白の狐は何を見る   作:橘 聖

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キャピキャピリン
どうも、橘聖です

東方天空璋が発表されましたね
例大祭行きたいけど学生の身として東京は行きにくいところだなぁ…
天空璋の自機で霊夢、魔理沙、文はわかるんですよ
日焼けしたチルノとは一体なんぞや

氷の妖精が日焼けってすごいですよね
いや、まあ…夏より冬の方が日焼けしやすいらしいんですけどね
雪積もってるところとかだと、雪(白色)に反射して大体2倍の紫外線を浴びるんだそうです

…紫外線って怖いね!

まあ、紫外線の話は終わりにして
『20.宴会の前日(下)』、どうぞ

ついに20話目に到達
これも皆さまが感想、評価、閲覧、お気にいりをしてくださっているおかげです
これからも頑張っていきます


20.宴会の前日(下)

慧音と別れた後、再び人里を歩く

すると、近くを通った二人組の話が聞こえてきた

 

「この頃里に現れるようになったあの面をつけた女の子、能楽ができるらしいぞ」

 

「そりゃすげえな」

 

「しかも―――」

 

能楽か、宴会にやってもらうってのも手か

…いや、その面をつけた女の子ってどこにいるんだ

それがわからなきゃどうしようもないが…

話聞いておけばよかったか?

…慧音にでも聞くか?

いや、仕事がどうとか言ってたか

邪魔したら悪いな…

おおう…どうしよ

 

そう考えていると前から知った顔の女性が歩いてくる

…知ってるのかな

いや、まずは聞いてみよう

 

「おーい、咲夜ー」

 

呼ばれた咲夜は変なものを見るような目でこちらを見て歩いてくる

 

「すいません、どなたでしょうか」

 

あれ? 人間の姿って見せてたはずなんだけどな

 

「あ、ごめんごめん。霜月だよ」

 

「ああ、霜月様でしたか。それで、今回はどのようなご用事で?」

 

「えっとね、面をつけた女の子のいる場所ってわかる?」

 

「あ、それならさっきそこで見かけましたよ」

 

「そうだよね、知ってるはずが…まじで?」

 

思っていた答えと異なる答えが咲夜の口から出る

咲夜が指さすのは咲夜が来た方向、つまり俺の来た方向とは逆の方向

 

「あちらでそのお面を頭につけた女性が歩いてましたよ」

 

「ありがとう。それと、紅魔館メンバーも明日は宴会来るんだろう?」

 

「ええ、もちろん行かせていただきますわ」

 

「おーけー。じゃあ俺はこのへんで」

 

「明日は楽しませていただきますね」

 

手を振りつつ咲夜が来た方向に歩いていく

 

そんな歩かずに目的の女性らしき後ろ姿を見つけた

不可解に膨らんだスカート、そのスカートに開いた顔のような穴、そしてなにより顔につけられたお面

ふぅ…行くか

 

「あのー…すいません」

 

肩を叩きこちらを向かせる

 

「…ん、どうした」

 

…あの、無表情なんですが…怒ってらっしゃる? おこなの? ねぇねぇおこなの?

 

「…別に怒ってない」

 

君は心が読めるフレn(ry

 

「…で、何の用で話しかけたの」

 

「ああ、ごめん。えっと、あなたが能楽できるって聞いたんだけど、合ってる?」

 

「…うん、踊れる」

 

「それで、明日宴会あるから踊ってくれないかなって思ったんだけど…」

 

「…いいよ」

 

「あ、いいの?」

 

「…うん、場所さえ教えてくれれば行く」

 

「あ、それなら少し待っててくれ」

 

場所は知らないのであいつから教えてもらうしかないか

 

「ゆかりーん」

 

「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃヘブッ」

 

あ、地面とキスしてる

 

「…何してんだ、紫」

 

「…何でもないわ。それで、なんで呼んだのかしら」

 

「ああ、この人を宴会に参加させたくて。だから宴会の場所ってどこか教えてくれ」

 

「霜月はわかんないだろうけど、博麗神社って言ったらわかるかしら?」

 

「…わかった」

 

「俺はわからん。まぁ、明日の盛り上げ役を頼むよ」

 

「…任せて」

 

「他に聞きたいことはある?」

 

「…名前」

 

「あ、そういや言ってなかったか。霜月という」

 

「…(はたの)こころ」

 

「おけ、なんて呼べばいい?」

 

「…こころでいいよ」

 

「ん、よろしくなこころ」

 

「…こちらこそよろしく、霜月」

 

挨拶等が終わったのでこころと別れる

紫は誘う人全て誘ったらしく、俺の横を歩いている

…人里の中だから目立ちたくなかったんだけどなぁ

 

「紫、目立ちたくない」

 

「いいじゃない、妖怪ってばれるわけじゃあるまいし」

 

「いや、ばれる。紫の隣歩く人間がいるはずないだろ」

 

「うー…」

 

渋々離れる紫

 

「…明日な」

 

「へ?」

 

「だから、明日の宴会のときに羽目を外せ。だから今は我慢しとけ、いいな?」

 

「…わかった」

 

紫にスキマを開いてもらい、買ったものを家に置く

そして再びスキマを通り、ある妖精のところへ行く

目的地は、紅魔館に行く途中にある湖だ

 

歩くこと数時間

無事に目的地に到着

さて…いるかな

 

「チルn…チルチルーいるかー」

 

目的の妖精、チルノを呼ぶ

すると、湖の反対岸から飛んでくる影

 

「しももんじゃん、久しぶりー」

 

そこには真っ白な肌のチルノが―――

幻覚だった

肌は黒くなり、しっかりと日焼けしているチルノがいた

 

「…松崎し○るかよっ!」

 

「誰それ!?」

 

「…ハッ 誰だ、松崎し○るって」

 

「しももんも知らないのかい」

 

「…ゴホン チルチルってそんな黒かったっけ?」

 

「え、ああ、これ? なんか起きたらこうなってた」

 

「えぇ…本人が理由知らないんかい…」

 

「まあいいじゃん。いつか治るだろうし」

 

「気楽だな…」

 

乾いた笑いをする

まぁ…そんな気楽なとこがチルノのいいとこだったりするのかもな

 

「それで、結局何の用であたいを呼んだの?」

 

「ああ、そうだった。明日宴会するんだけど、チルチルも来るか?」

 

「いいのっ!?」

 

思ったより食いついてきたな

 

「ああ、いいよ。なんならチルチルの友達も呼んできていいぞ」

 

「ありがとっ!」

 

「そう喜ばれると準備する方も嬉しいな」

 

宴会の誘いの後は、そのまま近況のことを話した

新しくレティとかいう妖怪と友達になったようだ

レティは冬の妖怪らしく、チルノとは気が合ってすぐに仲良くなったらしい

友達が増えてるようで安心だよ

 

話しているうちに暗くなってきたのでチルノと別れ、家に帰る

明日は疲れるだろうしさっさと寝るか

…誰が来るんだろうなぁ

 

明日への期待と不安、言葉に表せない気持ちを胸に秘め、瞼を閉じた




なんだろう…スランプかな?
書きにくいというか、何というか…

日焼けしたチルノの登場でした
次回の記念回ではノーマルチルノか日焼けしたチルノ
どっちを出そうか迷ってます
…ほんとどっち出そう

感想・評価、お待ちしています
それではまた次回お会いしましょう、さようなら





霜月「そういえば、作者の尊敬してる人がこの作品をお気に入りしてくれたそうだ」
紫「あら、それはよかったじゃない」
霜月「作者、テンション上がって友人に報告してたけど、その友人はテンションの高さに引いてたな」
紫「でも尊敬する人からお気に入りされてテンション上がらないわけ無いわよね」
霜月「そうだよな。それじゃあ…」
一同「これからも『白の狐は何を見る』をよろしくお願いします」

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