白の狐は何を見る   作:橘 聖

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キャピキャピリン
どうも、橘聖です

先週がほぼ休みだったので怠けてしまいました
申し訳ないです

言い訳させていただくと、課題が多かったんですよ
なのに、ドラ○エXしてました

はい、完全に私が悪かったです

そして今回は会話無しパターンにチャレンジしてみました
語彙力がこい、と叫びたい

では、言い訳もくそもありませんでしたが
『13.九尾の狐の看病』、どうぞ

今回も短い(2000字以内)です


13.九尾の狐の看病

幽香、メディスンと会った日から一週間経った

 

チルノは俺と会った次の日から友達づくりを頑張っていたそうだ

その頑張りの甲斐もあったからか何人かできたようだ

確か名前は…大ちゃん、ルーミア、リグルとか言ってたかな

妖精仲間らしく、人里へいたずらをしに行っているようだ

そんなことを紫がこぼしていた

…聞く限りではそんな酷くないらしいが、ほどほどにしてほしい

 

八雲一家はあいかわらず三日に一回は訪ねてくる

ほとんどの場合、昼食や夕食を食べに来る

夕食を食べに来た場合はたいてい泊まっていく

そのとき紫から何か脳内の境界をいじられることもあるが、藍を呼んでダブル狐の説教だ

翌朝には藍がいつも朝食を作ってくれている

藍に、いいお嫁になれるんじゃないか? と言ったら尻尾で往復ビンタをくらった

…赤面してたのは関係あるのだろうか

 

紅魔館メンバーは俺が訪ねた次の日から動きが活発なようだ

動きといっても怪しいのではなく、人里での出現頻度があがって俺の家に来ることもある

その中には日光に弱いはずのレミリアとフランもいた

咲夜と美鈴がそれぞれ日傘を差し、日光が当たらないようにしていた

俺の家に来たときはレミリア、フラン、咲夜、美鈴が全員尻尾でもふもふしていた

紅魔館メンバーが紅魔館に帰ったあと、尻尾の毛を一時間弱、繕っていた

…次会うときは尻尾を消していこうか悩む

 

アリスはあの日から人里で見かけるようになった

人形劇をやってみたい、というアリス本人の願いを紫に伝え、人里の守護者に話を通してもらって許可をとった

普通では考えられない動きをする人形の劇、ということもあって子どもから大人まで幅広い人気があるそうだ

観客のなかには鼻の下を伸ばしている男もいるらしく、劇が終わったらすぐに家に帰るそうだ

…大変だな

 

 

と、この頃会った人妖の様子を語ったが、今は上記のどれかの最中

さて、どれかわかるか?

ヒントは…朝、って言ったらわかるか

 

 

 

 

 

…その通り、八雲一家のお泊り会である

今は朝、空には黒雲が立ち込めており小さい雨が降っている

いつもなら藍が朝食を作っているはずなのだが…

見に来てみればいないのだ

今までの傾向だと、もう今の時間には作り終えているはずなのだが…

藍の様子が気になり、藍が寝泊まりする部屋へ向かう

紫オンリーの部屋

藍、橙の部屋

俺の部屋

で寝泊まりしているのだが、橙の寝顔でも見ているのだろうか

 

そんなことを考えつつ、藍と橙が寝泊まりしている部屋に入る

見た限りだと荒らされた様子はなく、普通の部屋だ

しかし、耳を澄ますと荒い息遣いが聞こえてきた

それは藍が寝ている布団から

橙は猫又の姿で寝ているのが目視できた

 

藍が寝ている布団に近づき、掛け布団をはがす

そこには顔を赤くし、息遣いが荒い藍の姿があった

尻尾の毛は整っておらず、汗も布団に染みている

まさかとは思い、額に手を当てて自分の額との温度差を計る

 

熱があった

それもけっこうな熱さだった

 

俺はすぐに橙を起こし、部屋から出るように言った

そして紫も呼ぶ

いつも通りで起きないので耳元である言葉を囁くと跳び起きる

そのまま紫と橙に状況説明をして、それぞれ行動してもらう

 

紫は藍の服や布団の交換

橙は水を頼みたかったが、式神ということで水は苦手らしい

ということで、橙には藍の看病を頼む

容態が悪くなったら逐一連絡を頼むようにした

 

俺はとりあえず…氷か

外に出て空を飛ぶ

目的地は紅魔館近くのあの湖

その近くに住んでいる妖精に用がある

 

飛ぶこと数分

湖のほとりで水を凍らせて遊んでいるチルノを発見した

氷が欲しいことを言うと二つ返事でオッケーをくれた

ひと口大の大きさの氷をたくさん作ってもらい、箱に入れていく

箱いっぱいの氷を作ってもらったところで止めの合図をだす

すぐにお礼を述べ、来た道を急いで戻る

 

来たときとあまり変わらない時間で家に到着

紫に頼み、外の世界からビニール袋を持ってきてもらう

 

もってきてもらったビニール袋に氷を入れて、口を縛る

服と布団を換えた藍の額に氷の入ったビニール袋を置く

藍の体がピクッと反応する

橙は心配そうに藍の手を握っている

紫は熱の正体を既に調べていたらしく、俺に報告してきた

風邪、ということで大事には至らないだろうが、合併症が怖いので安静にさせておく

 

 

 

 

 

藍の息のリズムが安定してきたので緊張を解く

もう日は高く昇っていた

紫に、家にいていいから藍の面倒を継続してもらうように言っておく

 

こんなときは家族水入らずかな

そう思いつつ、藍が寝ている部屋から出て何気に外を見る

 

 

 

水滴がついた窓から見た空には青空が広がっており

青いキャンパスに虹色の橋がかかっていた




終わりの一文で雰囲気ぶっ壊れ
こうなってしまうのが橘クオリティ

この回は1時間強で書いたので短いです
次回は2000字越え、頑張ります

感想・評価、お待ちしております
それではまた次回お会いしましょう、さようなら





紫「途中の表現の仕方がR指定入りそうな気がしたんだけど」
霜月「作者曰く『狙ってないけど書いてたらこうなった』だとか」
紫「それって作者の脳内がそんなことになってるってことよね?」
霜月「だろうな。作者、そこのところについて一言」
橘「極めて遺憾である」

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