思ったときにその人は現れた

性欲ダダ漏れの蜘蛛妖怪を火球で葬った

しかし恐怖からの解放で、私は気を失った

 

 

 

 

 

朝日が瞼にあたり目が覚める

 

「知らない天井です」

 

いつも目が覚める私の部屋じゃない

上体を起こし、部屋を見渡す

 

綺麗になっている部屋

棚も、机も、窓も、朝日の光を反射していた

 

そして近くには倒れた男性が

その男性には見覚えがあった

気を失う前、私を助けてくれた人

 

頭には太陽の畑にある花を(かたど)った髪留め

服は白と黒を基調とした足までの長さの和服

 

…男性の家?

そう思うと顔に熱が集まっていくのを感じる

わ、私、男性の家に寝泊まりした!?

 

お礼の一言も述べず、その男性の家を急いで後にした

 

――――――――――

 

太陽が空高くにきたころに目が覚める

 

「…痛い」

 

硬い床にそのまま寝てたのだから当然である

体のあちこちに痛みを感じる

 

「そういえば、女の子は」

 

起き上がりつつ布団を見る

そこには、急いで起き上がったとみられる横に追いやられた掛け布団があった

 

「…自分から帰ったのなら大丈夫そうだね」

 

その後、掛け布団を直し、遅めの朝食を済ませ思考する

 

「んー…今日はどこに行こうか…」

 

「やっほー、あなたのゆかりんよー」

 

「うるせえ」

 

「いだいっ!? なんで叩くの!」

 

「急に現れるわ耳元で叫ばれるわで頭にくるんだよ」

 

「…ごめんなさい」

 

「ん、謝れる心があるならよろしい」

 

「わたし、許された!?」

 

「そんなオッドアイの傘持った妖怪みたいな…あれ? なんで俺こんなこと知ってるんだ?」

 

「さぁ? 私もなんか口が勝手に動いたけど…」

 

「わかんないのならそれでいいか。んで、なんで紫がここに?」

 

「霜月が行きたいところを考えてたからおすすめの場所を教えようと思ってね」

 

「ふーん…?」

 

「そんな疑うような目で私を見ないで」

 

「ごめんごめん、そのおすすめの場所は?」

 

紫は俺の頭に指をさす

 

「その髪留めを霜月にあげた本人が住んでいるところよ」

 

「…ほんとか?」

 

「ええ、ここからも近いし、行ってみたら?」

 

「もちろん行くよ、教えてくれてありがとう」

 

「いえいえ、別にこのくらいならどうってことないわ」

 

「それじゃ、今から行ってくるよ」

 

「行ってらっしゃい」

 

「…またスキマで帰るのな」

 

「もちろんですわ」

 

「あ、藍と橙にもお礼を言っておいてくれ」

 

首をかしげる紫

 

「掃除のお礼だよ、またご飯なら作るからいつでもおいで」

 

紫の頭をなでる

固まった紫を置いて、紫から教えてもらった方角へ向かう

今度こそは、と胸に誓って




…無理やり感のある霜月の服装紹介でした
太陽の畑の花と言ったら…ねえ?
白黒と言ったら…ねえ?

―――――

―――――
この間は視点変更しています
わかりにくいかと思いますが
白と黒のダイヤマークが変換で出ないんですよ
…くそう

完全に無理やり交流しましたって感じです
設定もガバガバです

こんな駄文、ガバガバ設定、キャラ崩壊のこの作品を読んでくださってありがとうございます
これからも頑張っていきます

感想・評価、お待ちしております
それでは、また次回にお会いしましょう、さようなら





紫「太陽の畑って言ったらねえ?」
霜月「あのドSのあの方だな」
紫「でもこの作品だとSじゃないそうよ?」
霜月「え、まさかドMになるん?」
紫「そんな訳ないでしょ」
霜月「ドMキャラももういるもんな、あの天人」
???「呼んだ!?」
橘「え、あ、ちょっ、何勝手に出てきてるんですか!?」
???「総領娘様! ダメですよ!」
???「まだ出番無いの!? あ、後ろに引っ張らないで!?」」
橘「もう少しキャラの関係を出してからなら…」
???「待ってるからね!? それと要石で頭を殴らないで!?」
???「総領娘様は礼儀をお知りになってください!」
???「バタンキュー…」
霜月・紫・橘「…苦労人だなあ…」

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