もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…
case121 平塚静2
「うーん、夏休みの小学生林間学校のボランティアか…」
「とりあえず、これは掲示板に貼っておいて様子を見るとするかな。進学・就職考えてる人からすればそのときのアピール材料として使えるかもしれないから来るかもしれないし…」
「それでも、少なかったら雪ノ下たちに頼んでみる…」
「いや、まてよ?雪ノ下はいいとしても比企谷は大丈夫なのか…?」
「………」
「こ、断りもなく勝手に誘ったら私もしかしてやばくないか…!?」
(ただでさえ比企谷から聞いた話だと容赦ない人そうだし…。警察が青ざめるって普通に考えてやばい!)
(さらに結構上の役職が出てきて土下座で謝ったとかも言っていたような気も…!)
「電話で確認…いや菓子折りでももって一度家に行って確認してみたほうが…?」
(…生きて帰れるのか凄く不安だが、ただ確認するだけ…大丈夫、きっと、大丈夫だよね?)
「静さん@がんばります」
平塚静は覚悟を決める。後日、比企谷家に訪れ生きて帰ってこれた。
case122 戸塚彩加11
「八幡、もうすぐ夏休みだね!」
「そうだな…戸塚は夏休み何か予定でもあるのか?」
「うーん、部活ある以外はないかな?八幡は?どこかの夏期講習とか行くの?」
「いや、勉強は母ちゃんとか見てくれるから特にはいかないな。あとはダラダラと過ごすかな」
「なら、どこかで一緒に遊びにいかない?材木座君も誘ってさ!」
「それと僕、八幡とまたテニスもしたいんだけど…ダメかな…?」
「おー、いいぞ!じゃああいてる日がわかったら教えてくれ!確認してみるから!」
「本当!?やったー!」
比企谷八幡と戸塚彩加は夏休みのことについて話し合っている。後に材木座義輝も加わった。
case123 由比ヶ浜結衣10
「由比ヶ浜、なんで呼び出されたかわかるか?」
「?」
「はあ…いいか?今回のテスト結果見たか?」
「それが?」
「見たんならわかるだろ…。現代文をはじめとする国語系だけはかろうじて赤点を回避したぐらいだが、他が全滅だ。どういうことかわかるか?」
「?」
「つまり、お前夏休み補習決定な」
「えっ…」
「当たり前だろ!こんな点数で逆に補習じゃなかったら俺が怒られるわ!それにこの量だとほぼ毎日補習だな」
「う、嘘…」
「事実だ、あきらめろ」
「」
由比ヶ浜結衣は夏休みの補習が決定した。
「オーフィスちゃんご飯よ〜」
「わかった」
トテトテ
「「いただきます」」
「美味しい」
「よかった〜」
「…八幡は?」キョロキョロ
「今日は何やら一誠君と出かけたわよ」
「なるほど、理解した」もぐもぐ
「………」
「………」
「それにしても…さすがに少しは慣れたとはいえ、こんならことになるなんて思わなかったわ」
「?」
「だって平行世界の自分が現れて、別世界に連れてこられるなんて…。魔王様たちは『か、彼女が2人!?お、終わった…』『ま、まって、似てるけどところどころ違うから!多分、別人だから!だからサーゼクスちゃん落ち着いて』とか凄い慌ててたし」
「仕方ない、まず世界を軽々と移動できるものなんてそうそうにいない」
「いやオーフィスちゃんできるでしょ…」
「……」
「まあ、でもこれでよかったんだと思う」
「娘や夫があんなこと八幡に言ったなんて初めは信じられなかったけど、映像を見せてもらったし。でも、私もそんなこと言う資格はないだけどね…」
「……」
「そういえば、あの子たちは今どうなっているのかしら?」
「八幡を傷つけた者たちはその周辺一帯世界から切り離されて異空間に閉じ込めれていると聞いた。我は入ることができないけど」
「そう…」
「我は…」
「?」
「我は見ていた」
「八幡を大切に思っていたこと、心配してたこと、気にかけていたこと」
「それだけ思っているだけでいいと我は思う」
「オーフィスちゃん…」
「だから我は守る」
「八幡と八幡が大切なものを…」
「ありがとね…、でも私も守るわ。八幡をあなたを…家族なんだから…」
「…」
「ありがとう白良」