白の狐は何を見る   作:橘 聖

27 / 30
キャピキャピリン
どうも、橘聖です

…弁明の余地なし
よって有罪(ギルティ)

はい、遅れた理由は単純に私の語彙力不足です
今回の話で急に展開が変わるところがあるのですが、そこで半月くらい悩んでました
自然な流れで書こうにもどう書けばいいかわからない
じゃあ宴会だしあの方を出しちゃえ、という安直な考えです

まあ、サーティーワンオラ○ンの運極を3時間足らずで作ったのもあるんですが
初降臨時の一回でやってやりましたよ
今はつばさを頑張っているところです
今日の昼からなでこが降臨するのでそこも頑張りたいところ
ちなみに十連結果はアンデルセンが出ました
おまけはハズレ、ちくせう

ゴホン
いつもの通りの長ったらしい前置きですが
『26.月夜の宴は星空の下で(中Ⅱ)』、どうぞ


26.月夜の宴は星空の下で(中Ⅱ)

チルノたちの一行と別れ、はたかれた頬を擦りながら飲めや騒げや状態の境内を歩く

それにしてもあの平手打ちは痛かった

なんだあれ、振りかぶることなく繰り出された手のひらがこんな痛いのか

だって平手打ちをくらった俺でさえ唖然としてたけど、チルノたちに至ってはレティを「やれやれ、またか」みたいな目で見てたからな

今思うと、いつもやってるのならあの威力は納得です

 

どの世界でも女性を怒らせると怖いね

…そういえば幻想郷って人里以外だと女性しかみてない気がする

いや、そんなわけないか、もしそうだったら喧嘩が絶えなさそう

うん、今はそう思っておくことにしよう

 

なんか優しそうな人いないかなぁ

そこだと安心して飲めるんだけど…

 

慧音は却下、怒ると怖いし今は不安定すぎる

妹紅も却下、すぐに喧嘩になる

紅魔館メンバーも却下、すぐに尻尾触ろうとしてくる

幽々子も却下、ペースに乗せられる

妖夢は忙しそうに幽々子の世話をしてるから却下

チルノたちも却下、のんびり飲めなさそうだしなによりレティが怖い

霊夢はさっき別れたばっかだからなんか戻りにくいし却下

 

…あれ? いなくない?

いや、さすがに誰かしらいるはず…思い出せ…

 

 

 

 

 

いないんですがどうしましょう

えーとね、うーんと…結局一人で飲むしかないのか

だとしてもどこで飲む

屋根上は霊夢に取られたし、境内はまだ宴会の真っ最中だし

んー…帰るわけにもいかないしなぁ…

 

そうこう悩んでいると階段の下から人影がこちらへ向かってくるのが見えた

しかしその人影の雰囲気がおかしいのに気がつく

宴会か参拝目的であればそれ相応の雰囲気を出すはずだが、それは明らかな殺意を持っている

そしてその殺意が向けられているのは―――俺

なぜ俺を狙っているのか理由はわからない、というか思い当たらない

まだ距離は開いてはいるが、相手がどんな能力を持っているか不明である以上、相手から目を離すのはまずい

だからといって考えても打開策が思いつくとも思えない

どうする…

 

考えていると、後ろから急に殺気を感じた

まだ手を出そうとはしていなさそうだが、臨戦態勢は整えておこう

こちらが見る限りだと、階段を上がってくる身長は低くて頭に何か刺さって…え?

待て、刺さってる?

えーと…あれは…ブーメラン?

異様にとがってるけど…ほんとに刺さってるとしたらすごいな

というかどうやって刺さったし

もっと間近で見てみた―――

 

そう思って目を凝らした瞬間、消えた

目の前の人影が消えたと理解すると同時に後ろの殺気の正体がこちらに攻撃をしかけてくる

頭に刺さっていた何かのせいで気を抜いていたが、なんとか初撃は避けることができた

しかし避けたときにバランスを崩したせいで、相手に追撃の隙を与えてしまう

避けることができないと察したので妖力を体全体に纏わせ次にくる攻撃の衝撃を緩和させようと試みる

が、予想していた追撃が来ないので片足で階段を踏み飛ばし、階段の横の坂に着地する

そして相手の姿を見ようと顔を上げると、見知った顔が目の前にあった

というか酒くせぇ

 

「しもつきぃ、久しぶりだねぇ」

 

文字通り目の前で挨拶してきたのは酒呑童子(しゅてんどうじ)の伊吹萃香

昔にひょんなことから知り合ってからは、たまにうちの酒を飲んでいくやつとして認識している

酒あるところに萃香あり、という迷言も生まれるくらいの酒好き

あ、この迷言は紫が考えたやつね

なんか紫も萃香からお気に入りの酒を盗られてからは萃香を敵対視してるんだよ

その後俺がその酒と同じものを買ってきたのに、萃香から盗られたやつがいいとか言ってたからもうめんどくさかったな

まあ、次の日にはその酒が返ってきてたわけだけど。中身が空で

もうその日から一週間は紫が口をきいてくれなかったよ、俺関係ないのに

 

「ああ、久しぶりだな」

 

それから姿を全く見せなくなったからどうしたのかと思ったが…

元気そうでなによりだよ

…急に殺しに来るようになりやがって

 

「…あれぇ、怒ってるぅ?」

 

「当たり前じゃぼけ、おかげでこっちは紫から何日無視されたと思ってるんだ」

 

「え? なんかしたっけ?」

 

こいつ…忘れてやがる

 

「なーんてね、あっはっは! あの時の紫の顔はほんと怖かったねぇ…鬼としての血が滾るほどに」

 

その言葉を発すると同時に萃香の目が妖しく光る

 

「あの時ほど戦いたいと思ったことはないね、さっきのもなんとなくだし」

 

さっきの、とは俺への不意打ちの攻撃のことだろう

というかなんとなくで攻撃してこないでくれますかねぇ? こっちは不意打ちで内心焦ってたんですが

 

「まあ、今回は酒の匂いにつられてやってきたんだけど…楽しんでるようだねぇ」

 

そうですか、やっぱり紫の迷言は正しかったのか

 

「じゃあね、わたしは行ってくるよぉ」

 

そう言い残し、ふらふらと境内に入っていく萃香

萃香が何をやらかすかわからないので不安になり境内に戻る

 

 

 

境内は最初より騒がしさを増して宴を続ける




やはり宴会と言えばこの方、伊吹萃香
酔っぱらってる様子を文面で表せたらいいんですが…やはり技量不足ですね
もっと精進したい…なんかいつも言ってるな、これ

Twitterで進行状況を呟いたりしています
しかし大半は日常の愚痴や発狂したり…はしてないと思います

それでは後書きはこのくらいにして
また次回お会いしましょう、さようなら





萃香「あ、その酒ちょーだい」
霜月「あ、それは…」
萃香「…うわっ、なにこれ不味い」
霜月「それ度数薄いから萃香の舌には合わないと言いたかったけど遅かったな」
萃香「ええ…一気に酔いがさめたし…」
霜月「ほぉ…萃香の酔い覚ましには度数の低い酒か…覚えておこう」
萃香「やめて」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。