白の狐は何を見る   作:橘 聖

10 / 30
キャピキャピリン
どうも、橘聖です

遅れました、すいません
展開がなかなか思いつかなくて遅くなりました

MTG(Magic The Gathering)のパックを5個買ったんですよ
ええ、初期デッキすら持ってないのにです
それとスリーブも買って2500円ちょっとだったんですね
それを開封したあと、近くのトイザ○スに行ったら
1200円のスターターデッキが売ってあったんです
人生で一番後悔しましたね

でも、その5パック買ったやつのなかに一つだけ英語のカードが入ってたんですよ
『Rings of Brighthearth』ってカードです
なんかキラですし、いいカードなんですかね?
予備知識すらない私には価値が全くわからんのです

あ、それと『ショック』が一枚入ってました
これは確かいいカードだったような記憶があります

どうでもいい私のリアル事情でしたが
『9.太陽の畑の管理者』、どうぞ

あ、前回の後書き会話部分も見てない方は暇なときにでも見に行ってみてください


9.太陽の畑の管理者

紫に教えてもらった方向に歩くこと一時間

背が高く黄色い花がたくさん咲き誇るところにやってきた

 

「まだ育ててるんだな…こんなに数も増やして」

 

その黄色い花、ひまわりの花畑の中を歩く

すると、歩いてきた方向とは反対の方向から緑髪の女性が飛んできた

 

「あんた、ここに何の用? 人間が勝手に入ってきていいところではないんだけど」

 

…よし、一芝居打つか

 

「そうなんですか? すいません、私ここには初めてきたものであまりわからなくて…」

 

少し声のトーンを上げて喋る

 

「あら、外来人なのかしら。それなら話は変わるわねぇ…」

 

顎に手をつけて思考する緑髪の女性

 

「ひとつ聞いていいかしら?」

 

「うn…はい、なんでしょうか」

 

危ない、いつもの口調で返事するところだった

 

「この花たちをどう思うかしら?」

 

周りのひまわりを見渡して何かを確認するかのようなトーンで話してくる

 

「きれいだと思いますよ。ちゃんと手入れされてるようですし、花の高さもほぼすべて同じです」

 

「ふうん…」

 

俺の方をまじまじと見つめてくる。ばれたか…?

 

「あんたは違うのね、他の人間は気味悪いとか言って逃げるのに」

 

「その人間は花をよくわかってないんですよ」

 

「そう言ってくれてよかった、種をくれたあいつにも顔が立つわね」

 

「そのあいつってのは、もうこの世にはいないんですか?」

 

「そうね…もう500年は会ってないかしら、生きてるかどうかもわからないわ」

 

「そうなんですね。…会いたいとは思いますか?」

 

緑髪の女性は少し間をおいて答える

 

「そうね…会いたいとは思うわ」

 

「でももし死んでいたら?」

 

また少し間が空く

 

「向こうが私をどう思ってるのか、それを聞いてみたかったわ」

 

…そろそろか

 

「優しい女の子、って言ったらどうする? 幽香」

 

尻尾を出し、声のトーンを戻す

俺の顔は今、とてつもなく悪い笑みを顔に浮かべているだろう

 

「…」

 

緑髪の女性、幽香は顔を真っ赤にしてプルプル震える

そして、小さな声でつぶやく

 

「…うふふ」

 

「ん? どうした?」

 

「心配させるんじゃないわよっ!」

 

幽香から渾身の右アッパーが繰り出される

 

「おぐぉっ」

 

避けることもままならず、鳩尾(みぞおち)にクリーンヒット

その痛みに耐えきれずうずくまる

 

「あ、大丈夫!?」

 

正気に戻って背中をさすってくる幽香

 

「ははは、大丈夫…なわけねえ!」

 

尻尾を器用に使い幽香を拘束して浮かせる

 

「あ、ちょっと!?」

 

「ふふ、お返しだっ!」

 

尻尾の先っぽで幽香の脇腹、首のうしろ、太ももの内側をサワサワする

 

「あっちょっと、そこはっ」

 

体をうねらせて逃げようとする

しかし逃さん

 

「俺が受けた痛み、倍返しだ!」

 

そのまま数分間、幽香にこちょこちょした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、はあ…」

 

「気持ちよかったか?」

 

「…ねえ」

 

幽香は膝をついた状態で声をかけてくる

 

「どうしてここまで蹂躙してくれるのかしら?」

 

「どうしてって…思いっきり殴られたから?」

 

「じゃあ殴り返してくればいいじゃない!」

 

「嫌だ。だって幽香の体硬いもん」

 

「だからってこちょこちょは止めてよ!」

 

「殴るより全然こっちのほうが効くからやったまで」

 

「そんなドヤ顔されても…」

 

「よし、ここまでにしとこう。終わらない」

 

「…すっごい敗北感が残ってるけど恨みは晴らせたからいいわ」

 

「…そんなに恨みあったん?」

 

「ええ、いろいろとね」

 

喋っているうちに身体が回復する

 

「どうせだし私の家に来る? お昼もまだでしょうし」

 

「お、いいのか?」

 

「ええ、新しい家族も紹介したいし」

 

「え、結婚したん?」

 

「そんなわけないでしょ、将来の相手はもう決めてるわよ」

 

「幽香の顔に合う男か、会ってみたいもんだな」

 

「―――…」

 

「ん? なんか言った?」

 

「な、なんでもないわよ」

 

その男のことを考えたから顔が赤くなってんのかねえ

想うだけで顔を赤くするとは乙女だねえ

 

「着いたわよ、ここが私の家」

 

「…前と比べるとずいぶん質素になったね」

 

「これでも私は満足してるほうよ? 前の家は広すぎた」

 

「そうか、じゃあおじゃましてもいいかい?」

 

「ええ、どうぞ」

 

おじゃましまーす、と言いつつ幽香の家に入る

洋風の壁に洋風の床

丸いテーブルに木製の椅子

そしてその奥にはきれいに整頓されているキッチンがあった

 

「きれいになってるな」

 

「なによ、前まで汚かったみたいな言い方して」

 

「え、汚かったじゃないか」

 

「それは前の話、今は心機一転して頑張ってるのよ」

 

「ふうん」

 

家具や置かれているものを見渡す

すると、ひとつのあるものが目についた

 

「幽香、これなんだ?」

 

手に取って見てみる

それは、金髪のショートヘア―に赤いカチューシャをつけたかわいらしい人形だった

 

「それは私の友人が作ってくれた人形よ。本人にそっくりなのよね」

 

「そうなのか、良かったら名前を教えてくれないかい?」

 

「アリスよ、アリス・マーガトロイド」

 

「アリスね、わかった」

 

「アリスの話はいいのよ、お昼ご飯作るけど何か食べられないものでもある?」

 

「特にないかな」

 

「わかった、少し待ってて」

 

そう言って幽香は部屋の奥、キッチンへ向かった

 

 

 

部屋を見渡しながら料理ができるのを待つ

そして小さい鉢に植えられている花を見てなごんでいると

 

「できたわよ」

 

幽香が料理を運んでくる

菜の花の和え物、ほうれんそうのおひたし、鴨の香草焼き、そして青汁

 

「お、おお?」

 

「ん? どうしたの?」

 

「…いや、なんでもない」

 

そんなすがすがしい顔で来られたらなんも言えねえ

そんな俺をよそに幽香は料理をテーブルの上に置いていく

 

「それじゃあ食べましょう」

 

「ああ、いただきます」

 

「いただきます」

 

俺と幽香は手を合わせて頭を少し前に倒す

そして料理を口に運んでいくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、これおいしそう」

 

「それ、唐辛子とハバネロの炒め物」

 

「がはっ、み、水っ! …苦っ!?」

 

「その青汁はケールとか苦いけど健康にはいいものだけを入れてるわ」

 

「…いやがらせだろ、これ」




オチがすごく下手ですね、はい

それ以外特に書くこともないので今回はここまでにします
それでは次回お会いしましょう、さようなら

活動報告にちょっと書いていますので
気になるかたは見に行ってみてくださいねー


霜月「あ、今回はゲストを呼んでるぞ」
橘「どうぞ、スターリンさんです」
スタ「よろしくー」
橘「スターリンさんはドラクエ10で知り合ったフレンドさんです、私はリンリンと呼んでます」
スタ「なんか橘から『出ない?』って聞かれたからとりあえず出てみた」
橘「名前は好きなキャラからとってきたそうですよ、どこかの独裁政権の方じゃないそうです」
スタ「よくそれでからかわれるんだよw」
橘「そういう名前にしたのが運の尽きw」
スタ「でもそのおかげで今のスターリンがあるんだろうな」
橘「でも私はヒ○ラーの方が…」
スタ「誰も独裁者の話はしてねえ」
橘「HAHAHA さて、そろそろ私の眠気がアウトなんで終わりますね」
スタ「じゃあの」
橘「じゃあの」



霜月「…出番がなかった」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。