異常なまでの恐怖症   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
今回で沙希編も終わりです!
ではどうぞー!


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もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

case90 川崎沙希6

 

「でもバイトはやめられないよ…。あたし、大学行くつもりだし、それで親に迷惑かけたくないから…。」

 

「ちょっといいですか?」

 

「?」

 

「昔、家に帰ると誰もいないことがあってそれで寂しくなって家出したんですよ。」

 

「で、その後適当にふらふら歩いて公園の中の遊具の中で泣いてたんですよ。」

 

「そしたらお兄ちゃんが迎えに来てくれたんですよ。昔は今ほどではなかったですが、それでも勇気を出して私のこととか女性の人にも聞いて探してくれて…」

 

「それ以来、お兄ちゃんは小町よりも早く帰る様になったんですよ。だから兄には感謝してるんですよ…。」

 

「結局何がいいたい訳なの…?」

 

「つまり沙希さんが家族に迷惑かけたくないように、大志君も沙希さんに迷惑かけたくないんですよ。その辺わかってもらえると下の子的に嬉しいかなーって…」

 

「まあ、俺もそんな感じかな…」

 

「大志…」ナデナデ

 

「でも、あたしがお金を欲しいのは変わらないよ。それともあんたたちが用意できるの?」

 

「できるよ♪」

 

「え?」

 

ドンッ! パカッ!

 

「こ、これは…」

 

「んー、1億ぐらいかなー?」

 

「え…」

 

「これぐらいあれば足りるでしょ?」

 

「」

 

 

比企谷小町は過去の思い出を話す。

 

川崎沙希はいきなり出てきた1億円に驚愕している。

 

比企谷白良は簡単に1億円をテーブルの上に出した。

 

 

case91 比企谷小町6

 

『ただいまー、あれ?誰もいない?』

 

キョロキョロ

 

『小町のランドセルが…、まさか!?』

 

ガチャ!

 

『こ、小町ー!こ、小町ー!どこだー!』

 

『あ、比企谷じゃん。どうした?』

 

『あ、ああ。実は、小町が…妹が家にいないんだ!』

 

『妹?たしか八重歯があってお前と同じでアホ毛がある?』

 

『ああ、いつもならもう家にいる時間なのにランドセルだけあって…。書き置きもなかったんだ!』

 

『お、どうした?』

 

『あれ比企谷?』

 

『ん?どった?』

 

『ああ、実は…』

 

・・・・・・

 

『なるほど…、よし!俺たちも比企谷の妹探すぜ!』

 

『本当か!』

 

『ああ、任せろ!』

 

『じゃあ俺はこっち!』

 

『俺はこっちだな!』

 

『俺はあっちだ!』

 

『よし、見つけたら携帯で知らせるように!』

 

『『『『おう!』』』』

 

・・・・・・

 

『よし!こっちだ!あれで多分あってると思うけど…』

 

『あ、あれは小町だ!お前らありがとうな!』

 

『おう!俺たちのことは気にせず行ってこい。』

 

『おう!こ、小町ー!』

 

『!お兄ちゃんー!』

 

『さて俺らは帰るか、あ、この後スマブラするか!』

 

『『『賛成ー!』』』

 

・・・・・・

 

『ちっ!家の中誰もいねーじゃねーか!せっかく息子を誘拐して比企谷白良の弱みを握ろうと思ったのによ!くそっ!』

 

トントン

 

『ん?』クルッ

 

『こんにちわ〜♪』

 

『あ、こんにちわ…って!ひ、比企谷白良!?』

 

『あ、どうも比企谷白良ですー!』

 

『』

 

『ねえ、聞きたいことがあるんですけど…貴方は私の息子をドウシヨウトシテタノ?』

 

『あ、ああ…』ガタガタ

 

『ワタシノタイセツナカゾクニテヲダシテ、タダデカエレルトオモウナヨ…!』

 

『あ、ああ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

 

比企谷八幡は妹を探す。

 

比企谷八幡のクラスメイトは彼の手助けをする。

 

 

case92 川崎沙希7

 

「で、どうするの沙希ちゃん?」

 

「あ、あたしは…」

 

「………」

 

「…大丈夫です。もし仮にこれを貰ってしまったら両親に顔向けできませんから。」

 

(それにここに飛び込んだらその後どうなるか…)

 

「よし!合格!」

 

「へ?」

 

「もし、沙希ちゃんが欲しいなんて言ったらどうしようかなと思ったけどよかった!それに八幡がした事が無駄になっちゃうとこだったしね!ほら、八幡…」

 

「あ、ああ…。な、なあ、川崎…。お、お前スカラシップって知ってるか…?」ガタガタ

 

「雪ノ下さんスカラシップって?」

 

「スカラシップ、成績優秀者などの特別な人の学費を免除する制度のことね。」

 

「そんなのがあるんだ…」

 

「沙希ちゃんの悪いところはね人に相談しなかったことだね。先生でも先輩でも何なら塾の講師でもいいね。総武高は進学校だからいろいろ情報持ってるし誰もがお金をもっているわけじゃないからね。多くの人にいい大学行ってもらって実績が欲しいからね〜。利用できるものは使ってなんぼだよ♪」

 

「そうなんだ…、ねぇ比企谷…」

 

「?」

 

「なんであたしにそこまでしてくれるの?女性が怖いのにどうして…」

 

「た、大志が…」ガタガタ

 

「?」

 

「大志が本気でお、お前のこと心配してたから…。なんだかほっとけなくて…」ガタガタ

 

「それに川崎はいい奴だと思ったからかな…」ニコッ

 

「…っ///」

 

(な、何あの笑顔…反則でしょ///)

 

 

比企谷八幡は川崎大志が家族を大切に思っていたからこそ依頼を受けた。

 

川崎沙希は彼の笑顔にやられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー?あれ?ゆきのんからメール来てる…。な…んだ…ろ…」バタッ

 

「Zzz……」スゥスゥ

 

 

由比ヶ浜結衣は雪ノ下雪乃のメールを確認する前に寝落ちした。

 

 

 


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